「せっかちだなァマルクはァ」
とマフラーの下でクククッと嬉しそうに笑った。
「良いからさっさと言うのサ。時間の無駄なのサ。」
マルクと呼ばれた少年は機嫌が悪そうにクルクルと髪の毛を指で弄る。
その間、
「やっぱマルク君格好いい....」「毒舌な所も良いよね...//」
…と、女子にヒソヒソと言われているのは聞こえていない事にした。
「じゃあ言うよォ」
ロマァラが言うと一気にクラスの中は静まり返った。まるで試験中の様だ。
誰もが息を呑む中で...
ドアの壊れた教室に、弱い風が吹き込む...。
-------途端、禁は解かれたッ!
「このクラスに転校生が来るんだよォ!!」
「「....................................」」
静まったままのクラス。
「「う.........」」
「「嘘ぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおーーーーー?!?!!」」
「嘘!?マジ、マジ!!?」「憧れの転校生来たーーーーーーー!!」
「えー性別どっちだろ!?女子かな?それとも男子っ!?イケメンだったらどうしよー////」
数秒ほど間が開いたのち、一気に騒ぎ出すクラスメート達。
そんな中ルアールは――――
「ほぇぇぇぇええー転校生かー......えっマジ?マジ??」
人一倍遅れた反応をした。
少年は
「やーっぱりね!ボクちんの目に狂いは無かったよ!」
と満足そうに頷いていた。
言った張本人のロマァラは
......言うまでもなく、とてつもない程のドヤ顔をしていた。
ルアールは席を立ち、少年とマルクの方に近付くと――――
「いやぁ見事に勘が当たりましたなぁ。グリルゥ?」
と居酒屋のおっちゃん風に少年――グリルに話しかけていた。
「当たり前でしょ?ボクちんを誰だと思ってるの?この偉大な魔法使い、グr..「あーハイハイそーなのサ。」ちょっとぉ!今良いとこだったのn.....」
マルクに良いところで妨害され、反論をしたが途中でその言葉は途切れた。
いや、途中で切らざるを得なかったからだ。
何故ならマルクの顔は――――有り得ない程怒っていた。顔を見なくてもわかる。
怒りオーラが既に出ている。
最も手には分厚い魔道書があったものだから読んでいる所を邪魔され怒っているのだろうとルアールとグリルは心中を察した。
察しているにも関わらず二人は――――
「あれぇ?マルクくぅんおこ?おこなの?ねぇねぇおこなの?」
「エイサァァ〜〜〜イハラマスコ〜〜イ」(元ネタポプ○ピピック)
…煽っていた。
わざわざありがとうございます。
.....でも言ってしまうのもあれなんですが.....
改行ってそんなにいらないと思います。
あまりスペースを取りすぎるのもあれですし....単に小生がコンパクト派というだけかもしれませんが
文庫本とかでもせいぜい2~3行程だと思いますし...スペースが有りすぎても読者から見たらもしかしたら見にくいのかも知れないとなんとなく思いました。