帳が降りる
そこに集うは魑魅魍魎
百鬼が蔓延る夜の街
快楽道中最奥にて
『閻魔』が座してお待ちである
(後ろの気配に一瞬で気付き振り返り)
「……あれ、小鬼……確かみーくんっつったけ」
(大体閻魔様が外は危ないとでも言ったのだろうか。……
備えあれば憂いなし。自分も気をつけて行動しよう……と思う)
『まだ僕は君らの閻魔帳の頁をみてへんから、君らにどんな関係があるんか知りません、けど、…ここの主は僕や、言うこと聞いてな』
(そう、段に座って汚れた服を叩きつつ立ち上がる)
栞「……………」
(じ、と連れてきた彼女を眺める)
>>217
「み!みみっ!」
(よっ、と挨拶をするように金棒を持ち上げてふる、ぶおんぶおんと凶悪な音が聞こえる気がする)
「みみっ!みー!」
(そのまま彼の横を歩く)
>>219
「……ははっ、よう」
(なんとなく挨拶されているような気がしたのでこちらも軽く微笑む。
碧月ではないが確かに金棒の奏でる音は怖い。
頼もしいなーとか軽く考えつつ歩く)
>>220
『…ほぉん、仲良さげやんけ、あっちは問題なさそやな…』
(指を輪っかのようにし、覗き見つつそうこぼす)
『まぁ、みーくんがおったらどうにでもなるやろ、心配いらんかな』
>>216 >>218
「……」
「…、!…しおちゃん…?」
(落ち着かなそうな2人をみて、栞がほたるの方へとちかよる)
「……」
(手を伸ばせば触れるくらいの距離になると、栞は立ち止まって両手を伸ばし、蛍の両頬にするりと手を添えようとする)
「 …っ!……? 」
( 伸ばされた手に一瞬びくりと驚いたように肩を震わせるが、そのまま添えるように伸ばされた手に不思議そうに首を傾げきょとんとした表情を浮かべて。そのまま困ったように視線をさまよわせながら小さくため息をつき。 )
「……ふふ」
(そんな彼女の様子を見て、くすりと微笑む)
「…猫みたい、自由気ままで、伸びやかで」
(頬を撫でながら、呟く)
「綺麗ですね、貴女の瞳、亡者とは思えないくらい」
「 ………、はァ 」
( 柘榴色の瞳に困惑の色を浮かべ、首を傾げながら相槌をうつ。亡者と聞いて本当に死んだんだなぁと他人事のように思いながら、自由もある程度の制約の中で何も好きな事を好きなようにやってるだけだし…。なんて思いながらそっと目の前の同じ年ぐらいの少女をじっと見つめて )
頼「·····」
「…もう誰とも、好んで関わろうとはしてないみたい、自分だけの世界を構成しようとしてる」
私みたい
(ぽつりと可愛らしい笑みで零した言葉は、目の前の彼女以外に届くことは無いだろう)
『·····おい嬢ちゃん、いくら『巫』っちゅーでもあんまし死者と関わるんは』
「いやです」
『……………は』
「せっかくですからガールズトークをしましょう、いいお話が出来そう!」
(そう、ほたるにむかいニコリと笑った)
「 ……っ、 」
( 小さく漏らした言葉を聞き何かを言いかけるがやめて。死んだのだから言い争い何て意味ないしなァ、そう思い興味を無くしたかのようにそのまま、まだ戸惑ったようにじっと手元を見ている彼女を見て、そっとため息をつき。そのままぼんやりとしていると話を振られて少し困ったように眉をひそめつつため息をつき )
「 別にいいけど、特に話すことないだろ?……ていうか青年に用があったんじゃないの? 」
「見つけたならもう用は終わったようなものですから」
頼「…はぁ…」
(背後で頭をかかえてため息を吐く青年)
「はなすことは、そうですねぇ、好きな物の話でもしましょう、話題なんてなんだって構いません」
(そういうとたちあがってふりかえり)
「お姉さんも、です」
(そう、先まで一緒にいた女性に声をかける)
「 …?、意外と冷めてるんだナ 」
( 想像より冷めた反応に思わずきょとんとしながら呟き。後ろで青年が嘆いてるのを見て少しおかしそう目を細めて。その後急に話題を振られた彼女は少し驚いた様に目を見開き、少し困ったように眉を下げ )
「 !、…えっ、私? 」
「 ……ナツセンパイ、どーするの?あたしは別に構わないゾ〜 」
( 別に構わないといい、ふわぁと欠伸を漏らす少女を見て、彼女は懐かしそうに目を細めて小さく呟く )
「 相変わらず自由ね、ほたるちゃんは 」
「····冷たい女ですから、私、…さ!では街へ行きましょう、閻魔様に会えましたもの、被害はないはずです」
(2人に向かい手を差し出しながら、閻魔の方をちらりと見る)
『はいはい、楽しんどいで〜』
頼「·····鬼共に、会わないように」