「───泣いてんの?」
酷く冷たいね、君は。
君を想って泣いてるのにな。
馬鹿らしくなって私は君を見上げた。
私よりも少し大きな背丈。
女の子みたいなくりくりした目、少しなで肩気味。
真一文字に結んだ唇は、私を堅く拒んでいる。
パーンと、夜の帳をかけた空に、美しい火花が散る。
せっかちな君は花火を見ようともしてない。
呆れてしまったのか、君は歩き出した。
じゃあね、なんて言えたら良かった。
私は、小さくつぶやいた。
いくら何でも>>119は下手すぎ