「可笑しいわ…1人足りない…。何処で落としたのかしら。もし誰かに見られでもしたら…。」
大事にしていた人形を何処かで落としてしまったのか部屋中を探しても見付からない、落ち込むが落ち込んでばかりもいられない。
本来なら魂を宿しているから自分から戻っては来てくれるのだけれどこれは別…魂を宿してない。
外を探そうと散らかる部屋を後に出ようと扉を開けようと手を伸ばす。
「アーリス、遊びに来たぜ!」
扉をバーンっと勢い良く開け登場した相手にビクッとしてそちらに視線をやる。その物音といきなりやって来た客人に驚く私。このタイミングでそんな…!
「えっ?えっ?魔理沙?…え?!」
「なんだよそんなに驚いて。そんなビックリする事か?なーんか急にアリスのとこ行きたくなってさ。あっ、お茶菓子ならクッキーとミルクティーの気分かな今日は…って、すっごい汚いな…ネズミにでも入られたか?」
「ちょっ、ちょっと待って。そんな一気に喋らないでよ。それよりいきなり来てそれはないんじゃない?えと…私に会いに来てくれた…の?」
魔理沙が態々私に会いに?そんなまさか!ドキドキしながら戸惑う私に散らかる部屋を珍しそうに周囲を見渡す魔理沙。これはなにか事件ではないかと好奇心旺盛な彼女は何処か楽しそう。その犯人は目の前に居るのだけど…。
「ん?あっそうだった!これ、お前のだろ?」
そう言って目の前に差し出されたのは人形。だがそれはただの人形ではなく私が正に探していたモノだった。
「…!これ!」
「さすがアリスだぜ、よく出来てるよなぁ。ちょっと恥ずかしい気もするけど」
見られた!しかも本人に!?差し出された人形を手にしながら恥ずかしくて声にならない。持って来てくれた本人は照れ臭そうに頬を掻いて笑っている。
見付かって安心してる気持ちと羞恥で動けない気持ちが混ざり合って変な気持ちになっている。そんな私を見て彼女はこう話す。
「アリスー?お茶菓子まだ?」
fin
普通にいい
私も弾アマの後日談とかかきたいけど絶対変になる。黒歴史確定