今 目覚めの時
今 牙を剥く
踏み出せ 破壊の 野望の一歩
殻に閉ざされた私達 遂に破り
私達の時間の始まりを 奴等の日常の終わりを
ーーーーーーー誰も邪魔はいらない 楽園を
・・・ 偈葱爻 ・・・
「 っぶ ...ぉ おぉ!?ナイスげっ .....ちょ......... 」
( 瞬間 思考能力が 己の内側が急速回転を起こす
『 移す 』能力。攻撃の量。見切れないスピード。
.......いや 何より...... )
( 傷 ...........................
白ユリのきれいな..............大事で愛しい...............
傷 傷 ..... 傷..... )
『 イヤーッ 』
( 戦力の一時的低下を忍びは見逃さない!いまだ健在に見えるが戦場における死と同等の
隙を晒した ‘ 様に見える ’ 黒機に対しして空手を叩き込__ )
[ キ''チ ]『 グワーーッ 』
( 瞬間食らい付いた四本の牙。前方を圧する光の玉 背中を貫き ホールドする牙
忍びを捕らえるフォースアンカー、チェーンを掴んで制御するは無論黒機.... 黒機。)
[ キ'' キ'' キ'' キ'' ]『 グワーッ おのれブラックサーティー [ キ''ィッ ]アバーーッ!』
( 牙を無理やり閉じる!!当然プレス機めいて内部を圧縮!硬い体故にその衝撃は想像を絶する!)
「 ___________ 」
[ コ''カ''ッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『グワーッ 』
( それだけで飽き足らない!黒機はハンマー投げめいてチェーンを振り回し
忍びをフォースごと地面へ激突!激突!更に激突!漆黒以外に目しか見えぬ表情が凄まじさを語る!)
・・・ ズレ ・・・
「 ....いや、寧ろ冷酷且つ[ ドス ]合理的で敵に対する意識も正しい[ グサ ]様子には...
マスターにはあまり感じられない医者としてのスキル[ ブス ]の一端が感じられたよ
根は、医者なんだね....けれど 弟子が弟子で私の同族に対しセクハラを働く愚か者になる理由も分かる 」
[ 意識の無いナイフシャウトが幽霊に連続投擲 ]
( データを一旦全て収納し 両目を暫く閉じてから....自分の体を見る )
「 ........統計から判断するに.....外面的要素ならマスターの好みをしている私なら.....
一時的人間化して【 ー自重 ー 】されてしまえばマスターの精神リカバリーが満たされて
プランに成功率を足せる.....と、そしてマスターもそれを少し期待してる.....の?」
・・・ 容赦無し ・・・
( 当然其処を敵は見逃さない …分かってはいたがやはり強い そして自分には辛い
それでも此処で終わる訳には行かない 立ち上がりステッキを構_______ )
『……ッ!?か…か、かろん? かろん…眼光 鋭い … 敵 攻撃…少し 過 … ひっ 』
( 目の前で忍機が貫かれ 押し潰され 叩き付け 振り回され ……敵であるとは言え同情してしまう程
…黒機の表情が怖くなっている …何故こうなっているのか 白機は思い出す 自分の能力を使い思い出す )
〔 「..............怪我したらホントに襲うね?」 〕
『…… 成る程… ?』
( 思い当たる節を再生 …納得 自分の為にそれ程まで怒って頑張ってくれているのを恥ずかしいと同時に嬉しく思いつつ …この後ヤバイという事が分かれば背筋に寒気が走る …糸目が揺らぐぐらいには結構焦っていたり )
『 …………… 南無三 忍び …後 未来 私』
・・・ 趣味嗜好 ・・・
「 …ほ、本当に痛い所ばっかり突いてくるなドリフトは 」
( 精神的ダメージは幽霊になっても喰らうのだ …つまり 結構グサグサと刺さりまくった的確な言葉のナイフは幽霊医者にとって大ダメージ …咳払いして誤魔化すも直ぐには治し切れない )
「 …期待してないと言えば嘘にはなるが、無理はしなくて大丈夫だぞ?…我慢は慣れているし 赤城に戻れたのなら私にとっては… かなり幸せな場が待っているしな
…ドリフト 確かに私はドリフトの見た目も好き 大好きだが… …君は中身 心が 感情が …私は好きになったんだ…
…………それとこれとは関係無しに成功率を足す為だ、もし良ければ変身頼めるかい? …無理なら大丈夫だよ 」
( 掌くっるくるで 人格が複数あるみたいに言ってる事が変
…まぁ結局 矢機の意見に賛成する形になりそうだが )
・・・ 黒機、猛り狂う。・・・
[ ゴガッ ]『 グワーッ グワーッ!』
( 幾多にも脳天を地面へと振り降ろされようと原形を保ち黒機を見据える忍び!
何たる精神肉体共に凄まじい耐久力か )
『 ヌウゥゥ 』[ キ''リ... ]
( 数え切れぬ回数の打撃後 休憩とも言うべき停止の時が訪れる...
スタミナや耐久力は無限ではない、このまま続けられれば...死ぬ!
忍びは停止したブラックサーティーンに反撃の隙を伺うが しかし叩き付けられたのは新たなるジゴク!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 グワーーッ 』
( 岩壁に壁打ちボールめいて叩き付けられる忍び!フォースがその牙を伸ばして壁と縫い付き
確実な自由を奪い、おお 見よ!夥しい戦闘痕が目立つサンドバッグの完成である!)
「 ______ 」( 此処に来て...更に黒機に血走る目の威圧がプラス!)
[ カ'' ク'' キ'' キ'' ]『 ま マシン-----壊すべし!!! 』[ ハ''リハ''リハ''リハ''リ ]
『 ア ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ'' ク'' ワーーーーー !!!』
( 身動き取れぬ忍びの頭部に余地一つ抱かず両腕の指を刺突!尚も折れぬ忍びに.....
とうとう切れて底の抜けた黒機の堪忍袋が爆発四散する!!!! 差し込んだ指を通じて
“ ライトニング波動砲 ” を流し込む!!!! 内部機構が外から透けて見える程の鬼畜的所業!!!!! )
・・・ 可笑しないのち人形 ・・・
( 両眼をじっぃくりと深みの底へと落とす )
「 ........事実として軽蔑する一面を持つのは事実だからね....それに 今.... 」
( 実りの少ない...色々と小さい所が目立つ12前後の幼い体
しかし健康的な肌を持ち合わせ 長髪の白銀に...纏う装甲のドレスの
幼さを感じさせるデザイン、何より無垢を感じる大人びた表情は...
“ 幽霊好み ” が為にあるかのような人間体。)
「 特殊性癖、満たしたくてたまらないその顔....本当に変な頭の中と思う
........魂命幾ばもなく法にも触れないマスター好みの私なんだ、せいぜい.... 」
( 主人の頬に触れ 見上げる姿は可憐の文字がよく似合う )
「 ..堪能すると良いよ 」
・・・ 波打ち際_____
( ____波の打つ音.... )
( ........砂浜に乗り上げる様々なモノの残痕....
特に手に取る物も思い浮かばないその中でただ 一際..... )
( 火花の散る音が、目立った )
[ コ''オオォォ ]
( 嵐と共に ひとつの巨体が静かだった砂浜に降り立つ )
『 ---------あー-----早いね、知ってたけど---- 』
( 巨体へ向けて減らず口の念すら感じ取れるほど 変わらぬ口調の火花散らし
.....頭部だけを残し、激しい損傷の果てに発声と視覚以外を喪った..... )
『 --------------失敗の様だな---- “ バブル ” 』
( ………鬼たちの去る後が話し )
・・・ 乱雑処刑 ・・・
( …白機にとっては目の前で怒る異常合戦 忍機の耐久力と根性、黒機の …残虐的な行為と持久力に 目を疑うばかり この状況で手を出すなんて …そんな無駄な事はしない …というか出来ない 威圧感に押されてしまう )
『 ……… 成る程 』
( それでも データとして有用なのは事実 記憶には必ず残る 残しておいて しっかりと学ぶ きっと何かの役に立つから……
武器の利便性 敵機の耐久性 損害 …黒機の感情 )
『 …南無阿弥陀仏 御陀仏 』
( 電流によってコメディーみたいに体の内部まで丸見え …見た目はとても面白いのだが 電流の強さは壮大な物 おまけに脳部分に直接 …爆発する恐れはあるとはいえ 有用的な技 …回路のショートは確定的
白機は その場に正座し 忍びに対しての経を静かに重く ゆっくりと唱え始める せめてもの非礼 そして …弔い )
・・・ 従順 ・・・
「 …はぁぁ そんな顔しないでくれよ ドリフト… 罵倒されるのは慣れた物だからまだ良いが …君のその表情!!! あぁ…とっても 好きだ この光景を覚えておこう… 無駄な知識は捨てて 」
( うっとり それを表すに相応しい幽霊の顔 顔は赤くなりほんのり蕩けて 長刀 …ではなく 懐に数本巻き付けてある短刀を片手に持つ …見た目が可愛ければ 機械でも 化物でも構わない ______赤の者達は一癖も二癖もあるものばかりだ )
「 …っと あぁ、忘れる所だったね … 痛みは軽減させておかないと 」
( 幽霊は …透明になった霊腕をそのまま機を通り抜け ……痛覚を消した こういう所は機械の方がやりやすくとても助かる
……というか麻酔をしないのはやはり狂ってると思う )
「 さぁ 始めようか …久しぶりに空っぽだったこの欲が戻って来てくれたし 」
( 拝見 手術開始 ゆっくりと臍部から上へ切り裂いて …中身を見る )
・・・ 孤島の元凶は考える ・・・
「 あいつらの島の機械達格好良いッ!…私様も作ってみようかなぁ 血を分け与えた …人形的な存在!!! …幸いにもまだ“ 能力の在庫 ”はあるし 使えそうな能力でも入れてみよっかな ?… あ〜、でもな〜… 耐えれる器があまり残ってなかったような …ていうかあったら襲撃に参加させてるしなぁ ……何で丈夫に生きてねぇんだ人間ども … 」
_______悪は次なる悪を作り出す ……予定
・・・ 諸行無常!!! ・・・
[ キ''ャッ ]「 ....プラスチックに...なってしまェ!!! 」
( 指、フォースを引き抜いてモニングスタ流の扱いを披露する黒機!
振り被って今にもカチ上げんとする素晴らしい科学の球体はまるで暴力の結晶体だ!!! )
___その時 マシンスレイヤーが動く
『 イィヤァァァァァァーーーー 』
( 健在な右半身で繰り出す刺突・突き!起死回生の一撃だ!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 アバーッ!!! 』
・ おお仏陀!!! ・
( しかしリーチを上回って先に一撃を加えたのはブラックサーティーンの武器!南無三!
上質な凧の様に空へと舞い上がる機殺!......錐揉み落下を起こし 大量の火花を散らして
彼は森の中へと転がり落ちた。. . . 【 おぉ。諸行無常の響きあり 】)
「 .. ... ... 月跳っ!! 傷!傷は....?あぁのポンコツッ!!! ウチのっ ..... うぅっ!」
( 一瞥すらせずに恐ろしげな表情ゼロで白機へと近寄り、傷を見て慌ての感情が見える )
.....その間、トドメより僅か3秒。
・・・ Le sentiment de la chair ・・・
「 . . . . . 」
( 簡単な施しの前...医者は幾つかのメスを引き抜いて 私の体をうっとりと眺めていた
痛みの遮断 幽霊であるのなら出来て当然の事ではあるけど、初見の体にコレができる辺りに
ヤブでも 医者だという事は分かる...切り開かれた柔らかな体 . . . 痛みが無くても
感覚における生物的不快感は抑えられない 思考の中に熱いものがぶちまけられる )
( .... それでも嫌がる素振りを見せず 無機質な娘は前面にある着衣をひらげ
あるがままを 危険の中に任せて....時折 悶える様な反応を起こす )
( 一般が想像し得ない さらなる禁断を求めて切り開いたその先に...
機械で 生き物、血管の様に液体を伝達する細い管がひしめき合う
...その奥にも機械と生物のバイブルは広がり 半生 半機械のグロテスクさと
ある種の神秘性に溢れたすてきで小さな宇宙の様を呈してる
..................何故と言うべきかも知らない..........
受け入れ 創り、産み出す生物の【 秘め事 】.... それと思わしきモノも
確かに 血管のない形で存在し.... 剰え 何かを受け入れる用意までができていた )
・・・ 彼ら己の申すのみ ・・・
( 空気の巨体は微動だにせず 泡の頭部を前に言葉を交わす )
『 ぁー-----そぅだね 奴らは危険だよ。--------そ 危険危険、間違ってなかったな、うん 』
『 ----------奴らの1人を見た。信じよう----お前は確かに正しかった 』
( 変わらぬ調子の泡に悔いめいたものは感じることが出来ない
寧ろ誇り高げな-----満足感にも似た表情を浮かべ 空気と話し、終わりに近づく時を待つ )
『 ---------起こして良かった、のかな 反乱-----受け継ぐモノもないけどさ----- 』
・・・ 無駄のない動き ・・・
( 確かに忍機は強い 特に機敏さは中々良いデータで白機だけだったなら五体満足とは行かなかった …白機だけなら
それを圧倒的に上回ったのが 黒機 武器の活用方法 怒りに支配されずにしっかりと考えて行動していた …特に黒機に目立った傷跡は見当たらない その点に関してだけは自分は役に立ったと言えるだろう )
『 …私 大丈夫 余裕 』
( 充電は半分以上残っているし 切り傷も其処まで大きい訳じゃ無いので ほっといても自然に修復される だから大丈夫と 目の前の慌てふためく黒機の頭を撫でる
…自然と笑みが溢れていた 一喜一憂の激しさがとても面白い 切り替えの早さにも見習う必要はあるかもしれないけど …少し気が緩む )
( 勿論 覚えてはいるのだけれど …やっぱり冗談な気がして来たのだ 黒機は …能天気 そして ヘタレ? それにて黒機のデータを 作_______ )
・・・ She Love ・・・
( 好奇心と言うものは刺激されると さらに求めてしまう 欲張ってしまう 何処がどうなっているのか 感触はどうなのか 初めての事に興奮をするのだ …半機半人は長い時を生きてきた幽霊でも初 …だから体の構造が 初めて解剖学を学んだ時のように 知らない事ばかりで 心が踊りワクワクする )
「 …とっても 素晴らしいよ ドリフト 」
( 今にも崩れそうなジェンガみたいにそっと管に触れる 優しく撫でて 生物である部分も機械である部分も その感触を確かめて堪能する 脈を確かめて音を聞き 堪能する
普通ならドン引きしてしまう事にも対応してくれる そんな子は中々居ない …だから嬉しくて堪らない …そして最後まで 誠意を持ってしなければ 幽霊はその中心 今か今かと待っているような“ソレ”に触れる )
( 幽霊の満足度は満たされていく______ 珍しいうっとりとした表情は 未だ消えず 寧ろ…… どんどん酷く蕩けていく )
・・・ 孤島の元凶は考えて ・・・
( 何かを描き終える …イメージ図 コードネーム つける能力 それらがリストに並べられている …本当に作れるかどうかは決まっていないというのに 中々な量 )
「 …さぁて 愛情を持って作って行かなきゃな〜〜〜!!」
( 孤島の奥に引っ込む …それを仮面はしっかりと見ていて 溜め息吐きながら首を振る )
「 …要するに、私が守れと ? …ま、いーけど …どーせまだ誰も来ないし 」
・・・ 過ぎた〔 ラーニング 〕 ・・・
ごろっ
「 ウチの前で....ッ .... それっ!禁句!!! 怪我軽視禁句ね!?禁句!!!ほらさんにーいちっ 」
( 仮に それが冗談だとしても…黒機の様子はあまりに必死過ぎた。カロンは慌て過ぎていた。
身の安全を脅すかの様に口にすれば すぐ様体を寄せて傷の具合を確認しただけでも、傷の浅い深い
関係無しに青い顔で…自らの腕を白機の腹に当てる )
「 ………( 確かっ … )【 ナノマシン注入 】ゥええぇぇぇっ ... 」
( 血液がすっぽ抜ける感覚、吐き気、命でも削る様な苦痛を伴う行為を分ける行為を用いて
だったの少しある傷を治そうと必死さ…最終的には右腕どころでなく、全身をダウンさせてしまった
……本機も気付いているかは定かではない、その姿は確かに…子を思って自を疎かにする主人と酷似 )
「 ...........あ ぁー.... 大丈夫......?げっちょ........ 」
・・・ データ修正 ・・・
『 ………了解、かろん 』
( 何故そこまで焦るのかが分からないが とにかくあまり言ってはいけない …プッツンでもさせたらどうなる事か
……ただ自分の為に無茶ばかり 今だってそう…… 浅い切り傷も簡単に治っていく …そこまでしてくれて確かに嬉しくはあるんだけど……… )
[ ぎゅっ ]
『 …かろん ……………馬鹿?』
( 全身ダウンした黒機に対して辛辣な言葉を浴びせながら ぎゅっと抱き締める …頭が胸部に当たる事なんて気にせずに
先程見た魔人の様に… 後先をあまり考えずに行動する様は …吉でも無いし凶でも無い
白機にとってはただ………… )
『 …無茶 駄目……かろん 自分優先…! …私 生存……ちゃんと ________ 』
生きて欲しい
・・・ 忌み体 / 再起の刻 ・・・
( 抱擁は暖かみの象徴、おなごにあらずともそれは
確かな優しさ足りうる輝かしいものであり.... )
「 .............ばかやろー....ウチを泣かせる気かよぉ.... 」
( 冷たい感触が機械の枠組みを超えて伝わってくる
およそ生けるものが発するべきでない肌触り、それを
抱擁する事で....理解をより深く、感じる事になってしまう )
恐らくそれは...... 『 知るべきでない 事 』
「 それに、月跳ぉもばかって事じャン... 」
_______
ザレッド
体力値 : 100 / 49.7
魔力値 : 100 / 379.6
んーっ んーっ …… あぁ …ぅ、ふーっ …固いよぉ…父様 」
( 自然と絆されてやっと 子は『 医 』を真面目に施すことが出来始めた
と 本人の気合い度をそう 表すは良いが、精々母に教わった背揉みや肩押しなど
非力な自分ではあんまり出来そうにない気休め医療が関の山。)
( …けど、力を込めるせいで…使えもしない大量の魔力がはち切れんばかりに
魔力の努力値が多いザレッドへと流れて行き、現段階で最高の魔力アドバンテージを与える結果 )
[ くらくら ]「 ん… んー… 」
( 子はなにやらいわれのない貧血の気分を味わった )
・・・ 腐れたナニカへの従い方 ・・・
「 ............ ( 臓器に恋でもしているのかな?」
( あまりにも まじまじと見ている物珍しさ、実際 ちょっぴりの珍しさがあっても
オールドタイプR可変機である程度のもの_ そんな自分を眺めて それだけで愉しんでいる
主人の気質....人はそれを異常と呼ぶ、ただ物珍しく見てるだけのドリフトも少々おかしいのだ )
「 .........ふぅっ .... マスター ......そ こ...は 」
( 痛覚遮断の状態 眠くなる様な脱力感に抗って、小さな声を上げる
........生殖部、戦闘兵器には必要ないであろうその部分に触れられた途端の話 )
・・・ ロマンティック/MAX ・・・
『 …黒……温度?…機械 ……では…無い……? ………それでも …大丈夫 ………私………好き………とても……大好き 』
( 抱擁したまま違和感に気付いてしまう あまりにも冷た過ぎる… 機械と言えども動いている以上は確かに温かさを感じる筈
…白機にとっては別に関係ない 黒機が機械じゃ無くても 種族が違うくても …黒機の中身、精神、感情… それらが好きなのだ )
『 …私 天使…モチーフ………人…幸せ ……仕事 』
( …小さく口角が上がり 耳許で囁いた )
______________________
「 …そりゃ、なぁ?普段は固いよ?… 関節とか外して柔らかくすっから大丈夫なんだよぉ…?」
( これも一種の親孝行 …そう思って数分待っていれば 体力は完全にとはいかないものの …魔力は完璧 それどころか初めての感覚 爆発的な力が漲り 今なら…… 恐らくどんな技でも放てるような そんな気分
だからもう大丈夫 …無茶をする辺りも魔人に似なくて良いのに …背中に抱えたままゆっくりと立ち上がる )
「 …ふぅ〜〜〜〜〜っ…! …うっし、ありがとな?肩がバカ軽だよ …久しぶりだよ、こんなに身体が快適で清々しい気分なのは 」
( もういつも通りの陽気な笑みを浮かべる程 余裕は戻っていた …体力半分でも後はオート回復 というか気持ちで左右される物だから …多分大丈夫! )
・・・ フシギなボディ ・・・
「 …やはり興味深いよ とても …ドリフト?何故こんな物がついているんだい? …半分機械だとしても …君は戦闘用、じゃあ無いのか?… これは必要かい?」
( 気分が高揚し少し意地悪になってしまう …生殖器に見えるような部分 その周りをなぞりながら問い掛ける
痛覚が遮断しているのに声を上げるという事は… 間違いなく そうだろう---? )
( …体のあちこちをジッパーのように開いて中身を視察する 痛覚は流れ出ないように 血も出ず 簡単に処置が出来る様に …気遣いをしながら
…医者のただの趣味じゃない 中身を確認しておく事で 何かあった時に慌てずに治療に取り掛かれるように出来る為 そう……………だったらいいのに )
・・・ アウトサイヅ,コールド : ...似る ・・・
「 .......もぉ.... ずっと ウチ、名前で....よっ」
( 役得、役得 __ 月跳に触れている部分の感触を楽しむ....だけ、に 留めようとすれば
神経が逆さに撫でられる様な感覚が忽然と理性へ襲い掛かった 精神の空白。)
「 ふへへ.....呼んじゃいなよぉ? 」
( 沸騰した思考の原因が..ある種の柔らかさを含んだ 白い‘声’だと知る時、そう )
「 ....大好きで...“ 死 ” と“ 死 ” で “ 死 ” のウチとは違う......月跳ぉ..... 」
( 理性を取り戻す頃には もう、月に跳ねる愛おしいカラダを押して倒した後に...体勢はある )
__________
....その下 影。
[ バッタンキュウ ]「 うで…うぅでぇ……ぴりぴりする… 」
( 減少状態にある体力、スーツがそもそも無いのでサポートも無しで腕に力が張れば
当然の話は起こる そう 筋肉痛という内容だ。経験の無いミィリィだからこその変な負担 )
「 ……父様ぁ…… 」
( それに…さっきから…。 …しかし喉元まで言葉が上がってくると、赤面と羞恥の感情が阻害
この歳、当たり前の事、『 簡単 』な問題なのを知りつつも 母親に似らず口から出せずにいる… )
……そんな些細な問題が浮上する隙間を抜け…る … “ ??? ” 地下へ 通り 消えた
・・・ 【 唾を吐かれた生命 】 ・・・
「 ..................短命............破壊力.............感情破壊.................その為に ある 」
( 長い沈黙の後に ドリフトは答える )
《 “ 生命波動 ” 精製機関 》《 擬似波動機関 》《 意志力抑制 〔 WS 〕》…《 魂屯 》
( 奥へ 奥へと踏み入る段階に入り...幽霊の視界に映るは “ 異端生 ” より
【 命がオマケの機械 】が為の内部に成った 何一つとして... ‘ 幽霊以上の歪み ’ へと )
「 .....................................( 沈黙 俯き 主の意識を待つ )」
( 良く出来た生体部品、機械生命の一つ一つは度重なる生命に離反した行為により
劣化 悪化の一途を辿る最早 老衰しきった環境と化しているのが段々と分かり始めるも同刻
....生殖部と見える部位も 明らかな “ 外的要因による阻害 ” により受け入れ口が無理やり閉じられ
命や魂の様な 《 魂屯 》に関してすらなんども削り取られる形で揺らいでいた痕すらある。)
「 ........................マスター......私は.....私たちは......その.......『 機械 』だよ。兵器なんだ 」
( 投げやりに零す言葉を嘲る様に
《 意志力抑制 》《 波動関連 》。命と直結された 【 必要毒 】の部分は
…他より頑丈な作りなのだろう、健在な様子で稼働を続けている )
・・・ 心理暴走 / 子の心何とやら ・・・
( 望むのなら何度でも何度でも 呼んであげよう …初めて明確な感情を …恋という感情を学んだ この緊張感 幸福感 …全てが生きてて良かったと思える程 黒機には感謝しかない )
『 …ろん かろん …大好き 私 ……愛 かろんに …し ・ て ・ る… 』
( もう一度猫撫で声 …実際に耳許に居る訳では無いがそれと同じこそばゆさがある
…気付けば押し倒されてた 身動きは取れない …つまりは今から始まるのはそういう事だろう …別に拒んだりはしない 両腕を広げてにこりと微笑み----- )
『 …おいで? かろん 』
________全部 私 …欲望 受け止める
_________________
魔人は再び……。
「 …あ、腕痺れちゃった感じ?… 良くあるよなぁ …まぁ少ししたら治ると思うけど 悪化したら素直に言ってくれよ?」
( 筋肉痛には気付いた 確かに長時間同じ体勢であそこ迄魔力を消費すればそうなってしまうだろう …軽く腕や肩を揉みながら負担が掛からないようにする
…もう一つの問題には気付きそうには無い )
「 ……さて、と ……行ける?」
( このまま子供を守りながら戦っても良し …一旦城に預けても良し …どっちにしろ 子の安全を第一に 何方が良いかを直接本人に聞く )
・・・ 命の価値観 ・・・
「 ………………………………… 」
( 絶句 あまりにも初めて過ぎて理解に数秒掛かる …長い命じゃない理由は? …一つは確実に自分の行った行為が原因 あの無理矢理の治療
アレはただの治療なんかじゃない ただの先送り 命が長くなったとはなっていない …合計の時間は一緒になってしまう
未だに稼働を続ける部位達は 本当に生命線でしかない …ならばやる事はただ一つ )
「 …有難う、ドリフト 」
( こんな自分のエゴは今すぐ終了 最後まで中身を確認してからすぐに施錠 …何事もなかったかのように切断面も無く 綺麗に縫合
…そして ________ )
「 …本当に済まなかった …謝っても取り戻せないのは知っている …でも今は何も出来ないんだ 残念だが …
… だから 可能なら 私の魂が消えてしまうまで 君を生かし続けたい 」
( トリミス )
302:◆.s:2020/09/10(木) 22:15
・・・ 似てこそ非なる血族に / “ あゝ 手向花 ” ・・・
「 …っ 大丈夫だもん!平気! へぃ…き!行けるっ
じ しゃなくてっ……ッ 父様!父様あたしが居なくても
無茶ばっかりするんだから… ぇっと、かあ様に会うまで帰らないもんっ!」
( 焦って舌の回る程度の思考力すら不足してる状態は容易に露呈。
…程なく、それが疲れ以外の要因を伴う事が 魔人にも理解できるだろう )
[ きゅるるる ]「 …………ぅ 」
( 小さく 鳴るは子の体より… 不足に伴うかわいげなしらべ
羞恥に目を閉じ 口をつぐむミィリィの顔は赤い )
_________
「 ぁ ....ははっ ! やっぱり.....食べられちゃうじゃん ねぇ....?」
( 脳内に熱いものがブちまけられた様な強烈極まる混乱をカロンは覚える
...生体としての刺激強さに当てられ続けて長いこと、目の前の相手に憧れ深いこと
視線が揺らぐ ... 正常な思考を保てない ___意識は獣へと堕ちた )
[ ぎゅぅっ ]
( 機械の特徴をかなぐり捨てた荒い呼吸が始まり 右膝を月跳の股に押し当てて
視線は受け入れる体勢、御誂え向きに誘ってくる相手の胸へ....考えることも出来ずに抱き着いた )
「 ......... 」
( .....“ 暖かさ ” に ゆっくりと意識が覚醒する )
( アダルティックな行為ではない 何か...包み込まれる感覚に... 初めての感覚に はっと視線が鮮明に戻る
押し当てた右膝も....抱きついた全身も...拒まれず、むしろ好意的に 全てを受け止めて... “ 愛してくれる ”
そんな感覚に ..........................
取り除かれる気がしたのだ
自分を永遠に縛り付けていた何かが )
_________
【 灼け跡の底 】
『 ---- 』
( 激しい損傷を受けながらも、恐るべき耐久力で生き延びた忍びは
誰にも気付かれる事なく ( 小娘にバレかけたが )地下の奥深くへと辿り着いた )
( 其処は太陽と魔人の短い攻防が在った場所---そして
多く触れられる事もなく消滅した、吸血鬼の遺体が残る場所 )
『 ---何も達する事出来ずに此処で散るか、情けない。実際情けない 』
( 吹き飛んで消える事のなかった、されど意識の途切れた
吸血鬼の頭部に向け 忍びは辛辣な声を浴びせ---しかしその首を抱える )
『 しかしその ‘ バンパイヤ・細胞 ’ はオヌシにチャンスを遺し
こうしてそれがしを呼び寄せた。--- 喜ぶがいい!リベンジマッチのチャンスはあるぞ!』
...........不穏の決戦が予感された
・・・ “ 道具ということ ” ・・・
「 ...........駄目だよ、マスター 」
( ....突然と神妙な顔で話し掛ける主人に...思わず、私は小さく笑みをこぼした
何度も、予想は出来た表情の筈なのに... 告げる意思も軽い筈なのに けど、私は
...そんな “ 意味のない ” 微笑を止める事ができない )
( そっと 小さな手が幽霊の頭に触れる )
「 私達は......言ったでしょう?......生けるもの達に平等ではない
滅ぶ日も短く、それ故に心薄く...夢抱く事も無し.....そう、『 道具 』なのだから 」
( .... その言葉は ... 産まれの理由として 何も間違ってはいない
敵を効率良く殺害する為に “ 生命波動 ” という【 歪な命を滅ぼす】力を
歪でありながら扱う為に....使えもしない “ 生命 ”を持たされた。滅び近い “ 魂 ” を入れられた )
( こんな事実を知っても........道具は何も言いやしない )
「 ............勘違いはしないでほしい、私の...恐らく、私達の目的は.....生きる事では無いんだよ 」
・・・ 分かりやすい感情 / 受け止める愛 ・・・
( …子にさえも突かれる図星 軽く聞き流しつつ 黒に会うまでは一緒に行動するのが確定 安心出来る
背負い直して改めて歩き出そうとした所で…… )
「 …あ〜?成る程なぁ…… 確かに結構時間経つけど 食事摂ってなかったな 」
( 聞こえる腹の音に自覚 長時間特に食事も摂らず 飲み物も飲んでいない …少しばかり腹が減ってきた
優しく頭を撫でながらどうしようかと考える 残念ながら…… 持っている菓子や握り飯等は灼け焦げて食えるような状態では無い
…一応 最終手段的な物を作る事は出来なくは無いけど 子にそれを食させるつもりはない …よって )
「 …簡単だけど 飯作るかぁ すまんな?取り敢えず… うん、テキパキと作って 出来るだけ早めに行くか… 」
( 流石に城内に居る白黒や黒には敵わないけど …一応魔人も料理は可能 スピーディーに調理を行う
一旦子を降ろして …切り株の上に座らせる 少し待たせる事にはなるが …気配には敏感 細心の注意を払いつつ手を擦り 摩擦熱で菌を滅しながら 辺りに無数の手を飛ばし …食材集め スタート )
______________
( 白機の身体は冷たくも温もりもあり …黒機にとって心地の良い 眠気を誘うような抱擁 後頭部を抱えて抱き寄せる …白機は胸に顔を埋めた事に対しても 押しつけられた膝に対して反応もせず …ただ優しく接する 満足するまで )
『 …大丈夫 全部 受ける …全部守る …だから かろん 安心 して? …私 味方 絶対 …』
( 後光が闇を照らす 暗い夜を明けさせる …愛を持って接する その愛は …全てを守る そんな愛
金色の瞳はキラリと煌きを放ち ジッと黒機の瞳を見詰める …黒機が満足する迄 弱めの力で抱き着いている
ただ …何か不満が解消された様な表情に微笑みを浮かべる
…“やはり” 人の役に立てたという事は嬉しい 自分の生きがい 使命 ……..そんな気がした)
・・・ ライフ・タイム・リミット ・・・
「 …それならせめて …ドリフト。
君が“生きてて良かった”と思えるような事を …君が生きる残る時間で一緒に見付けよう
そうでもしなければ …私が救った者に対する罪は拭えない
…それに最後まで患者を看護や介抱するのも “医者の務め” だから 」
( …諦めてはいない その限られた時間の中で 命を先延ばし …いや、望む最期を与える方が良いのだろうか? …悩む 医者は悩む 最適解は一体何なのか
…とにかく やれるだけの事をやろう )
( ここまで1人の患者に色んな意味で固執するのは 珍しい …幽霊にしても満足は満たされた
もう安心した スッキリした …メンタルケアは充分 )
「 ドリフト …そうだな、残りの命がどれ程かは分からないけど …君に期待するよ 」
・・・ 時間的ミニマムクック / 溶けるような夜闇の中で ・・・
ぽつん 「 ………… 」
( やっぱり小難しげな表情を変えようとせずに… )
「 ……( ゆあ、いける?」『 z- z- z- ----- 損傷レベル/限界 あらゆる機能の稼働不可 』
( …小声の相談相手は ヘッドフォン状ライダーグッズソフト 【 YOU Re 】、
激しい壊れ方をしている其れは本来の機能ほとんどを消失している様子で… )
「 …はぁ 」
( ちょっとした憂鬱、大部分の不安。気だるげっぽい表情に覇気は無い )
_______________
( 尚も 愛おしく接してる月跳の腕の中__ )
「 っ .... ... ぅっ 」
( 己の内、奥底に... 冷静に燃え続ける感情に対して カロン... 偽る名を持つ者は
“ 忘れたかった。...そんな苦しみと 例えようも無い渇望、それを月跳に.... 目の前で
自分に ‘ 襲われ ’ ている愛おしさの果てない相手へと抱いた )
( 再び 意識が荒ぶるモノへと堕ちる )
「 っ .....ーっ ...........ッ .... 月跳ぉっ ..... 月跳ッ」
( 連呼する 何度もなんども、呼び掛けて....気付けば 頭から腕を振りほどき
...肩と首の合間.... そう ‘ 所有 ’ の証と知られる部分に卑しき狂犬は歯を立てていた
傷つける事に...あれ程恐れていた、カロンなのだ....信じられなくても 事実として )
「 ( ウチの...ッ ...うちの ..... ら...ぅんの.... )」
( ...美しい首筋に生々しく跡を残した頃に...狂犬と化したカロンは口をようやく離し
呼吸を荒げて月跳へと乱れた顔を晒す... ........混乱、それはまず第一に感じられた
.......けど 何か、違う。...愛する者を 欲情に燃える者を見るはずの顔は...目は )
‘ ぴたっ ’ 「 ...........っ .....いゃ.... 」
( 歯を食いしばり 暑い水滴が月跳の頬へと落ちる..... 表情は どう見ても.....
『 恐れていた 』、『 求め果てた末に掴んだ 』。陽気なカロンのものでは無いと
.....内に秘めていた恐怖を一気に曝け出した様な表情がそこにあった
奇妙な空間の合間を繕う様に....カロンは乱暴に胸を掴むと 月跳の唇へと顔を近付けた
口付けを求める、ある意味では幼子紛いの動き方 )
( ......乾いた砂を握るかのように...不安げで ...しかし
【 乾いて 】、愛を求めている格好だった )
・・・ ‘ 歪み果てた意識 ’ ・・・
「 ........そうだね、マスター.....高望みかもしれないが 一応私の要望は提示しようかな 」
( 医者、【 治す 】【 直す 】と 嫌なことを連想するかのように表情は変わらずとも
そっぽを向いて少しばかり小さくなった声を出す.....己の命に悲観する様子はない )
「 ....じゃあ....私に 【 修理 】と連想させる事を触れさせないで欲しいな
後は..... ‘ 知って ’ 貰いたい。私に、私たちに触れて一度でも....治そうと 言う以上は 」
( 息を整え 顔を合わせる...心を落ち着かせているようにも 見えた )
「 ...“ 異空間戦闘可変機R ”約3000万光年のゴミ屑みたいな歴史に生まれた戦闘型
..........初代機 ‘ アロー・ヘッド ’ が.....浅く、踏み入り 傷に触れる行為を許す事は、なるべく したくない 」
・・・ サクサク魔人的料理 / “潤す天の愛” ・・・
( 無数の手が集めてきたのは自然から取れるような数匹の魚に野草に果物 …絶対食べれるという保証は無いけど とにかく量的には多め 空腹を満たすのは可能
…指がナイフのように尖り 鱗を剥がしてから野草で包み 摩擦熱で蒸していく …一品終了 こういう時手が多いというのは役に立つ )
「 …悪いな?もう少し待っててくれよ?」
( 気だるそうに退屈している子に向かい 話しかけつつ …更に手を出現させては軽く頬を揉む ……憂鬱をかき消そうとする
さて 続けて2品目 ……魚を捌き切り 海水から塩を薄量取り…果物を擦り潰したソースを作っては刺身に塩と一緒に塗せる )
「 …も〜少しで完成だから …んと、退屈させてごめんな? 」
_________________
( 温度は本当に人の体温のように 暖かく 安らぎを黒機に与え続ける …子猫を愛でるように 軽い力で頭を撫で続けていた )
『 …大 丈夫…私 平気 …かろん …の 好き ……して? 』
( 首筋にしっかりと跡が着く …一瞬身体がガクンと 少し思考回路がショートしてしまいそうになりながらも 耐えて 優しく接する
甘えて良い 黒機の好きにして良い …自分に全て 曝け出して欲しい 瞬きせずにじっと見詰める …黒機から零れ落ちた涙を、優しく頬を拭い )
『 …泣く 駄目。…かろん 美しい顔 ………台無し 』
( 声色は変わらず いつもと変わらず 接して …不意に自分から肩を掴んで近付き …口付けをする 求めているのなら私からも動いて ……満たしてあげよう “空虚”を
ただ …乱暴に胸を掴まれるのは少し動きが止まってしまう …‘ ぎゅっ ’と力が入り心配させてしまう …駄目、駄目 私が彼女に心配させたら駄目 …もっと悲しんじゃうから
…だから白機は平常を保つ 平然になろうとする ………でも )
( 無理のある笑み …あからさまな‘ 作り笑い ’になってしまった )
・・・ 頼 ・・・
「 …ふむ? …まぁ、良いだろう …気を付けて接してみるが …その、つい連想させたら済まない
………“知る” …か、あぁ それについては 私も興味を持ったんだ …ドリフト 、君達についてまた知らせて貰わなきゃな 」
( 改めてポケットや体内にメスなどの医療器具や刀を仕舞い込み …明るくなった表情を見せつつ 心を落ち着かせる為に ぐいっと両頬を引っ張り笑顔を作って見せた )
「 …さて、ドリフト? …まだ私は頼り無い、かい?」
( ………………ちょっと不安げ )
・・・ 期としては反抗、若子に至れり / それは甘く 重く ・・・
「 ………ぅーー 」
( 普段から誰にもやられて慣れてるはずの頬っぺたいじり
何故だか今という時に限って子には苛立ちを感じさせるらしいのが
威嚇でもするみたいに唸り ジト目という攻撃を仕掛ける様子で知れる )
「 …あたし、お腹なんて… 」
( 言い草にふくれっ面、生誕を考えれば実に早い反抗の時節 )
[ ぐぅぅ ]
( ただ 体は正直です )
____________________
[ ばっ ]「 ふぁっ .... 」
( 卑しい獣はやっと白い体から汚れた手を離す )
「 っ ....... ぅ ......... 」
( たった今、自分がやった事の罪深さを月跳の表情からようやく理解する...
辛い 辛い無理な笑み顔…他者に絶対にさせてはいけないと十二分に伝わった
そんな表情に最早 震え上がったように次の声を出せぬまま 月跳の顔を見詰めて )
「 っ ……… ご … ごめんっ 」
( 恐る 恐るの手付きでたった今、付けた傷跡に触れようと し… )
・・・ 再度 ・・・
「 .........心を許す事はあまり、出来ないと“ さっき ” 知った 。
けど、実力面でそれを聴いたのだとしたらそれは謙遜だよ マスター
私は “ 医療面はとやかく ” 実力に関して信じないという選択は取れない 」
ナチュラル拷問シャウト。
( 言葉でナイフを刺すのがお得意な天使は
頬引っ張るだけでは不満と言わんばかりにそそと後ろに回ると、脇をくすぐった )
「 .....言葉だけで知る、のは....マスターの性癖上味がないと分かる....
知らせる事は私が噛み砕く、後は.....敵方から 資料を強奪するなりして知る事にしないか?」
・・・ 肉体年齢1歳にしてこの成長 / 深い 深い ……… ・・・
( 何処か懐かしい雰囲気を程々に楽しみつつ 軽く頬に触れてから手は一旦離れ 草木で簡易的に作られた前掛けエプロンを子に装着 …嫌がるかもと内心思いつつ
魔人は仕上げに取り掛かる ずっと待たせていても退屈だろうし …少し魔人も腹が空いてきた )
「 …こう考えるとニャルちゃんやナイアって凄いよなぁ …というよりかは旧神って意外と家庭的… なんて」
( 独り言をブツブツ言いつつ 笑みが溢れる …少し落ち着いた今とは違う様な ふざけていた昔 …あまり思い出したくない事もあるけど それらを乗り越えて )
( 気付けば …既に料理は完成
…色彩豊かな野草と果物のオードブルとか 魚介類を煮詰めたスープ 作った覚えのない物まで …魔人は無意識のうちに作っていた
それらを …待ちくたびれていたであろう子の前に差し出す 自分は余った物 ……所謂残飯で充分なのだ )
_______________
( 恐る恐る伸ばしたその華奢な手は …少し強めに白機に掴まれ そのままグイッと引き寄せられる
そのまま …十数秒もながぁ〜〜く …唇を触れ合わせた そしてもう一度 今度は無理していない 目も曲線を描いた [ 本当の笑み ])
『 大丈夫…気 しない で? …ばかかろん …なんて 』
( 自分の罪を理解して 深く後悔する …だけじゃ何もならない 大切なのはその罪を 償おうと行動する事 …と白機は思っている
…それとは余り関係無いが 首筋に跡を着けられたのは ……… 所有物的な感じがして嫌いじゃない
だから治す必要も無いし 求めてくれるのが嬉しい …そんなの恥ずかしくて声には出せないが )
( 先程までの辛そうな顔は幻覚のようにすぐに戻った …黒機の頭を無理矢理胸に押し付けさせながら ちょっとした悪戯 )
『 …満足 する? …其れ 迄 ゆっくり -----お休み?』
・・・ 肉体的にも精神的にも ・・・
「 … とにかく信用してくれているという事とは安心したよ …
…い、一々一言が多い気もしないが 」
( 流石に精神的ダメージは防ぎようが無い 事実であるのが更に悪い…苦笑を浮かべながら意見に賛成 首を縦に振る )
「 …潜入捜査は私の得意分野だが ドリフトはどう…だぃッ!?…ど、どりふとぉ? …そ、その手、一旦手を離さ …離してくれない、かい? 」
( …能力が上手く使えず実体化の状態を保ったまま 震えながらも平然を保とうとしている
…どうにも震え声で 分かりやすいぐらいに …自身の弱点を伝えてしまう )
・・・ 常識不要親子供 / 心音 ・・・
【 四十九分六時の加速 】
きひひ…やっぱりわたくしの子ですのねぇ?
そーゆーの、だんな様も好きなのよ。で も
こんな格好はいただけない…ね、ザレッド
「 ……へ?… 父様、コレ…何処から?」
( “ 眼に映る ” とはひとえに同じ次元の通じる者同士である為に起きる事
気付けば、父親にエプロン着せられる刹那 丁寧な赤黒スタイル私服も加えて着せられた
…そんな事実に慣れはしても、何が起こったのかは考えようとはしない子は実情に気付かない )
[ ぐぅぅ ]「 ーっ !! い いぃ!?これっ …食べていぃ!?父様っ 」
( そんな事よりも 目の前にある欲望に意識が向くだけなのだ )
みサズ みツヅケル 旧神の所以。
それは時として奇妙を平常のものとする
___『 不定形なる黒色 』21ページより引用
____________
「 ..................... 」
( 穏やかな白い洋服姿が黒機を更に正気へと連れ戻す
柔らかな...先程から触れ続けていた白ユリの美しさを
今度は落ち着いて感じることが出来た )
( けど 何より、黒機に穏やかさを与えたのは )
[ とくん とくん ]「 .............. 」
( 機械、そんな存在でありながら....響く心音のような小さい音
命感じる安心の音色に、月跳の腕の中 黒機は含みのない笑みを浮かべた )
「 ..........( そうだよぉえー ... こんなバカ....抱きしめちゃってさぁ... )」
( 自虐の念すらただの冗談と笑って流せる。....眠りに落ちる黒機の首元
今まで装甲に阻まれて見えなかった首筋のプレートに刻まれていた文字は )
『 FORTUNE・ROUND 』
・・・ ズレると止まらぬ両者 ・・・
「 一言で足りないのならもう少し増やそう、なぁに 幽霊の癖に
“ 塩にも煙たがられる ” 性癖にまみれて “ 患者に欲情し ”
その患者からあれこれ言われて傷付く “ 一匹狼メンタル以下 ”
であるマスターには簡単な話だ 」
( あれやこれやと内部は傷付きながらも割と元気な様子が目立つ
………言葉も )
「 “ 連絡されない ” 事が隠密なら私も得意だよ、何より趣味は射てたみたいだね...
そしてマスター、卑しい内面を見せて貰った以上はそういう落ち着き外面が似合わなく見える
.....さ、笑え 」
( 脇からは離れ、次に目を付けたのは...胸、ではなく鳩尾。
無表情に手のひらを当てると....衝撃操作の応用、くすぐったい
衝撃を腕で生成 そのまま自分の方はシャットアウトして幽霊に食らわせた )
・・・ いつでも子は親の心に… / 黒機に幸あれ・・・
( 自身が取り出したエプロンなんかよりも事細かく お洒落に出来ている赤と黒の混ぜ合わせたような私服… ちゃんと子にも似合っていて その辺は矢張り魔人と黒の子だと認識出来る様な気がして嬉しく思える )
「 …ん?…あぁ、好きにたくさん食っちまって大丈夫だぞ? …ったく、やっぱナイアの方が子の事も思ってて… 凄ぇなぁ 」
( 苦笑を浮かべながら …世話好きなのは変わらないというのを少し安心 何処からか聞こえた声に今何処にいるのかと気になったり 大丈夫なのかと… 思う所はたくさんあるが あの黒の事だ …恐らく大丈夫だろう
そして ただ目の前の飯を食べたがっている子に 気分も戻していつでも出発出来るように 食すは残った材料
…子に食べさせる用の物は未だ残っている だから安心して欲しい )
「 今の内に…… いざとなったらの策でも考えとくか 」
__________
[ とく とく とく とく ]
( 静かに時計のように一定のリズムで心音を刻み込み 安らぎを与える …白機の胸部から聞こえる音色
笑みを浮かべながら静かに眠る黒機に安心を与えて … 静かに此方も笑みを浮かべる そのままゆっくりと頭を下ろして膝枕の体勢に …何故か白機の足部分だけは人間に近く 柔らかく寝やすい )
『 …お休み …幸運児? …やっぱり …かろん 呼び… かな 』
( 新たな呼び名を考えるも …白機の中ではやはりカロンが一番で ゆっくり頭を撫でながら ……オルゴールの様な音色をステッキから鳴らして 寝やすい環境を作り出す )
( …月跳の方も 嬉しそうな 初めてとも言える様な幸せそうな笑みを浮かべていた )
・・・ 何処となく 弟子に似てしまっている ・・・
( 精神的にも肉体的にも攻められて …流石に辛くなってきた 容赦ない事実の言葉が 医者のメンタルを削っていく …
何よりドリフトみたいな …幼く可愛らしい容姿の物に強く攻められるというのがきつい
元々青白い顔色が 更に深く青く染まっていく )
「 …ま、待とうかドリフト、こんな所でこんな無駄な時間を過ごす必要は無いだろう?…そ、その、やめよう? …ち、ちょっと本気じゃないだろう?…な、少し待ってくれよ 」
( 実体化していて空中に逃げる事も出来ない …鳩尾に衝撃が来る ただし、痛みよりも… 辱めを味合わせる様な もっと辛く 強い衝撃…
…...幽霊の化けの皮が剥がれるまで3..2…..… )
[ んひゃははははぁっ!!?くひゅっ ふへはははぁっ!!? ]
( クールぶってた顔は崩れ 盛大な笑い声が辺りに響く …昔の魔人の様な弱点
…笑い疲れる 涙も流れ出る …今だけは幽霊では無く 人間の様に全てが現されていた )
・・・ どっかで見た感じの態度 ・・・
( 笑い転げる様を見下す様に飛び 今度は隙だらけな尻を蹴飛ばす[!?])
「 .....命短い、命が疑似的、そんなのが求めるのは時間の豊富さよりも “ 生きがい ”
そして “ 遺すもの ” ....マスターも同じ穴もムジナだろう?....あと、私はこれが地味に楽しい 」
( 無表情で言われても困る様な事を連続で言い放つと
先程のようにウィンドウを表示、プランを組み立てては改正を繰り返し )
「 ...通常性○は慣れた身だけど マスターから受けた○交は初めてだったよ
それが生きがいになった訳では無いけれど....少ない時間は楽しく過ごせそうだね 」
( ...真面目を行動で示しつつも立ってる場所は主人の上 )
・・・ 戦人 ・・・
《 ___決戦の孤島 近海 》
( 今現在 手薄だった筈の孤島警備は厳重極まる警戒態勢を築きつつあった
...布陣を盤石なものにするのは矢張り、ミスの少ない機械による絶対的カチカチ戦力
つまりは機械島の戦力が海岸 空 陸に万遍のない配置を受けて防御力を底上げしてある )
「 ………厳しいな、流石に多い 」
( 対して此方は小さくも 大きくもない丸田舟、言えばイカダ。
双眼鏡を覗いて島を確認する黒鎧の戦人… 彼女もその差は把握していた )
「 …船酔いとかは…問題ないか?」
「 トウリン、カーソウ 」
・・・ 師と弟子は知らぬ内に似る ・・・
「 ハ〜〜〜〜ッ… ハァァァァァ… !!! んひゅっ...くぁぁ..!?......ドリフトぉ… ? …確かに私達は …似た者同士だし 君の生きがいがあるのは嬉しい
だけど ..だけどだ....!!此処まで私を辱める必要があるか!? …いや、確かに私のした事もそうかもしれないが …! 」
( 情けない声 …変に色っぽくなってしまった自信の声を恨みつつ 先程のようなクールぶった顔 …なんかに戻せず目を見開きながら問い掛ける
自業自得と言えばそれで終わりかもしれないが納得がいかない …プランが組み直されていて 真面目に頑張っている所には安心するが )
「 …アレをまたしろとでも言うのかい? …まぁ、ドリフトが望むのならしない事も無いが …私はもっと君の事が知れるしね
…ただ一つ言わせてもらおう …降りないか? 」
( …立っている辺り何処か不真面目な気がしてならない 座っているんだったらまだ許せるけど[ ]
…また奇妙な主従関係が出来てしまった )
・・・ 敵影無数 攻め入るは困難 ・・・
( 目の前の孤島には機械達の硬い装甲で厳重に守られて おまけに直ぐにでも迎撃が出来る程の数 …近寄ろうにも近寄り難い
そんな中で此方の戦力は僅か3名 黒騎士は兎も角 -------
「 …うちは大丈夫!…準備万端無問題 …転ばぬ先の杖! 」
( 紙が残り少なくおまけに相手が機械で …戦闘には向かない 強いて言うならサポートが関の山な桃林(トウリン) 残る能力 色彩は …その紙が少なければ役立たせるのがかなり難しい
頼みの綱は大体何でも出来る花想(カーソウ)……なのだが )
[ う゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ ..... ]
( 海に向かい顔を突き出して …吐いてる
そう 空と言い海と言い …とにかく酔いやすい 強力な能力を持った者には 弱点も多く着きやすい )
・・・ 蜘蛛の巣に掛かった幽霊 ・・・
( ドリフトは答え始めに容赦少なく踏み付けを行い、鈍い音を響かせる )
「 ......そうだね、強いて言うのならば.....美しいものの鳴き声、それも強制的にされるもの...
私が好むものがそれだから かな?.....後は 自分を責めと思っている者ほど...良い声で鳴くから とか 」
( 坦々と作業をしつつ無表情と冷たい言葉を垂れ流す様子にはサイコの片鱗が見え隠れ )
「 降りない。.........いや、私は生殖機能がこの通り壊されていて....受ける交わりは意味が薄い
次は生体部品を少々弄ってマスターを手篭めにする形にしたい所、事実身体的に私よりも
生殖に於いて マスターは有望のようでもある..... 」
( .............感覚としては何が正しいかと問えば....もがけばもがくほど、苦しみと恐怖を覚えると.... )
・・・ 甘やかし気味 ・・・
「 やれやれ…リン、暫く見張りをして貰える?…おいで、ソウ 」
( 返事を待たずに双眼鏡を手から離し 脚甲と籠手を外して
所謂、膝枕にソウを寝かせ 感覚操作を併用した素手は、酔いを中和する撫でを行う )
「 ……( …先は長そうだ )」
( 揺れる膝を抱き上げ…安定した姿勢の騎士を下に、平地で眠る感覚を作る )
・・・ 金属刃物の八つ裂き魔 ・・・
《 __重低音 生き物の気配を感じない不気味な空間
コンベアの続く先は、丸鋸状の粉砕機。不定期な閃光
全てが無機質に回り続ける金属の歯車が幾重にも重なったこの場所は
“ 彼ら ” の1部が潜むかつての工業地帯-------- 》
( 空間の転移先、2人の新入り達が飛ばされた場所
捻じ曲げられたとどこか感じる奇妙な地、目の前には...シャッター )
【 METAL stage 】
・・・ サディスト気味な従機 ・・・
「 ぉごっ.…うぐぅっ... もしかしたら私は結構やばい子を保護してしまったのかもしれないな… というよりそんなの一体何処で学んでしまったんだ..?
… 降りてくれた方が私的にはとても助かるのだが… その様子じゃ降りなさそうだし 諦めるしかないか…
良いだろう、患者の欲求を満たす… のも、私は出来る限りしてあげよう 」
( …さらっと容姿だけ褒められている事には気付かず ただ従機が踏み付けを行うのに… 反応しないようにしても反応してしまう
幽霊になってからこういう事をされるのは慣れていない …だからか望ましい反応を何度も繰り返してしまう )
「 …いや、そんな… シたいのか?… 私は別に興味は其処まで無いが… 君とならしても構わないけど .…多分“宝”という物は出来ないぞ?
…というよりそもそも ..君と交わるのは性別的にも不可な気がするのだが 」
( 科学と技術を駆使すれば出来ない事は無いだろうが 其処までの時間が残っているのかは …怪しい )
・・・ 揺れて揺れて ・・・
「 ....うぇ ..うぉぇぇう ぅぷ ぅうう 」
( 弱点は治そうと思っても治せない 軽く撫でられ膝枕に頭を乗せられて …少しだけ和らぐ 眠くはならないけど普通に船の上に立っているよりかはマシ 青ざめた顔色は少しばかり色が良くなる )
「 …監視監視! …視えるんです!」
( 双眼鏡を覗いて辺りを見渡し 何処か不穏な動きは無いかを探す 機械達の動向に注意の目を向け… パートナーを安静にさせておく
直ぐにでも襲ってこようとしたら規模に関わらず 騎士に伝えるつもり 少し不安な気持ちは… 頑張って隠し )
・・・ こうじょうけんがく ・・・
「 …また変な場所だよね、僕らはこういう運命なのかな..?… うぅ、耳が痛くなるね此処 …」
( 少年は辺りを見渡し 眩い閃光に瞬き繰り返しつつ …重々しい音 金属音 重なる嫌な音に軽く耳を閉ざしつつ …なんやかんやで一緒が多い清掃員とアイコンタクト )
( …ミェンは震える 目も何処か見開いて …シャッターの奥を睨み付ける
感じるプレッシャーを直に受けて 悪寒が発生する …此処には高性能な機械が …元の自分よりもはるかに有能な機械達が …それでも此処で退く訳には行かない …鞄片手に気を引き締める
いい加減怖がるのも …駄目だろう? )
「 …そうでスね 気張ッていきまスよ? …私達には会ッて気持ちを伝えなければいけない人がいるンでスからね
…成長した所を見せなきゃ駄目でスよね こンな私にとッてはトラウマみたいな嫌な所とッとと突破するに限りまス 」
・・・ 半強制マッチ・ポンプ ・・・
「 .........人間にして学生期における人間性の学習、私は先の程....
マスターの情報を閲覧する事で初めて学んだ。.....これはキミに関連した私の “ 人格 ” だよ 」
( よりにもよって “ 白紙 ” に叩き付けられた幽霊の人間性 )
「 意志さえ合えば私の何かを受け継いでくれる存在を産み出す行為は可能だ
.....それには当然ながら私の諸々をマスターに受け止めてもらうことになる...
だが、まぁ..... ....私が育てる事は.....出来ないだろうなぁ 」
・・・ 戦技量に図る安息 ・・・
( 幾らかの安らぎ なれどまだ乱れる様子にバランスの安定を試みる )
「 ……………… 」
( …騎士は思う )
「 …( なんと…脆いものか )」
( つい先ほど前に言って見せた時の…自分を追い詰めた時の力強さは露もなく
今は我が膝の上でえづくのみ、あまりに脆く 不安定の様子…子供の感覚を前に…
つい 無理をしてみたくなっていた )
「 ………あまり気を張らずに… 見るのであれば、波だ…眠るのなら… そうだな、私でも掴め 」
( …慣れぬ優しい声で撫でながら… 己を魔力の上へと微々に浮かせ
船の揺れから子と、己を切り離す。…技術の 引き換えに 魔の集中はきつく目を閉じさせ
歯を噛み締めることもできないので、酷く汗を浮かばせつつの無理多きリカバリー )
・・・ 冷たい鉄の世界 ・・・
( 少しずつ 開いて内側を晒すシャッター )
やはり向こうより飛び込む世界は---冷たく 鋭利に2人を眺める金属達
そう 清掃員の決意などあざ悪うように----
( シャッターが開き切り、先へと行く道が示された
それは一本道、行くべき場所の----強制を意味する
冷たき場所故に 冷たき場所故に )
[ ウ''ィィ ]
・・・ 作る命 ・・・
「 …そうか それは良かった ..人格という事は私に似るという事だが、それは出来る限り気を付けてくれよ?....個性があるからこそ、精神は成長する筈なんだ 」
( ..顔を歪めながら平然に何とか戻して 自分の考えを言い放つ だが少ない時間の中で自分に似る事はお勧めをしない .....残りの楽しみを捨ててしまうだろうから )
「 …もし子が出来るのなら私が..作るし、しっかりと育てて上げよう …......希望としては君に似た容姿の方が良いと思っている 私には似て欲しくないな…不健康な見た目をしている
.....幸いにも遺伝子結合による子の作成は前にも …出来たケースがあるからな、それを参考にしよう 」
( ..こういう所でも話に立つ魔人の悪い所 )
・・・ 平衡感と安定感 ・・・
「 ..ぅあ、有難う騎士さん..!!揺れにはどうにも弱くて いつもはお薬使って抑えてるんだけど…!ちょっと効き目が薄くなってきたみたいで....! 」
( 船から微弱程に浮かされて 普通に喋れる程度には回復 辛そうに顔を歪めて魔力を酷使している騎士に向かい右手を伸ばし …頬を軽く撫でつつ もう左手は騎士の胴に手を回して眠りやすいように体の力を抜く
..申し訳なさが勝ってしまい 先程みたいな威圧感は消え去って 脆弱な子供となってしまっていた )
「 …無理禁物!..うん、今はリンは寝てて大丈夫!!…うちがちゃんとリンの分も頑張るから… 取り敢えず今の所は大丈夫だと思うし 機械も動かない感じだし!」
( 水飛沫が少々掛かる …少し波が激しくなってきた気がする 今の所機械達の動向に此方から手を出さない限り危険性は無い.....と思っている
サーチライトが海面を照らしている範囲が大きいので 入らないように角度を独断で変える ..自分の出来る範囲での手助け )
・・・ 文字通りの‘銀世界’ ・・・
_______駆け抜けてッ!!!
( シャッターが開いた瞬間に 清掃員が指示を出す …鞄から大砲やスナイパーライフル 遠距離攻撃出来る物を取り出しながら分身も3体出現させつつ )
「 …任せて...........よっっっ! 」
( 『重力』自分の体重を極限まで軽くしながら …『俊足』の発動により一気にこの大きく広い一本道を走り …抜ける!! 障害物である機械達を躱しつつ …ポケットに入れた小石を途中で放りながら )
・・・ それは希望で ・・・
「 E.O.D..... 」
( 顔を歪める様子に データの中には少ない反応と知れば
口数を途端に減らす )
( だが 次の言葉が発されると再び口を開いた )
「 .....有言実行たりうる言葉が今とするなら....私の得た全てを捧げる価値があるね。
汚れた私に...綺麗な何かが残せるというのは万端光栄極まる事柄に相違ないよ 」
・・・ 感情詳細 [ 大切 ] ・・・
「( 不思議な物だな… 見るべきものは目と鼻の先だと言うに )」
( 死地、行く先々は全てそうだった。離す目があれば弓矢が肉も骨も抉り
眠る事を欺けなければ手酷い仕打ちが待っている… 世界の真実は悲劇のみ
カラダに刻まれた悪夢の日々は… …いつしか、自分を棘の付いた鎧に囲ませた )
「 ……あまり無理はしなくていい…疲れたなら私の背でも使いなさい。ソウ 」
( なら今の私は何だ? )
( 非力で 警戒もロクにできない2人の稚児を自らの子として連れ往き
剰え、戦場を__死地を前にして 今、目を閉じ 腕の中にあるか弱き暖かみを
…腕付くの類ではない 慣れぬ感情の元 隙を晒してでも護ろうとしている )
「 …………… 」
( 妙な物だな、ただの短い付き合いだと言うのに… )
( 心の綻びは己を脆くする 柔らかい心は刃を通すようになる
…だが この暖かみが欠く事を良しとはできない感情がそこに存在した )
( “ 愛 ” という感情が )
・・・ 《 防衛戦戦突破 》・・・
[ ヴィー ヴィー ヴィー ]
《 防衛シークエンス 最大限 》
( 赤い発光とサイレンの音が二重に頭を攻撃する
しかし行動不能になる前に…重い地帯は突破したらしい
飛んでくるエネルギー弾のようなもの、歯車に乗る機械など
危険そうな存在は一瞬で背後へと消える )
( …僅か 30秒の内のできごと…2人の速度たるや尋常ではない事はすでに知れた )
・・・ 儚く散らぬ事を祈るのみ ・・・
「 ...ドリフト 私が言えた事では無いと思うが ネガティブになっては駄目だよ?...君の中身の事を言っているんだろうが 医者から言わせてもらえれば 君は中も外もとても綺麗だよ だから私は ...君の遺伝子を継いだ子を育てれるという事が幸せだ 」
( これには少し恥ずかしそうに頬を掻き ...とにかく何方も嬉しいという事に変わりはない
従機の軽く頬を撫でながら告げては くすりと微笑みを浮かべて )
「 ......君はつまり..私にとっての従者でもあり ...愛人的な存在ともなる訳だが....本当に大丈夫かい?」
( 医者にとっては……少々不安 )
・・・ 情に慣れては聞こえる弱さ ・・・
“ザパァァァァ”
( 言われるがまま 背にもたれてゆっくりと軽く睡眠を取ろうとするソウ …能力をたくさん使った疲労も今になって襲って来てしまい 暫くは起きれなさそうな予感 …ただ顔色はどんどん良くなり 寝ながら笑みが浮かぶ …それぐらいにまでは回復をした )
“ザパァァァァァァ”
「 …無理して無い!!...うちの仕事から逃げたら駄目です!金科玉条!!!」
( 少し甘く見ている気がして頬を膨らませながらちょっぴり反抗気味に答える しっかりと島と周辺の機械に注意は払っている...動向もなくゆっくり確実に近付けている事を未だに不思議に思う事は無く )
“ザパァァ.............___________ ”
( 波の音は止まり …微塵の狂いもない平面となっている )
・・・ 第一陣 ・・・
( おまけに軽く放った小石 ライフルからの弾丸 大砲からの弾 …それらを背後へと飛ばす 相殺 …あわよくば迎撃までいきたいものの流石に難しいだろう )
「 …逃げながら走ッて!!後ろに注意スるンでス!! ...軽い攻撃は出来る様にしてくださいでス!!」
( 指令を出しながら 途中途中に警戒をしつつ走り出す 少年はシャッター等が防衛で閉まらないように ...レバーを下げて護衛に回る )
「 …さっさと脱出しないとね、僕ら!」
・・・ 兵器 ・・・
「 ......... 」
( 行き先とルートとをインプットして、投影画面を閉じる )
「 ...短い付き合いになるだろうけれど、よろしく 」
( 肌を通じて、奇妙な感触が伝わって来る... 柔らかい頬の奥底
不自然なまでに温度として流れて行くのは ‘ 生きる力 ’ ではあれど
...まるで開きっぱなしの蛇口のような、極めて不安定で...ぎこちない )
・・・ 開かれる火蓋の底 ・・・
( …超不自然的な波の動き…急な揺れの収まり )
[ ぴくり ]
( 開眼する 凝視する…野生的な意識の胎動、危険の察知
…でも それと同時に…恐ろしい顔をしないように努めた、
風貌を優しげなままで __2人に不安を募らせたくなくて )
「 ………ソウ、リンの事を…そうだな、5分間だけ頼める?」
・・・ 最終防衛ライン f-g ・・・
[ 進行先 ロぼっト マスター。防衛ラインを死守せヨ ]
( 軋むような機械音声が響く )
( 攻防は続く、しかし 破壊されればされる程 【 危険度 】を高められる
進む毎に護りは必死さを増す… 更に大挙して追撃に当たる機械たちの数
…凡そ数十、個々の能力を考えれば恐るべき数であった )
・・・ 溶けて消えて ・・・
「 ...短い間、か.....あぁ、そうだな..宜しく頼むよ」
( 本当に時間は限られている その中でどれだけの事が出来るか分からないが... とにかく急がなくてはならないという事実は 流れていく生命から判断
柔らかさを感じて 軽く引っ張って離してから 開拓したルートを信頼して指示を待つ )
「 ...其れで私はどう動けば良いか 進む道を提示してくれるかい?ドリフト 」
( いつの間にか再び霊体へと戻り 刀を片手にいつでも動けるようにしておく ...戦闘はあまり任せていられないと思いつつ とにかく...やれるだけやろうと改めて決意しながら )
・・・ 海に潜るは ・・・
「 無問題!…先程も言ったじゃないですか!桃林にお任せあれ!濡れぬ先の傘です!...アレ、違う?」
( 少し名前の呼び間違いに注意をしながらしっかりと眠っているソウを見る …何も知らずにただ自身の体力を回復するのに努めている 大きくリンは胸を張り 任せてと言わんばかりに 親指を立てた )
「 …しかし!5分...で戻って来なかったら...無理にソウを起こしてでも貴女を助けますからね!!...頑張ってくださいね、騎士..お母さん!!」
“コポコポ...グォォォォォォオオ_______!!!”
( 海の底から湧き上がる小さな泡 そして聞こえるは不気味な唸り声 ...明らかに巨きな存在が海中に居るという事は確定していて________ )
・・・ 数VS数 ・・・
( 何とか短期決戦で挑まなければ行けないのに 護りは更に固められて おまけに無数に行手を阻む機械達...困難な道のり ...其れならば )
「 …親玉的存在は任せまスねッ!!! 」
( 蒼の清掃員がこの数十の機械達を相手にする ...能力も発動させ限度の分身10体に加えて 錯覚で更に...他にも居るように見せかける 機械相手にはあまり有効では無いかもしれないが...其々が武器を持ち戦闘準備
久方振りに棒付きキャンディを咥えて..集中モード )
( その隙に少年は針の穴に糸を通すかのように...潜り抜ける 目指すは先程ロボット達が口にも出していた ...マスターの場所 )
( ...少年に任せるには不安でも無い 何故ならば ...彼も“赤の者”だからだ )
・・・ 薄暗き到 ・・・
( 外へと向かい歩み始め、プランを脳内に表示 再生し... )
「 ...私の、マスターによる『 R 』の探求、そして侵攻...マスターの余力を考えると
少し道のりは遠くなるが...ステルス防衛装置以外は手薄な『 スタングラード 』監視島、
『 シュベルツホルン砦 』が挙げられる...本拠地 “ madness island ” と距離が近いけれど
本部作戦に力を裂かれて戦力がガタ落ちしてる『 黒鉄城 』も候補、マスターは何処が良い?」
( 振り向き、主人の肩に力の入った様子を確認する
...開いた手で 幽霊の手を握り、歩みを合わせて顔を見上げた )
・・・ 深水潜む巨影 ・・・
「 ……おやおや、それならば私は4分で戻らねばなるまいに 」
( 敢えて謝罪はしない。…行うのは子としての自覚と気遣い、気丈を持つ2人への…
ご褒美のような抱擁、次に頭を撫でれば… )
「 …… 」
( 自然と 緩んだ笑みが溢れるのが自分で分かった。)
[ サ''パァンッ ]
( 天使の時間はそれで終わり。恐ろしい唸り声がこれ以上響かぬように
…2人に近寄る危険に対し、極に達した殺意を眼と 胸に構えて )
( …騎士は接敵する )
「 ………( 妙な動きの波だ…もって空気は3分、後は変性呼吸で… )」
( “ 深水に潜む巨影 ” )
・・・ WAR a WAR ・・・
( 少年の行く先に見えて来る重厚なシャッター
即座に迎撃せんと各々の武器を少年へ 清掃員へと
波状に襲い掛かる機械達。大規模戦闘の幕が上がる )
( …装甲の連なるシャッターの正面には妙なものが刻まれていた )
【 NOT ‘ MAN ’ of METAL 】
( ヒーローとしての文字、その否定 )
・・・ 幽霊の選択 ・・・
「 ...私は黒鉄城に行かせてもらいたい 勿論君の事は守る 心配しなくても ...君は君の出来る事をしてくれ
勿論敵の本拠地の近くという事は油断は出来ない 其れでも ...恐らく其方の方が責め立てやすく、早く終わらせられると思うんだ 」
( 透かされずに手をしっかりと握られ少し驚愕するも 優しい笑みを浮かべてから 少し移動速度を加速する
その選択が吉か凶かはやってみなければ分からない ...そうだろう? )
「 ......さて、行こうか?ドリフト.... 其れと、マスターなんて呼ばないで欲しい...確かに主従関係という物は大事だが...出来るだけ君との関係を崩しておきたいからな 」
・・・ 深海化物 ・・・
「 ...油断禁物無理禁物!!...んへへ、行ってらっしゃいです!! 」
( 抱擁と微笑み ...気も緩んで怒った気持ちも何処かへと飛んで行く 大きく左右に手を振り武運を祈る ただそれだけ
自分達はただ 無傷で迎える事 帰って来てくれたなら笑顔を見せて安心させる ...ただそれだけ )
[ グォ...ォォォォォォォ... ]
( 低い唸り声が海中に響き渡る ...剥がれ落ちたのであろう鱗が舞っている 一枚一枚が自分達の船のサイズ 銀と緑が混じったような色味で光も反射しない程濁れている ... 更に下から昇ってくる泡 )
薄らと見える影 その正体は...
___________________中心に“人型の顔”が張り着けられた 化石のように古びた巨大魚
ヒレは十枚も有り 口の中の舌は5枚 目は虚 穴が空いたかのように暗闇
[ ビシュッビシュッ!! ]
( 突如 騎士に向けられて飛ばされていく毒針!!位置把握など出来なさそうに見えるが...正確に下から撃ち上げられた!!! )
・・・ 飛び交う武器 跳び逃げる ・・・
「 ....邪魔だから......悪いけど壊すねっっ!!! 」
( 重く厚いシャッターが何重にも邪魔をしてくる かといって止まったならば嵐に巻き込まれるだけ
それならばやる事は一つ....小石を纏めて突っ走った速度のままに....放つ! )
[ ドゴォォォッ ...メギシャァッ ]
( そのままそこに突っ込み...駆け抜けて逃げる!!
刻まれたあの文字か気になりはするが 無視して )
「 ...キリ無いでスねぇッッ!! 」
( 襲いかかって来る武器やロボットを裁くので手一杯 草刈り鎌で切り掛かったり銃弾を放ったりするも 手応えと言うものが感じられない...
唯一ダメージ的に大きいのが恐らく砲弾 弾を込めるのに時間は掛かるが直撃すれば無事では済まない )
「 .....援護が要らなくなッてからが本番でスね!! 」
・・・ 喚び逢い ・・・
「 ...急ぐのは良い、けれどその感情が焦りではいけないよ.....
少ない時間だから焦るんじゃぁないんだから、もっと尊ばないと 」
( 月光の照らす外へと....飛び出す少し手前 ... 崖際のような場所。
素早く幽霊の前に身を翻してお互いの速度に止まれをかけた )
「 ......ふふ、おかしいなぁ、キミは...... いいよ じゃぁ 」
( 浮かぶ微笑 2人の指を絡めて......重心を後ろに傾ける。)
( 落下 、落下...急降下。地面との距離が迫らないうちに...
__機械が口づける 大人で 何処か幼さを感じる相手へ
__次に、言う...... 幼げで 虚ろでか細い姿のまま ___ )
「 素晴らしいデートにしようね。
___私のルージュ 」
・・・ 深淵の朔望 ・・・
( ……狙うは ‘ 眼 ’ ‘ 口 ’ …えらは見当たりが無いな…どう呼吸している…?)
( ___深い闇を覗くような海の中
私は邂逅する_それは汚れた三日月
歪なものが目の前に体現し 心は戦慄を覚えた
___狂乱の牙が私へと過ぎ去る前に )
[ ヒュンッ ]
( 海中では魔法を扱う事が出来ない と言うより非常に困難だ
移動力のために腕も足も封じられる “ 声 ” など言わずもがな
それ故に精錬された水練の元、騎士は螺旋軌道を描いて針を回避する )
[ カチャッ ]「 ……… 」
( 酸素の無くなりかねない接近は控え、騎士は武器に頼る事にした…
取り出しのは水中用の連射式ボウガン。銛を小型化したような形状を持つ
〈 マリンボルト 〉を装填し 水面近くをキープして隙を伺い また回避の用意 )
( …水中に行けども やはり盤石な戦いを徹底して意識した立ち回りが目立つ )
・・・ “ METAL GEAR ” ・・・
( 最後のセキュリティーをついに打破!少年は奥へと転がり込み…
不自然な静けさの元……奇妙な不気味さ そして… )
[ ガキャン ガキャン ガキャン ガキャン ]
( 他と変わらない大きな部屋…だが 奥で無数の大きな歯車がかみ合い 回り続ける…
不思議な場所へ来たと そんな悩ましい感覚が自然と辺りを囲む )
{ 罠と思しきものなど何もなかった }
_____________________
[ コ''ウゥゥ ___ ]
( 奥地に響く …突如として其処から全体へ響く重低音
辺りは静寂に包まれた )
‘ 攻撃は止み ’
‘ 歯車の群れは駆動を忘れ ’
‘ 点滅する照明は朧げに安定し ’
‘ 空気全体が重みを持った ’
__ぴりぴりと伝わってくる嵐の気配
…前触れで その激しさは伝わる
・・・ クール&スピーディに ・・・
「 ....分かった なら再び気取らせて貰うよ 冷静に ...私の本性を知るのは君だけで構わない
...限られた時間の中だからこそ 確実に行動しないといけない...か 」
( 術機の言う事に頭を冷やし 一気に飛んで行こうとした ...所で止められる 不思議に思っている内に 指が絡められ ...その身を空に預ける
崖から落ちる 降下して 落下して 風を切る感触が心地良い ...不意な口付け 青白い顔の血色がほんの少しだけ良くなり ...術機を抱える形に隻腕を動かし )
「 .....デートか 言い得て妙だな ....あぁ、長い様で短く ...思い出に残るような物にしようか
________私のドリフト? .....さぁ、行こうか 」
従機を抱えたまま 地面スレッスレを飛んで行く
....本心である満面の笑みを 幽霊は浮かべながら
・・・ 勝色の海世 ・・・
( 見た目以上に虚で中身が詰まってないかのように“軽い”巨大魚 “何か”を感知して騎士の方向へ 左右に水を切り追い掛ける ...空いた二つの黒穴は騎士の方へと向き動き 海藻が口から入り眼から出てくる )
[ グギャォォォオオオオ ][ バシュッ バシュウッ ]
( 機敏に動き 水面へと離れる存在に向けて細く長い毒針が装填される 先程よりも数は多く 円陣に編隊を組みながら勢いよく放たれたっ
...更に逃しはしないと言うように 標的を捕らえようと4本の舌がそれぞれ肢に向けられ伸ばされ ...拘束してから剛の牙で噛み貫こうと動く 泳ぐ )
[ ピタッ ]
( しかし舌も針も ...当てられるという事は無く目の前で止まる )
( 突如 反対方向を向き 巨大なヒレと尾を使い海流の向きを変えさせ ...針を別方向へと飛ばした
海中に堕ちて沈む その標的の正体は ...海面を探索している機械 サーチライトに何本もの針が貫かれている...? )
[ ギュグゥゥゥゥッ ]
( 歓喜のような雄叫び 重低音が海中へと響き渡り 不気味な海虚面魚の存在を知らしめる )
( 明らかな敵違い....何か感知する条件はあるらしい........? )
・・・ 時を巡る歯車 凝視めて ・・・
「 ......っと 此処は ....成る程ね 」
( 人目で分かる ...此処が最深部だという事 辺りを見渡しても不審な物は無く ただ歯車が噛み合って回っているだけ
....恐らくあれを破壊すれば此の設備やあの機械達の生産は止まると判断 早速近_________ )
「 ........ 」
( いや、動かない ....ただゆっくり深呼吸を続けて ...その場に仁王立ち )
「 ....僕の事、甘く見ないでよ 」
______________________
( 時でも止まったかのように全てが停止していく ...照明も点滅を繰り返す 少年がやったのかと思うがそれにしては ...どこかおかしいような )
「 ンむッ ...やるべきでスかねッ 」
( 飴を2本舐めて頭を働かせながら ...これをチャンスと判断 確実に倒しに行く為 分身二体に金属バットを持たせて突撃 ...本体の清掃員は少しだけ下がる いつでも来ていいように ...鏡などの光の反射により 近付くその存在を確認する )
.......ただ一つ 分かる事はただ一つ
‘ 無事に帰る’事は恐らく ______不可能
・・・ [ Circular Current ] ・・・
____
「 ……… 」
酸素の薄れる中 大魚の為す奇妙な行動に幾つかの疑問が生じる
___しかし多くを解く暇はない
[ シュッ ]
( 鎧の合間から取り出すのは二種類の【 炸裂弾 】、疑問の内 今すぐに解くべきと
判断した僅かなモノ… ___反応したのは何かを調べるのだ )
( 自分の左右へそれぞれ放たれた円柱形の物体…
大魚とは特別離れた位置ではある、“ だがそれでいい ” )
[ パァンッ ]
( 目と耳を抑える )
___二種類の衝撃が海中に広がる…
【 閃光弾 】。【 音爆弾 】の二種類が違う位置で しかし同時に起こした衝撃が
・・・ 【 GENOCIDE : GEAR 】 ・・・
____舐めてなどいないさ
[ ウ ォーーーーーーー.... ]
[ カ''チャッ ]
『 ...しかし知るべきではあるんでな...お前が単なる物好きか、それとも..... 』
( 金属の激突する衝撃音、遥か上から落ちてきたのだろう “ 機械 ” は
赤い装甲に何1つ傷を負わないまま 頭部を少年へと向ける )
俺にミンチを作らせに来たのか とかな。
( ...ノイズの混じったような声が響いた )
_________【 flash/time 】
[ ヴァチーン ]
( 破裂に変なモノでも混じった奇妙な音 )
それは誰にも聞かれる事はない
『 〔 タイムストッパー 〕。ケッケッケっ!!
よぉ〜くこんな所まで来れたもんだ 』
誰にも見えない影が不気味と化した空間を歩く
『 ま イロイロと無駄だった訳だけど . . . な!!』
( 響かない足音は清掃員の前で止まる )
__左腕と一体化した銃口. ... 獲物の前で煌めく光に刺さる視線は無い
例えそれが ... “ 目の前 ” にあるとしても。
・・・上の割に下でこのバカ ・・・
「 ........痛ぇ........ 」
猫に連れられまた何処か…
肋骨の砕けてるバカは割と呑気に呟く
・・・ TARGET ・・・
[ パァンッ ]
( 二種類の炸裂弾が破裂し海中に光と音で染まっていけば------------ )
[ グギュゴォォォォォォォォォォォォッッッ!!! ]
( 怪魚の一際大きな叫び声が海中に響き渡る 激怒したかのように 炸裂弾の音を掻き消して ...
そしてすぐ様
“ ”
光
“ ”
に向かい.....口から吐き出す 海流を切り裂き 太く厚い線を走らせた!!!!! )
[ ズジュグボォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!! ]
( 光が消えるまで放つその姿は .....あまりにも無防備だが 執着心が垣間見える..... )
・・・ 【 Goodbye weakness 】・・・
「 ....物好きでも無いし、ミンチにもなりに来てないよ 残念ながら
...僕はね、『賢い人』になりに来たんだ ....知識を得て 釣り合うぐらいには ....っていうのが 人間としての意地だよ 」
( 落ちてきた機械相手に啖呵を突っ切る ....いつまでもビクビクと弱くしていては行けないのだ
懐に仕舞ってあったルービックキューブサイズの様な箱は ....変形し 二丁の銃になった ....白と黒の 二丁拳銃を目の前の機械に向け )
「 .....なんやかんやで僕が強敵と戦うの、始めてかもね .....負ける気は全く無いよ!!! 」
( 目は明るく ....星のように輝きを増していた )
_______________ 【Reflection of light 】
( ピタリと全てが止まっている 清掃員の分身も 歯車も 何も動かない 静止状態
無音の世界 気付く様子が ......そもそも、目の前の清掃員の“意識が無い” )
( 足元には割れた鏡が散らばり 清掃員の分身 ....敵機械の方に五体 向き合う一体 すぐ後ろに二体 遠距離攻撃しようとしている二体 ........逃げようとしている振り向く一体 )
本物は果たして______________ ?
・・・ 逢いを求める ・・・
「 .....だから無理は言ったんだぞ〜? ...ヴェルの方はすぐにこっち来るらしいから気にしなくて良いぞ 」
( ...嗅覚で酒鬼の匂いを思い出せば数十q程後ろに居て ...まぁ大丈夫かと思いつつ隣で怪我している ...のに少々呆れ )
「 .......次勝手に動いたら罰を与えるぞ? ....拒否権は無いぞ 」
( しっかりと言い放つ 大事な約束 )
・・・ 見出 ・・・
………
( ねらい ...見出し。確かなものを… 掴んだ )
[ .... ]
( 武器を収納、これ以上の対敵を非効率と判断して…
更には念を 自らの周囲へ安物の閃光弾をばら撒く )
___イカダの方へ
[ ばしゃぁ ]「 っ …ーーー…ハァっ… 」
( 水面から顔を出し 思い切り息を吸い込む )
・・・ 開戦 ・・・
『 そんな選択肢は用意していないが.... しかしお前は確実にここで1つ
賢くはなるだろう…そう 役に立つことを1つ ....だが、それを役に立てる事は出来ない 』
( 駆動音の1つも立てる事はなく佇む )
何故なら
( 突然 飛び下がって距離を取り、特撮ヒーローのようなポーズを取った…!!! )
『 お前はオレに勝てない事を知る... 更には此処でミンチになるんだからなッ!!』
【 メタルブレード 】
( 激しい回転音を鳴らす丸鋸型刃物を投擲!)
_____ 時の狭間
『 ケケケ 』
[ 解除 ]
( 見えぬ影は何処へも無く
あるは変わらぬ筈の見える場所 )
.. しかし変化は存在。分身という分身の腹にくっきりと黒色の文字が書かれている...
[ バーカ ]
( …油性ペンであった )
・・・ 遥か頭上に座すは猫 ・・・
「 わぁーかった。わぁーかったって.....何回聞くんだよォ... 」
( 2つの意味ですっかり頭が上がらなくなっている相手、愛猫 レギオン。
ほっときゃ治ると気にしない骨折がいつもよりずっと痛く感じるという事実…
あと本人の精神状態が肉体状態か原因などどうでもいいくらい、空気が痛い。)
「 . . . . ぃっちち... 」
・・・ 無力化 ・・・
( 単純にして強力... 巨大怪魚は光を狙い続ける 激流を吐き出し 針を飛ばして もう騎士の事など目にも着かない )
[ ギャヴゥゥゥゥゥゥゥッ ]
( 未だに海中では 恐ろしい唸り声が大きく響いて ....標的を狙い続ける )
_______ぷかぷか浮かぶ木船
( ......双眼鏡を覗き機会に向けて集中を続ける桃林 未だに眠りを続ける花想 ....だったが水音に体を跳ねさせる 花想はチラリと目を開けて 桃林は ....薄っぺらい紙を剣のように構えて .....その正体に安心 )
「 .....キッチリ4分、流石ですね騎士お母さん! ....バッチリですよ、無問題異常無し!....以上!! 」
「 おはよ〜騎士さん...凄く体調が良くなった気分だよ〜....!!!もう少し寝ちゃうけど.... 」
( .....明るく騒がしい )
・・・ 重く素早く ・・・
[ パァンッパァンッ ]
( 弾丸を2発放ち丸鋸の軌道を修正しては ...明後日の方向へと飛ばすように変更
.....ニヤリと嬉しそうに笑みを浮かべ )
「 ....言ったでしょ、ミンチになる気は無いって....そして僕は君に勝つよ 絶対にッ!! 」
( 弾丸を補充しながら ....来る途中で拾ったシャッターなどの硬い破片を指先で摘んでは ....重みを無くして軽くしてから 思いっ切り投げるッ!!手裏剣のように真っ直ぐに飛んで行く!!! )
[ ヒュンッ ]
風を切る音が響いて姿が消えたかと思えば
____________ いつの間にか背後に銃口が向けられていた
「 ......もう一度言うけど 舐めないでよ、僕を 」
__________空白時間
( 全てが元に戻って 気配が消えた後で ....本体は登場 錯覚は解除されて一部の壁が溶けて出て来た ....もう辺りに気配を感じないのを確認してから冷や汗を垂らす )
「 ................手強い、でスね 」
( 何も分からなかった 気が付けば分身達の腹部に落書きが施されている 催眠術だとか超スピードだとかそんなので済まされるとは断じて無い 敵の強さ ....どう手を打てば良いのかも分からない
.......そして何より油性という事、落とすのに時間が掛かって仕方がない )
「 ........敵いまスかね あンな奴に 」
・・・ 揺らぐ炎の気持ち ・・・
「 .....ごめんな?骨折とか ....自分の炎じゃあ治せなくて 」
( あくまでも治せるのは軽い傷 骨折などの内部に関しては手の付けようが無く 少し申し訳なさそうに徒歩の速度が遅くなり ....自業自得だとも思うがそれでも心配口から吐き出す炎の温度がいつもよりも温い )
「 .......テホプは強いって思うぞ、やっぱり 」
( 今の所赤猫は大して役に立ててない事を ...悔しく思い )
・・・ 微笑ましさに駆られて ・・・
( 呼吸を整わせながら、子供の声に騎士の精神も落ち着き…イカダに乗り上げ 魔法により身体を乾かす )
「 リンの応援のお陰だよ …しっかりソウも大丈夫だね。… 」
[ ぽふん ]
「 …一息付けたらご褒美だ 」
( 二人の頭を柔らかく手のひらで撫でる、結構久しぶりに籠手を外し
…さらに珍しく、満面に幸せそうな笑みを見せて )
___しかし 不幸は____
『 監視巡回ドローン37番が撃墜された!? 』
『 周辺の25番-68番にサーチライトボートを向かわせろ!
海岸の警備兵は武装警戒態勢に移行せよ!』
_________....あっちに迫ってた。
・・・ 《 空間戦闘vs 》・・・
『 大見得結構。....しかし哀しいな。オレを過小評価しすぎているぞ 』
( 言った事の事実を裏付ける様に激しい回転音に加えての__ 《 金切り音 》が聞こえる!!! )
『 【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】』
[ キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''ッ'' ]
(聞いていて頭のおかしくなりそうな音が掻き鳴らされる。
‘ 先ほど跳ね返した ’ 円形金属刃物は壁伝いに少年の真後ろから強襲!
其れを狙った機械はすぐ様バック転ジャンプで距離を取り 更に刃物をばら撒く!!! )
『 だがよくぞ初撃を躱したな!褒美に死ななかった事を後悔する程
生物的な苦痛をイヤと言うまで味あわせてくれような!!! 』
______奇怪 キカイ きかい
『 敵うか!?願いは叶わんともさ!! どっちにせよ淡い期待と恋とか言うのを抱いて死ぬんだがな!!』
[ 強いエフェクトの掛かった声が左から響く ]
『 ケケケー!! 一方的だ!! そうよ一方的だとも!! オレっちがオマエを処刑するんだ!!』
[ 強い自信を表す真っ正面から同じ声が響く ]
( ...ラジオカセットは記録された声を吐き終え
沈黙をそのまま返す。...眼にするべきは置かれた ‘ 位置 ’ 。
2つはどちらも偏りなく、“ 本体 ” の位置に合わせてあった )
『 そう。オレっち “ フラッシュ ” が 』
・・・ もふもふ ・・・
「 ...もふもふしてんなァ。....可愛いよぉ、今日も 」
( 毛並みを撫でる声はいつもよりちょっぴり暖かさが強い
ホントに猫にやる様にお腹も撫でたりし、もう少し身体を密着 )
「 いちチっ 、やー でもお前ってオレにできない事色々やってくれてるよォ
今もリカバリーとかサ、あと諭してくれないと色々熱くなっちまうし....
ホンット。お前が居ないとオレってダメだなァ 」
( 周囲に異常はない事を確認して...藪から棒に 首すじに弱く噛み付く )
・・・ 素直 ・・・
「 ....ご褒美か〜.... それはとっても期待してる‼楽しみにしてる!.....うちらも騎士さんにご褒美あげるね?また後で!!! 」
( 眩しい程の笑顔 ....陽気という言葉がこの子供達には本当に似合う
ソウも寝転がったままだがそれでも嬉しいのか... 口角を上げていてうつ伏せにウキウキとしている )
[ チャプッ チャプッ ]
( 騎士からの満面の笑みにも素直に喜ぶ ....認められると言う事は嬉しくて仕方がない
船は向かう ゆっくりと島へ近付いて行く 小さく揺らめきながら
ソウとリンにとって.........“一息”つけた時が今から楽しみで仕方がない )
( .....怪魚は次々に光に向かい攻撃していく .....監視機械達を惹きつけるという事、それは騎士達の手助けをしていると言う事は秘密 .......お互いに貴重な戦力の無駄遣い )
・・・ 頭脳と知識 ・・・
[ ザシュッ ....ポタッ ポタッ ]
「 ッ....!!! ...なるっ.....ほどね....!!思ってるより厄介みたいだ ....その鉄刃、完璧に破壊した方が良いかもね!!! 」
( すぐさま躱そうとしたも躱しきれずに当たってしまう ....幸いにも軽傷 肩を擦り 服を破り血が垂れる 切れ味は見た目以上に抜群
...騒音に注意を向けられつつ 前方から更に無数に飛んでくる刃物達 ....片耳を抑えながら走り 回転する刃物の中心を狙いながら発砲 )
( .....が駄目 完全に壊しは切れずにめり込んでいるだけ おまけにまた交わす事も出来ずに ...頬や足首にまた掠る 直撃しないだけまだマシかもしれないが ジリ貧に変わりはない )
「 .....ちょっと舐め過ぎてたかも 僕が甘く見てたかも ......負けないけど さっ!! 」
( ....垂れる血を手で掬い 舐め取り鉄分補充しながら 弾丸を込め直す 頭を回転させ必死に考える ......良い策を見つけようと余裕じゃ無くなっていく顔 )
___________怪機能力
「 .......どこまでも中々 癪に触りまスね?.....実力差が圧倒的に開いてる事は認めまスけど 」
( 草刈り鎌を両手に持っては 2つのラジカセに向かい突き刺し 視線を向ける ......分かっている事はただ一つ、速過ぎて目で追えない そう清掃員は実感する
........まだ気付いていないのだ )
「 ........元々五体満足で帰れるなんか思ッていませンし ........気持ちは仕舞ッておくだけじゃ駄目なンでス 砕けても良いから当たッてみるのが一番なンでスよ
..そンな雑談も程々にして............“さッさとくたばりやがれ”でス 」
( ....一方的に処刑されるつもりは全く無い )
[ ズガガガガァンッ!!! ]
( 分身達による機械を狙ったライフルによる射撃 ...本体には当たらない様に 一発ずつ 時間を少しズラシて発射 )
・・・ やわらかけもの ・・・
「 ...そんなこと急に ....んみゅう 」
( ...身長が変わる気配も見せないまま お腹撫でられれば力が抜ける ..此処で一休みと言わんばかりにごろりと転がり 熱が充満していく..... )
「 ....そんな事無いぞ〜?テホプは一人でも凄く頑張れてる 自分が居なくても色々好き勝手に出来る実力 持ってるだろ〜?
....自分だって任せっきりな事が多いしな〜 ....そういう所を考えたら まだまだ未熟....なんてのも思ったり す るけっ..ど 」
( 不意な首噛み ...弱くとは言え言葉に少し詰まってしまいつつ ただのんびりとした空気だけが流れる ....こんな事をされるのも久しぶり
幸せだと感じれる もっと頑張れる “勇気”が湧いてくる )
・・・ “ 黒鉄城付近 〈 対 巨怪類 〉に突入! ” ・・・
“ 大型生体反応を確認、遠方よりの観測より推定全長26.8m ”
“ サーチライトボートを含めた巡回チームが全滅
直ちに魚雷装備を施した駆除チームを急行させる ”
( ほぼ一瞬にして沈められた巡回用ドローンに加えて
大型のサーチライトを持つ中型のボート。
...無人機である上、頑強な装甲を持つ三機以上の戦力を持つ相手... )
『 怪魚 』
“ 分類・詳細共に不明 ”
“ 生態系の一部として過剰な攻撃力を持つ ”
“ 我が方と完全敵対 ”
( 暫くして到着するのは 中型ボートと同じサイズではあるが
魚雷、機雷に加えて水中用の機銃まで備えた “ 戦闘艇 ” 。
機雷をばら撒きながら.... サーチライトを海面へ向けて照らす )
( 同型のボートがさらに数艇到着、同様の行動を取り始める.... )
《 戦闘開始 》
_______
( その様子を遠目 眺める騎士は一言に尽きる感想を述べる )
「 狙い通り。」
・・・ 【 見定めよ活路!!! 驚異のメタルブレード 】 ・・・
( 全く破壊されない刃物に対してか 其れとも少年の足掻きに対してか
次なる攻撃を繰り出す直前、機械でありながら嘲笑を浴びせた )
『 筆舌にかける事も出来ずによくオレに見栄を張ったな!!! そぉれ休む暇はないぞっ 』
【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】
( めり込んだ刃物が再び悪魔の唸り声を上げる...!! それまでに投げられた全ての刃物が
壁を伝って四方八方から削り取る斬撃が...騒音で耳の情報を!視界外からの強襲で集中を!!
さらには数が増える事で回避困難集中不可の恐るべし空間が形成するのだっ!!! )
『 ブレードの位置は投擲者であるオレにしか把握できんっ 』
【 メタルブレード 】
( 更に両手へ金属刃物を追加 )
『 オマエの負けで勝負は決まりだっ!!! 』
______時は凍れる内にこそ
『 ケケっ 』
[ タンッ ]
( かろやかな前方回転ジャンプ、青い装甲が空を舞い... )
『 んなチンケな鉄砲がオレっちに
あ・た・る・か よぉ〜〜〜っ!!! 』
[ タタタタタンッ ]
( 地面への着地前に 刺すっ!!! 左腕のバスターが展開!7の砲口を持つ
凶悪な連射型銃器に変貌を遂げれば、連続で分身達への光弾が発射されるっ )
『 ケーケケケっ 』
( 地面に着けば更に見せるのは走力_
常識をギリギリ脱した範囲の速度で地面を駆け回るっ!!! )
・・・ 持ってけ軽々。ねっこねこ ・・・
「 しょ ...っと。」
( ごろぉんの寝転がりな猫を抱き上げ 代わり番こで道を行く
.......戦地さながらな雰囲気は無い。 何処か能天気を往くテホプが所以 )
「 . . . . うむうむ。だぁよなぁ!おっし っ さっさと行くかァ 」
( 自信も沸けばただの馬鹿!陽光照らす道を前。
元気の良い歩みと共に…ちょっとばかり 複雑な視線を後ろへ )
・・・ 彷徨う其れは醜く哀しき ・・・
( 敵と敵での潰し合い それは騎士達にとって幸運ではあるが...敵陣営にとってはマイナスにしかならない行為 )
“ギュグゥゥゥゥゥゥゥゥッ”
( 見えるサーチライトに向かい棘や針が飛ばされる更に突撃すれば ...機雷に気付く事は無く体に当たり砕けて濁りきった銀色の破片が海中に散る
無数に当たりヒビが入ってはボロボロと呆気なく崩れて ...フラフラと動きも不安定に
ボートに穴を空けて何艦か沈める事を可能にはしたが ....既に簡単に 死にかけとなった ....光に執着した怪魚には敵の姿など何も見えていなかった )
( ....額に浮かぶ人型の面は ...外れて何処か海上へと昇り 空へと飛んで行く 向かった先は....“孤島” )
___________
( 何も知らないソウとリンは ...不思議そうに騎士を見つつ今がチャンスだと思えばその隙に機械島へと近付く )
「 ...行くよ!騎士さん! 」
「 ..うちらも頑張るから、任せて! 」
( ....変わらぬ明るさ )
・・・ 【 刃 】 ・・・
“ ザシュッ” “グジュゥッ”
「 ...っっぐ ...!! ...いっっっ ...たい .....!!! 」
( 深々と太腿や二の腕に突き刺さり苦痛に顔を歪める 噴き出す血を無視し 四方八方から聞こえる金属音に襲撃する斬撃 回避は不可能で次々と切り傷が増えていく 想像以上に恐るべき ...回避が難しいならばそもそも 攻撃を届かなくすれば良い )
「 ...【遠延里路】 」
( 刃物は...“回転したまま”空に固定されたかのように動かなく その場で留まり続ける 少年に向かう事は無く ...阻止を続ける )
「 自分の命は自分で.....守らなきゃいけないか....負けなんかじゃ 終わらないっ..!!! 」
( 食らいつくように赤眼をギラギラと輝かせ ...手に持った銃が再び四角形に変形 そのまま ...上へと投げ付ける
...ただし 最頂に来た所で【重力】を2倍に重く 流星の様に勢い良く落下をさせて脳天を狙いつつ ...くるりと右へ回り 走る!! )
( ....血で滲み痛む手を余所にガッチリと 両手で【メタルブレード】を掴み構える )
___________清掃員の仕事
「....こンなにアナタ方は強いンでスね ...尊敬しまスよ 」
( 分身が光弾に直撃すれば消え去り ...残るのは本体のみ )
「 ...だから私も仕事をしッかりしまスね !!! 」
( 鞄から取り出すのは ...ただの雑巾 四つん這いになりながら位置について ...走り駆け抜け 摩擦抵抗を限りなく薄く ...地面を駆け抜け回る!! )
“ 掃除の時間でスッ!!!! ”
( 何でもないように見えて ...膝下から洗剤をばら撒き足下は更に滑り易く....おまけに鞄を尻尾のように繋げて引き摺り回せば ハンマー投げの要領で地面に火花が散る!!! )
・・・ にゃんころぉ ・・・
「 ...うみゅ、気を付けてね?.....んみっ 」
( かぷっ、軽く歯を立てながら首筋に噛みつき 複雑な視線を向けては一緒に歩む 能天気な所は変わらず 体温は少々上昇してカイロのように暖かく )
「 ...いつでも戦える準備はお互いにしておくぞ 」
( それでも油断はしないし 耳と鼻をぴょこぴょこ動かして異常が無いか ...しっかりと素敵は続ける )
・・・ “ 黒鉄城近海戦線 ” ・・・
……
《 言葉より先に繰り出される行動 ... “ 戦士 それを必勝と呼ぶ。” 》
[ ト''パァ ][ ___ ]
( 声の届くや既に黒騎士の戦は狼煙を上げ 寧ろ燃え盛る勢いで攻勢に出た
____半分程沈むイカダ ... 空中へと躍り出た身を矢の様に引き、敵船へ強襲!!! )
[ BAaaaaaan!!! ]
‘ 武装船08大破!’ ‘ 敵 詳細不明 ’
( …浮かぶスクラップと化したボートの上で )
「 ………… 続け… 二人共 」
騎士は大弓の弦を弾く。
・・・ 【 絶対攻勢メタルブレード!!! 】・・・
( 今再び勝ち誇らんとブレードを投擲する機械!だがっ… )
『 なっ..... ? “ グラビティ・ホールド ” かっ !!! 』
( この段階まで移行してまさかの切り札に空を見上げ絶句の意。
… しかし状況はタダで機械を転ばせなかった!!! )
《 !! 》[ カァ''ンッ ]『 キッ ..... ふん 、何を考えるかと思えば 』
( 落下して来るキューブを超絶耐久のメタルブレードで防御!
戦闘中を再確認し少年の様子を伺うや ... 機械 再び嘲笑 )
『 このオレ自慢のメタルブレードを逆利用する ... それがどういう意味か分かるか!?
アマチュア野郎なんざがやっとオレに1発当てられるとしても、その間にオレが...!!! 』
( 両手にメタルブレードを掴む 跳躍ッ 壁キック!!! 強襲っ....!)
『 “ メタルマスター ” であるこのオレがテメぇを幾つ八つ裂きに出来るか分かってんのかァー!? 』
_____dance dance move
[ スカ。タ タ、カタ 。タ タタ タ。]
( __高速機動を清掃員が練り上げる空間内に ... )
『ムリ言っちまったら ... じゃァ決まってるじゃねェのぉー!!』
( ... ダンス-ムーブの靴音が響く )
『 喜んで教えてやるよ
ォ!! オレッちが ドブねずみの死に方 を、よォー!! 』
( リズムの狂う様な罵言の中で正確なリズムが刻まれ ...
そのリズムの元、“ 火花を全て回避していた ” ...!!! )
ケ 、 ケ 、 ケ ーーー!!
・・・ 陽当たりねこつきよ ・・・
( 膝から腕ですくい上げる様にねこ抱っこを敢行して )
「 ......( もこもこしてるなァ )...
.....さっきの続き、なんだが 」
( 少しばかり、不安げなハグがゆっくりと猫を包む )
「 . . . ホントに あんま... ぇーと、過小視すんなよォ 自分...
.....そんなレギ猫に頼ってるオレとか...惨めに思えちまうんだから... 」
( 暖かい日差し )
・・・ 黒い花と黄桃の林 ・・・
《 後に続け 》
( 何度も何度も...脳内に響く騎士の声 ......『 頼られた 』 それだけで身体は本能で動き 2人とも楽しそうに、嬉しそうに 笑みを浮上させる..
2人は仲良さそうに手を繋ぎつつ花想が薄紙を作っては空へと飛ばし それをバネのように扱って .....騎士と一緒に高く跳ぶ!!! )
「 ....さぁさぁさぁ、今から見せるはことわざで言う“優曇華の花”!!! 」
「 寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!私達の良好相性ご覧あれ!! 」
【 必殺手裏剣・スプリンクルスターダスト 《振り撒け流星群》】
( 所謂合体必殺技。2枚の1㎠にも満たない紙を折り重ねて手裏剣を制作....それを更に無数に空へと何個も何個も作り出して ...一斉発射!!!
紙と侮る事無かれ 何百、何千発も同じ箇所に与え続ければ戦艦に穴を開ける事も可能!! )
_______________8隻中破、各部激しく損傷。
( 不思議と花想に疲れは…酔いは見えない )
・・・ 【 宣言 】 ・・・
「 ......何度も言わせないでよ、“舐めないでよ”ってさ.....
この刃は .....“違う使い方”をするんだ!!!! 」
( 決意の目 ....背後でキューブが変形し ....奇襲!!! 槍の様になっては此方へ跳躍してくる機械を背後から ....!!!よく見ると狩猟で良く使われるような返しがついており逃れられないッ!!! )
[ ポイッ][ カランカランカラン... ]
( そして何故か 手に持っていた二つのメタルブレードを捨てては “拾いやすいように” 手の届く場所まで転がす )
「 .....僕は八つ裂きにするつもりなんか全く無いんだ.....それ、拾ってみたら?.....“拾えて持てる”物なら 」
[ ギャリリリリリリリ.....!! ]「 “選択する時間”は無いんだから早く何かした方が良いよ....とだけ、僕は言わせてもらうね? 」
( .....じわじわ、ゆっくりゆっくりと空中で回転したまま固定されているメタルブレードが機械の元へと近付いてくる 距離が縮まっていくッ!!! )
__________All Green
[ キュッ キュキュッ ]
( 摩擦抵抗が減り 徐々に素早く そして...制御が難しくなっていく ...磨けば磨く程鏡面の様に輝きを放ち光を反射する )
( 火花は最終的に求めた結果じゃない ただの副産物 .....流石に全て当たらず躱されるのには驚くが )
「 ....【 増禁 ・ 負鬼双慈 】 」
( ボソリと呟く技名 ....勢いに任せて雑巾の上に二本足で立っては 草刈り鎌を両手に構えて踊る機械に向かい切り掛かる!!! )
・・・ 明るい道 ・・・
( 抱っこされては少し嬉しそうに ....そして考え直して大きく肯く )
「 ....テホプは強いぞ、精神的にも肉体的にも 強いと思ってるぞ?」
( 純粋な心 ....小首を傾げながら尻尾で軽く腹をくすぐり )
「 .....大丈夫だぞ?無理なんかしなくて...ゆっくりしてて それでもし辛くなったら....自分を頼ってくれて良いんだぞ? 」
( 身体はほんのり温かく ....少しの休息、敵意を辺りに感じずに今少しゆっくり出来る事さえも嬉しく思う )
・・・ 黒鉄城近海戦線 ・・・
「 ( ……… )」
( 一方、騎士は…黒煙に視界を奪われ 状況整理に事を欠く有様
特殊な力に優れる訳でもない故に今の状況を作り出したが… )
直後に炸裂音。並びに楽しげに戦う幼気な声を耳にした
「 ……( 強い子達だ… )」
( 微笑を浮かべ 用の為されなくなった大弓を背負い直す )
________
『 戦術級能力者2名強襲!!! 所属、孤島!!! 』
『 武装船団は壊滅しました。湾岸警備部隊を強化します 』
《 タ級空母 出撃 》
[ ゥ''ォンッッ ]
( __海底に潜む暗闇に 赤い5つの光が映る )
・・・ 【 逆転殺法!決意の少年!】・・・
[ ゴンムッ ]『 な''ァっ !!? 』
( 油断した!!! 迂闊にも背面防御を欠く金属機を槍が貫き、追い打ちに移動力を欠く!!! )
[ キ''ャリキ''ャリキ''ャリキ''ャキ''ャキ''ャ ッ !]
『 うおおぉぉぉぉぉおぉッッッッ 』
( しかしかの金属機が簡単に倒れる事など有りはしなかった!!!頭部の小型ブレードに ...
さらには脚部に出現させたブレード、両腕のブレードも当然用い ... 全てのブレードを防ぐのだっ!!!
『 きっ ... ラッキーパンチ1発で舐めた態度はやめて貰おう ... 力技であっても勝ちはオレにあるっ!!! 』
_____ 命中 されど
『 オッ 』
[ カキィンッ ]
( 力任せな斬撃に備えもなくブチ当たる、錐揉み回転をしながら
離れた床に勢いよくそのボディを叩き付けた... 続く衝撃音、軽く見え しかし重みの音 )
しかし...
『 カカッ ... 痛いジャねぇかぁ ... ケ ケ ケーっ 』
( 薄気味悪く脳裏へ響く笑い声 ... 直後に傷や汚れの1つも見ない状態で起き上がった )
・・・ ...ねこつきよ ・・・
「 うひっ ...こんのぉ、そんで お前はかぁーいい っつー訳なァ 」
( 不意打ちくすぐり 思わずの声、幾らでも明るくなれるもふもふを腕の中
笑うキュートな頬にキスをやり返し しっかりと抱きなおす )
「 ...... おうよ、潰れるんじゃないよぉ?」
( _だから今の時間を… 多分 猫と同じ気持ちでいた )
____________
...月夜の心に暗い影を残す場所... “ 下敷きに ” 倒れた木の下。
[ メキ... (ぱら) キ キッ ]
( 赤い装甲 三日月の兜を持つ何かが “ 下敷き ” にした木を持ち上げる )
... 見つけた ... 出来るか?
やってみるよ ... 大丈夫。彼女も強い 、きっと ...
( 続く木の幹を連想する大きな者 ... 惨状を覗き込み 手を合わせ 静かに力を込めた )
嵐の過ぎ去る跡の話が其処にある
・・・ 海上戦 【 紙と現 】+【?】 ・・・
「 ....数が多い....それに多分まだまだ来るね.....この感じ簡単には終わらないみたいだよ ....うちらでどうしよっか.... ? 」
( 紙はほとんど使い切り海に浮かぶ濡れ切った紙 ....そう、《濡れた紙は操れない》....ましてやこれで終わる筈も無い ...駆け抜けるが吉なのだけれどボートは壊れたし飛ぶのにも距離があってキツい...悩みながら考える )
( そんな中花想は ....片耳に手を当てて屈み )
「 ....ピパプピピピピ....ピパプピピ...えっと、えっと〜…ちょっと手伝ってくれないかな?....頼むよ、“デストロイヤー” 」
( ....何かに対して通信...? )
________________
「 ......チッ、ガキどもが...オレはもうこの戦争に関わりたくねェんだが....だが色々借りは返さなきゃいけねェよなァ......ッッッし、行くか 」
( 薄くなった赤い短髪 【Destroyer】と綴られたシャツ ...赤い三つ目の巨漢は溜め息を吐きながら場へ向かう )
役者(生贄)は次々と揃い始める
・・・ 【 魔の血の片鱗 】 ・・・
[ カチャカチャ ]
「 ....“何回も同じ事言わせないでよ” 」
( 先程よりも重く深い声 ...眼光は比べ物にならない程尖り 朱色に輝きを放つ ....肌もほんのり赤黒く染まりつつ 巨きな威圧感も放っていて )
[ ガチャ カチャ ]
「 ....戦闘において油断っていう事は行けない ...そうでしょ?そして僕は ...“もう勝ったよ” 」
( 返しがついていて大きなダメージを払わない限り逃げられない ...そしてメタルブレードを次々拾っては重力と距離を使って一気に長方形に纏める ...削っても削ってもこれ “ら” は耐え切れないと判断 )
【メルクリウス・ピラストロ】
( 上向きに飛ばしては ....一気に重力3倍!!! 突き刺す鉄塊が落ちて来るのだ!!! )
( そしてその一瞬で少年は ....走る!!! 距離を取る ...!!
片手は ....もう何も持っていない...?)
[ ヒュンッ ]
( 鉄機械の真正面から何かが風を切り .....!!!? )
______火力不足
「 .....手強いッ ....でスね 」
( 蓄積ダメージはあると信じたいが ....全く変わらない表面と性格 まだまだ余裕があると見て良い
....確かに当たった筈、クリーンヒットした筈なのに 何も効いて居ない )
「 ........かくなる上はしつこいゴミに対する最終兵器を使うしか無いかもでスね.... 」
( 鞄軽く開いて中身探りながら不穏な呟き )
・・・ 月夜に猛る...“三色” ・・・
「 ...勿論だぞっ、テホプ! .....大丈夫、どうせ自分は不老なんだから、半分永遠に生きてる存在だぞ 」
( ...抱き直されて更に心と体は安らいでいく 柔らかい笑みが零れ落ちてただ ...こんな平和な時間を嬉しく思う )
「 ....ぷはぁっ、相変わらずイチャついちゃって... 」
( (バレバレに)隠れて酒を飲みながら赤猫と月夜のイチャイチャをじっくり監視 ...微笑ましく思い )
___________
大きな木の下で ....中々酷い惨状 血は大きく水溜りの様に広がり 内臓のような部分もあちこちに飛び散り ...顔自体も凹んで居て誰だか分からないだろう
..さて、上手く行く事か
・・・ [ 黒鉄城 ]中断 ・・・
・・・ [ ねこつきよ ]中断 ・・・
・・・ [ Flash in time ]短時間中断 ・・・
・・・ 决する時 ___METALMAN ・・・
ゲームセットの時が近付く__
何も ... 何も出来ぬまま ...
『 終わって たまるか?』
( 造られた歴史浅く 未だ己を示せない )
しかし起ち上がった。何よりも “ 誉 ” に憧れて
《 貫かれた胸の内より、強く噛み合う音の響く 》
( 戦う為に造られ 何も出来ずに敗れようと )
示す己は変わらない 例え掲げる名誉がひと間の夢でも
《 薄れたツインアイに赤く燃える光が灯る 》
( 駆動せよ 駆動せよ 駆動せよ!)
構わない!それが戦士の誇りなら___
〔 P O W E R GEAR 〕
[ キ''ぃぃイィィィィィィィィぃぃ!!!! ]
『 我が内に ギアの回転力が満ち足りた ... 』
( “ 全てを ” メタルブレードの猛然とした回転により捌き切る
貫かれた姿そのままながら かの者を別の次元に達した眼力に於いて圧する! )
『 余命 かなぐり捨て、いざ戦禍に輝く時は来た!』
____ 刮目せよ
『 我が名は “ メ タ ル マ ン ” !!!
さぁ 今生の最後に舞う貴様よ その名を答えよ !!! 』
・・・ 鉄刃に永遠なる眠りを_____ ・・・
「 ........... 」
( 正直身体はかなり限界 至る所から血は噴き出ていて、骨も数本は確実に砕けている ...内臓にも傷がいっただろう
...圧倒的に鉄分が足りない 呼吸を繰り返すも頭が回らなくなって来たし、視界が歪み始めた )
_________其れでも 其れでも答えよう、彼の本気に、戦士の誇りに
「 ....僕の名前は、フロッソ・チェーロ!!!! 賢い選択が出来る事を目指す ....【 人間 】だよっ !!!! 」
( ...懐より 取り出すのは...とある過去、命の恩人から貰った、“ 手を模した拳銃 ” ...弾丸は魔力によって製造される!!! )
( こんな所で終わらない、此処まで来て負けない .....必ず勝つ!!!
まだ碧にも....逢えていない、読めていない本も多い
_________悔いをたくさん残したまま終わる訳にはいかない!!! )
( 対向する様な朱色の眼光を尖らせて ...目の前の勇気ある、戦機の姿を目に焼き付けながら銃を構えたっ!!! )
「 ....最終ラウンドって奴かな .....来てみなよっ、“メタルマン”!!! 」
[ キイィィ !!! ]
( 宣戦布告を最期とし ...
紅光がツインアイを満たす !!! )
[ カ''キョォン ]( 鉄刃ごと床に腕を貫通させ ... 引き抜く )
【 ベルトロール ・ MAX !!!! 】
... 床がベルトコンベアの様に前へと稼働回転の唸り声を上げた...!
【 空中連続投擲 】
( 壁を蹴って空中に駆け出し 勢いを殺さぬまま鉄刃を連続で投擲!!! )
「 .....っっっ!!! 」
( 極限まで自身の体重を軽くしては ベルトコンベアに一気に流されるっ!! ...その勢いを利用して壁を蹴り一気に反対まで跳んで鉄刃を躱していくっ!!!...だが完全に避け切れず ...片足に突き刺さっては骨まで達する..何とか片足を落とすと言う事にならずとも、アキレス腱が切れてまともに動けなくなった )
_________それでも、不屈の目を向ける 機械と同じ様に紅色に目を光らせて
【 ムニツィオーネ・マジコ 】
( 魔力の弾丸が3発 ...ただし魔人のとは違い 石粒で包まれて鋭さよりも太さ それなのに速度は ...一瞬で眼前まで迫る程には速いっ!!! )
[ ト''ン カ''ッ カ''ッ ]『 強靭さ!!! 銃弾に大した効果を期待するな !』
( 銃撃に耐え切るも しかし散る火花は増えるばかり ...
着地と同時に再び地へと腕を突き立て、床を操作!)
【 ギア チェンジ 】
( 今度は反対方向へ回る床!
そして跳躍する機械は ... 天井に鉄刃を突き立て
釣り下がりながらも鉄刃を回転させて移動!)
『 今度のブレードはどうだぁー!!! 』
( 強襲!滑空する鷹のごとく両の手に刃を ... 回転させて降ってきたァー!)
( ....不味いや、まともに動けないのにこれは... !! ...とにかく着弾っ!!!着弾すればまだ勝ち目はあるッ!!!)
[ ドギュゥウンッ! ]( 乱発 石の魔弾を放ち続けて 着弾地点を増やしていく ...めり込んだまま、形を保っている弾丸が多ければ“それで良い”
反対方向へと回る床に対応する事は出来ず ...壁に追いやられる )
「 ッ...!!! 防げキューブッ!!! 」
( 銃が再びルービックキューブ状に戻り ...訂正 壁のように広くなる 壊れる気配は無い ...中々硬い物質で出来ているらしく きっちりガード )
( ....とはいえ、攻撃手段を失ってしまったに近いし 正直に言って...かなり塞がってる 色々 )
( .....無謀な賭けをする?しかし確率が低過ぎる...でもこのままではジリ貧...ならば矢張り... )
「 ....早く切り刻んでみなよ、僕を 」
( 自分の策を信じるしかない! )
[ シ''シ''シ'' .... ]
( 命中弾は跳弾し それ以前に殆どを回避する絶望的機動力。
だが 効果は無いという事は決してありはせず、伝わる衝撃は
一分一秒毎の火花をさらに増やし 限界の近い事を自他共に知らせる ...!!! )
『 こ れ な ら どうだァーーーーー!!! 』
( しかし猛攻は比例する様に激しさを増すばかりだ!!! )
【 岩削斬両掌( ドリラーカッティングソーハンド )】
( 両掌に円と掴む鉄刃、しかし回転するのは ... 己!!!
三位一体のまさに全身使ってのダイナミック掘削攻撃が迫る!!! )
[ ギャリリリリリリリリリリィッ!!!! ]
( 壁と化したキューブに鉄刃が削り削り削りぃっ!火花を散らしまくってゆっくりゆっくり深く深く深く進む..!!
...最終防壁、これが突破されたらもう少年に次は無い..!!! )
( ....強引だがやるしかないッーー!!! )
[ パチンッ ]
( 指を鳴らせば 重力が溜まりに溜まって....限界を迎えれば 先程の弾丸に密集した石の破片がポップコーンの様に破裂ッ!! 弾け飛べ!!! )
[ バチッバチッバチンッバチィッ!! ]
( 空中で当たっては散弾銃の様に背後からも上下からも機械に被弾をさせていく..!!一発一発のダメージはそこまで多くない..しかし確実に節々にダメージを与える!! )
( ....これで...どうッ!? )
[ カ''カ''カ''ガガガガガガッ ]
か''アァーーーーーっっ
( 戦塵が周囲を覆う 機械の断末魔めいた声が響き渡る ... )
... 煙が少し晴れ ...
( 足元へ ... 原型をほぼ留めてはいない、だが
赤い装甲の 、“ 左腕 ” が確かに 転がって来た )
_____駆動音
[ カンッ ... カンッ .... カンッ!!! ]
( その時。戦塵の向こうを掻き分けるように接近する音
まるで ... 《 足音 》のような )
『 ... ... ... ... ォ ... レ ... ... の ... ... 』
迫る足音 鉄くずにもなり掛けているような恐ろしい風貌
だが 動いて迫る金属音 ... 枯れたような機械音声が響けば ...
[ カ''キ''ぃっ ]『 勝ヂ ... だァ ... ...! ! 』
( バリア ... 破壊、欠け しかし殺傷力を失ってはいない最後の鉄刃を右手に )
シ''ャァァァァァ !!!
[ カキッ ]
『 ... ... ... ... ... ... な ァ ...! ...? 』
( ...男の子に振り下ろされた刃と腕を ... 刈り取る凶器を )
“ 蒼い神官帽子 ” が半壊しながら 防ぐ。
「 ...マジ...かっ...!!! 」
( 荒く息を乱し乍 あり得ない光景に目を疑う ...手は出し尽くしたと言うのに未だに活動を 鉄屑のようにボロくなっても自身を始末しようとする敵機 )
しかし
それより、それよりも...!!!!!
“何処か見覚えのある蒼い帽子”
( ...懐かしさとともに...目の色が優しい赤へと戻って そして ...頬に涙が滴り落ちていく )
「 .....“現実は小説よりも奇なり”...良く言ったもの....だね....!!! 」
( 自然と笑みが浮かぶ ....安心が強くなり、心にあった弱点も無くなり...とても、清々しい気分
.....先程まで対峙していた彼も...不思議と怖く無くなっていた )
.......!!!!!!...!!!!!!!!!!
[ k...k...k..... gggggg !!! ]
( 最低限の潤滑油もとっくに切れ果て
エネルギーも底を突く ... 最早、機械には “ 戦士 ”として )
[ フ''チッ フ''チィッ ]
[ gggggggggggg!!!!! ]
( 10秒後すらも無い己の身体が軋みの音を上げ果てるまで
唯一残る武器 右腕に全余力を注ぎ続けるのみ...!!! 幾重の繊維が
無理やりに千切れる気味の悪い音が静かに鳴り響く )
「 .....ありがとうね 」
( 姿の見えない“彼女”と...迫ろうとしている鉄刃の機に感謝を述べる 色々思いは込められており... ただ、それしか言う言葉が見つからない )
「 ....そして、さよならだよ!!!! 」
[ カチャカチャ ヂャララララ ]
( 手に持った欠けたキューブは鉄刃を取り込んでは元に戻り そして活動を続けて大きな弾丸へと変形し ...今にも折れそうな程 弱まっている付け根部分に狙いを定め... )
[ カ゛ト゛ォンッ!!!! ]
( 蹴り放たれる.. それも低空に、そして素早く..!!! 先程とは違い“重くしていない” ...逆に重さを減らして紙程の軽さまで...威力は弱まるがそれで充分!! )
[ ゴォォン ]
( 最後の… 腕が、戦の手段が吹き飛ぶ
…腐るほどあげていた悲鳴も 破壊の音も其処にはない )
『 … …s いg oに……gg…今一度…聞こう 』
お前の 名は?
( 傷口から噴き出していく血を無視し 今にも崩れそうな鉄機へと向き合う ....痛みはアドレナリンにより軽くなっているが、常人なら既に死亡しているだろう ...“常人”なら )
( .....此処で同じ事を言わないで、と言うのは野暮でしかないよね )
「 .....『フロッソ・チェーロ』 ......だよ、有り難う、僕と最期まで戦ってくれて
....そして、ごめんね、色々と気を使わせて 」
[ ゴグンッ ]
『 フロッソ・チェーロ…… 』
( 全身が軋み声をあげ… 激しく火花が飛び散る!!)
『 我が全身全霊破れたりッ 』
[ドブォ!!][ゴウゥゥゥン][キキギギギ]
グァァァァーーーー!
( "勝利"が激しく告げられた。金属の炸裂する轟音に
四方八方へ飛び散るパーツを以て…… )
[ぱさ]
( 力を使い果たしたように、蒼い帽子も地へ落ちる )
[ ゴドンッ ]「 ..........改めて、ありがとうね 」
( 正方形のキューブを地面に落として ...飛び散ったパーツの回収とキューブ自身の修復へと取り掛かる
.....信念を全うしていた、最期まで格好良い相手だった )
「 .....さてっ...と 」
( 自身の大量の切り傷を止血もせずに無視して それよりも気になる 落ちた蒼い帽子を拾い上げる .....矢張り 恐らく“彼女”の... )
「 .....無事、なんだよね?.....ヨグ... 」
······ 不安の残り香 ·······
………
( 帽子は応えない、チカラ尽きるも否もなく…
そのような感触を漂わせるまま 半壊した傷のみが目立つ )
[ カチン ]
( 思考するまでもなく次の異音 )
( …金属機の扱う刃、その極小形のエンブレムが吸収されず
そのままキューブに当たって音を鳴らしたらしい… )
······“ タイム・タッチ・フラッシュ ”······
[ ゴォォン ]
『 ァー?. ..ヶ、やられたのか よぉォー? 』
( 爆発音に顔を向け 怪訝に表情を歪め… )
『 ま いーや。兎も角はァよお. .. .?』
( 気だるげに 本当に気だるげに向き直る。)
ォまえ、邪魔
( こんにちは?こんばんはかな…、まじで地獄みたいな設定で草 )
355:◆cE:2020/11/07(土) 16:53( すんません、スレ間違えた!!!!!!本当にごめん )
356:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(ざれっどさんとこに書いたのは僕宛てかな?)
357:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(あ、乱入失礼、1日1回スレで話そう)
358:◆rDg:2020/11/07(土) 19:14
・・・ 戦士の証 ・・・
( .....何も反応のない帽子を抱きしめて、寂しさを軽く紛らわす 傷が出来る程、アイツの攻撃が強く そしてそれから守ってくれて ....どう持っていこうか少し悩む )
「 .....カッコよかったなぁ ....改めて、有難うね、メタルマン ヨグ.... 後、レッド 」
( 落ちているエンブレム 本当に小さな物だが、鉄刃らしくも見える ....キューブを細い針に変えて、辺りに飛び散った布切れを糸のように扱い .....自分の胸元にエンブレム そして神官帽子の裂けた様な切り口 それぞれに糸を通し始める
...まず治すべきであろう自分の体の傷は無視し )
___________時間停止の対処法
「 ....ッッあ!!?ば、爆発...?本当に無事なンでスかね....あの人 」
( 少しだけ心配 そして自分の敵と向き合う ...放つ威圧は変わらず大きい しかし...気だるげなのが逆にチャンスだと判断 )
「 .....えぇ、私もアナタの事は邪魔だと思ッてまス!!徹底した頑固な汚れみたいな物でスからね.... 」
( ....鞄の中で何かを探し続けながら 少しずつ、気が戻って来たのか笑みを浮かべ )
【メタルエンブレム】
失われた8つの力の欠片
回り続ける歯車の記章
____JOKER
『 あァー?何か 言いマしたァー? 』
( 響く機械の担ぎ声 )
『 マ 』『"詰んだ"奴の言うこと何ザ 無・視』
[ジジジジ](不意に、頭部発光部品が不気味な輝きを放つ)
『 てメェら、ガキなんゾと違って なー 』
『忙しいんダオレっちは、よォ』
・・・ 勇気を胸に ・・・
「 ......よし、頑張らなきゃ 」
( エンブレムを胸に縫い付け ...装着 神官帽子は悩んだが紐をつけて首に通す ....不思議と力と勇気が湧いて来る )
( 早く行かなければ ....ならないのに足取りはおぼつかない ...それもその筈 大量出血により ...かなりの鉄分不足 )
[ ガヂィッ ]「 .....よひ、いこ 」
( ......削れて丸く 怪我する心配の無い鉄刃の破片を噛みながら戻っていく )
___________Limit
「 ....ガキと呼ばれる程若くは無いンでスけど? ....それに私も忙しいンでスよ、本当に 」
( 大きな溜息 鞄から取り出すはバズーカのような 巨大な砲台を構えた銃 時を止める機械相手に勝ち目は無いと思われるも恐怖を捨てて引く様子さえ見せずに睨みをつける )
[ ガチャゴンッ ]「 ...こンな所で使うとは思いませンでしたよ、まッたく 」
( ....構える )
{忘れじの欠片}
蒼い帽子
迫る刃を受け止め、持ち主のように
毅然と助けてくれたぼろぼろの神官帽子。
どこから来たのかを知る術はないが
込められた心の願いは確かにそこにある
______負けイベント。
ケッ
『 だァーま・されタぁ〜〜っ!! 』
[ビカァーッ]( 時が止まらないまま強烈発光!! )
『 ケェーーーーけっケッけェっ! 』
・・・ 閃光の狭間 ・・・
「 ン"なァッ!!!!? 」
( 突発的な発光にやられて目潰しを完璧にくらい ...動きは軽く固まり 盲目状態 何も見えなくなってしまう そして更に.... )
[ ドガァンッ!!!!! ][ ジュワァッ... ]
( .....粘性の強い白い液体が天井に向けてぶっ放される 当たった所は溶けて ...酸性の強力な洗剤だったらしく おまけに離れる気配は無く天井からデロォッと垂れて落ちる )
____________まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!!!!!!!!!
··· 撤退 ···
『 けカぁーーっかッかァッ!
青いんだよおぉォ 餓・鬼がァーー!!』
(貶す醜悪な笑い声、隙など与えず乱射されるバスター。
…逃げ場は閉ざされ 見えないままに)
『ジぃッ・・ ・エンドゥッ!』
[ッッ!!ビスバスッ][ジジジジジジュゥー!!]
『カァーかっカ・ ・・ァ?』
( …着弾の、肉を裂く生々しい音
何かが溶ける気色の悪い音……だが )
『 なんダぁ?てメェ・・ ・』
………
(…掃除員を覆って立ち塞がり
破け、溶けて散る白色黒色の布切れ
しかし悲鳴の気配は無い。)
・・・ 明ける道 ・・・
「 .......ッ....!!! 」
( 思わず頭を抱えてしゃがみ込み目を閉じる ....バスターにより貫かれる苦痛を想像し自然と涙が出てくる 何も手出しが出来なかった ....悔しくて仕方ない .....でも仕方ない 自分が弱かった それで終わる話 ...... )
[ ....パチ パチ ]
( いつまで経っても来ない痛みに違和感を感じ ゆっくり目を開く 瞬きするも視界は空けず ....少しの後 白黒の布切れが目の前で切れ砕けて溶け落ちる
....この布が清掃員を防いだのは明らか しかし.... )
[ .....キョロキョロ ]「 ...私も...知りませン...これは...いッたい..? 」
( 辺りを見渡しても敵機以外に人影は全く見えない ...自身の懐にこれが仕舞われていたというのは考えにく....何故か白黒なら可能そうな事を考える
清掃員でさえも知らずに少々戸惑いを覚えていたが _________素早く手だけは動く )
[ カチャッ ジャキッ ] ( _________無意識に構えて狙う スナイパーライフル スコープは覗かずに目の前の敵に一点集中 )
・・・ 火種の産まれる地 ・・・
『 チッ・・ ・う・ゼーなァァあ!
オイッィィ、寝てネェでいケャあっ!!!! 』
(…それでも状況に軍杯は上がらない)
[キキキ]
[ガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!]
_____激戦の跡地…"大歯車"
…………
激戦の残り香…焦げ付き 無数の切り跡を残す…
『巨大な歯車』の空間。
戦後の静けさに満たされ
終わりを告げるような雰囲気…
突如、儚く静けさは崩れる。
[ガガガガガガガガガガガガ!!!!]
______戦力差
(…隙間、奥地、あらゆる場所より…
初期に現れた機械の軍団が波のように涌き出る!!)
『ヒぁッはぁーハァッ!!!!』
・・・ 最善手 《 Best 》 ・・・
[ ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!! ]
( 波の様に激しい勢いで向かって来る機械達!!性能差があるとは言え ....,あの数を相手にするのは難しい )
[ カチャッ ]
( ....それでも逃げようともせずに銃を構え直す )
「 ....確かに勝ち目は薄いでス どう考えても勝てるとは思ッてませンよ、こンなにたくさンいたら....
.......でスが 」
[ ドズンッ!! ]
( 天井に向かい発砲 ...溶け落ちた酸性の液体に銃弾が飲み込まれる ....その直後、霞の様に広がり続ける 蝕む空気!!! )
「 それは....逃げたり諦めたりスる理由なンかにはならいンでスよ 」
( .....半ば夢見 .....鞄の中身も半分以下 ....発信機だけをオンにして “私達”で戦おう )
(Ps.ザレッドへ…
そろそろ、以前のように
話を纏めて投下しようと
考えています )
( ペースとしては大丈夫だろうか? )
( 平気です、其方にとっても負担にならない程度にお願いしますね )
( ペースとしても...とても良いと思っています )
・・・ 大将離脱 ・・・
『 ヶケ ケ〜ッ な・ら 死ン じマ・エーーっ! 』
( 酸性の霧が蝕めるのは小粒な機器達のみ
固い金属に包まれた堅牢な中型ロボットが
素早く距離を詰めて来るッ )
[カチチチッ]
『 ァァ〜"・・ あ?・・けッ ツマらねェ ナぁ 』
( 奇妙な音。……くぐもった弦楽器のような音が
サイレンから流れ それに対して発光機… )
[キ"〜〜〜〜〜ッ]
・・・ 黒鉄城近海戦線___ ・・・
( ……海岸線…先の方より漂う火薬の匂い )
「 ………む 」
______
『 急げ!!海上部隊が全滅するっ 』
『 "対魔法貫通弾"、装填完了 』
( 8連装対空砲の設置された海岸部隊 )
『 よしッ 奴らを撃ち落とせーっ! 』
________
「 …………… 」
( 我が子へと向く設置砲の照準
……遠目から見ても分かる危機を目に )
騎士は 弓を手に鋭く眼を尖らせた
・・・ ふかふかな猫と… ・・・
「 きひひっ - - - こりゃァこーするしかねェなぁ 」
( ……鬼に勘づきながらも 先ずは猫、と
緩んだ笑みを浮かべる猫のお腹に顔を押し付け
柔らかさを感じなから軽く抱き締めて可愛がり )
「 ん - - - ふ、〜ひひっかぁーいーよ、お前!
何時まで経ッても飼ってやろ〜っとォッ 」
________
[パキッ パキッ][キキキキキ]
( 木の幹の力か 凄惨な血溜りが木々の根に
葉に 土の豊富な力に包まれて…静かな安らぎと
確かな修復に至るまでの効能を発揮する… )
……………
……行くのかい?
( 修復開始を確認し その場を後にする様子の
三日月の赤……呼び止める勢いはなく、木の幹が言う)
……あぁ
・・・ 覚悟で道を.. ・・・
( やはり簡単には倒れてくれない 想像出来ていた事だったが ....圧倒的な火力不足を感じた
数機詰めて来るならばッ 草刈り鎌に持ち替えて斬り落とすのみ ......鞄の中から取り出そうとした所で )
「 .....ひゃぎッ!!? 」
( 時間切れの合図 いきなりこの場には似合わない音程の外れた弦楽器の音が暫く流れた後 ....光に目をやられる 急激なフラッシュに視界が真っ白に..... )
「 ....いぢッッ ふ....染み.....!! 」
[ ガサゴソガサゴソ ] [ ドテッ ガシャッ バダダッ ]
( 鞄の中を手探り 目薬を探す ....ただ鞄の中身がゴミのように散るだけだが )
・・・ 標的射抜き壊す海戦 ・・・
「 .......お次は此方ッ!!!! 」
( 通話が終わったらしい 花想 未だにテンションが衰える事は無く .....作り出すは少々複雑な爆弾 作り出すのに時間が掛かり 多少眠気も来たのかフラッとする ....肩を貸すのは桃林 明るい笑みを浮かべながら 戦力としてはあまり期待出来ないと判断したのかサポートに回る いつもとは立場が逆転した )
「 ...慌てないでゆっくり......急がば回れ、でしょ? 」
___________
[ ダダダダダダダドドドドドドドッ ]
( 海岸部隊に近寄る.....機関車が進む様な足音 大柄な影がどんどん近付く ....不思議と騎士の弓の射線には入らず そして当てやすい様に敵の位置を少しずつ 寄らせる )
「 .......まァ 取り敢えずよォ〜〜〜〜ッ .....全部壊しャあッ 良い話だよなァッ!!! 」
・・・ 癒し癒されけもの道 ・・・
「 ...んにひひ、相変わらずテホプ、好きだなそれ〜〜〜っ.... 」
( 同じく鬼に気付きつつ 腹に顔を押し付けられて悪い気分はせず 嬉しい証拠 耳をぴょこぴょこ 尻尾を揺ら揺らと動かす ふっかふわふわ、上質な羽毛布団の様な柔らかさ )
「 ......何時まで、経って、も? 」
( 実質的なプロポーズ紛いの言葉 ピタッと動きは止まりみるみるうちに顔が赤くなる
....鬼は少々笑いながらも嬉しそうに というかバッレバレな程手を叩いている )
____________
ゆっくり、確かにゆっくりだがその存在は再生される 血液 臓器 再生されて肉体が出来上がっていく
_________あ_________ね、ご__________??
微かで息も絶え絶え 弱り切った声が響く 奇跡と言うべきか、それとも。
・・・ 難易度低下『されど 依然』・・・
強烈な発光っ 聴覚に訴える異音!
しかし 苛まれる暇など見せればっ…
( ……… )
追撃が… "来ない"
( 正確に言えば無いわけではない、迫ってくる重機達の
小型炸裂弾が無防備な所へ撃ち込まれているからだっ
だがっ… 本命とも言うべき"ヤツ"の攻撃が無いっ )
( 隙など見せればすかさず撃ち込んでくるであろう
"ヤツ"の姿が何処にも無いのだっ なぜか!何故か!? )
分かることは 1つ
[ ガチチチチッ ][カンッカンッカンッ]
( 迫り来る機械達"のみ"!!
目先の驚異は低下したっ!! )
・・・ " 金 剛 杵 " ・・・
…… …
フゥ__
( ……撒けていた数の 纏まり… 鋭く 眼孔を滾らせ
総てを吐き出すように 且つ 黄泉返る様に呼吸する
矢を つがえた。___羽の無い 槍のような三ツ又の太矢 )
______…… ぬ… 「 ぐぐぐぐぐぐっッ 」
弦を 引く
_________
突如の奇襲 海岸部隊は混乱に陥った
『 何だっ レーダーに反応はっ、!? 』
『 こいつ、"デストロイヤー"ッ 何故我々をっ 』
[ カチッ ]『 司令部からの応答無しッ 』
( 無数の銃口が遠巻きに大男を覗く )
『 敵対認識ッ……撃____
_____________
( ……遠方を見やり 消滅した部隊の先…
溶けるように大穴を穿いた黒鉄の城壁を確認する )
「 ………派手過ぎたかな、ちょいと 」
ヴァジュラ
" 金 剛 杵 " の… 一矢だった
・・・ 小春 小冬 照る月夜 ・・・
「 --- んー 嫌じゃ、ねェだろ?
オレのものだってェんだからよォ--- 」
( 心を許しきった相手を前に恥ず事1つ無し!
顔を離せば自信に満ち溢れるような…今、腕の中に
抱いているものへの感情をそのまま示した表情! )
「 いちおー 聞くなァ、---いいよな? レギオン 」
…………鬼への ノーコメント
____________
( 僅かな動きの意思を抱く前 木の幹が手で制す )
まだ 動いてはいけないよ ……
( 言えば 見送るように海へ視線を向ける )
音速の空切りと___ 水柱の落ちようが 響いてきた
・・・切り拓く突破口 ・・・
( .......一番脅威であった敵機の存在。それが罠であったとしても居なくなっている ......それ即ちッ!!!起死回生と一手のなり得るッ......草刈り鎌片手に立ち上がり迎撃の体勢を取る ....軽く視界はボヤけたままだが )
...........悪運が強い そして何より 運命に弄ばれて.......
「 .......ッ ....ふゥゥうゥゥッ ...なンやかンや .....私もしつこいでス .....ね 」
[ ギィッ ゴトッ ザシュッ ]
( 迫り来る炸裂弾 眼を見開き真っ二つに切り落とすッ ...迫り来る弾丸全てを落とした後は ......先程から欠けて溶けかけの天井に向かい 小型の球体......いやっ、爆弾を投下ッ!!!!! )
「 .......何時でも何処でも 来れるンでスよね 確か、あの人は 」
( 床の上 赤い光を放ち続ける発信機 .....火力不足を補うにはどうするか? .....答えは簡単 なかまを呼んだ )
・・・ 貫 壊 ・・・
_________________
「 .......おォ〜〜〜〜〜〜ッ....!!!!やるねェ、あの女ァ...やッぱ中々の火力馬鹿でよォ...安心したぜェ」
( 地をも軽く削り 木々を削り そして黒鉄の城壁をも
破壊したたった一発の矢 ....怖し屋は被害に遭う事は無かったが それでも少し遅れていたら自分も貫かれていただろう.....それで死にそうには無いが )
「 .....ン〜〜〜〜...敵、想像以上に......雑魚ばッッッか、マジで数だけじャねェか.....消化不足過ぎて嫌になるねェッ!!!!!! 」
( 破壊衝動に駆られる者の柔いモノばかり 退屈を凌げるモノは無いのかとギロリ赤眼を輝かせ .....既に残骸となった船底の破片をポイっと捨てる ....因みに先程のとはまた別の船らしく...[ ドッボォォォォォォォンッ!!! ]...島の向こう側で巨大な水柱が上がった )
____________
[ ドボォンッ ドボォンッ ボドッボドォッ ]
( 精製された爆弾を次々海中へと放り込む どうやら子達に何か考えはあるらしく )
「 .....〜〜〜〜〜〜っ.....ねむ......う 」
( 花想の限界(眠気)は近い )
・・・ 鳥兎の誓い ・・・
「 ....モノでは無いんだぞ?テホプぅ....んぅ〜....まぁ----- 」
( ....名前に似て 明るい表情 ....彼女が月ならば、自分は何なのだろうかと少し考え ....導き出した答えは太陽 ....そんな大きな存在でも無いがそれ程まで ....それ程までに、愛おしい 答えはもう決まってる )
[ カプゥッ ]
( 照れ隠しに軽く腕へ甘噛みしながら 大きく首を縦に振る )
「 .....オッケーだぞ、てほ...プゥッ 」
..............大きくなる拍手、“増える”拍手
__________________
わ_______________た________し___________
( 少しずつ 意思を持ち 意識を取り戻していく者 ...ただ、制されれば動きを止める )
( 何処とない不安な気持ちが胸の中に残る 誰かの元へ、行かねばならない様な )
・・・ 呼び掛けに応うるモノ ・・・
( 天井から降り注ぐ溶けた金属と酸液、即ち有害の雨 )
ガキンッ [ドゥッ][バシュ]
[ドンッ][ドガッ]
( 方々より上がる爆発音、期待通りに事は運ぶ。
為す術もなく爆ぜる機械が火種の多数を占めるも
雨を突っ切って来たガッツのあるヤツもまた、多い )
( ……もう1つの期待
それが叶うか否かは未だ定まらず
判断、間に合う前に機械達は再び迫る )
・・・ WARNING! ・・・
____ 海面付近 連続ノ衝撃反応 上方範囲内多数
敵対存在 現時点二名ヲ確認 爆雷散布中ノ模様
____ MISSION ____
・領域内 敵対反応を排除せよ
・ 了解 ・
メインシステム-戦闘モードヲ起動
“タカアシ鎧蜘蛛” 浮 上
( 子供達の眼下__ 海底、深き場所
沈む底より段々と大きく 迫る異様な影 あり )
_________
( …大事を終えた後は…当然、湾岸の存在に疑問を。
ましてや騎士はかの者を"知り"、いがみ合っていた… )
「 ……………… 」
( 疑問は尽きず、警戒の目を遠方より浴びせる
……それも大事ではある… だが、その前に )
「 ……………(大丈夫かな…)…… 」
( 視線を別の方角へ向ける 水柱の上がった場所へ…
困難の香る 我が身を呼ぶような方角へ )
・・・……二つ以上?・・・
「 ッおっ---きひひっ、やッた---
------おい、ちっと待て今の誰だ 」
( 愛しさ 興奮 欲情が一気に身の底に沈む
実は激しくなっていた動悸も治まりを、見せる
………警戒心が勝っては 今まで見なかった鬼の方へ… )
(…それでも 猫をしっかりと抱き締めていた)
__________
____不安は分かるよ でも 今は抑えるんだ
君が急げば急ぐほど 彼女も不安に思ってしまう___
( 諭す声 それはさざ波のごとく 激しさ1つ無い )
・・・ Gamble ・・・
( 黒い布マスク と言っても有害な物質全てが防げる訳では無い 体を蝕む悪感触 不健康に染まって ....嫌になる、自分の嫌いな物に頼らなければいけない事に )
[ ボゥッ ] [ バヂッ ボブッ ]
( 小さな爆発は連鎖していく 天井の亀裂部分から黒い煙が漏れ出ては更に今清掃員の居る場を伝えやすく ....来やすく、する )
「 ....来なさいッ 」
( 草刈り鎌を右手に持ち構える ...左手には長箒。藁で作られた何処か古く、ボロボロなもの 機械達に向かい 迎撃の姿勢 )
............----------見栄ぐらい、張らせて下さい
・・・ 海鳴暴来 ・・・
「 ......来た来た来た、来たよっ!!!!カーソウっ!!!....思いっきり、やっちゃって.....!!!」
( イカダの様な船よりも大きく、巨きく 戦艦にも匹敵するようなサイズの物が海中に姿を現した事を確認 爆弾による牽制は行っていたも ダメージは少ない......其処でこの切り札を取っておいた!!!恐らく花想はこの後直ぐに寝るだろうけど.....それ程迄に強力な攻撃を!!! )
「 .....ふぁ....ぅ、ん......りょ〜〜〜かぁい.....
..........ぁたし、達の.....じゃま、するな...... 」
【 クレイジー・パレード《歌え笑え数多の者》】
( 空に浮かぶ 無数の...... 人形の生物達 .....兎 獅子 飛蝗 鰐 蟻....何処かグニャリと歪 そして全てが簡単ながら石槍や棍棒を頭部に装着している .....実体化していく 生み出せば生み出す程 大きさも変に 花想の隈が濃くなり ......目が赤く血走る )
___________
「 .....チッ、んな目で俺を見るんじャねェよォ.....安心しろ 今は餓鬼共に頼まれて此処に居る てめェの抹殺が最優先ッて訳でもねェンだ 」
( 面倒そうに頭を掻き毟る 言葉に嘘偽りが無いと伝えたいが前回の関係からあまり良く思われてないのは事実 悩んでいた所..... 面倒そうな存在に溜息 )
「 ......ンで、どォする?此処で睨み合ッててもなンも始まりはしねェだろ?あの餓鬼共の方でも 水柱の方でも好きに行きやがれ 残ッた方と余りの雑魚野郎は全員壊すからよォ ...おら、さッさと選択しろ 」
( 騎士と距離を詰める .....何方でも行けると言わんばかりにクラウチングスタート )
・・・ 狂気は突如として襲来する ・・・
( ....鬼は金棒を手に構える )
( 鬼の後ろの木々の中から姿を現す 片目が隠れて 髪赤色の絵の具でも溢したかの様に不思議な模様 ....元々は黒だったと言うのが、見て分かる 片手にはカッター 普通のお店で売っている様な 普通の....? )
「 ありャりゃ❗?ついついついっ.....人の幸せを拍手❗!!してしまいましたぁ その幸せを切り裂くのがとてもっ、楽しいので!!!改めましてどうも!!❗ 」
[ ザシュッ ]
______________先程まで鬼の居た部分が地面ごと プリンを掬うかの様に簡単に削り取られ 木々と鬼の姿は何処かへと消え その場にクレーターが出来た。
「 私はアカド・チロ!!❗さぁさぁさぁっ❗❗❗準備は出来、ましたぁ❓!大人しくタイマンでっ❗!❗残った方は私が可愛がりますからぁっ❗!! 」
( 満面の笑み )
---------っあ、え?ヴェ ル? うそ、だよ、、ね?
( 赤猫の声が虚しく響く 腕に当たる 冷たい雫 )
____________
____________ねごがふあ_______ん?
_________な_______もうちょっ__________と
( 回復の速度は凄まじい ....しかし、尊敬する彼女に迷惑が掛かっては駄目なんだと その眼をゆっくり、また閉じる )
・・・ 救援 ?? ・・・
( されど構わず迫る機械が群れ。潰せども潰せども…
沸き出るように数など減る兆しも見せず 一刻を
数える毎に ……映画、死者はここから出るだろうなぁ
そんなことを悠長に考える暇も 無いだろうが )
_____絶望?
余力も底を尽く 逃げ道も 無い。
__だが
[ ド"ガ"ラッーーー ]
ガシャァァーーーーンッッ
( しかし ソレは来た。__命運は尽きなかったのだ
砕けた天井が数機を纏めて押し潰す。……彼女の前に
どうと現れたその 存在は )
- - - - - - -
あの 凶悪だった。
……なんか、前に比べて小さい
・・・[ 黒鉄城迎撃戦線 ]・・・
[ドバババババババババババババッッ!]
( 一気に浮上した深い黒色の弩級八脚要塞!
脚部の大型機銃、マウントされた迎撃砲台が
無数に現れた敵へ向かっての弾幕形成を開始ッ )
[ 全長 : 60m
八脚型移動要塞 ジ級 ]
( モノアイの赤い光が 子供達を見据えた )
__________
( 思案する。……模索する……
しかし 短時間に済ませた
……迷いは 無い )
「 ……なら あの子達が……怪我をしないように頼む 」
( 装備を閉所向けに調節し、不安は残りつつも
男への…無い筈の信頼を頼りに黒鉄の城へ向き直る )
「 ……………… 」
__何故か
外以上に 悪い予感を感じた
・・・ ・・・
_________そう それでいい__
( 一旦は落ち着きを確認すると
……彼が行った 海の向こうを静かに眺めた )
___________
- - - - - - - ?
( 反応は 激しい驚愕。…理解できない したくない
…混じり合わさった表情は 絶望の色も含んだ
ただ それだけだった )
[トスッ]
ただ それだけだった
( 猫を 置く )
( ____顔が 見えない
近付いてくる 何かが消失した
一人の大きな 人影が来る )
視られている
見られている
近寄られている
・・・ 敵か味方か ・・・
「 ......ぐッ 黒光りGでスか貴方達はァッ!!! 」
( 幾度も幾度も草刈り鎌を振るい 腕が痺れを起こし始める 刈り取った部位や命は十を越えた時点で数えるのをやめた )
限界はもう__________
ひゃわぁッ!?
( 突如として目の前で崩れる天井 思わず腰が抜けてその場で尻餅をつく
瓦礫や埃が舞い散り砂煙で姿は見えなかった ....が、しかし 何処か見覚えのあるシルエット...... )
「 .......またアナタでス-------か? 」
( 謎の因縁 これで出会うのも四度目か.... いい加減しつこい そしてまた私の命を狙って来たのだろうと震える手でしっかりと握る
....しかしその巨体が縮まって 何処か様子も変 ....? )
「 .....いッたい、なンなンでスか、アナタ 」
( 本当に訳が分からない )
・・・ 約束 ・・・
「 ....むか、え ------撃てェッ!!!!!!! 」
[ ズガドドドドドドドドドドドドォッ!!! ]
( 気絶前 最後の命令に ....例え被弾しようと 玉砕覚悟で突撃していく 生物達 傷が付かなくても良い せめて足止めだけでも そんな淡い期待を乗せて ________倒れる )
突如として現れた折り鶴が受け止めて .....花想を乗せて空へと避難 船は簡単に波に飲み込まれる
「 .......デカ過ぎませんか、これちょっと..... 厳しい 」
( 隻腕状態の桃林 騎士との戦いで失った片腕は紙で代用していたが ...その紙を今 逃走手段へと変えて ただ惨状を見る 不気味な赤い光 ......理解する “逃げられない”と )
_______________________
「 .....ふゥ〜〜〜ンッ?成る程なァ?? それがてめェの要望ッて訳かァ 」
( 頼まれた それだけで良い ....少なくとも今は
向き直る騎士に背を向けて 軽く武運を祈る こんな所で死ぬなよ と )
_____________あァ、任せろ
( その声が響いた頃には もうあの巨漢の姿はない ....ただ地面を大きく蹴ったであろう跡がヒビとして残っていた )
( ......其の城 “悪の巣”の様な )
・・・ 無 ・・・
「 テ.....ホプ ? 」
( 先程まであんなに明るく元気だったのに 突如言葉を発さず ....自分を何も言わずに 地面へと置く ただ無言で 敵へと歩く 彼女を見ては 止めなくてはという感情と ....触れてはいけないという想いが交錯する )
( 情報が追いつかず 猫はただ傍観する ...自分にできる事というものを考える )
「 おやおやおや❗?そこの猫さんと親密っ❗!!だったのでこの鬼は関係ないと思ってましたがぁ...???何をそんなにキレる必要があるんですかぁ‼?......さぁさぁサクッとザックリいきますよ----------ぉ?❓??」
( 心から切りに掛かる狂人 相手の顔も見えずまるで“影”みたいになったのには少々疑問が残るが 関係ないとばかりにカッターの刃をカチカチ鳴らしながら出 )
( 一瞬で距離が詰められ脳の信号が小さな恐怖を覚えて距離を離そうとする!!!後ろに跳ばなければっ!! )
しかしどうにも 武器は血を求めているようで
【 ディメンジョン・カット 】
“見えず掴めない斬撃” ただ相手を仕留める勢いでカッターを首筋に振る__________
・・・ 今 は 昔 の バビロニア ・・・
( ゆ__ っくり と… くぐもった声で
怪物は囁く 見た目の通りに、聞くに不快を呼ぶ声… )
···俺カ? 俺ァ 通りス がリ の
『 "おでん屋"サン よッ!!! 』
[スゥッ]【 根性プラズマジェット❗ 】
( 振り向き 大きく吐き出した超熱の濁流っ!
熱血をそのまま形にしたような火の海が瞬く間に
機械の群れを呑み込んで施設をもッ )
[ヴァヂヂヂヂィ ガドゴボッ!!!]
破壊!圧倒的ッ!
・・・ [黒鉄城防衛戦線] ・・・
[___迎撃システム 残弾数 : 78493
損傷率 : 0.03% 戦闘続行二支障ナシ ]
( 恐ろしい迄に厚い金属の装
__沈着 その内側には感情が存在しない
7線の レーザーポインターが正確無比と
子供達を捉え 更には___ )
[キ リリリリリ]
[対空刺突光線兵装:future]
( 背部 __レンズのようにも見える
円形の機器 … 収束する光が 強く煌めく… )
[斉射:7秒前]
________
「 (単なる一介の砦が…この規模、この気配…!) 」
( 騎士は本能的に。…逃れようのない戦慄を覚えた!
単なる砦の一つがこの規模などと予想だにもしない故に!
その異様!巨大!確たる戦力は久しく騎士の肝を抜く! )
しかし___
「 ………されど他に……道はない 」
( 背後を もう一度見る… 死闘、その予感と
充分な気配。……己に課された重み )
___行かずしてなるものか
( 迷いを捨てる!覚悟を決める!
……侵入する。"悪の巣"へ )
・・・ ・・・
ピシィッ
( 見えずも掴めずも、"関係無し"に
短小な刃 鋼肌に敗れ弾け飛ぶ )
[ グ ギ ギ ィ ッ ]
鉄の壁に挟まれたような衝撃。
( 両手の指が顔に食い込む程に逃がさず "掴む" )
ロロロロ____
コ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"
ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"
・・・ 凶暴に眠る安定感 ・・・
「 .....お、おでン屋、でスかァ.... 」
( どうにもあの咆哮に似た低く気味の悪い声 ..それだけでなく何だそれはと突っ込まざるを得ない....設定?記憶喪失って可能性もあるし...別個体って可能性もあるが ....信用して良いのか分からない )
....ただ
「 .....あの機械達にとッても味方では無いみたいでスね? 」
( 未だに破壊跡には熱が籠り近付けば汗を滝のようにかいてしまいそうな..其れ程の灼熱 壁も溶けて地表が見えるし....機械達も此れで無事で居られるほど耐熱性は高く無いだろう ...あの機械達は
...問題は先程から気配のない ...時間停止が可能な機械 “アレ”だけ実力が桁違いな相手 果たしてこの凶暴なカレでも敵うだろうか...? )
「 .....今は少し 利用と言いまスか 様子見スるしか無いでスね 」[ チャキッ ]
( 箒と草刈り鎌を構え直す ...いつどこから襲って来るか分かったもんじゃない )
・・・ 蜘蛛の巣に捕まらない餌 ・・・
「 ....っ、思ってるより効いてないし 何よりこれこのままじゃ------- 」
明確に見える 死の未来 状況の打開には
【 ミサイル 】[ ドゴォッ!!! ]
( 流星の勢いで突っ込んで来た一発の拳 脚の一本に思いっきり激突し ...距離を取る 力馬鹿の一撃 木々薙ぎ倒して ...軽く波を二つに裂いた )
「 ...よォ餓鬼共? ______さッさと逃げろや、邪魔だからよォ 」
( 来て早々言うは暴言 照準ズラしてあわよくばそのまま機動力が失われたのなら万々歳だったのが .....そう上手くはいかなそう... )
( ...言い訳をする間もなく2人の子供を紙飛行機は空へと上がる 飛んで飛んで、逃げて もっと遠くへ ...レンズの集まる光に気付かないまま )
・・・ 憎 ・・・
「 ..........ハァッ❗!❓ 地を豆腐の様に切り裂けるカッターですよ!!!❗?いくら何でも有り得ないっ❗❗!身体は人間のは.....んずぅッッッッッ❗!❗❗❗! 」
( カッターの刃が弾け飛ぶ感触 一応折れば新たな刃に変える事は出来るが ....それ以上に堅い、堅い 全く傷が付かない )
[ ガシィッ ]
( 顔面に食い込む指 痛みから涙を零し ジタバタと足掻きもがく 引っ剥がそうとするも力が足りない 掴まれ離れられない ....叫びにビグッと身体を震わせる )
「 やめッッ、やめぇ❗!!?あの鬼がどうなっても良いのって❗!!❓能力的に普通は私が死んだらあの鬼も死ぬって思うでっっぅっしょ❗❗!!! 」
( 顔面圧迫により鼻血が垂れる それをカッターが吸う ....結果切れ味は先程よりも上がる しかしまだ足りない 切り裂く為には ...少し、耐えなければ....!!! )
「 ........... 」
( 赤猫は静観する 瞳の中に“漆黒の炎”の様な物を宿しながら )
・・・ 唸る カギ爪 天をつく ・・・
( 根性プラズマジェットの超熱、溶ける壁は無敵のマグマ!
遠巻きに弾を発射する事も出来なくなった敵どもは次々と
奥地へ後退して行くっ! )
『 ザまァ見 ャがレ!!! 』
( 大群無双もたけなわ、仕上げの必要も失せた所で… )
[ ギョロ ]
( 視界 貴女に合わせ )
その大きな手で(妙に指を広げ)瞬時に掴み掛かった!
・・・ " strike acromantula " ・・・
[____ォォォォン] ( 僅かに色の曇る脚部の一部 )
[ __第7脚部衝撃 姿勢制御 困難 ]
( しかし衝撃そのものは破損以上であり
巨大な鉄蜘蛛の発射体勢に大幅なブレを発生させた )
[_______]
[ (解読不能音)!(解読不能音)(解読不能音)! ]
( 当初のターゲットなどどこ吹く風とばかりに
海を 山を 空をそれぞれ目標から50m以上もズレた
位置を溶断 貫通する白光の刺突線を発射 )
[ 対目標 アタック失敗確認
衝撃要因 確認 ターゲット優先変更 ]
・・・ ・・・
悲鳴 骨格に響く感覚
( 声は届かない とうに一線を越えたモノへの___)
[ !,!!メ" メ""!,!! ギャッ ]
慈悲など無い。___加速する圧迫
しゅっ
( 両手の親指が無造作に両目を目掛けて飛ぶ )
・・・ 矢張り受け入れ難い ・・・
「 .......一時的には危機回避したという事でスかね? 」
( 次々後退していく機械の軍勢 残るは熱々溶岩状態の壁と炎を放つ残骸
....隣で大きく口を開き敵に啖呵を切る“凶悪” ....正直ストレス発散の為にアイツらを排除したって言われても信じられる それ程に....心境と言う物は良くわからない )
_______ 此方を睨ンで来た瞬間
身に覚えのある悪寒が振り返して
死の未来が 見えたのは トラウマが______
「 ひッッッ 」
( ...その歪で大きな手を振り払おうとした 草刈り鎌は ....刃の付いてない方で )
・・・ 暴れ舞い 踊り飛ぶ ・・・
( ....その隙にと紙飛行機は完璧に狙いを外れる 飛んで飛んで もっと遠くへ 焦げた跡は気にしない ....いつの間にか機械から見えなくなる場所まで飛んで行った )
「 そうそう、さっさと逃げた方が身の為何だよなァ、餓鬼共が......ッたく、これで良いかよあの女ァ..... 」
__________さてと
「 ピーピーピーピー喚くンじャねェよオンボロ機械 もっと撃つンならちャンと撃ちやがれ 標的を仕留め損なッた その時点でてめェは一種の負けになッてンだよ
後はもう.... 俺にスクラップにされるだけだからなァ? 」
( 標的を捉え直したで有ろう相手に不敵な笑み 拳をパキポキと鳴らして圧を軽く与えながら溜め込んだ“エネルギー”を脚に溜め込む.... )
おさらいとして言うが 彼(ロンチョー)は触れた魔力を自身の体力に変換し それを自在に操り巨大化させたり頑丈にする事が出来る ....火力は魔人よりも高め
・・・ 絶 ・・・
「 いぎっ❗!!❗❗やめっ....は"な"せ"ぇ"っ❗❗❗❗❗ 」
( 脳味噌まで圧迫感が包む 頭蓋骨かひっかりと掴まれている様な .... )
パキッ ピキキッ
( ....聞こえてはいけない様な音も顔面部分から聞こえてしまっている 鼻血の噴出量も多く....カッターに吸収される量も多く 鏡のように反射が綺麗に ....でも、まだ足りない )
両目 刺突
プチンッ
______切れてはいけない何かが切れる音
いっき"....あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っ❗!❗❓?❓
( 悲鳴 涙が“赤”に染まり 垂れ始める まだ景色は見えてはいるが.... 見れるのも残りわずか )
・・・ 帳簿に 優しい 無敵おやっさん ・・・
[ カキンッ ]『ォいおイ! ジたバたは止メとケぇッ!』
( しかし包み込むように鎌を弾いて背後まで突破する
長大な指が 傷付けず 落とさずの安心感だけは漂う
事実安定に溢れた掴み方で貴女を掴んだのだ! )
『 おォーしッ マずァ、1人っ 』
[ ブ"ァッ! ]
( 飛翔!メンタルに悪くも…… )
『 救出だァっ!,!! 』
・・・ metalix fight ・・・
_______目標 セ ン メ ツ
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
[ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ]
( 紅い視線染みたモノが男に向けられ
更に晒されるは【兵器】…… 一目を向ければ
完全に 人を【消す】以外の用途を想像できない__)
[Fire]
シュォォーーーーーーーーー!!!!!
( ……何連装ものミサイルが 煙の尾を引いて襲い掛かる )
[____]
・・・ ___愚かな 存在 ・・・
すぅっ
( 虐げは終わらない。……血涙に歪む顔面へ向かい…
月夜は 大きく頭を引いては……… )
[ ガ"ギ"ャッッギ"ンッ ]
_____頭突き 止められ
[ボスッ]( 蹴り 月夜は両手を離され 僅かに後退… )
(____かの者 頭部より多量の出血 )
( 凄惨ながらも まだ 生きている者を背負う___ )
………………
( 白 …黒、目眩を起こしながらも… 立ち
姉を 最早"何か"が切れた姉を前に )
立つ
・・・ 大雑把 ・・・
[ ジィ~~~~~ンッ ]
( ...草刈り鎌が弾かれて手が痺れる ...でも何故かやられると思えない 足で鞄を閉じて ...スカートに引っ掛かる どうにもこの後は恐らく .... )
「 ...ゆッくり、ゆッくりでスよ!?分かりまし----- 」
( 急上昇 ...服が破けないか心配 後落ちたら死ぬ ....多分、落ちないんだろうけれど )
まぁそれよりも 一番
「 ............ 」
( 先程までの疲労がドッと襲い掛かり ...トドメの一撃が、この飛翔にあり。
全く悪気は無かったんだろうが....清掃員にはキツく ガクンと頭が下がる )
( .......失神していた )
・・・ 武闘開始 ・・・
( ....焦る様子も見られない 眉一つ曲げず 冷や汗一つも垂らさない
....裏社会で生きてきた 経験がそこにはあった 人差し指を何度も曲げて煽る )
「 ....来なデカブツ、その程度で止めらると思ってるてめェの古ィCPUぶッ壊してやッからよ? 」
( 曲がる線 追尾するかのように飛来するミサイル群 ...右手を前方に突き出しながら 拾った岩をミサイルは無視して本体にぶん投げ------ )
________ビュオオォッ!!!!
( 風を切る音が少し遅れて聞こえるほどの馬鹿力 .....そう、この男 “火力が桁違い” )
( 自身体内蓄えたエネルギーを使用し 足腰強化し 杭のようにその場から離れないように ...そして右手の皮を肥大化させて 防御に回す )
「 さッきは俺もミサイルやッたしなァ....今度はてめェの力ッてもン、見せてみやがれ 」
・・・ 【 吸血 】 ・・・
( 頭突きを喰らっていないと理解した狂人 ...煙が晴れる頃に目を開けて 切れた怪物の前に立つ謎のメイド服の人物 それに掛けられるは_______ )
「「 なんで? 」」
( 二つの声が重なる 一つは赤猫から、もう一つは狂人から )
「 .....なんでソイツを助ける必要があるんだぞ?ニャル、ソイツ ....ヴェルを、ヴェルを消した奴なんだぞ?今は、テホプのやり過ぎも正当化出来る、そう思うんだ
.........どいて欲しいぞ、正直に言うけど 」
( 丸まり座っていた赤猫はゆっくりと立ち上がり 月夜の肩を持つように話す ....自分が手を出さなかったのは 多分月夜も同じ気持ちで、しっかりとした“罰”を与えてくれると思っていたから
返答によっては手を出すだろう ...未だ疑問だけ、だが )
「 .....なんっ、で❗??私、助けるメリットなんか全く持って無いっ❗!❗❗❗そこの猫さんの言った通りッ❗!!!!!
....なのに、なんで❓?❓分からない、気狂いなの❓???あなたは!!!! 」
( ポタリポタリ 血を頭部や鼻から流しながら問いを続ける 助ける意味が無いはずだ ...否定は出来ない
確かに殺されるかもしれなかった しかしそれは仕方ない 互いの目的の為だ )
なのに 何故?
[ キュピッキュピッキュピッ 」
カッターが白黒の血も吸収をする ...切れ味の強化は他人の血の方が上がりやすい 怪しく白色に刃が光る
_______今なら、先程から狂人を狙って来ている怪物も
_______助けてくれたこの優しい白黒を切る事も簡単だろう
・・・ 『もう1人』 ・・・
そんなこと知る由もなく …飛び出したッ 地上!夜!
( 鬱蒼とした森の中 堂々と大穴の近くに停めてあった
___おでんの 屋台にリトルサイズの凶悪は舞い降りる )
『 - --ァ? 寝ちマったカぁ 』
( やっと 根本的な所を若干間違えながらも
清掃員の状態を察した凶悪、仕方なく… 座布団
幾つかを引っ張り出して 椅子に寝かせる )
____屋台では 他に、1人… 誰かが 居た
「[はふ はふ…]… あ、親父さん その人なのです? 」
『 ォう もウ一個 居ルら シーんデ また行クぞ 』
・・・ crush❗ ・・・
[ 溶断式マイクロチタン=ブレード ]
[ガァァ][ギィィィィン]
( 叩き潰す その選択肢を変えない蜘蛛は力押しを可決
前左脚を振り上げ___ 内部の機構を大幅に変形、武装!
見る間に節から先が溶岩の様に光る片刃の剣へと…っ! )
[ ヒュ ォォォ ][ォォォ][ オオオオ!!! ]
( そして振り下ろされる… 最早規模が"剣"ではなくっ
正に"剣山"でも落ちてくると言ったところか!つまりっ__ )
デカァァァァイ 説明不要!
・・・ 意志 ・・・
( 無言の 辛い 辛い間が流れる )
_________... だが
「 ……誰 何者… であ…れっ…… 」
( 頭痛 限り無く響く金属音。…正直、立ってるのも辛い )
「 こん… なッ 理不尽でっ___ 仕組まれた事でっ 」
( 握り締める手 …これを… 言えばもう… )
後戻りは出来ない。……だがっ
『 死ぬことなどッッ❗ 許せるものかァッっ!、!! 』
( "化物"が 言葉の一つも発さずに立ち上がる。 )
[ コルルル ルルォ--- ]
(…唸り声 ____様子が おかしい)
( 時 同じくして… )
---近い 間違いなくこの近くだ---
さぁ もう逃がさんぞ。 闘え!猛き者よッ
・・・ 生存証明 ・・・
( 数分も経たぬ内..... )
____________生きて、る?
( さっきまでとは格別に違う暖かさ、腹を空かせるような匂い、少しばかり楽な足と体 ...ゆっくりと意識が舞い戻り 目を開く )
「 ............本当に、おでンの屋台...... 」
( 此処最近はあまり見ない 昔ながらの雰囲気がある屋台 ...先程凶悪が言っていた事が冗談なんかでは無いと思えた
....湯気で何か食べているらしい客?の姿が見えないが 聞き覚えのある声....? )
「 ..... 此処はッ何処で 貴方達はいッたい.....? わた、しは ----戻ら、なくちゃ 」
( しかしそんな事に時間を使っている場合じゃない あの少年の手助けを しなくては .... )
・・・ Receive and stand ・・・
「 ......さァて、デッカイだけッて訳じャねェのは分かる が
......それ如きで俺様が倒せッと思ッてンじャねェぞ?
もッともッとォ...... 火力ッてものを上げやがれェッ!!! 」
[ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ]
( 体内に残るエネルギーを大量消費 足を地面に埋め....無駄な力を拡散させない様にさせてから 右腕に回す
肥大化 巨大化 硬化 テンションアップ ....“破壊者”に相応しい ただぶっ壊す為だけの腕 その後に残るは爽快感 .....剣山が相手でも怯む事も無く 思いっきり引き寄せてから__________
振り上げるッ!!!!!!!!!! )
「 【 ブレイク】ッッッ!!!!! 」
[ ビュオッ ________________ ]
メギィッ バキバキバキバキバキバキバキッ......ドゴォォォォォォッ!!!!!!
強烈 風を切り 骨や肉を断ち 先程まで右腕だった物体は炭 其れどころか先端部分は燃えて無くなった
しかし それ程の代償を払えば当然 .....相手の被害も大きくなる 剣山だけでは済まないッ!
( .....煙が上がり見えづらい状況 )
「 ......〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!ひっさびさにィ........イッてぇなァ゛ッ!!!!!!!! 」
・・・ “正義” ・・・
あぁ、この人は“良い馬鹿”だ
「 ......訳の分からない、人ですッ❗!! ....でも、すみませ、んっ、助かりました❗!‼ 」
( 白黒も切り裂かなければならい だがそれは....“今”じゃなくて良いんだ 先ずは ....やりたい事を最初と同じ事をするべきだ )
「 なん、で 」
( 赤猫には理解が追いつかない、今この状況、正しいのは月夜の筈 悪いのはあの狂人の筈 そしてそれに味方する白黒は ......どっち?
体の中に燃える炎の温度が溶けていくのが分かる 一体、どちらにつけば良い?簡単に言葉で揺らぐ自分が悪いのか でも、あの狂人は----- )
( 赤猫は気付かない 調子の悪そうな “愛しい人”に
ただ 頭を抱えて 悩むばかり 正義論 )
「 ......先に言っておきますけ、ど!❗!! あの人を“止める迄”は同類な貴女には手を出しません がッ❗❗!!! ...その後は恨みっこ無しで切り裂きますから、ね!!!❗ 」
( 片手に怪しく光を放ち続けるカッター まるで妖刀 ウズウズと昂る気持ちを抑え付け 暴走気味な彼女 .....から、先に )
( ......“空間”の解除をしても良い 人質は簡単に解放できる 何故それを選ばないのか?
理由はシンプル______________狂人だから )
・・・ されど迎える混沌の ・・・
【 /&₩'\€=+\₸{#₸$☆ 】[チキィッン]
(___起きようとすれば 耳から通り抜ける言語
と 同時に清掃員と座席をキツく縛り付ける半透明の鎖 )
「[はふ]……あひひっ …あふっ… ……ふぅっ 」
( …出汁をたっぷりと吸ったちくわぶ。
口内が瞬く間に熱さに襲われる感覚…
"言語?"を扱う者としては全然圧がない )
_________[ ボ"ゴ"オ"ン"ッ!!! ]
___なんかさっきまで居た穴から火が吹き出てる
ギ"ジ"ャ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"
【 この世が "悪" ならば! 】
( 無双のカギ爪!薙刀の尾!吐き出す炎の熱血漢!
悪魔ヒーロー "おやっさん"‼️…の、勢いで残党相手に
突撃薙ぎ倒しと奥地へ突進。突破力たるや最早、小粒な
ロボット達など紙くずや石ころのように吹き飛ばされ… )
『 何処ダぁッ!!!小僧ォォぉっっっ!! 』
___声をなんとかしろ
・・・ Collective Consciousness ・・・
( 前足の根本からブレードが折れ飛ぶ…
__すぐそばに回転して落ちてくる。 )
[ ザ"ザ"ザ"ズゥゥゥゥゥン ]
[ ウイィィィィーーーン ]『 __結構金を掛けたマシーンなんだがな_ 』
( 前足以外が完全な状態の… いや それよりも…
…… スピーカーを通じて 声。 )
『 __だが遊びはこれまでだ__そんな暇は無いんでね 』
[クォォォーーン][ 触覚型ウェーブキャノン ]
( 突拍子に触覚のような部位から紅色のプラズマのような
レーザーを撃ち放ってきたッ! )
・・・ 狂ェル 者 ・・・
ト"
______0._2秒内の、衝撃。
( 先程 ほんの 瞬き寸前まで白黒が立っていた場所。
____代わりに立っている_____ )
[ コォルルルルルル ]
怒 リ 餓ェ "狂ェル者"
____時速600km で白黒を殴り飛ばした
【 何者をそう言うか かの者 【化物】 】
( _____狂人のすぐ 背後 …あり得ない方向に
右腕が曲がりに曲がった… 白黒が岩の壁に陥没する。 )
・・・ 誘惑は蛇か鬼か ・・・
「 ふッ あッ? うる...さ、というか、動けない.... ? .....なンでスかね コレは .... ニャル先輩やナイアさンなどと似た気配を感じた気がスるのでスが.... 」
( 目の前で呑気におでんを食べる者を見ては何処とない既視感 ...気の抜けた旧神と言うのは確か赤城にも居たような... ?
...先程耳から通り抜けた意味不明な言語も 少し聞き覚えがある様な ...気のせいとは信じ難い )
( ....鎖で無理矢理座らされた状況で急激に爆音 ...噴火みたいな事が起こっては何も知らない清掃員
...体を飛び跳ねるかの様に震わせつつ 少し不安に )
__________大丈夫でスかね、あの少年は....
「 ....あ〜、いてて.... やっぱ、無茶し過ぎた、かなぁ ...鉄分、足んないや 」
( 今にも倒れそうな足取り 鉄刃の破片を噛み締めて無理矢理補給はしたものの 圧倒的に足りない
...そもそも擦り傷 切り傷の治療が全く出来ていない ただ血を垂れ流すばかり 未だに出口に辿り着きそうにない )
__________呼び掛ける、声が聞こえる
聞いた事の無い声が
( ....他の機械などどうでも良いとばかりに薙ぎ倒して向かって来ている ...何かは分からない が....もしかしたらを考えて銃の一発を ...凝縮する )
………………………盛大な勘違い
・・・ 猪突猛進 ・・・
[ ヂュアッ ズブバァッ ] 「 ....いッてェなァッ!! だが金掛けたにしてはガラクタ過ぎねェかァ? あのガキの方が強ェぞォ?
.....ま、遊びが終わりッてェのには同感だがよォ? 」
( ...未だに罵倒が出来るぐらいには 余裕もあるし ...何より軽い
例えレーザーで穴が空き 熱により簡単には治癒出来ず ...何より血も垂れている それでもその笑みが消える事は無い )
( ....そしてその赤い、赫い瞳の輝きは更に増す )
【 リミッターブレイク 】[ ドクンッ ドクンッ ドクンッ ]
( ........見た目に変化は見られない ...が、脈打つ音が 心臓の鼓動が響き渡る )
「 .......もッかい言ッとくが ...粗大ゴミにしてやッからなァッ!!! 」
( 折れ飛んだブレードを鷲掴みにしては ....投擲ッ____________ )
______________ブオォォォォォッ!!!
先程とは比べ物にならない速さッ!!!投げたと思ったら “既に眼前に迫る鋭利で巨大な鉄屑”が其処にあったッ!!!!
・・・ 判断 ・・・
_____________は、え❓
( 困惑 一瞬にして白黒の姿が消えて 代わりに ....立つ、怪物
思考が纏まらない 何がどうなって .....そしてやっと、理解をする 自身のとは生温い“本物の狂気”に )
今手を出せば 殺られると
( 白黒の元へと後退り 先程まで頼もしかった優しい馬鹿な人 ...一瞬でボロボロに 無事とは考えづらい ....だがその犠牲を無駄にはしない ...血を、吸収する 身体の震えも止まらない ....今からでも無理に人質の解除をしても良いが 焦って手元が震えたら ...本当に変え去ってしまう だからまだ出来ない
....刀の切れ味を上げれば 希望が微かに掴めるかもしれない そんな淡い希望は_________ )
狂気の背後から燃え上がる炎に燃料を投下した
「 ....ごめん、テホプ 流石に ....これ以上 にゃるちゃんを傷付けるのは 許せない、ぞ 」
( 狂気に立ち向かう 小さな赤猫 それでも 屈する様子は見えない )
恐怖を知った上で恐怖に立ち向かう “獅子”が其処に居た
「 ......テホプを止めるまで この炎は消えないぞ ...何度でも燃え上がるぞっ!! 」
・・・ 安堵を告げる領域 ・・・
「 あぁっっ… 分かりますっ!? 最近になって発見した
"旧時代の秘密"を神秘や奇跡術式化した新しい魔法でしてっ
謎多き旧生物が用いた業に限りなく近いものを再現に」
遠くからでも分かる雰囲気変貌
(__駆け寄る姿は清掃員と同程度の大きさ
左眼に眼帯、右手は木製の義手… 何かしら…
白衣の 金髪…その気配に似たものを感じさせる風貌 )
「__因みに今詠唱したのは『ュア=ヌ ザ トース』と
記されていた比較的巨大な神性が振るったと言われる物で」
_____________
[ バキ バキッ バ"キ"ッ!! ]
ギジャァァアァァァァァ!!!
( 立ち塞がる全てを蹴散らし…
少年の目の前を …巨大な"掌"が覆った。 )
・・・ 大機 大義 ・・・
( 反応不能速度!ゆえにノーガード! )
[ ヴァァンッ ]( もう片方の前肢が折れ飛ぶ! )
『 ふんっ 脚の一本や二本くれてやるッ! 』
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
【触覚型ウェーブキャノン】
( 反撃… ミサイルの弾幕! 狙い撃ってくるレーザー…
更にはそもそもの量を増やしての…! )
『 そろそろ失せろっ 』
オールウェポンアタック
( 大火力一斉発射!!! )
[ドドドドトドドドドドドドドドドドドッッ]
・・・ 冥所死闘 ・・・
( しかし即座 "逃れよう"とする[敵]を見逃さず… )
[ ビュッ! ] ________ロロロロ!!!
( 真っ直ぐに尾を振り下ろし 叩き潰さんと迫るっ
眼孔に走る 光なき揺らめきが見据えて離さずにっ )
「 ____っ… 離れなさい… 全員っ 今すぐ! 」
[ドムグっ][ グググッ ]
( そして防ぐは… 矢張まだまだ動く白黒。
…未だ右腕の破損が生々しく、左腕のみで
どうにか背を盾に 太く巨大な尾を防ぐ! )
・・・ 少しの日常感 ・・・
( ....相手の雰囲気変貌 そして話す内容から分かる )
.... この人喋り出すと止まらない人だッ!!!?
( つまり面倒 ....しかし何処とない親近感を湧く相手の容姿 そして喋る内容から白黒や黒などの赤城に滞在する旧神とは無関係では無いと判断 此処は少し話を聞こう )
「 ....成る程、便利な魔法なのでスね?言語だけでも理解が出来て 尚且つ此処までの精密な.....
.....貴女は賢いのでスね とても 」
( ....取り敢えずそれっぽい事を言ってみる、頭の中にはハテナマークしか浮かんでない )
_____________
見覚えのある掌 掴まれ 死
( 浮かぶ最悪の未来 瞬間に銃のトリガーを引き発砲
_______しようとした所で違和感に気付く )
“殺意が感じられない” と言うことを
........もしかしたら。 微かな希望に賭けて銃を下ろし その巨大な掌を見つめる
・・・ 圧倒的理不尽 ・・・
「 _______なァんで一本や二本で済む何て思ッてやがんのかァ、オレにはさッぱり分かンねェなァ...... ? 」
( 撃たれる直前まで不敵な笑み..... 直後 弾幕の雨に打たれる巨漢 レーザーに撃たれて ミサイルに当たり 幾ら何でも...... )
( 土煙によって生死の安否は分からない.... が )
[ ブシャッ.... ビチャッビチャッ.... ][ ゴドンッ ]
床に垂れる血液 .....そして“重い物が落ちた音”
巨漢の身に付けているメリケンサックと肩に装着する形の砲台が転がり落ちる...... 血がベッタリと“装着する内側にのみ”ついていた。
......良く見ると少し千切れた様な...... ?
・・・ 目的一致の脅威 ・・・
( 狂人 防御しようともしない .....そして白黒の言葉に大きく息を吸い込む.....
...赤猫、目に火を灯し 四本の足を地につけ 尻尾と耳を張り 一言 )
「「 断るッ!!!!!❗❗❗❗❗ 」
( 赤猫 月夜の作ってくれた銀と金の爪を装着済み 狂人の刀 限界まで吸血し ....二人とも切れ味は抜群 )
[ ガキィッ!!!!! ]( 重なる二つの受け止める音 )
( 白黒の腕 怪物の尾 ...それに割り込む形で狂人の刃が入り込み ....白黒を思いっきり蹴飛ばし 怪物に向き合うッ!!! 折れる様子は見せず 鋼よりも堅い .....強靭 ....離れろという命令に従えるほど 賢くなんかない 賢かったら狂人なんかやってない )
( 同じく赤猫 .....白黒を炎で包み 少し休憩の時 ...その炎 不死鳥の炎にて 軽傷を治す事は可能
暴走している月夜に駆け寄り ...爪を腕に立てる 自身も覚悟を決めた )
問題はどう止めるか 死なせる訳にはいかない .....ならばこの暴走を止めるには?
この2人と協力が必要 ....と、狂人は理解し
“必ずテホプを止める”と赤猫は誓う
そして無事を 2人は....いや、3人は祈る