そんなことより聖書カップルはよ、
>>64そんな貴女にはこれを授けよう
「…エクソ、」
ひとつ私の名を呼んで口ごもる
繰り返されるこの行動はこれで何度目だろうか。
彼の黒く長い髪が風に靡くのを視界の端で捉えながらひとつこちらも
「どうかしたのか」なんて問うてみる。
いつも通りのその返答は彼の望むものではないと知っている、それに毎度その返答で彼の表情が複雑そうに歪むのも、いつもの通りの事であるのだ。
変える気も変わる気もない。
望む言葉を与えるのは簡単ではあるが、こちらにとって彼は友人であり仲間である。エクソシストに対するように特別相手をどうこう思っていない限り言葉を与えるのはよしとは思えないというのもあるか。
まあ、なんとも面倒な話である。
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ツサイ→エクソ