(もともとパルルマン第三共和国はデス第二帝国との戦争によって屈辱的な敗北に喫した。これによる領域の割譲要求や巨額の賠償金請求などで一時的に不況に陥り、共和国の人民は第二帝国へのリベンジ心や憎悪の気持ちが広まっていった。初等教育においてもその憎悪は顕在化していた。
そのために、帝国内の吸血鬼と人間との統合、共栄には理解に苦しんだ。そして憎んだ。
もともと人間は吸血鬼を受け入れていなかったために、なおさら共和国の人々は帝国で安定した暮らしを送れている吸血鬼をさらに嫉妬、憎悪し始めた。
それらの感情は、爆発してついに共和国のナショナリズムを高揚させた。
共和国の現内閣によって閣議決定された政策として、吸血鬼を滅亡(終わりに)させることを充実させることを示した。
それによって結成されたのが精鋭軍隊ラ・ファン(終わり)である。)
まず言っておく。吸血鬼は共和国にとっての害悪でしかない。
古来より人間を嘲笑うように愚弄してきた彼らには聖なる神の前で公正に断罪しなければならない。
彼らは、人間であることを偽って、共和国に流入するばかりか、人間の血を吸い尽くし、自身の仲間を増殖させる寄生虫でしかない…!!我々は、そのような愚かな痴れ者をこの神聖なる共和国から排除しなければならない。これは宿命なのだ。
我々がやらなければ人間を救えない。そしていずれ、見た目は白いは中身はドス黒い、人間の尊厳すら捨てた帝国の魔物ども蹂躙してやろうではないか!!
(それから3ヶ月が経過した。共和国は吸血鬼除去活動を順調に進めた。これに対して帝国世論では、人間や吸血鬼も口を揃えて非合理で負け犬の遠吠えだな、と口を揃えて嘲け、怒りを感じていた。列強関係はギスギスしている。とくに共和国とその隣の第二帝国では緊迫した状況が続く。)
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