_ 忘れ者学園 。

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252:独りっ子◆z6:2018/12/03(月) 21:54



>>251 サンカレア


 異常な愛を知っていた。彼女の未来を一度見たことがあるから。それでも言わなかったのは、知らない振りをしたのは、私自身がその異常な愛を抱いたことがないから。人に対して真実の愛を抱くことができない私に、彼女にかける声などない。そう思っていた気がする、彼女の想い他人と、自身の容姿が似ている真実を知るまでは。
 少し前の記憶を遡りながら、ぐっと手を握り締める。

「 愛することに遅いも早いもありませんよ 」

 一度、後悔と絶望を感じたことがある。愛を含んだ其れを、誰かからもらったことがある。今思い返しても、ズン、と体が竦むような気がする。

「 私だって、生きては居ません 、… 生きては居なくても、此処にいて、記憶には残っていますよ 」

 今まで誰にも言えなかったこと、“ 主人 ” に伝えられて、ずっと抱え込んでいたこと。それを今、此処で教えるしかないと思った。表情一つ変えず、口角をあげたまま、自身の体に巻きつけられた包帯へ目を向ける。軈て、一度目を瞑った後、彼女へと顔を上げて、

「 上げましょう、貴方の本当に好きな、“ 彼女 ”に 」


サンカレア◆C.:2018/12/03(月) 22:09 [返信]

>>252 独りっ子

............僕の、愛した人に...
...あれ、どうしてだろう、花のクセに、悲しいや...

(独りっ子が静かに紡いだその言葉が、胸に重く響く。薄緑の双眸からは透き通る雫が流れる。「そこには存在していなくても、記憶には存在する。」その言葉で思い出すのは、愛した魔女の顔。独りっ子の言葉を全て理解できなかったとしても、彼女の真髄がいまだ謎であったとしても、彼女の言葉に大いに救われた。100本の薔薇が入った箱を受け取る。100本の薔薇の意味とは、永遠の愛。今、誓う。)

...ありがとう、僕は、君を永遠に愛する。最愛の魔女、チェルシー...

(箱を抱きしめてはにかむ。どうやら、愛することができたようで。今までに見せたこともないような、幸せな笑顔を見せる。それはまるで、あの時の、魔女と二人で笑いあった時のようだった。)


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