1-4 人類、慌てる先客
「いちば....え?」
教室には、既に先客がいた。鍵閉まってたよね?
机に座るその女の子に、私は声をかけてみた。
「あなたは...黄星さん?」
「...あ...って、きゃー!」
声をかけた途端、黄星 野蘭(きほし のか)さんは
一目散に逃げだして...教室の隅に隠れてしまった。
「え、黄星さん!どうしたの!?」
「ふ、二人も気づかれました...これでは今度こそ先生にばらされます...」
二人...咲ちゃんと私のことなんだろうけど、ばらされるって何だろう?
「鍵が開いてないので先生用の靴箱から入ってるんです...あー言っちゃったっ!」
「そっかそれで...ええっ!開いてるのあそこ」
靴箱に入れず落ちていたあの時を少し壊されたような気分。
「私も、たまに使うわね」
「咲ちゃんも!?」
抜け道を知らないのは私だけだったんだ...!
「だからね黄星さん、同じことしたんだから先生には言わないから。安心して」
「あ、蒼姫さん...」
二人の仲、深まったのかも....ん?
「...!?」
次の瞬間、咲ちゃんの視線は私に向けられていた。とてつもないプレッシャーがかかってくる...
「言うな」というメッセージが込められてる...私はそう思った。
そして咲ちゃんはホントに小学校三年生なのか、とも...
「黄星さん、凄い抜け道だよ!教えてくれてありがとう。先生に言うなんてしないよ!」
仲良くなって黄星さんの不安を少なくできるように、私は話す。
「関宮さん...こちらこそありがとうございます...」
黄星のお礼は礼儀正しくて、その姿は見習いたくなるくらいだった。
「それじゃあ...ほかの子たちが来るまで、読書でもしませんか?」
面白いです。これからも頑張ってください。
ねむさん、小説此所で書いてみても良いですかね?
面白い(?)というか上手だよ!
すごいね。私、下手だから羨ましい…
>>135
え、それは彩ちゃんがってこと?
どっちにしろ全然いいよ!書いてみて!