魔の森　広がる世界線

いずれに広がるその世界、一片の中に収まるのか、広大な空にも収まることがないのか……？


遅れてすまぬ

ミカエル『…？鳩？』

(金の粉を撒き散らす)

ミカエル『……この粉……』

(その中の一匹が手紙を落とす)

ミカエル『！…何コレ、手紙？』(封筒を回し、差出人の名前を探す)

ー魔王様へー

ミカエル『！…まおー様あてかー…しょうがない、行くかー』(手紙をポケットにしまい、人間の姿のままバサッと6枚の翼を広げる)

このゲームでは、4人まで参加可能だ
参加者を選別しろ
ーゾート・マグナー

ミカエル『…ま、最近いってなかったしねぇ…見に行こーっと』

.....うう....

（頭を押さえてフラフラしている）

ミカエル『………まおーさまったら、何に巻き込まれてるんだか』
(そう呟き、速度を少しあげつつ屋敷に向かう)

(いつの間にか鳩が消えている)

ミカエル『……！…あれ…にゃるちゃん…ってあのバカっ！』
(屋敷に近づくと窓からにゃるちゃんの様子に気がつき速度をさらに上げて屋敷に向かう)

ミカエル『へーい失礼にゃるちゃん！！』
(バンッと窓を開けにゃるちゃんの前に降り立つ)

（ガンッ）........

（頭を殴って無理やり目眩を消し、掃除を再開）

ミカエル『!?ちょおおっ!?なにやってんの!?アホなの!?』
(にゃるちゃんの手を引っぱる)

........

（無理が祟っているのか、目を開けておらず耳も聞こえていないまま掃除をしている）

.....？...誰ですか？

ミカエル『っあーもうっ！！！』(にゃるちゃんを無理矢理抱き上げる)

ミカエル『ミカエルくんだよーっだ！なにやってんのにゃるちゃん！！ブラック企業じゃないんだから休みなよ！！』

....え....？

（目も耳も機能を果たしていない為、どうなっているのか分からない）

ミカエル『っもおっ！！』(とりあえずにゃるちゃんに負荷が行かないよう優しく抱き直し近くの休憩場を探す)

....んん....ミカエル...ですか？

（無理矢理目を開けて視界を復旧）

……………あ、あ…………………マイクチェックマイクチェック………………あ、あ…………………

ミカエル『ん゛ー！もう無駄にひろいんだからぁっ！…！あった！』(何とかソファがある所を見つけにゃるちゃんを下ろす)

ミカエル『はいはい、ミカエルくんだから、とりあえず寝てな』(ぽんぽんとにゃるちゃんの頭を撫でる)

ミカエル『…何この声』

....ミカエル、未だ掃除が終わっていないのですよ...

（聴覚が戻ったが、掃除に戻ろうと起きる）

ア、ア………………キコエマスカー？

ミカエル『……はぁ…豊かなる風よ、かのものに、安らぎと癒しを運び給え』(にゃるちゃんの額にに手をあて回復呪文を唱える)

ミカエル『アホか、寝てろ』(いつもの様におちゃらけた雰囲気ではなく、真剣な声色と表情を見せる)

......

（全ての感覚が魔法で回復する）

キコエマスカー？

ミカエル『つーかあの放送誰、僕が知ってるうちにはいないと思うんだけど』

...すいませんね...ミカエル...

（諦めてそのまま休む）

....人の身がここまで脆いとは思いませんでした...

キコエルナラ『ヘンジ』ヲドウゾ

チョットォォォォォォ！？！？！？！？ヘンジプリーズ！！！

ミカエル『…あーはいはい、聞こえてるからさっさと要件言いなよ、というかあの機械何』(トランシーバーを指さしながらにゃるちゃんにきく)

オ、ミカエルデスネ、ニャルラトホテプトチョクセツカイワガシタイノデスガ

ミカエル『…にゃるちゃんは動きすぎ働き過ぎ面倒見すぎ、自分の限界を無理矢理越えようとすんのやめなよ、にゃるちゃんの悪い癖』

ミカエル『にゃるちゃん死にかけてんだけど…にゃるちゃんこれ知り合い？』

モウシオクレマシタ、ワタクシハ『ゾート』トイウモノデスガ

.........聴きたくも無い声を...

（トランシーバーを手に取り、握り潰そうとするが軋みすらしない）

オ、ニャルラトホテプデスネ？

ミカエル『…ゾート？…知らない名前だよね、なんで僕のこと知ってるの』(トランシーバーを持ち上げるが使い方が分かっていないのでクルクル回してる)

........思っていた以上に....酷いですね...

トウゼンアナタノヨウナカタハゾンジテオリマス

ミカエル『あれ、にゃるちゃんが嫌いなタイプ？なら切ってもいい？』

....今はただのニャルちゃんと言う名の人間です

チョットストォォォォッッッップ！！！！！！！！！！！！キルナァァァ！！！！！！！！！！！！！！！

...何の要件ですか、不快極まりないので10秒以内で言いなさい

タダカイワシタイダケナノデスヨ

ミカエル『えーなんで？というか『あなたのような方』って何さ、意味わかんない』(トランシーバーをいじりながら)

ミカエル『あ、電源ボタンこれかなぁにゃるちゃん』

ニャルラトホテプ、アナタホドオモシロイカタハオラレマセン、サァ、ワレワレニキョウリョクシナサイ

キョウリョクシナイナラ、ヤツラヲハケンシマス

イイデスカ、コレハアナタノ『ギム』デス

ミカエル『…人に頼む時に命令形なのはちょっといただけないよねー』(電源ボタンをにゃるちゃんに見せながら）

カイトウヲドウゾ

ミカエル、それ壊して下さい

…マァ、タチバガワカラナイナラシカタアリマセンネ、ニャルラトホテプヨ、ワレワレニキョウリョクシテクダサイ

ミカエル『お！いいの？りょーかい』(手に魔力をこめ、窓を開ける)

チョットォォォォオ！？！？！？！？

二度と話を聞く気も失せました、返答はいりませんからさっさと消えて下さい

ミカエル『せーの…』(外に向かってトランシーバーを構える)

ヤメテクダサイヨォォォォォォォォ！？！？！？！？！？

ア、モウイイデス、ヤツラヲハケンシマショウ

キョウリョクスルキガナイナラ『シケイ』デスネ

ミカエル『【アルカディア】！！！』(強化魔法で空にぶん投げる、光速を超えるので数分後には燃え溶けてなくなるよう)

....只でさえ人間に成り果ててしまっているのにこれ以上面倒事を持ってこないで下さいよ...

（疲れ果てた表情）

ミカエル『…んー、よく飛んだ飛んだ、あ、にゃるちゃんはこの件に関して戦うの極力禁止ね』(手を払いながら振り向きニコッと笑う)

...言われなくても出来ませんよ、デモンブランドすら持てませんからね...

（悲しそうに壁に立てかけてある黒い剣を見る）

ミカエル『まぁまぁ、大丈夫だよ、そこは適当ににゃるちゃん【守護天使】に任せておいたらいいんだから』

...五体満足で、此処の掃除が出来ないなんて....

...生き地獄ですね.....はぁ...

（深くため息）

ミカエル『そんなの気にしてたら見が持たないよっ』（にゃるちゃんの額にデコピンをする)

よっこいしょ(床から出てくる)

ミカエル『だいたいこんな馬鹿でかい屋敷を1人でーとか、異常にも程があるよ、無理に頑張らないのー』(にゃるちゃんに目線を合わせ、頭を撫でる)

づっ！？....う.....う....

（額を押さえて倒れ込む...）

ミカエル『！！？……あぁ、マスターのとこの生徒の子か…』

ミカエル『って、にゃるちゃん!?』

...幾ら何でも...脆い...

（涙目）

(黒い影のような生物が現れる)
やぁ諸君、はじめまして、我はゲドウというものです

.....うう....ん...

（そのまま気絶、デコピン一つでこの有様）

ミカエル『……はぁ…にゃるちゃん、これ持ってな』(すっと自分の羽がついたお守りのようなものを渡す)

>>681 えっと　どんな状況?(とぼけ)

先程はゾートがご迷惑をかけ、申し訳ないと思っております

ミカエル『って気絶したし…ったく、よっ』(にゃるちゃんの服のポケットにお守りを突っ込む)

…別名は名乗らなくてもよいとのことですか

>>687
ミカエル『にゃるちゃんが過労とその他もろもろで倒れた』

>>688
ミカエル『…』(静かに立ち上がる)

もう実名でよいとのことでゲドウと名乗らせていただきました

>>687　やれやれだ
生姜湯があるから飲め

ミカエル『…君のとこの…ゾート？だっけ？この手紙の送り主だよね、さっきのトランシーバーといい手紙の内容といい…ここになんのようなの』

なんのよう…ですか、会長がいうには暇潰しとのことで

ミカエル『…かいちょう？』

そのニャルラトホテプのことを会長が気に入ってガーザンやミューキット、ゾートを使い弄んでいる、というのが現状ですね

ええ、会長です

(出てきた穴を埋めている)

我らヴォルコバスの会長ですよ