「こ、これはどういうことだ!?」
カーネルサンダースは腰を抜かしたようにその場にへたり込んだ。
「どういうことって?」
平然として、ヒロミは後ろを振り向く。
「だって、僕は君を弟子にするために別世界から召喚したんだもの。魔法使いであるこの僕の!」
「あなたの弟子に?」
カーネルサンダースは少し落ち着きを取り戻したらしい。
おうむ返しに尋ねてくる『彼女』を凝視しつつも、座り込んだ拍子にずり落ちた三角帽子をかぶり直して答えた。
「ああ。ただし正確には、潜在魔力の高い者を僕の弟子に、だ」
「潜在魔力?」
ヒロミがまたしても彼の口から出た言葉を繰り返す。
「潜在魔力っていうのは...うーん、なんて言ったらいいのかなあ」
カーネルサンダースは地べたに座ったまま相手を見上げ、難しそうな顔でしばらく言葉を探していたが、遂に「簡単に言えば」と切り出した。
「高い魔法使いの力を持っていながら、自分の能力に気づいていない人のこと。僕はそんな人を探していて、こんな魔法円陣を使って色々な次元の世界を覗いていたんだ。そこで丁度君を見つけたのさ」
コンコンと地面を叩く彼の手には、近くに転がっていた棒切れ。
ヒロミがそちらに目をやったところ、何やら光り輝く複雑な形の紋章のようなものが描かれていた。
『彼女』は軽いため息をついて、カーネルサンダースを見下ろして口を開いた。
「えっと、君には悪いんだけど」
彼はキョトンとヒロミを見つめ返している。
「私はすでに魔法使いなんだ。それも、自分で言うのもなんだけど、多分君よりもかなり優れた」
「へ?」
カーネルサンダースの赤い瞳が大きく開かれていく。
「それとね」
ヒロミは彼の目の前にしゃがみ込んで、少し怒ったようにこう付け加えた。
「こんな長い青髪だけど、私は男の子さ」
>>23書き込んだ者だけどごめん、>>1をよく読んでなかった
短い文章でか
小説書くのうまい!だけど一文は短めで、だから.....