この世には、人ならざる者がひっそりと紛れ込んでいます。月を見上げぬ者、鏡を使わぬ者、昼に出歩かぬ者、彼らは人間社会に溶け込み、いつか、存在を認められる時を待っています。
そういう私は俗に妖精と呼ばれるピクシーの末裔。小さな魔法を使える以外はごく普通の女の子で、市立の高等学校に通っているんです!
でも、普通すぎて普通の人としか見られていないんです・・・・・・どうにか人助けとか、お勉強とか、せっかく生まれ持った魔法で活躍したいですー・・・・・・・
「おはよう。匿名ちゃん。」
「おはようございます!匿名先輩!」
ハイピクシーっていうのは、ピクシーが人間に手助けなどの、「いいこと」をして感謝を受ける。日本人に分かりやすく言うと、徳を積む。たくさん感謝されてたくさん徳を積むとハイピクシーに転生できて、上級精霊になれるの!
でも、私は、ドジなせいであまり人の役に立ててないかも。
人助けとかも何からしていいのか分からないし、徳をつむって大変。
上級精霊になってからは、存在が人間より神に近くなるから、人間社会に溶け込むのが大変。
妖精にはシルフ、サラマンダー、ウンディーネ、ケットシー、ジャックフロストっていう、5つの種族があって、18歳の誕生日にそれぞれの力が目覚めるから、それまでにたくさんの徳を積んで、完璧に魔法を使えるようにしたいの。でも普通まみれの私じゃ無理かも・・・・・・・・・・と考えていると、
はぁ。というタメ息が聞こえてきた。
ん?困ってる人かな?少し見てみよう!と思って、私はその人を追跡。
あ、隣のクラスの匿名君だ(後に恋に落ちる)
人間さんは困ったことが多いらしいから、ここはズバッと解決しないと!
>>353ストーリーだが、中々面白い。ジャックフロストは人間社会に溶け込むのは難しいんだが、それもいいな。
ええ設定やな