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元の世界を捨て、
大切なものを代償に
導かれた者のみが入学できる
少し特別な学園 ___ 。
>>2-5
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>>252 独りっ子
............僕の、愛した人に...
...あれ、どうしてだろう、花のクセに、悲しいや...
(独りっ子が静かに紡いだその言葉が、胸に重く響く。薄緑の双眸からは透き通る雫が流れる。「そこには存在していなくても、記憶には存在する。」その言葉で思い出すのは、愛した魔女の顔。独りっ子の言葉を全て理解できなかったとしても、彼女の真髄がいまだ謎であったとしても、彼女の言葉に大いに救われた。100本の薔薇が入った箱を受け取る。100本の薔薇の意味とは、永遠の愛。今、誓う。)
...ありがとう、僕は、君を永遠に愛する。最愛の魔女、チェルシー...
(箱を抱きしめてはにかむ。どうやら、愛することができたようで。今までに見せたこともないような、幸せな笑顔を見せる。それはまるで、あの時の、魔女と二人で笑いあった時のようだった。)
>>雑談部屋
............はっ。
(少しの間箱を抱きしめていると、途端に我に変える。ありのままの姿を曝け出してしまったこと、泣いてしまったこと、全てが羞恥に変わる。)
......今、のは、忘れろよ...ははは.....
(羞恥に頬を赤く染めながら、白い睫毛を伏せる。ただ笑うことしかできず、既にSAN値の限界である。箱を机の上に置くと、一目散に部屋を飛び出した。)
>> ?
その様子をただ眺めて安堵のような笑みを浮かべて、その場から立ち上がれば、何も言うことなく、その部屋を後にする。寮一階、雑談部屋を抜けた広間に出て、扉も締めれば、グイーッと大きく伸びをした後、私らしくなかったな、なんて考える。
人の為を思った発言は好きではない。自身の血が滲む包帯を眺めながら、壁に背を預ける。そして、ただ一人を除く、聞こえることのない言葉を呟いた後、階段の横にひっそりと置かれた、扉の奥へと進んでいった
>>雑談部屋
むんふん…
(みんなの話を聞いている)
>>みんな
あ、みんな、最近作った薬があるけど飲む?
(白い粉が入った小さなビンを出す)
>>みんな
あ、あとね、これ!
(緑色の液体が入った小さなビンを出す)