みんなでコメント繋げてお話作ろう

葉っぱ天国 > 匿名 > スレ一覧
107:匿名:2018/06/17(日) 23:10

「はい!」
花が咲いたような笑顔で美菜子はお兄さんを見上げ、頷きました。二人で手を繋いで家まで歩きます。彼らの家は川原沿いにある一軒家でしたが、それは大層古いものでした。土砂降りの日には天井からぽつぽつ雨漏れし、冬はおもてと同じくらい冷え込みます。それでも彼らにとって住む家があるのは有難いことなのです。
なぜなら彼らはもう両親を亡くしているのですから。


全部 <前100 次100> キーワード