稀泥が出ない悲しいナギさんの呟きpart3

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745:ナギ◆QE それな:2020/07/03(金) 21:43

side―堀川国広―
ただでさえ暗かった森も、闇に飲まれてゆく。
どのくらいの時間が経っただろうか。無闇に歩き回ってしまった所為で余計に奥へ迷い込んでしまったようだ。
しかしそこまで頭が回らなかったのだろう、彼はまだ迷い続ける。
暫くすると、家が見えた。明かりが付いている。中に誰かいるかもしれないようだ。
「凄く怪しいけれど、入ってみるしか無いよね。もしかしたら兼さんもいるかもしれないし。」
家の前まで歩き、ドアをノックする。
すると、魔法使いのような格好をした少女が現れた。
「すみませーん、こっちに兼さんは来ていませんか?」
「兼さん?誰だそいつ。それに誰だお前。そもそも人間がこんな森の奥に来れる訳が無い…」
「あっ僕は堀…」
名前を言いかけるが、彼は何かを思い出したかのように黙り込む。
「ど…どうしたお前?…あ、私は魔理沙。普通の魔法使いさ。」
「まほう…つかい?」
彼は幕末までの事しか分からない。魔法使いが分からないのは当然の事である。
「なんだお前、魔法使いも知らないのか?随分古風だな。」
「取り敢えずお前は名前何て言うんだ?」
「あっ…僕は……堀川国広です…」
「堀川国広…か、良い名前なんじゃないか?」
「…!」
彼は確信した。ここは江戸時代の何処でも、現世でも無い、別の世界である事を。
江戸時代、彼を打った刀工堀川国広は有名であった。それを知らないのはおかしい。薄々気付いていたものの、この会話で確信した。


ナギ◆QE ドゥフフ :2020/07/04(土) 15:47 [返信]

>>745もう思い付かないしこれそのまんま書こうかな


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