えーっと、ジャンルは『いじめ』です。
こんな駄作を誰かが読んでくれることを祈ってます。あと、アドバイス等もよろしくお願いします。
☆〜★〜登場人物〜★〜☆
*綺秋 実夜梨[きあき みより]
本作の主人公。人見知りで気弱。
【容姿】
幼児体型で髪型は黒髪のツインテール
*新島 水音 [にいじま すいね]
とても強気で傲慢。
【容姿】
少し背が低い。髪型は茶髪のフェーブのロング
*水谷 歌歩 [みずたに かほ]
ムードメーカで人気者。
【容姿】
容姿端麗。髪型はミディアムの明るい茶髪
*西沢 結花 [にしざわ ゆいか]
大人っぽい。冷静でクール
【容姿】
モデル体型。髪型は黒髪でポニーテール。
『星華オーヴェスト中高学園』・・・そこはお金持ちだけが入園を許される、いわば天国。
そんな学園に、私が入園しようとしている。
「はじめまして、綺秋 実夜梨です。よろしくお願いします」
中学生2ーB組は私を見てザワザワしている。
こういうフインキが苦手な私はどうしていいかわからず固まってしまっていた。
「はーい、静かに!!いい?みんな仲良く出来るわよね?」
「できる!!」
「え、ちょ、可愛い!!」
「ちっちゃーい」
様々な声が聞こえてくる。
「綺秋さん、席はあそこよ」
「あ、はい・・・」
教室の窓側の一番後ろだった。ざわつくみんなを横切り、席に座った。
席に座ると茶髪のフェーブかかった女の子が話しかけてきた。
「よろしく。私は新島 水音よ」
「よろしくお願いします・・・」
「ふーん・・・。ま、私の方が可愛いわ」
なんだ、この女の子は。
新島さんの第一印象が悪くなったと思っていると、先生が口を開いた。
「あ、別に気にしなくてもいいことだけれど、理事長の娘様だから変な真似はしないようにね?」
「「「えーーーーーーーー!?!?」」」
教室に今日一番の叫び声が上がる。
私はうっかり耳を塞いでしまった。
「せ、先生!!そんなこと言わなくても・・・」
おぉ〜来ましたよ〜!やっぱ霜月はセンス?あるね!上手く褒めることができないがすごく面白くて楽しみな小説!
5:霜月:2014/01/10(金) 19:16 ID:h4U >>しょこら
ありがとう!!本当に来てくれると思わなかったよ!!
センスあるなんて///
ないよ、センスなんか><他の方に比べたら駄作以下だよ!!
でも、頑張るので見てて下さい`・ω・´
「うふふっ。でもみんな!!理事長の件は気にしなくてもいいから、仲良くしてあげてね」
「ハーイ」とあちらこちらで声が上がる。このクラスはなんだか安心でき・・・そう、かな。
授業はあっという間に終わりを告げた。まるで一瞬のようだった。
「実夜梨!!一緒に帰ろ」
その頃の私は友達も少しできていた。
あれだけ印象の悪かった水音さんとも今は仲良くなっていた。
「うーん・・・。ごめんね、今日は提出しなくちゃいけない書類を書くから一緒には帰れないの」
そういうと水音の顔色がサッと変化した。まるで青紫のような色になった。
「どうしたの?」
よく見ると水音は小さく震えていた。何からの震えなのかはわからない。
「・・・ッ。そんなの家でやればいいじゃない!!」
「水音さん?」
「いいからサッサと帰るわよ!!この私が一緒に帰ってあげるのだから光栄に思いなさい!!」
私は水音さんの剣幕に押されてそろそろと席を立った。
水音は「当然でしょ」と言ってるようにも思えた。
しかし、なにかに怯えているような気もした。
ガラッ
そう思考回路を巡らせていると、教室のドアが開いた。
「あっれれ〜?実夜梨ちゃんじゃ〜ん!!」
私と水音さんしかいない教室に元気な声が響いた。
声の主は「水谷 歌歩」。そして水谷さんの後ろにいるのは「西沢 結花」。
この二人はクラスでもみんなの中心にいて、目立っていたため早い段階で顔と名前を覚えた。
「何してるの?こんなところで」
ニコニコしながら私達に近づいてくる水谷さん。西沢さんも後ろからついてきている。
「えっと・・・。」
私が事情を話そうとしたその瞬間。
「行くわよ!!」
そう言って水音さんは私の腕を引いて走り出した。
私はバランスを崩しそうになりながらも水音さんのスピードに付いていく。
「どこ行く・・・のっ!!」
そう言った水谷さんは水音さんに足をかけて転ばせた。
私まで巻き沿い!?と思っていたら、西沢さんが私を引っ張った。
水音さんに捕まれていたが、その手はスルッとほどけ、私は西沢さんのおかげで転けずにすんだ。
「に、西沢さん、ありがとうございます」
「結花って呼んで。それと、敬語じゃなくてもいいわよ。」
「じゃあ・・・、ありがとう結花」
そういうと結花は美しく微笑み、「どういたしまして。実夜梨」と言った。
「痛いぃ・・・」
水音さんがゆっくりと起き上がろうとした。
「大丈夫」と声をかけようと思い、駆け寄ろうとした。
しかし、結花がそれを遮った。
「お前は一生這いつくばっときゃいいんだよ!!」
「あぅっ!!」
まさかだった。
水谷さんが罵倒を飛ばしながら起き上がろうとした水音さんの背中を踏みつけている。
間の前の光景はそう、ただの『いじめ』だった。
「水谷さん!?なにを・・・」
「実夜梨。これはこのクラスの常識なのんだよ。」
水谷さんの声は先程の元気で明るい声とはうってかわり、冷たく、怖いな声だった。
「常識?」
私はあり得ないと思った。
いじめが常識?そんなはずはない。いじめは犯罪。どう考えてもいけない。
「お父様に言いつける・・・」
「残念、それは無駄。許可だって取ってあるし。」
「ウソ・・・」
私はただただ、動けなくなってしまった。
ショックと目の前の光景に呆然とした。
「ごめんね、初めてだからわからないでしょ?順を追って説明するわ」
結花がそっと私の手を握り、教室の外へ行った。
「実は、水音は犯罪者の娘なの。」
「え!?」
犯罪者の娘?水音さんが。嘘だ。だってここは・・・
「でも、ここはお金持ちだけが許される学園だよ?犯罪者の娘が入園できるはずないよ」
結花は少し迷ったような表情をした。
夕日の光に照らされるその表情はとても美しいと思ってしまった。
結論がでたのか、やがて結花は口を開いた。
「犯罪者の娘だからって貧困って決めつけてはいけないわ。裕福な家庭だって所詮人間。罪だって犯しかねないわ。」
結花の言葉は一つ一つに重みがあり、そして残酷だった。
「なんの事件を起こしたの?」
私は何故か気になる小さな疑問を投げ掛けた。唐突な質問も結花は丁寧に答えてくれた。
「水音の父親は政治家で、同僚の政治家が昇格したことに嫉妬して殺害したのよ。」
殺害・・・。その罪は重いよね。うん。
いじめた理由はよくわかった。でも・・・。
「じゃあ、なんでお父様はいじめなんて許可したの?」
お父様がそんなことを許すとは到底思えない。よっぽどの理由があったからだと思う。
「学園の恥になるから、処罰するように、頼まれたのよ。私達がね。」
ああ、そっかぁ。
お父様がいじめの原因だったんだ。なんだ、そっかそっか。うん、もう納得せざるおえないよ。
「・・・。そっか、ありがとう。丁寧に教えてくれて感謝するよ」
結花は何もいわず微笑んだ。