《ザンッ》
刹那の瞬間に放たれたピエトロの一撃を避け、逆にピエトロの体を蹴り飛ばし、その姿が遥か遠方に飛ばされ、姿が消えた瞬間、蹴りを放った右脚に激痛が走り、血が洪水のように溢れ、右脚に踝から太腿に至る縦に、骨まで届く深い斬り傷が付けられている事に気付く……
どうやらピエトロは蹴られる瞬間にカウンターとして舞綴の右脚に対して左手に纏った白銀の手刃で斬擊を放っていたようだ……
サン・ピエトロ
「……この攻撃の反応速度、一撃の重さ……
やはり、貴方達はただの人間では無いようですね。」
コキコキと首を鳴らしながら破壊された民家の中に舞い込んだ砂埃の中から立ち上がった、あれだけの派手に吹き飛んだにも関わらず全くの無傷といった様子のピエトロが、白い軍服に付いた埃を払いながら、二人の先程からの様子からやはりただの人間では無い事を推測している。
【これでおあいこだと思いますので、お気になさらず〜。】