爆発音にも似たその音は、新聞紙を筒状に丸めただけの粗末な剣から放たれた。
ブラック・デビルG…通称ゴキ⚫リは己の身に起こった状況を理解出来ず、頭部が躯体が引き離されたにも関わらず、カサカサと蠢いていた。
そのおぞましい悪夢は、一週間程経ち、終焉を迎えた。
長い戦いであった。
…しかし、何か、嫌な予感がする。
ああ…何ということであろうか!
彼は忘れていたのである。ブラック・デビルGが一匹見つかったその家には、幾千ものブラック・デビルGが未だ潜んでいることに。
「悪夢は始まったばかりなのだ…愚かな人類共よ」
黒光りする躯体を揺すり、悪魔はケタケタと笑った。
>>11よ、今のお題とちがうがな。