探偵チームKZ事件ノート10

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1:千歌 海夏◆Ow:2016/05/15(日) 08:14 ID:RIY

元・風波 海波だよ。
早いことにKZのスレも10だね。

此処は、探偵チームKZ事件ノート9の続きだよ♪
荒らし&なりすまし禁止!!
雑談も控えよう!
[入れる条件]
KZが好きな子は大歓迎!

78:美里◆GY (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2016/05/16(月) 22:08 ID:dAU

『ワープホールは知っている』

第6話

美里(私)side

2度目のクジでは、かのんが王様になった。
私は、7番。ラッキーセブンだといいな。
「えーっと、何番まであるんだっけ?」
「KZメンバーが6人、私たちが10人で、16人。つまり、16番まであるって事。」
くじを持ってたRARAが答える。
「ありがと。じゃあ…。」
「ねぇ、あそこに置いてあるコスプレの衣装っぽいもの、使ったら?」
りっちゃんが部屋の隅に置いてある衣装を指差した。
いくつかの衣装は出して広げてあるけど、その他に風呂敷包みが2つもある。
「あ、その衣装、結構昔から俺ん家にあるヤツで、今は売ってないような衣装もあるぜ。女物も男物もあるから見てみろよ。使うかと思って出しといたんだけど、存在忘れてた。その風呂敷も、そのクローゼットにもあるからな。」
アーヤが風呂敷包みを、ゆもんが駆け寄ってクローゼットを開けると、どちらとも、コスプレグッズが隙間なく入っている。
「え!そんなに⁉」
「どんだけあるのよ…。」
「すごっ!若武、ひょっとしてコスプレマニア?」
目を丸くしてひなが訊く。
「若武の両親って、実はすげぇコスプレマニアなんだぜ。」
上杉君が言う。
「わぉ!初耳。」
もう、若武ん家にはびっくり。
「小さい頃、若武ん家に遊びに行くと、いつもゲームなんてしないでコスプレ大会してたよね。」
と小塚君。
「へぇ!すごい!」
雪も、皆びっくりしてる。
若武ん家恐るべし…。
「さて、じゃあ衣装選ぼっかな。」
かのんは衣装を検分し始めた。
コスチューム、 着ぐるみ、 全身タイツ、 マスク、 ウィッグ、 シューズ、アクセサリー、化粧道具…。
まぁ、呆れるほど豊富な品ぞろえ。小物も充実してる。女物の方が多いけどね。
しばらくじっと衣装を見つめていたかのんは、皆の方に向き直った。

79:美里◆GY (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2016/05/16(月) 22:17 ID:dAU

『ワープホールは知っている』

「よし!じゃあ行くよ。1番の人はラプンツェル、4番の人は女海賊に金髪のウィッグ、ナイフも持ってね!7番の人はメイド服に猫耳、14番の人はプーさん!ちなみに、王様ゲーム終わるまでずっとこの衣装で、衣装に合った言葉遣いをする事!」
❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅
さて、1番、4番、7番、14番は誰でしょ?

80:春猫◆Q2 ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2016/05/16(月) 22:31 ID:dgs

>>76え、みんな顔文字いれてないん?
てっきりいれなきゃ出ないものかと…

81:春猫◆Q2 (ノ ゜Д゜)ノdice4:2016/05/16(月) 22:31 ID:dgs

うん、ゴメン。でたわ…(笑)

82:美里◆GY ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2016/05/16(月) 22:31 ID:dAU

『ワープホールは知っている』

「え!私、1番…。ラプンツェルかぁ。」
彩葉が呆然としている。
自分が当たるとはあんまり思ってなかったみたい。
「大丈夫だよ。お姉ちゃん、髪長いからウィッグ付けなくていいし。」
葵が慰める。
「俺、海賊…。海賊はいいんだけど、女なんだよね。」
翼が呟く。
「でも翼は絶対似合うよ、コレ!」
りっちゃんが言う。
「サンキュ。」
翼がアルカイックスマイルを浮かべた。
なんかいい雰囲気?
「僕、14番。プーさんだね。」
「小塚君、落ち着いてるね。」
「うん。小さい頃から若武に着せられてた。」
「ちょっと失礼だけど、小塚君は似合いそう。」
「大丈夫だよ。よく言われるから。」
小塚君、優しい…。
「あのね、私も当たったんだ。でも、メイド服でよかった!」
でも…、女物って意外とかなりミニスカじゃない⁉そして、この衣装も例外ではなく。
「ねぇ、若武のお母さんってすごくスタイルいいよね⁉」
私は思わず訊いてしまった。
「もちろん。それに若いしね。」
答えてくれたのは黒木君。
よく見てそうだな…。
そして、もう1つ忘れていた事が…。
メイドの言葉遣い⁉とにかく敬語を使った方がいいよね。
「ねぇ、メイドの言葉遣いってどうすればいい?」
国語のエキスパートであるアーヤに訊きにいくと、答えてくれた。
「『ご主人様』とか『お嬢様』とか使ってみたら?」
ご、ご主人様⁉む、無理…!
「メイド姿で『ご主人様』とか言われたら、絶対男子は落ちる!胸キュン♡」
ひながささやく。
「ついでに、猫耳付けるんだから語尾に「にゃん♡」とか付ければ?」
と、みーこ。
「ついでに」とか言いながら、さりげなくハードル上げるな!
「そうだね!「にゃん♡」も付けて!」
全く、他人事だと思って!
「若武、チェンジングルームはどこ?」
かのんが訊く。
「あそこの扉開けると、シャワー室と個室がいくつかあるから、そこで。」
「だって!行ってらっしゃーい!」
「頑張ってね〜」
皆に見送られて、私たちはチェンジングルームの中に入った。
着てみると…。
うわっ、やっぱりミニスカ!網タイツを履くとはいえ、恥ずかしいよ…。
髪を下ろして猫耳を付けて、鏡の中の私を見つめる。
恥ずかしいけど、悔しいから恥ずかしがらずにやった方がいいかも?
自分で言うのもなんだけど、思ったより可愛いし…。
その時、かのんの声がした。
「着替え終わった?」
❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅❁*·⑅
以上です!


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