アイビーちゃん推しだけど
バラちゃんのストーリー書いてみた
彼女は昔、その時代あらゆる少女達の憧れと噂されているお嬢様學校に入学した。
元々大人しい彼女が珍しく厳格な母におねだりをして、その上で温厚な父が母を何とか宥めすかしてくれたお陰でこの學校に入学する事が出来たのだ。彼女は正直、學校生活を楽しみにしていた。親しき友達との会話を脳内で想像したり、一月毎に校内で開催される舞踏会で着せて貰えるというドレスのデザインを考えたり。學校へ入学する一ヶ月前くらいには心が躍りすぎて、一晩中眠れなかった夜もあった。しかし実際に入学してみると、學校の生活や内情は彼女が想像していた物とはかけ離れていた。厳しい校則に体罰も当たり前の時代遅れの教育、良き友になれると思っていたクラスメートは嫌みったらしく傲慢で、とてもじゃないがお互いの思想を分かりあえそうにはなかった。唯一楽しみにしていた舞踏会も、安さを重視して雇ったシェフの作った簡潔に言って不味いとしか言い様のないコース料理、洗濯も満足に出来ていないのか汗や垢が染み付いて残っているドレス、拙い踊りで見ている者に不快感を与える踊り子達、最初はこんな生活にも彼女は我慢していたが、同級生からの度を過ぎた嫌がらせや、幼い彼女にも自らのストレスをぶつけてくる教師にどうにも堪えきれなくなって、彼女は両親に泣きついた。母は學校と戦おうと向き合ってくれたが、父の対応は酷い物だった。『近所の噂になるのが嫌だから、この事は内緒にしておこうよ。』と、何の迷いもなく言い放ったのだ。これにより彼女の両親は喧嘩になり、喧嘩があったその日から一切の会話をしなくなった。彼女がその刺々しい空間に耐えきれず、家を飛び出したのは一体いつだっただろうか。彼女は家を飛び出した矢先に住人達の間でも立ち入り禁止とされている深い森の中に向かった。幸い、そこはまだ封鎖自体はされていなかったのだ。とにかく両親から彼女は離れたかった。そうして森の中を無我夢中で走っていくうちに、彼女は美しい花々が咲き誇る花畑にたどり着いた。行く宛もない彼女はしばらくそこで生活をする事にして、お腹が空けば花の根をかじり蜜を吸って、眠くなれば蒲公英の綿を敷き詰めてその上で眠るという生活を繰り返した。その生活が始まってから丁度五ヶ月程度経ったころ、とっくに仲直りをした彼女の両親や政府の探索隊が目を血走らせながら彼女を探しに森の中を探索し、やっとのことで花畑にたどり着いた。そこで発見された彼女は....軽く見積もっても死後一ヶ月以上は経過しているであろう、周りに虫が大量に集っている状態で見つかった。恐らく彼女は飢えをしのぐ為に花畑の毒がある花の根を貪ったせいで早死にして、更に同時に畑に根付いていた触れるだけでも皮膚が爛れるような毒茸の出す神経毒を受けたりして、『絶対に許さない』『憎んでやる』といった想いを両親に抱いて死んでいったのは周りに花の蜜と見られる液体で書かれている怨み言から見ても確かであると、両親は医者や葬儀屋に正直に告げられた。そこから一家は離散してしまったのだが、彼女は花の精霊の姿となった今でも両親の事を怨み続けている。
バラちゃんの過去、ありがとう!
すっごく好きですわ…
主の勝手な妄想なんやが、バラちゃんは人体実験に使われた子とかいいな〜って思ってて
だから採用させてもらうかはわからない…申し訳ない…
とりあえずありがと〜