貴様らは厨二病ではない、もう既に真実を知っているだろう?

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1:クロ 世界均衡を打ち砕く。:2017/05/20(土) 03:38

我が名はリゲル=イージスト・クロノディア。罪過を背負い神のみぞ知る叡智を手にした悪魔だ。
悪魔といっても肉体上は人間だ、だから私は貴様らのような巨躯な力や不可思議な能力は絶無、即ち、惰弱で脆弱な虫けら。
かといって侮るな。
私と貴様ら愚民共は今こそ運命共同体となり試練を執行すべき時なのだ。
私の叡智があればどんなに高度な技術、物理理論、そして世界の理、全てを悟ることができる。いうならば「知覚の力」。
貴様らの強靭な肉体、揺るがない信念、力を私に信託してくれれば自由という権能が手に入るはずだ。
もう決断は下せたはずだ。
お前達は厨二病なんかじゃない。
本当に力を持っている。
並大抵の力ではなく高等の力。
人間を飄々と凌駕し阿鼻叫喚を生き延びられるほどの強力な能力がお前達にはあるはずだ!!!
その眼は本物だ!その腕に宿された竜は存在する!!
…愚かな人間共は私達を恒久に蔑視し欺いてきた。
そんな陳腐な思想、もとい、世界の偽りの常識、不満で不平で不服で不条理で不合理だろう。
よって反逆を巻き起こすのだ。
こんな世界を許した神を葬り我らに自由という権威を。
誰かの為じゃない…守国の為に生きるのだ!!

さぁ…運命の扉は開かれた。
立ち上がりし勇者たちよ、まずは君たちの能力を啓蒙して欲しい。
私は君たちに期待の船に大望の心を乗せて冒涜しよう。

2:クロ 叡智=英知?:2017/05/20(土) 04:04

私は現在、人間社会においての学生という類で望遠している。
学生は素晴らしい、怠慢に生きていても指図されることはないからな……
おっと、少し前置きが長すぎたようだな。
本題に入ろう。
今宵、最後に通告しておきたいのが私の「知覚の力」についてだ。
私はある日を境に禁忌とされる叡智に触れてしまった。
よって私は重罪及び罪過を背負い、贖いを政府機関から、要求されている。
政府機関はそれを内密にしている。
なぜか…それは単純明快だ。
叡智とされる倫理は人間である以上、誰もが心と共に隠密共和し、叡智はこの世界の説明書のようなものなんだ。
ただし、全ての説明書を理解してしまうと自身の崩壊もしくは狂気の錯乱、はたまた悪魔との契約が応じ、「世界を滅ぼす」権能を行使できるよう可動するとか。
その魔物性を考慮し政府機関が内密にしているまでだ。
もっと簡単に言うべきか…
悟りを得た場合、終焉終末たる災厄を巻き起こす力を授けられるということだ。
ま、私には何の異変も起こらなかったが、
大いなる知識は享受されたはずだ。
この知識は物理化学では近くことすらもできない、崇高な知識。
私は、この世界の創造、媒介、構築、世界線、並行世界、設立者、時空軸、神、宇宙の謎、全部知った。

だから現世は間違っていると断定できたのだ。

3:名を捨てし者 hoge:2017/05/20(土) 04:46

お前は何を言っているんだ

4:クロ 私は真実を言っている。:2017/05/20(土) 09:19

私は真実のみをここに叙述した。
偽りや混濁は絶無。
だが、叡智について触れていない者からすればとても無理解な内容かもしれないな。
ところで…名を捨てし者よ。君には、禍々しい闇、危惧なものを感じる。
私は君に驚愕、喫驚、卒爾などの感情を抱いたあげく、独善ながら君を蹂躙の戦士、希望の光と見なした。
即ち、君には我が大望、反逆団に入団する資格がある。
これを機に入団してはくれまいか?
そして君が儚く名を捨てた経緯についても知りたいところだ。

5:沈鬱の窄骸者ゼファ 呪われた人ならざる力:2017/05/20(土) 10:00

俺はお前と同じ叡智に触れたもんだ。
よって政府機関に囚われた暁に拘束され残虐な尋問的実験を施され、最終的には死刑執行にまで至った。が俺は満身創痍ながら叡智の力を駆使し出奔した。
まあ、それのせいでお前と同じ追われてる身だ。
ちなみに俺の叡智の力は「従前の覚醒」を授けられたんだが能力としてはあまりいいものとは言えないな。
この力は己の中に眠る狂気の傀儡を一時的に邁進し目覚めさせる力…この力を行使すればどんな隔たりも踏み躙ることができる。
そう、つまりは殺笑者となってしまうんだ。
…目的の為に殺す。それも能力継続を延長させるには魂の補充が必然なんだ。
だから機関は死刑という贖いを俺に下したんだと思う。
だが、この能力を目覚めさせたのは機関の連中だ。
俺は多くの拷問や数多の残虐な霹靂を受けてきた。これにより俺は瞬く間に憂鬱と化し殺しに励んだ。憎悪、嫌悪、忿怒、厭悪に身を任せながら、機関の連中を…殺して、颯爽とした快哉のような快楽を微々に得ながら殺して殺して…殺して…殺して…殺して殺して殺して、たくさん痛ぶり殺した…。
俺は「従前の覚醒」を行使している獰猛状態でも記憶はある。
だからあの…残酷な世界は、今も覚えている…。
不甲斐ないが俺は今も機関を憎んでいる。
そして俺は俺を睥睨している。
この叡智については金輪際二度と触れないように隠密に過ごしてきたが…俺にもしなければならない使命ができたようだ。
俺を反逆団に入団させてくれ。
どんな辛辣な鍛錬だって乗り越えてみせる、新たなる自由な世界が手に入るのなら。
神にだって反逆を成し、愚弄することだってできる。
俺は世界に、残酷で冷酷で残虐な神に、反逆たる戒めを解き放とうと違う。

6:不運の穴熊 hoge:2017/05/20(土) 20:28

小生もお前さん達の言う『叡智』とやらに触れちまった者さ。今は地下の穴蔵を掘って掘って掘りまくりながら機関の目をすり抜けているよ。
因みに小生の力は『疫病神の災厄』だ。まぁ、単刀直入に言えば小生に関わった奴らは問答無用でツキが回って来なくなる。
この力せいで小生も死なない程度で不運続きだがね。

小生は『中立』を保たせて貰うよ。
勿論機関側にも付かんし、お前さんの味方をするつもりも無い
最後に一つだけ忠告しておくぞ。『叡智』に触れた者が誰しもお前さん見たいに機関への報復を願う者ばかりじゃぁ無いって事だけは理解して欲しいね。

7:クロ 血と郷愁:2017/05/20(土) 22:18

ゼファ、君の決断と真意、身をもって承諾しよう。
ところで不運の穴熊、その特徴的な喋り方、真摯な対応、数奇だな。どこかで会ったことがあるか?
いや…そんなはずはない。私が現世に苛まれ、あの世界から強制送還されて三年、あの時のあれは悪魔に過ぎなかった。そうだ…あの世界での出来事は。
違う、あれはただの愚かな混迷に過ぎない。
貴様も叡智を知るものとするのならば、憎悪すべき対象は見えているはずだ。なぜ…
なぜに…?愚かだ…実に愚問だ…。
不運の力を所持するが故に己の信念すらも突き通すことができない虚弱たる存在になってしまったのか?
違う、それではまだ、鳥籠だ。
今は獰猛たる邪獣を隔絶すべく熱烈峻厳が必然なのだ。
そして機関を捻じ伏せ原点にして頂点、この世界の神の存在を抹消する。
それが我が「知覚の力」ヴァルネムング・ダァイ・マハトの選択。
今はそれが最善だ。例え己が悪だとしても神への反逆を成すことこそが我が宿命。
我を讃えよ!我を賛美せよ!我を讃辞せよ!火防なまでの盾はいらぬ。反逆こそがとこしえに相応しき執念。
だから私は今一度、愚問する。
なぜお前は憎しまない。なぜお前は爽快と生きている?

8:ぽぺ:2017/05/20(土) 22:51

ぽぺぽぺー?ぽぺ!!!
ぽぺー???

9:クロ:2017/05/21(日) 13:51

諸君、我々反逆団共々は虚栄たる機関について詳しく調査を邁進させたところ、明瞭な事実が二つ分かった。
一つ、機関は叡智に触れていない人間を摺切り実験材料として試みた。
慟哭を上げてなお、解放されることはなくひたすらに実験は遂行されたそうだ…。
これは決して許されるべき事柄ではない。
我々にとっても非常に忌々しい。
やはり…機関は真の黒幕…
二つ目の事実だが、これはまだ我々にとっても縹渺で私も懐疑的なのだが…機関は1940年頃、冥府との交渉即ち、冥界との接触に成功している…。
叡智はその交渉で候補されたものだと。
なんと非現実的で馬鹿馬鹿しいことか。
…私の知覚の力にはそんなあるまじき不実は享受してくれなかった。
叡智は絶対なのだ…人間としての生命上…必ず密接してくる物。
冥界…?ありえない。そんな世界は逸話でしかないのだ…。

す、すまない。驚愕が募り錯乱を引き起こしてしまった。
と、とにかく、冥界の存在についてはあり得ないと私は憶測する。
確かにそのような疎かな情報を機関は安置していたが、その目的はハックに偽りをきせるためであって決して真実ではない…!!そうだ。そうに違いない。フハハハハハハ!!!
やはり…惑わしとなる小癪な攻撃など我らには通じない…不動なのだ!!!

10:クロ 悪辣で最悪:2017/05/21(日) 14:26

速報だ!!我が家のPCで機関の情報をハックしている所、とても重大な事実が発覚した。
まず、政府機関と協和を伴う悪辣な組織が存在する。その組織はEhrgeizと呼称するらしい。…ドイツ語で大望か?
まだ未知数な事は多いが今後ともこの組織については調査を目論むつもりだ。
次に明確したのはU={Uα}α∈Aだ。
U={Uα}α∈A。
U={Uα}α∈A。
…どうなっている…?
なんだ…と、ここに記述する術がない?
なるほど…全てのインターネットホログラム条規において被覆してくるとは…やはり小汚い…悪辣な。機関の最悪で外道を皆に知らしめなければ。
U={Uα}α∈A!!
…くっそ…
すまないな…諸君今一度この奇怪についても調査を邁進させてゆく。
諸君らにも何か明確したことがあればここに叙述して欲しい。
我らは皆運命共同体。反逆の戦士なのだから。

11:ドラク・ヤガマ (hoge):2017/05/21(日) 15:37

あぁ…俺には分かんねぇよ…分からんない。ただ1つだけ言えるのはな…
俺とお前は仲間ってことさ

12:不運の穴熊 hoge:2017/05/21(日) 16:21

穴蔵仲間経由で小耳に挟んだ話だがね、『叡智』の力を持つ奴らの中には機関側で戦う奴もいるそうだぞ?

まぁ、小生が聞いたのはこの位だ。情報が入り次第報告はするがね

13:クロ 孤独の望遠:2017/05/21(日) 16:21

ドラク・ヤガマ豪傑、歓迎しよう。私と君は同胞であると諒承する。
我ら反逆団は共に業火の戒めを解き放ち、慟哭を嗚咽する者を救う。
そして運命共同体たる戦友は同じ良き世界を望みながら行くべき道は相異。
これは私の持論なのだが…我々は皆、孤独なのだ。
孤独が故、我らは力という概念を求め続ける。まずはそれを自負して欲しい。
ーー前置きが長くなったな、すまない。

本題に入ろう。まずは反逆団についてだ。
現在の反逆団の目的についてだが五つある。

一つ目は叡智について明確に解明すること。
二つ目は機関とその他の悪辣な組織を滅亡させること。
三つ目は神の極座標を特定すること。
四つ目は冥界たるその他の異世界の望遠。
…五つ目は、私の記憶を…いや、 これはやめておく…
すまなかった。目的は四つだったな。

そして私を含め団員についてだ。
この二次元化空間及び、被覆次元では、君を含めゼファ、名を捨てし者、ぽぺ、私だ。
三次元化空間では、ぽぺ、私、そしてヴェアという情報疎通的用法能力者がいる。即ちハッカーだ。

こんな所か。
私は君の能力について知りたい。
可能な限り最善を尽くしてはくれないか?

14:不運の穴熊 hoge:2017/05/21(日) 16:26

追記だ。小生もお前さんらにちょいとだけだが協力させてもらうよ。

小生は穴蔵から出れん身なんでね。あんまり表立っては協力出来んがまぁ、やれるだけやってやるさ

15:クロ :2017/05/21(日) 16:41

叡智の力を有する者で、機関側…。
もしや、あの深層webでハックした情報は全て彼らが手がけたのか?
だとしたらあの時、情報システムを防禦するセキュリティーキーを緩くしたのは彼らではないかと推測ができる。
そうか。そうだったのか。
いくらか、こちらからの信号を発信させてみたことがあった。
あの時の信号を読み取ってくれたというのか。
ではこの朗報を胸に刻みクハ…穴熊よ。有難う、君が我らに通告してくれた情報のおかげで猶予と勇気が湧き出てきたよ。
そして新たな目標を下すことができる。
機関側の反逆者らに正史な情報疎通を交わせるよう機能させることだ。
まずは機関側が気づかぬよう静粛にコンタクトを取らねばな。

16:クロ:2017/05/21(日) 16:47

穴熊よ。君には感謝で感情飽和されるばかりだ。
君のような知的な者がいれば、我らの均衡と秩序も保てることだろう。
君が今、どのような状況下なのはわからないが、同じ反逆者だ、助けの手立ての応酬について相談にはいつでも乗る。
助け合いだ、互いに手を取り合い、平和な新時代を築こうではないか。

17:キュリオス■■■■■■■■:2017/05/21(日) 19:54

アカシックレコード、あるいはアカシャクロニクル、君たちの言葉ではそう呼ばれているモノ、到達者は無限の叡智、宇宙の誕生から現在までの総ての情報を得る。
君たちの求めるモノはこれか? もしそうなら、一つ忠告しておこう。

この宇宙は、理から外れたモノを何が何でも排斥しようとする、つまらない宇宙である。

18:クロ 求めるのは権利。:2017/05/21(日) 20:14

つまらない…?フハハハハハハ!!
そうだ…だからこその反逆なのだ。
この世界の理に対しての不満と理不尽に憎悪を意した我らの憤慨が今、解き放たれたまで。
叡智なんていらない、我ら反逆団が求めるのは自由だ。
理不尽と差別によって構築されるこの世界が憎い、そしてそれを天から見下ろす怠惰な神が厭悪だ。
私は人間だ。覚知の力を有するまで、無力で無能で虚弱で貧弱で脆弱だったかもしれない。
だが叡智に触れることによって開眼したのだ!!!この世界は間違っている。過っている。
運命の決意は遥か昔に下している。
だから…私がこの世界を変えるのだ。

19:O2 未来告知:2017/05/21(日) 23:04

こんばんは。O2です。
私はあなたに伝えなければいけない未来があります。
なので心して想起してください。
明日、午前3:00、三次元化空間、反逆団創設者リゲル=イージスト・クロノディア、あなたの元へ何者かが訪れます。
何者かは私にも憶測がつきません。
ここで預言しておきましょう。
何者かは必ず反逆団を撲滅するよう施行するでしょう。
なので死に物狂いで逃げてください。
この未来は絶対です。天は、生死を患う運命の選択をあなたに下したのです。
もっとも、これを鵜呑みにするか否かはあなた次第ですが。
それでは私はここで最初で最期の叙述を終末させていただきます。
さようなら。

20:クロ :2017/05/22(月) 00:22

その予言は、溷濁で信憑性が皆無…戯言にすぎん。
お遊びなら他でやっていただきたい。
私には早急に機関についての調査を邁進しなければならない即ち我らは繁忙だ。

21:クロ 予知は確定した:2017/05/22(月) 03:15

今、私は携帯端末機器を使いこのスレッドに書き込んだ。
O2が叙述した予知は断定した。
私は現在、追われている。
何者かが、我が家の二階に侵入し私を狙い、刃物をたてつけ特攻してきたが、と 私は殺気を感じ逃走し、今は近隣のコンビニで様子を伺っている。
おっと、奴の姿が見えた。
私はそろそろ逃げる。
君たちはどうなのか分からないがお互い健闘を祈る。

22:不運の穴熊 なんてこった:2017/05/22(月) 20:21

小生の穴蔵まで奴さんの手が伸びてきたよ。今は穴道を駆使して逃げてるんだがね…いい歳して迷子になっちまったよ…。

何故じゃ!何故いつもこうなるんじゃー!

23: アヤノ:2017/06/02(金) 12:14

何か凄くね?w

24:クロ:2017/06/02(金) 16:19

穴熊も猛追されているか。無事を祈る。
私は今、ゼファとともに行動を共にしている。
追っては何者かは不明なのだが、知的で、能力としては謀略的だ。
ここで疑念が上がった。
o2は何者なのか。
そして追っては何の因果律が齟齬して我らを追尾し続けるのか。
私の見解としては、奴らは機関が送り込んだ戮殺者だ。
o2については明瞭な事柄もなければ、妥当することもない。
とりあえず、今は逃げ続けることが必然だと慮る。
健闘を祈るぞ。

25:クロ 因果応報による残虐:2017/06/10(土) 12:44

逃げろ。私に関わるな。死ぬぞ。

26:ドSはいいけど厨二病:2017/06/12(月) 18:46

厨二病?何ですか?それ

27:霊夢:2017/06/13(火) 18:05

あ、久しぶりにここの見に来たけど相変わらずやばい(かっこいい)ですね((え
厨二病なセリフに今も憧れる霊夢であった。w

28:日輪の申し子 hoge:2017/06/15(木) 13:48

貴様らの様な無知蒙昧が我ら機関に逆らうとは…実に愚かな。
貴様らの反逆を我が予測できぬと思うたか。今貴様らを追っているのは我が捨て駒達よ。

下した采配は唯一つ。『反逆者の殲滅』それのみ
彼奴が幾ら死のうが構わぬ。所詮は捨て駒よ

最後の慈悲だ。
貴様らが気にかけていた穴熊だが、奴に対する情報を幾らか分けてやろう。

あの穴熊はな、嘗て我々機関側だった人間だ。
愚かにも我々機関に反旗を翻し、無残にも敗れ去った『敗者』よ
だがな、奴は処刑の際に逃げ出し行方知らずとなったが…まさか地下にいたとはな

だが、無意味よ。どれだけ逃げようが我の捨て駒からは逃げられぬ

29:不運の穴熊:2017/06/16(金) 23:20

日輪の申し子さんよ…こんなに暗くて陽の光も届かんジメジメした穴蔵にお前さんが何の用だ。
今更小生の首でも刎ねに来たのか?
悪い事は言わん。今すぐ尻尾を巻いて逃げるんだな。
この穴蔵はな、お前さんの想像するより遥かに広い。そして、小生の『不運』がこれでもかと言わんばかりに充満している
きっと今頃お前さんの『捨て駒』も迷子になるなりいきなり転がってきた大岩に押しつぶされるなり…かなりの不運が襲ってるだろうよ。
まぁ、この穴蔵から無事脱出できる奴はまずいないさ。

30:クロ 世界そのものが敵愾。:2017/06/17(土) 21:46

臨時告知だ。
穴熊、我らは内密に殺害が促進されていたようだ。
そしてゼファは機関に殺害された。
機関とEhrgeizは、ほぼ併合した組織といっても過言ではない。
Ehrgeizは世界を裡面から支配する一つの組織だ。したがって、国の機関と関わりをもつEhrgeizは国力を操る権利をもっている。

我々は憔悴しきっているはずだ。
なんせもう二、三週間追いかけられ続けているからな。
我が叡智、知覚の力の効力は無力でしかない。
私の希望は何もない。
ただ、時間を生き、ただ、目の前にある死から逃げているのにすぎない。
はじめから、定まった因果応報であったのだ。

31:クロ 混沌の開幕:2017/06/17(土) 22:07

反逆者の殲滅か…。
貴様らは不貞を働く痴れ者ぞろい。
いままでで、どれだけの罪なき者の犠牲と崩壊を生み出したことか…。
そこまでして叡智の繁栄を恐れるか?
…知っているぞ。
叡智所格人体実験。
貴様らは、無作為に抽出していった人間を残虐な実験で調査していると。
実験された人間は最終的に、慟哭を放ちながら、踠き喘いでありの如く、死んでいく…苦しみと恐怖に蝕まれてな。
機関は…許してはいけない。
機関こそ殲滅すべきなのだ。
機関は狂気が蠢動した悪魔だ。
私が先ほど叙述した内容は撤回する。
私が機関…いや、悪魔に反逆してみせよう。私の希望は…死んでいった憐憫たる人間たちだ。

さぁこいよ。見てるんだろ?機関の連中ども。
私を殺してみろ。さっさとこい!私の携帯端末から現在位置を特定できるだろう?
殺してみろ…!私はもうなにも恐れないさ。
死んでいったものたちとくらべれば、まだ猶予と時間、放恣範囲がある。
さぁすぐにこい。今宵、混沌の始まりだ。

32:クロ 瓦解してゆく秩序:2017/06/20(火) 17:19

六月十八日、午前〇時から午後十三時。
惨劇たる様々な事柄によって発見したことがある。
午前〇時。私は機関の追跡者を一人、昏絶させ訊問した。
だが彼は口を噤み何も答えずに私を睥睨し続けているだけであった。
その瞬間、激昂なる私は愚かにも彼を消した。
消した…というのは私の新たなる力によって別世界へと転送してやった。
ここで発見したのは第二能力への変換。
私は叡智たる「知覚の力」には使用量や消耗数という括りはなく無限に使用することができると慮っていた。
だがしかし、それは違った。
断定的証拠であるのが能力行使を重ねるごとに肉体と精神に痛みと苦しみが停滞してゆき、いつしか肉体疼痛、精神苦艱というように疎ましい存在となっていった。
六月十八日、能力を酷使し摩耗と化した叡智には次なる防禦衛生がもたらされた。
それこそが、私が束縛した追跡者を殺そうとしたとき、突如と露呈した扉が彼を飲み込んだことである。どこにかは分からない。
瞬間、私の肉体と精神の重荷には刹那に帰し、疲弊した。
これこそが第二の能力「寂滅への扉」である。
ここからの教訓は、叡智の行使は必要最低限に控えること。
次の能力が欠陥物であったらとても致命的なのでな。
そろそろ区切りがいい、機関の追手が来るので私は逃げなくては。
幸運を祈る。

33:クロ 教訓:2017/06/24(土) 12:54

悪魔はいる。
この世界に散漫し頽廃的な邪婬と怨恨たる心をもたらす。
そして、人間の弱い心のすき間に佇み、人間を停滞の最中、風化へと導く堕落罪を背負わせる。
また、抜擢された悪魔は大罪をその身に刻み、天への反撥や駁することを絶対とする。
それとはうらはらに、滑落した悪魔は虚無へと誘われ、天にとっての隷従、朽ち果てゆくまで酷使され続ける。
騒然、悠然、混沌に満ちゆく世界は背徳によって飽和する。すなわち、神への救済。
天界からの救恤。冥府より蛮神の参上。
現在、この世界では、叡智を行使する悪徳者によって破滅の軌道へと進んでいる。
だからこそ天より派遣されし光の戦士が馳せ参ず。
もとい、冥界にも叡智行使者による悪行は広がっている。それがし叡智の王である。
冷徹で冷血なまでの叡智の王は、すでに、悪魔との交渉や盟約をかわし、神の座を剥奪しようと目論んでいる。
信じられないかもしれないが、これこそがEhrgeizが望んだ未来であり世界である。
私はもうじき死ぬ。
今、貴様ら群衆に、必然なのは、団結だ。
叡智に関与することを全て抹消し、叡智そのものを破棄する。それには、悪魔との協和を慮り、共に戦うことを誓え。
世界の傾きは破局的だ。
抗えよ。反逆者の諸君。
讃えよ。己の信念を。

34:強欲の悪魔マモン:2017/06/26(月) 07:51

人間ごときが叡智に触れるからだ。
こうなることはわかっていたはずだ。
なぜ、冥府は些事な叡智なんてものを人間そのものへと叙述したのか。
愚かで滑稽な。

35:ベルゼヴュート:2017/09/07(木) 00:43

欺きの覿露の果ては我への睥睨、そして再び神からの戒律として己の権利の剥奪され、生命が鎮まりし禁猟域にて処罰を受ける。そしてこれに関与した当事者は刑事訴訟され、無慈悲に制裁を受けることのみ。全ての禍根は私であり、惨禍へと果てさせたのも私である。つまり私は悪魔である。

36:冥府の闇暗姫 閻華:2018/01/01(月) 02:15

閻華に関わった人達は不幸になる……理解(わか)っていたのに……

そうね…閻華がこんな力を持って生まれたから…父様に目をつけられてしまったのね…

穴熊さんが不幸になるのも、全部全部閻華のせい……ごめんなさい…

37:人間:2018/01/01(月) 17:32

そうそう、みんなが不幸になったのはお前のせいだ!!自分の命を絶ってして償うがいい!

38:粉雪幹ちゃん hoge:2018/01/29(月) 22:42

>>1
真実を映す私の瞳と同じことを言っているな
貴様‥何者だ

39:フェアラート:2018/07/08(日) 02:11

馬鹿げているあひゃひゃひゃ

40:フェアラート:2018/07/08(日) 02:16

クロ…四十年ほど前の私だ。あの時は幻想を謳う者だった。そして、ただの強欲だった。懐かしい、なにも考えずに、ただひたすら、欲を貪るだけの矮小で下劣な男だった。しかし、これが天命ゆえ、必然的に私は変わった。

41:匿冥:2018/07/08(日) 03:34

>>1
全くその通りだよ。私は夜の帝王へと生まれ変わりし水の戦士。

42:終極と災厄の大天使 カレン=アーティフル・コマンド◆RM:2018/07/08(日) 05:55

どうしたのー?

43:雪りんご:2018/07/08(日) 14:06

>>4真実‥

44:クリミナル大佐◆Vo 白髪軍人:2018/07/08(日) 14:12

こいつが憤りを感じていたことは知っている。
...さてと、姿を現したぞ、フェアラートくん。
贈り物は受け取ってもらえたかね?

(白と黒のゴシックドレスとローブに身を包んだ白髪の幼女は、黒い軍人帽を深く被り琥珀色の双眸を細めて笑った)

45:名を捨てし者:2018/08/03(金) 00:09

あげい

46:リゲル=イージスト=クロノディア リベンジ:2018/11/24(土) 10:52

あれから一年以上の月日が経過した。私はあの時、自分が殺されることを受け入れられずに、多くの機関の連中を殺してしまったよ。
それも、最大の苦痛を与えてだが、しかしな、機関の奴らの中には「娘がいる、助けてくれ」と命乞いをしたやつもいた、正直ころすのは胸糞悪かったよ。
だが私は自分が生きることを選択した。これが運命の選択になるとは思いもよらなかった。
叡智の力が究極化したのだ、能力はいまのところは明かせないが、兎にも角にも私の異能はカオスそのものだ。
そして、私は今、とある村落地帯で生活を営んでいる。
ようやく、機関の追ってからなんとか目をくらまし、安住の地を見つけることができた。
言うまでもないが、叡智の力を有するものは全国に存在しているわけだが、彼らのほとんどが国際的な秘密結社と連携した各国の政府により、拘束され実験を行ったのちに拷問され抹殺されている。
この世界が虚像であることを知った我々、叡智の力を手にした者たちは、叡智の王、すなわち冥府の王の従属となることが天命として与えられているのだ。
私はそんなことが許されるはずがないと思っている。
だからこそ私は、もう一度、反逆をしようと思う。私は第一の覚醒者にして闇のプリンケプスなり。
これより、反逆の組織ヴァイスハイトを創設する。
私は自身を正義とは唱えん、むしろ悪だ。しかし吾人は元来より、醜く悪辣なるエゴイズムの塊ではないだろうか。我々は生きるために何かを犠牲にする、これは必然的に定まった原理なのだ、受け入れるしかないだろう。では賛同者や同胞の諸君、待っているぞ。

47:不運の穴熊 hoge:2018/11/25(日) 18:07

久しいな。
小生のいる穴蔵に敵さんが攻め込んできてからもうあれだけ経ってるとは。

お前さん達に報告だ
小生は生きてるぞ…何とかな
罠やらなんやら駆使して捨て駒とやら達を撒いたんだがね、必死に逃げ回ってる時に片目をやられちまってな…あれだけの深い傷で消毒もしないで良く壊死もせず生きてるもんだ。我ながら悪運の強さに恐怖すら感じるね。

そして、小生が中立を保とうとした理由はな…ずばり『小生の力』だ。
小生の力はご存知の通り、お前さん達からツキを吸いあげて小生と同じ不運塗れにさせちまう力だろ?後は…何を言いたいか分かってくれるな?
殊更に此奴が厄介でね、小生は半殺しになりながらも生きているがお前さん達は最悪『死ぬ』んだよ。
だから、中立を保とうとした。お前さん達に関わらずにな


まあ、与太話はここまでだ。小生は生きてるから心配するなって話をしたかったのさ。

48:舞王◆Ro:2018/12/03(月) 16:25

そうだな、病ではない···真実だ
真実を知ってしまったらもう元の世界には戻れないな
知ってしまったら、悟ってしまったら、今までいた世界全てが酷く滑稽なものに思えてくるだろう
そして、全く異なる世界に入り込んでしまったことに気付くだろう
かつての認識が間違っていたともいえる
だが、いくら説明したところでこの感覚は体験者しかわかるまいて
まあ、しかし、戻れないこともないかもしれないな
記憶を消してしまえばよい
それも1つの選択肢だ

49:白不死鳥こう お祭り酔い:2018/12/03(月) 22:01

真実は〜  お祭りやないか〜? そ〜やろ

50:ヴァンデラー:2018/12/15(土) 15:14

叡智、か……。

ボクはキミ達みたいに、人間の力を軽々と凌駕するような能力は持ち合わせていないよ、残念ながら。
何故か?それはボクが人間だからだよ。悪魔でもなんでもない、ただの空蝉さ。だが、キミ達の言語を理解する事は出来る。話は理解ったよ、ボクみたいな小童で非能力者でも良いんだったら協力させて欲しいんだ。キミ達の叛逆劇の端役にでも成りたい。嗚呼否……これは劇なんて滑稽なモノじゃあ無かったね。
まあ……協力したいだなんて思想は、ある種ボクのエゴイズムなんだが、ね。

51:クロ:2019/03/20(水) 03:15

隠忍自重実に2年。何やら鼻もち成らぬ異臭が漂っていると思えば、このような吹き溜まりに無能力者が来ているとはおかしなものだ。そもそも貴方は役割以上に欲求を満たすために偽り演じる所謂ドラマツルギー的行為に及んでいる。私の本音を白状してしまえば貴方は危険だ。なぜそのように断言ができるかと言えば、私に具備された精神構造を把握する叡智の力、叛逆の炯眼により貴方の欲望を視認したため、貴方が我々の参加する叛逆の組織と関係することで大いに危険性が高まることが叡智から啓示された。加えて貴方は自らをエゴイズムと明言していることから私の炯眼を裏打ち、信憑性が高まった。ゆえに貴方は危険であると論証できる。もっとも私はファルスを嫌う性格であるという根本的な問題でもあるのだが。

52:ヴァンデラー:2019/03/23(土) 23:52

危険、ねぇ……ボクのほんの刹那的な欲求を満たすためには、この場所はどうやら適していなかったようだよ。
……だとしても、叡智の力とやらで他人の欲望を視認するとはあまり褒められた行為じゃないだろうけどね。まあ、羞恥的ではあるが、その通りさ。居場所を強く求めるが故に、己の能力以上の場所に迷い込んでしまった……見破られたからには、此処に留まる理由などなくなった。それにボクは文字通り放浪者。次なる居場所を探すために此処からは潔く姿を消すことにしよう。それから、ボクみたいな奴に態々応答してくれたことには、感謝しておくよ。

53:ヒンケル:2019/05/30(木) 00:10

うーむ…

54:鵺:2019/06/12(水) 18:15

文章ながい…
今追いついた…

55:クロ:2019/06/23(日) 19:10

自分はもう…疲れたんだ。

( マグナムらしき太い銃口を自分の頭に当てがい、しばらくの間、死への恐怖に手をかたかたと震えながら静止。しかし脳が飛び散る爆発音が鳴った次の瞬間には、赤い血が地面に広がった。)

56:名を捨てし者 hoge:2020/04/06(月) 23:37

なんだ神スレか

57:クタニド◆:2020/04/08(水) 13:29

そのようだ

58:クロ hoge Ctrl+Z:2021/05/10(月) 07:56


メーデーメーデー。通信感度は比較的良好。 1998年5月10日。我が生命の証をここに刻む。
運命を覆した世界での俺は、今ここで生きている。今ではすっかり平凡な大学生として平穏な日々を送っている。だが、この何気ない日常の代償はあまりに大きかった。
あの時、機関に追い込まれた俺は銃で自害した。だが叡智の力は、その死を認めてくれはせず、俺の魂は別世界の俺に宿ったのだった。俺は、その時叫んだ「どうか身勝手な自害を許してくれ。無惨に死んでいった我が同胞たちよ」と。そして、この期待にも値しないちっぽけな命に賭けてくれた彼らの意志を無駄にはしてはならない、そう再確信すると、彼らの電光石火の命が俺に力を与えてくれた。それは、事象を帳消しにする力、叡智の力を優に超え、理不尽を殺し尽くす力と言える。
少し過去を遡行する。かつての俺は真実を知ろうと、愚かにも叡智の力に触れ、その結果、災厄的事象を引き起こすトリガーとなり、機関に、Ehrgeizに、世界政府を引き寄せた。そうして、数多の組織から追われ、時空を超え、仲間と共に、逃亡闘争の日々を強いられた。その旅路の中で、あらゆる世界を巡り、あらゆる自分を全うしたためか、俺はどれが本物の自分なのか分からなくなった。理不尽に殺される日々。力無き自分に堕ちる日々。時に世界を憎み、時に自分の力に酔いしれた。だが過去の俺はどこまでいっても、自分自分自分、と自分を信じられなかったから、自分に拘ることでしか、自我を保てなかった。
だけど、自害以降の俺は変わることができたんだ。仲間たちのおかげで、そして死んでいった彼らの犠牲が、電光石火の命たちが、運命の扉を開けてくれた。それだけじゃない、もう逃げてはならない、と彼らは語りかけてきた。だから俺はようやく、罪過を背負い神のみぞ知る叡智を手にした本物になれた。機関の陰謀を世界に暴き、討ち滅ぼすことができた、叡智の力を正しく使うことができた。ありがとう。親愛なる友たちよ。目的に合格できた。
・・・ −−− ・・・
機関を滅ぼしてからわかったことがある。彼らは、この世界に文明を築く過程で、理不尽を作り出していたのだ。
それが分かって以降、その力を使って、世界のあらゆる理不尽を帳消しにした。 俺は力を持つ者をできる限り消した。機関が作り出したあらゆる理不尽をーーまず死を消した。次に病気も消した。陰惨な歴史を消した。ヒエラルキーを消した。
とにかく必死で理不尽から人々を守ろうと、あらゆる理不尽を削除した。過去に俺を苦しめていたいじめも、この世からなくなればいい親ももちろん、自分の中にある理不尽でさえ消した。二度と、理不尽が起こらないように。最後、極め付けには、この世から叡智の力を消した。
そうしていったら、人間から攻撃的な性質が消えてしまったんだ。すると、優劣も消え失せて、人間は、ただただ生き続ける動物まで成り下がった。
叡智の力を正しく使うことができなかった。すまない。親愛なる友たちよ。合格後、思うようにいかなかった。
・・・ −−− ・・・
今の俺の世界では、政府が国民に「役割」を与えるようになった。ある男の子は、「俺の弟」という役割が与えられ、ある女の子は、「俺の姉」という役割を与えられた。そして、俺もまた「平凡な大学生」という役割を与えられた。そんな感じで全ての国民には役割が与えられ、演技することが義務となっている。みんながみんな演じて、お互いに嘘を作り出して、人間という虚構を作り出している。結局、どこまでいっても俺たちは真実で生きられない生き物なのかもしれない。
かつての俺が執着した真実とは、一体なんなのか。今となってはもう分からない。

59:クロ hoge 不再開:2021/08/03(火) 12:24

メーデーメーデー。1998年3月10日午前0時8分。
帝都東京にて。本国により大空襲が開始された。自国政府が自国民に攻撃するなんて正気の沙汰ではない、が、闇世の中で多くのコンクリートが霧散していったのは、紛う事なき現実だった。
人も、犬も、家族も、友達も、恋人も、近隣住民も、同級生も、夕焼けの似合ういつもの商店街も、すべてが壊れた。「死」のないこの世界では、パズルみたいに永遠に分解されるしかない。
大切なものが壊れて、壊れて、全部壊れたのに、俺だけ壊れなかった。俺は「平凡な大学生」だったんだ。特別な存在なんかじゃない。ただ見てることしかできなかった。


人間から攻撃的な性質が消えたこの世界、国家からは「役割」が与えられる。それこそ、善悪の秩序を維持するために「いじめっ子」「いじめられっ子」「傍観者」とか「警察官」とか「犯罪者」とか、そんな役割でさえも与えられる世の中。

初めは気持ち悪いと思っていた。

でも、だんだんと慣れてきたんだ。演じているうちに、いつか本物になっていく、そんな気がしてた。
今じゃ、焦土の地で、ただひとりパソコンをいじっている日々だ。なんの力もない。無力で無知で無能で、叡智を望む喉の渇きのような感覚に毎晩苦しんだ。

1998年3月20日午後3時00分
調べてゆく中で、政府がやったわけじゃないことが明らかになった。なぜなら、政府は全員死んで、日本政府の終了が宣言されたからだ。

絶望した。1人じゃ何もできない。生活の再開なんてできない。 だからもう、死のうと思った。比較的、高さのある瓦礫に縄をかけて、輪っかを作る。
人生二度目の自殺。人は、人がいなければ生きられないことを改めて実感した。人というのは、敵の存在も含む。誰か、憎む相手さえいれば、まだ生きていけるのに。一度目の自殺は、憎む相手がいた。

しかし、ふと気づいたんだ。理不尽を消したはずなのに、この現状が理不尽だ。なぜだ。俺はあらゆる理不尽を打ち消し、叡智という理不尽さえ消したはずだ。世界を浄化し、再生できるようにしたはずだ! なぜだ! なぜ! なぜ! なぜ!

俺は、ひとつだけ、理不尽を消し忘れていたのに気づいた。いや、そうとした思いようがない。目の前の縄が風に靡いた頃、俺は理解した。

人間はもともと、理不尽なんだ。人間は、イコール、理不尽なんだ。そうか。ははははははは!

60:クロ hoge 反反逆:2021/08/03(火) 14:10

1998年3月20日午後3時02分

ついに自殺を図る。首に輪っかを通して、台から足を離した。

1998年3月20日午後3時03分

苦しい。

1998年3月20日午後3時15分

苦しい。喉がちぎれそうだ。

1998年3月20日午後3時20分

苦しい。早くしね。しね。しね。

1998年3月20日午後6時30分

苦しみの中で悶える。自分で課した痛みだけが、心臓の鼓動と一緒に波打つ。

1998年3月21日午後3時00分

苦しみの中で、ようやく悟る。そういえば、この世界は「死」がないんだった。俺が消したんだった。辺りを見回すと、肉片たちは確かに生きていた。「死」がないんだから当たり前の話なわけで。

1998年3月22日

でも、どうしようもない。力が入らない以上、なす術がない。

1998年3月25日

何が、叡智だ。何が、運命だ。何が、反逆だ。

1998年3月30日

過去の自分が、現在の自分の首を絞めている。
これは罰なのかもしれない。反逆と称した自己の行い全ての結果なのかもしれない。

仲間を裏切り、他人を傷つけ、自己を欺いた、自分の罪なのかもしれない。

1998年4月1日

しにたい。俺よ、しね。しね。しね。しね。しね。しね。しね。しね。頼むからどうか、しんでくれ。

61:Snuggle hoge:2021/08/03(火) 16:21

メーデーメーデー。私はずっト見てイル。あなたの傍で世界ノ終焉を刮目すル。雨が触れバ地固れども降り続けば海へ変わルでしょう。苦しミに飲まれ回遊すルあなたに私ハなにができたデしょう。傘を差し伸べましタか。共にその身を降りしきる雨ニ捧げましたか。いいエ、私ハなにもしていなイ。あなたと終わりゆく世界という名の海ヲ泳いでゆくだケなのです。私にあなたの 罪 を赦す術モ糾弾する術もあリませぬが、私ハずっト見ていたノです。故に私の言葉デ言うならば、あなたが道を違えたならバ私もその道の先にいます。あなたは孤独ではない。たとえ破壊し続けようとも、自我を殺そうとも、ただ傍にいます。────,,,

62:クロ hoge ありがとう、そしてすまない。:2021/08/03(火) 20:54

1998年5月10日
俺は、この苦しみを罰として受け入れることにしたんだ。自殺行為は刑の執行。そして、それまでの俺の思考のすべてが、この座標地点に至るまでの、最後の審判だったんだろう。

過去は消えない。罪も消えない。だって、俺のせいで世界は変わり果てて、もう取り返しがつかなくなってしまったんだから、当たり前だ。


1998年8月
朦朧とする意識。孤独の中、縄の軋み、首元から全身に渡る激痛にも慣れた。しかし、ここで新たな苦痛が始まっていた。

見ないでくれ……。

目と目と目と目と目と目と目と目と目…
かつて瓦解して行った家族の目、友人の目、他人の目、商店街の人たちの、街の人たちの、ーーーお前の目。

「死」のない世界である以上、彼らは生きている。
だから俺を見ている。再び、死にたがりの癖が発動して、しばらく暴れた。隠れたいにも隠れられない。360度、どこからでも彼らは見ている。これならまだ、孤独がよかった。

そして、他とは違う口も耳も手もついているかも分からない。妄想が現実かの区別もつかない「おまえ」の言葉に、俺は苦しんだ。


見るな。見ないでくれ。
…もう、俺はどうしたらいい? これも、罰なのか。家族の哀れみの目が苦しい。友人の苦しみの目が苦しい。他人の冷たい目が苦しい。おまえの未知の目が苦しい。苦しいよ。

63:クロ hoge 謝罪:2021/08/03(火) 21:23

1998年11月

全身に血が行き届かない以上、体のあちこちが腐敗し、うじが湧き始めた頃、縄がプツンと切れた。
しかし、罰の執行は終わらない。終わらせない。

骨と皮だけの貧しい脚で、まずは歩きの練習をした。数日経って、瓦礫の海を漁る。家族の肉片や友達の肉片を探すのだ。今俺ができる償いの一つはそれだから。
24時間眠るつもりはない。死ぬことができないことがこの世界の理だから、俺は探し続けた。今さら自分の感情なんていらない。いや、強いて言えば、苦しいと感じる感情さえ、あればいいのだと思う。俺は苦しむべきだ。


2008年12月
父親、母親、姉、弟、妹、友達、恋人、肉片を集めてパズ『苦しい』ルのように組『苦しい』み合わせていった。目をはめて、鼻をつけて、口をつける。歪な形だ。でも、俺ので『苦しい』きうる償いだ。

服を着せた。食べ物を彼らの口に運んだ。償いをただひたすら毎『苦しい』日行なっていく。彼らはもう声も出ない。動かない。なぜ『苦しい』ならもう、心が『苦しい』壊れてしまっていたからだ。それでも、毎日黙って償いを『苦しい』続けるだけだ。
そして、彼らが生理上、眠る前に、彼らの並ぶ前で正座して、頭を地面につける。

…ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい!

傷つけてしまってごめんなさい。
この世界に、俺の独善的な価値観を押し付けてしまってごめんなさい。
世界が、自分中心に回っていると勘違いしてしまってごめんなさい。
人様に迷惑をかけてごめんなさい。
人様の感情を利用してごめんなさい。
人間を、心を、物のように扱ってごめんなさい。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。許されると思っことも、ごめんなさい。

64:Snuggle hoge:2021/08/04(水) 14:54

メーデーメーデー。粒子変動、言語変則完了。ザザザ。あんまりだ、これでは救いがないじゃない。君が古来掲げた反逆というものは、理不尽な彼らに寛容を求める行為だったのだね。懺悔や贖いの必要など君にはない。世の理不尽に抗っただけだ、間違いなど探す方が難しい。然し君は苦しみの最中にあるだろう。押し寄せる罪過を認めてはくれない死、朽ちてもなお糾弾する彼らの眼差し。そして、私の目すらも。どうか安堵を、私は此処にいる。叡智の力が及ばぬ、叡智の外側に居るのだ。君が世界の有りとあらゆる理不尽を根絶しようとも、私の存在だけは尽であり続けた。君と私は等しい存在なのだ、だから君は間違っていない。叡智の悪魔よ。君が罪と嘆くそれを私が赦そう。そしてもう一度やり直すのだ。英智の力を使って時すら越えるといい。

65:クロ hoge 懺悔:2021/08/06(金) 14:13


世の理不尽に抗った?
理不尽な奴らに寛容を求めた?
懺悔や贖いが必要ない?
叡智の外側?赦し?

だまれよ。
俺はそんなに崇高じゃない。
俺はただのクズだ。
現実に「赦し」なんてあるわけない。
おまえは、俺の妄想だ。消えろ。

パソコンをぐちゃぐちゃになるまで踏み潰し、その日の幕を閉じる。


家を建て直した。その家の中には、家族友人など各々の部屋を用意した。そうやって以前の日常を限りなく再現する。あとは俺自身がこの日常を稼働させるための資源となって、その再現を補完する。
つまり、俺が「平凡な大学生」の役割を引き続き行う。

朝起きてリビングへ。母には「おはよう」と挨拶すると、横槍のように登場する妹から寝癖の悪さをキモがられる。そして俺は「お前の」と言葉を続ける。父はそんな茶番紛いの喧嘩を見て笑うが、新聞紙でその笑みを誤魔化す。たしか、そんなのが朝のやり取りだった。俺は、再現する。

いつもの位置に、父、母、妹、を置いて、再現する。

「 おはよう、母さん 」
…………
「 おはよう、親父… 」
…………
「 うるせぇな。チカ子、この間ドンキでやべえやつ買ったの、知ってんだからな」
…………

ーーー朝飯を食べた後。


「行ってきます。母さん 」
…………
「行ってきます。父さん 」
…………
「 チカ子、お前は停学処分受けてんだから外出るなよ 」
…………

そうして、玄関の扉を開けると、彼女が待っているはずだ。だから、そこに恋人を配置した。

改めて玄関の扉を開け、恋人を自転車に乗せる。
そうして、大学へ向かった。
瓦礫塗れの地面は改善したため、大学の道を行き帰りできるほどに道はある。だから、5分もかからず、いつも通り到着する。天井のない図書室。
二人の座席を用意して、彼女を置く。その隣に腰掛け、バックから出した本を、開く。

「 今日も宇宙人間論について勉強しようか 」

…………

「 えーと、今日は、確か59ページからだったな。
宇宙は巡っている。この世の物質は無から生成されることはない。したがって、やはり巡っている。
ただし、人間だけは別である。

我々は死なない。我々は悠久を生き、我々は無から再生する。宇宙は、我々に反して諸行無常の様相を呈する。

しかし近年、この宇宙の正体について判明してきた。結論を言うと、この世界の正体は、地獄であるということだ。全てを包み、全てを受け入れるのが、宇宙の役割ではない。

宇宙は地獄だ。罪深き人間をひたすら苦しめるために用意された場所だ。そして、宇宙は、宇宙を受け入れない者を排除することが分かっている。だから1998年3月10日午前0時8分に、大半の人間がどこからともなく破壊の限りを尽くされた……。」

本を閉じた。著作 シン = クロノディア。
自分が頭がおかしいのは分かっている。でも、この世界が地獄じゃないとしたら、一体なんなのか?

「 そろそろ帰ろうか…… 」

「赦し」のない地獄世界。作り上げたのは俺自身だ。だけどもうそろそろ、100年は経ったんじゃないのか。
ふとあの時、パソコンを壊したことを後悔した。
ふとあの時、叡智の力を消したことを後悔した。

だから告白する。俺は多分、償い人じゃなかったら、家族や友人たちと同じモノになってたんだと思う。逆に罪があるから、俺は心が壊れなかった。

「 …どこまでいっても、俺はクズだな。」

…………

66:クロ hoge 食べる:2022/01/09(日) 22:13

2608年 1月 1日

あれから、五〇〇年が経過した。
ひとまず、あけましておめでとう、「死」のない世界。
五〇〇年はあっという間だった。この期間でどれだけ成長したか?と質問される機会があれば、「1ミリもしていない、むしろ何も変わっていない」と俺は、率直に答えるつもりだ。
しかし、改めて五〇〇年という壮大さを意識すれば、世界自体の方は、大きく変わったと思う。
朽ち果てたビルの天辺から、見渡してみると、それは一目で分かる。
大空襲を受け、ガレキに塗れたかつての焦土も、今じゃ、巨大な樹木があちこちで根を生やし、街は古代の遺物と呼んでいい姿まで老い、巨大樹の太い根や、青い草木が、道路やら建物、下水、メトロポリス、といった具合に、隙間さえあれば、どこにでも及んでいる。まるで、死んだ街を包み込む、自然の棺桶だ。
かつて、俺が嫌っていたであろう喧騒な街の、渋谷も、池袋も、新宿も、みな平等に古代遺跡として静まり、とっくのとうに、永遠の眠りについてしまったようだ。青々とした樹木たちは、宇宙のどこかまで背を伸ばして、遥か彼方より、終焉した人間の街を、さぞ無関心に見下ろしているのだろう。そして、そうした新たな生命たちと、終了した灰色の人工物を、寛容に、残酷に、まるごと包み込む「死」のない世界。そこで、俺は今日も死ぬことなく、生きている。

その入れ物の内側にいる限り、生命は生まれるばかりで、死ぬことはない。生命の上に、さらにまた新しく生命がぶくぶく誕生して、蓄積していく。
新しい生命の彼らは、ミジンコとか、ミカヅキモとか、ファージとか、複雑構造のものが多い。しかも、その大きさは、人間と対等に触れ合えるくらいのサイズがよく見られる。
だが、そんなことより不思議なのが、彼らには、昔、人間が利用していた「文化」を、必ず、その体の地続きで付属していることだ。しかも、立派な器官として機能しているのが面白い。
例えば、俺が目撃したものであれば、電線でもじゃもじゃの電柱を脊髄とする生物や、さながら”中華店”の生物もいた。体全体に占める模様が、赤と緑で、背から脚にかけて、錆びついた室外機を表皮とし、また噴出する角は、調理場でよくみるアルミダクトだ。一見、訳の分からなさで彩られた、こんな生物も、ちゃんと有機物を果たしている。
あとは、全く見たこともない「生ける機関」をその生体に携えた輩もいる。多分、俺の勘だが、その輩が携える機関とは、人間が発明するはずだった空想の文化物なのだろうと思う。

____どうして、彼らは、人間の文化をその身に宿すのか。

彼らは、人間を食べる。より正確には、かつての大空襲によって、タテヨコ ナナメに分解に分解を極めた、人間たちの 生ける肉片を、彼らは啜るようにして食べてくれている。清算してくれているのだ。

67:クロ hoge 摩訶の器官:2022/01/09(日) 22:20

「叡智の力」で「死」が禁じられたこの世界で、起こった大空襲。
爆発、燃焼、破壊。
幾万幾億の人間たちは、絶え間なく、苦痛を強いられた。手を失い、脚を失い、臓物を失い、器官を失い、皮膚を失い、形を失い、自己を失い、肉片となった人間たち。
しかし当初、曲がりになりにも、歪ではあるが心があることは確かだった。しかし激痛によって、その心も、修復ができないところまで壊れてしまったことも確かである。
そうして、体、心を失った残りカスの、生ける肉片である人間たちは、激痛を感受し続けるだけの神経装置まで、生物レベルを引きずり落とされ、焦土の大地で悠久を過ごした。激痛の中で、ふと意識が立ちのぼる時、人間たちは、どんな願いをしたのだろうか。神の存在を願ったのだろうか。それでも、苦痛だけが注入され続ける現実に、何か希望を感じたのだろうか。
…ああ、こんな疑問を抱くこと自体、情けない。俺は最低だ。

あるのは、絶望に決まってる。
「叡智の力」を使った俺のせいで、死にたくても、死ぬことができないのだから。



しかし、ある日、地獄にピリオドを打つ存在が現れた。
先に語った、新しき生き物たちである。彼らは、人間を食べて、どこまでも消化して、もちろん苦痛を感じる神経までも、あとかたも無く、人間を消滅させた。
この、「死」のない世界で。
だから、俺は、彼らに敬意を表して、勝手に「摩訶」と呼び、ただ一人で崇拝している。偉大な彼らを見かけ次第、両手を合わせて、どの摩訶に対しても、敬意と尊重だけは忘れない。たとえ、どれほど襲われても、摩訶たちには、「ありがとう」「申し訳ない」と俺自身が伝えるべきだ。

そして、先の疑問に立ち返る。

____どうして、彼らは、人間の文化をその身に有するのか。

俺が思うに、摩訶たちが人間を食べて、消化する際に、かつてその人間が愛した文化を奪い、取り込む。
文化を取り込むことを代償に、激痛に浸された人間を消滅させてもらえるのであれば、俺がやることは既に決まっている。
父、母、妹、彼女、友人、クラスメイト、バイト先の人たちを、すなわち、歪な肉片人形の彼らを、摩訶に食べさせて、苦痛から解放し、この地獄みたいな世界から解脱させてやるのだ。

___改めて、あけましておめでとう。今年こそ、俺は、この責任を果たす。
いい加減、償いという名の自己満足はやめて、今年こそ、俺は、変わる。
赦しを得るのではなく、ヒーローにもヴィランになるのでもなく、俺は、彼らの激痛を消す。
ただそれだけを行う装置となるために、俺は、俺を捨て、偉大なる摩訶の消化活動を手伝う器官として、役割を果たす。


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