バスケも恋も頑張ります!

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1:ちえり:2014/07/06(日) 18:44 ID:dxE

友情&恋愛小説っぽいの書きます!
よろしくお願いします。

2:ちえり:2014/07/06(日) 19:28 ID:dxE

登場人物

篠原真穂
中学校1年B組。バスケと恋を頑張る女の子。バスケをするときはちょっとおっちょこちょい。バスケ部のある男の子に恋をする。バスケ部の先輩や顧問には心を開いているが、顧問には怖がっている。バスケはできないけど身長が高い。

檜山舞

中学校1年A組。バスケ部。ちょっと天然。真穂とは幼なじみ。

西山真莉
中学校1年B組。バスケ部。小学校1年の時からバスケをしている。学年トップの成績で運動も勉強もできる。

花咲舞
中学校1年A組。バスケ部。その日習ったことはその日覚える天才型。とてもモテる。美恵乃の妹。

天野美姫乃
中学校2年B組。バスケ部キャプテン。とてもバスケが上手。時々バカになる。

谷口美々乃
中学校2年A組。バスケ部副キャプテン。お嬢様。

花咲美恵乃
中学校2年B組。バスケ部。花咲舞の姉。面白い。

西田美久乃
中学校2年A組。バスケ部。真莉のご近所。

安藤美羅乃
中学校2年B組。バスケ部。背が低い事を気にしている。

華原美穂乃
中学校2年A組。バスケ部。50メートル平泳ぎで県1位。

3:ちえり:2014/07/06(日) 19:40 ID:ucA

登場人物

梨香、凛、梨亜、梨菜、梨沙、梨真、梨恵、梨里
中学校3年B組。バスケ部。梨香は元キャプテン。凛は元副キャプテン。総体で負けて引退した。全員心優しい。

恋出智世子
バスケ部顧問。見た目もとても怖いし実際にも怖い。でも本当は心優しい。チョコ先生と言われている。怖い時と優しい時のギャップが激しすぎる。3年A組担任。

岸野裕太
中学校1年B組。バスケ部。モテる。バスケがうまい。

岸本亮
中学校1年B組。バスケ部。とてもモテる。バスケはまあまあ上手。

4:ちえり:2014/07/06(日) 21:29 ID:0Vc

私は篠原真穂。中学生になって約1ヵ月。一週間後には総体がある。私のせいで先輩に迷惑をかけていることが最近の悩み。この1ヶ月間とても大変だった。

そして今から部活。中間テストもあり、もうくたくた。恋出先生はチョー怖い。吹奏楽に入れば良かったのかな?タイマーの時間覚えてないからすぐにうまくうごけない。

「ハァー」

「どうしたの?真穂ちゃん。」

「真莉ちゃんいたの?最近疲れるなぁと思って。総体近いし、でも私迷惑かけてばかりだし。」

「私もだから大丈夫。テストの結果どうだった?」

「うーん。ビミョーかな。ギリギリ400点いったけど…真莉ちゃんは?」

「私も400点はいったよ。あと20点で500点だったのに。」

「すごいね!私、本当だめ。ハァー部活か〜」

「頑張ろうね!」

「うん…」

私たちは体育館へ向かった。

5:ちえり:2014/07/07(月) 19:42 ID:4dk

体育館の更衣室にはもう舞ちゃんとひま(檜山舞)がいた。

「ひまたち来るの早くない?」

「だって、うちらの担任帰り学活終わるの早いもん。」

「確かにあの先生は終わるの早すぎだわ。今日も部活だね。」

「うん!フッタワークとかめっちゃ嫌だよね。」

「ひま、フッタワークじゃなくてフットワーク。」

「アハハ。間違えちゃった。テヘ。」

「………テヘ。じゃないわー!もう…」

「まあまあ、いいじゃん。同じようなもんじゃないの。」

「全然違うわ!もういいや…早くいこ……」

これから部活と思うとえらくなる。なんでバスケ部とか入ってんだろ。

6:ちえり:2014/07/07(月) 21:53 ID:NGc

私たちは部活の準備をして、部員が全員集まるとフットワークを始めた。

あぁ……足痛い。明日も筋肉痛だわ。

先生来ないよね…あの先生嫌い…

「舞〜!檜山舞!ちょっとおいで。」

「は〜い!」

先生いつの間に来てたの!?
ひま、大丈夫かな?

〜1分後〜

「1年生は隅でハンドリングとかしてて何でもいいから。」

私たちは梨香さんの指示でいつも通りハンドリングをした。

7:ちえり:2014/07/07(月) 22:02 ID:NGc

「花咲舞〜!」

先生はこっちに来いと手招きをした。

「はい。」

そして普通に帰って来たひまに私すぐさま声をかけた。

「ひま。怖くなかった?」

ひまはふんわり笑いながら。

「全然!ただお前は勉強が足らなさすぎるって怒れただけ。あとは、もう少しどうしたらいいかとか教えてもらった。」

「うそ!そんなわけ…」

ゴンッ!

私の頭にボールが思いっきり当たった。そして派手にずっこけた。

「ごめん!大丈夫?」

「大丈夫ですから、練習に戻ってくださいっ!」

「分かった。本当にごめんね!」

「真穂、大丈夫?」

「真穂ちゃん。本当に大丈夫?」

真莉ちゃんも私に気遣って話しかけてくれた。

「うん。慣れてるから…」

「真穂ー!大丈夫か〜」

「は、はい!だ、大丈夫ですっ!」

先生の声にびっくりしてしまった。

「そうか〜ならいいわ。真莉〜!おいで!」

「はい!じゃあね真穂ちゃん。」

「うん。じゃあね。」

うそー!次絶対私じゃん怖いよー!

「真穂ちゃん!前見て練習して。」

「はい!」

そうよ。そんなことより頑張んなきゃ。

そして少しすると…
私にとって恐ろしいことが起きた。

8:ちえり:2014/07/08(火) 18:29 ID:MNo

「真穂〜!ちょっとおいで〜!」

「は、はいっ!」

ひゃあー怖いよー!

私は恐る恐る先生の方へ行った。

「まぁ座りんさいな。」

「はい。」

私は先生の隣に座った。

先生の隣になんか座りたくないー!


「真穂。お前なんでバスケ部入ろうと思ったん?お前だけバスケ出来んのに。」

グサッ

私の気にしてることを……

「私は3年生の時に真莉ちゃんのいるミニバスの練習に行ったんです。そこでバスケを体験したときに楽しかったし、皆さんがとても優しくしてくださってそれでバスケが好きになったからです。やったことのないことをするよりはいいなぁと思ったからです。」

何言われるんだろう?怒られたらどうしよう?

9:ちえり:2014/07/08(火) 21:24 ID:oic

すると先生はにっこり笑った。

「おまえきちんと話し出来るんだな。いつも先生が話しかけてもまともに話をせんから、話は出来んと思ったわ。」

ほえ?

「はい…」

「まぁいいわ。お前、なんで真莉たちがバスケ部に入ったか知っとるか?」

「知りません。」

「真莉はミニバスやっとったから。檜山舞は部活体験に来たときどの部活よりもバスケが楽しかったから。花咲舞はお姉ちゃんがバスケしてたから。人それぞれ入った理由は違うんだ。真穂は誰と一緒だったか?」

「違いました。」

「だろ?だから真穂は出来ることをしろ!お前は行動が遅い!いちばん早く気づいてもすぐ行動せんから、すぐみんなにとられる。だから気づいたら走れ!真穂以外のみんなはすぐには気づけん。だから頑張れ!」
先生は優しく笑った。今まで見たことのない優しい顔だった。

「はい!」

「真穂は檜山舞とは違ってまぁまぁ勉強も出来とるしな。勉強困ってないだろ?」

「えっ?」

「あくまでまぁまぁな。」

「あぁ、はい。」

「じゃあ、かえってよし!」

「はいっ!」

恋出先生って私のことよく見てくれてる。案外優しいし。

顧問が恋出先生でよかった。

10:ちえり:2014/07/08(火) 21:28 ID:oic

誰か感想くださいね!

お願いします!

11:ちえり:2014/07/10(木) 21:15 ID:TOU

よし!頑張ろう!

私たちは場所を変えてタイマーの近くでドリブル練習を始めた。
すると真莉ちゃんが私の隣にきた。

「真穂ちゃんどうだった?」

「うん。まぁまぁかな。怖くなかったし。」

「良かったね!私も全然大丈夫だったし。」

そういえばみんな先生と話してからは表情が明るくなった気がする。
先生は魔法が使えるのかもしれない。

私たちは練習後掃除をした。
私は誰よりも早くモップを取りに行った。

「今日も疲れたね〜」

「でも舞ちゃん出来るじゃん。」

「ひまちゃんだってできてるじゃん。」

舞ちゃんとひまが隣ではなしている。
舞ちゃんとひまは仲が良いんだよね〜

「真穂ちゃん、最後頼んでもいい?」

「うんいいよ。真莉ちゃんたちは最初に行ってて。」

私は最後にごみをとって更衣室に向かおうとしたときだった。

「危ない!」

「えっ?キャアア!」

ボールを踏んでしまい足をくじいてしまった。

12:ちえり:2014/07/10(木) 21:28 ID:TOU

「いったー」

「ごめん!大丈夫?」

声をかけたのは同じクラスの裕太くんだった。

「う、うん。私が見てなかっただけだから。」

「いやいや。見てなくてもボールが転がっていったんだから。ずっとボールがその場にあった訳じゃないから。ごめん!立てる?」

立ってみたものの足が痛くてたっていられない。

「立てることは立てる。でも……」

「歩けないよね。待って先生呼んでくる。顧問の先生名前何だっけ?」

「恋出先生。」

「じゃあ。座って待ってて。」

「う、うん。」

裕太くんは体育館からでていった。

優しい〜

裕太くんってめっちゃ優しいんだ。
やばい。恋しちゃった……

その時の胸の鼓動はとても速かった。

13:ちえり:2014/07/11(金) 16:33 ID:vKQ

すぐに恋出先生が来てくれた。

「真穂〜大丈夫か?」

「あ、はい。」

「ちょっと足見せてな。」

そう言うと先生は私のバッシュを脱がし、靴下も脱がした。

足は内出血していた。

「青くなっとるか。保健室行こうか。」

「はい。」

先生は肩をかしてくれた。

「大丈夫か?」

「はい。」

「あっ真穂って汽車だっけ?間に合うか?今6時35分だけど。」

「汽車、57分なんでちょっと間に合わないかもしれないです。着替えてないので。」

「そうか。あっ梨香〜!」

先生は、後ろを向いて梨香さんをよんだ。

「はーい!」

「悪いけど、真穂の荷物保健室まで持ってきてくれんか?」

「分かりました!」

そして保健室に入った。

「まぁ座っとけ。」

私は椅子に座った。

先生は引き出しを開けてなにかを探している。

「どこかいな?園香先生は帰ったしな〜あっあったあった。」

先生は湿布を出してきて私の足に貼った。

「冷たっ!」

「明日は部活するなよ。」

「えっ?何でですか?」

「何でですか?って足痛いのに当たり前だろ!そんなに迷惑かけたいんか!」

先生が怒ったー

怖いよ〜

14:ちえり:2014/07/11(金) 16:57 ID:vKQ

「まぁまぁ先生。真穂ちゃんだって部活に来たいんですよ。」

「そうですよ。部活に来てすこしでもバスケが上手になりたいんですよ。」

「部活を見てるだけでも練習なんですから。」

そこには、梨香さんと凛さんと梨亜さんがいた。

「ま、まぁ。そうだな。真穂、明日してもいいぞ。激しいのはするなよ!」

「はい。」

梨香さんたち優しい〜

「真穂ちゃん大丈夫。荷物は持ってあげるから。汽車間に合わんから急ぐよ!」

「私は汽車じゃないけど途中までは行くから。」

「ありがとうございます。」

「肩かしてあげるね。歩ける?」

「はい。本当にすみません。」

「いいって。気にしないで。」

本当に皆さん優しい。

さんざん迷惑かけてるのに…

15:ちえり:2014/07/11(金) 17:14 ID:vKQ

廊下を歩いていると美姫乃さんたちがいた。

「凛さん、汽車じゃないですよね?私が持ちますから。私汽車ですから。」

「ああ、ありがとう。」

「凛さん、ありがとうございました。美姫乃さんありがとうございます。」

「いいよ、いいよ!気にしない、気にしない。」

「梨香さん。持ちますから!」

「あーありがとう。」

「いえいえ。」

「梨香さん、ありがとうございました。美々乃さんありがとうございます!」

「いいの。気にしない!」

「莉亜さん、私が真穂ちゃんに肩かしますから。」

「いいよ。3年じゃないと危ないし。」

「すみませんお手伝い出来なくて。」

「気にしないで。」

美恵乃さんも優しい〜

皆さんは汽車まで荷物を運んでくださった。

莉亜さんには汽車までつれてきてもらった。

「皆さん、本当にありがとうございます!」

「いいってば。」

「そうだよ!」

皆さん優しすぎて泣けそう。

優しい先輩で良かった。

16:ちえり:2014/07/14(月) 09:04 ID:NGc

私が汽車の椅子に座って居ると裕太くんが来た。

どうしたんだろう?あっ私、お礼言わなきゃ。

「裕太くん、先生呼んできてくれてありがとう。」

「いやいや、俺が悪いんだしごめんね!」


「ううん。別にいいから。ていうか裕太くん汽車だったんだね。」

「うん。気づかなかったんだ。」

「ごめん。」

私たちは話をしているとひまが来た。

「真穂!大丈夫?美姫乃さんたちからボール踏んで足くじいたって聞いてびっくりしたよ。」

「うん。一応ね!」

「じゃあ俺はこれで。本当にごめんね!」

「いいよ。気にしないで。」

そう言うと裕太くんは風のようにさっていった。

「さっきの子誰?」

「同じクラスの岸野裕太くん。私をこかした人。わざとじゃないんだけどね。」

「当たり前だね。それはまぁけががなくて良かったよ。」

「いいや、けがしたから。」

「うそ!だから先輩と一緒に来たんだね。」

「そうだよ!」

ひまも心配してくれてるんだな。

嬉しい。

17:ちえり:2014/07/14(月) 17:53 ID:dik

汽車が駅に着こうとしていた。

あっどうして降りよう?
足痛いしなぁ。でもまた、先輩に頼むわけには行かないし。

あっひまに頼もうかな。

私は隣にいるひまに声をかけた。

「ひま。私足痛いからさ降りるの助けてくれない?」

「うん。いいよ!でも、私真穂に肩かす自身がないわ。」

私たちが困っていると美姫乃さんと美々乃さんがやって来た。

「真穂ちゃん。美姫乃さんと美々乃さんが居れば大丈夫だよ!」

「美姫乃変なこと言うのやめてくれる。」

「ごめん!でも真穂ちゃん本当に私たちが居れば大丈夫。」

「えっでも迷惑かけますし。」

「何を言っているの。困っている人を見たら助けるのが当たり前でしょ。」

「もう駅着いたんだから。」

そう言うと美姫乃さんと美々乃さんは片方ずつの肩をかしてくださった。
そして私を持ち上げるようにして駅に降ろしてくれた。

「すみません!重たいのに。」

「いいや、全然軽かったよ。ねっ美々乃?」

「うん。でも、どうやって帰るの?」

「あっ……」

少し気まずい雰囲気になった。

「大丈夫よ。私の者に送ってもらいましょ。ね。」

「えっでも。」

「いいから。」

私は結局美々乃さんにお世話になった。

18:ちえり:2014/07/15(火) 22:30 ID:1tE

「すみません!ご迷惑をかけて。」

「気にしないで。私も1人で帰るの嫌なのよ。今日はわざわざ市内まで行かなきゃいけなかったの。帰り道が同じ方で良かったわ。」

美々乃さんってこんな大きな車にいつも1人なんだ…

「美々乃さんの家はこの辺だった気がするんですが?」

「この辺のは別荘なのよ。本当の家は市内よ。」

べ、別荘!?
さすがお嬢様…

「ならなんで田舎におられるんですか?」

少し遠い方を見ると美々乃さんは話し始めた。

「母がね…恋出先生に助けてもらったの。母もお嬢様だったからさ学校でうまく馴染めかったの。1人だけ違うからビミョーにいじめられたんだって。それを見かけた恋出先生がさ、学校のみんなに言ったんだって。お嬢様だろうがみんなと同じ人間なんだから、人間がみんなと同じ顔で性格だったら怖いだろ、だから美々香がいじめられる必要ないって。凄いよね。」

「そんなことがあったんですね。……っていうか美々乃さんのお母さんと恋出先生って同級生何ですか?」

「みたいね。さぁ着いたわ。」

いつの間にか家の前に着いていた。

「ありがとうございました!」

「じゃあね。」

「さようなら!」

19:ちえり:2014/07/16(水) 21:37 ID:0Go

じゃあ、恋出先生のいる学校に通わせるためにわざわざここに住んでいるんだ。

すごいな…

恋出先生っていい先生なのかもしれないな……

……怖いけど

私はいろんな事を考えていた。

「ただいま〜」

「おかえりー」

お母さんの声が台所の方からした。

私は台所へと向かった。

「お母さん、足けがした。」

「はぁ?何して。」

「部活で。」

「ふーん。」

それだけ?たったの。ひどっ!もういいよ!二階あがる!

私は自分の部屋に入った。

今日も部活疲れたなぁ。明日も頑張らないとね。

私は夕食を食べ、お風呂に入りさっさと寝てしまった。

20:ちえり:2014/07/19(土) 17:11 ID:V2s

〜次の日〜

「ファー眠たい〜でも、学校行かなきゃ!」

支度をして私は家を出た。
大きな木のある場所へ急いで向かった。

そこにはひまがいた。

「ごめん!遅くなって。」

「ううん。私も今来たとこだから。ていうか、足は大丈夫なの?」

「大丈夫じゃない。チョーー痛い。」

「なのに自転車で来たの?」

「歩くよりはましだよ。それより早く行こ。」

「うん!」

今日も部活かぁ〜嫌だな……でも頑張ろ!

私たちは駅へ向かった。

21:ちえり:2014/07/19(土) 17:44 ID:W4A

駅に着いて10分後ぐらいすると汽車が来た。

「はやく乗ろっ!」

「え、うん。」

そして、椅子に座った。

「真穂ちゃん。」

誰だろう?声のすり方に顔を向けるとそこには裕太くんがいた。

裕太くんだと知った瞬間胸がドキドキした。

「ゆ、ゆ、裕太くん。お、おはよう。どうしたの。」

「足、大丈夫かなって思って。大丈夫?」

「だ、大丈夫だけど……」

自分で顔が赤くなるのがわかった。

「本当に大丈夫?顔赤いよ。」

裕太くんの声に反応してひまが私を見た。

「真穂!顔赤いよ。熱があるんじゃない?」

そう言って、ひまはおでこを触った。

「ひま、大丈夫。大丈夫なはずだから…」

「熱いよ!熱絶対あるよ。駅に着いたら急いで学校行こ!」

「真穂ちゃん、大丈夫?」

「うん。」

そして駅に着いた。

「さっ行こ!」

汽車から降りて数歩歩くとフラッとした。

そのあとの記憶はなかった。

22:ちえり:2014/07/19(土) 18:58 ID:V2s

「ん…」

目を開けると、知らない女の子がいた。長い髪をポニーテールにしていて、とてもかわいいって感じの子だった。

「大丈夫?園香先生、篠原さん起きました。」

「本当?あら、良かった。大丈夫?」

「はい。でも、何があったんですか?なんで私保健室に居るんですか?それに彼女は?」

「この子は今日転校してきた、月影光さん。篠原さん、なにも覚えてないの?」

「先生、覚えてないのも無理ないですよ。私は月影光。よろしくね、篠原さん。」

「私は、篠原真穂。月影さん、よろしくね。名字じゃなくていいから、それにさんじゃなくていいから。」

「分かった。私も光でいいよ。」

「うん。なんで光ちゃんは保健室に居るの?」

「私も倒れたの。みんなの前であいさつしきゃいけなくて緊張しちゃってさ。」

「そうなんだ。って私”も”ってことは私倒れたの?」

「そうだよ。詳しいことは園香先生に。」

「篠原さんはね……」

23:ちえり:2014/07/19(土) 21:17 ID:vu.

追加登場人物

月影光

1年B組。転校生。美術部。真穂にだけ心を開いている。

園香百合
保健の先生。優しいけどぶちぎれると誰にも止めれない。


回想

バタッ

「真穂!大丈夫?」

ひまが叫んだ。体を揺すっても目覚めない。

「真穂ちゃん!待ってて先生呼んでくるから!」

美姫乃さんがすぐに気づいてくれて先生を呼びに走った。

美々乃さんがおでこを触った。

「すごい熱。あっそうだわ。」

自分のハンカチを濡らしておでこの上においた。

「真穂、大丈夫かな?」

「大丈夫よ。美姫乃が先生呼んできてくれるから。それにしてもひどいわね。」

「何がですか?」

「ほとんどの人が真穂ちゃんをほって何もなかったように学校に行っている。」

24:ちえり:2014/07/19(土) 21:29 ID:zzs

回想続き


「真穂ー!大丈夫か?」

恋出先生が来てくれた。

小さい声で美々乃さんが美姫乃さんに話しかけた。

「なんで恋出先生なのよ。」

「近くにいたから。大丈夫だって、こういう時は優しいから。」

恋出先生もおでこを触った。

「熱があるか。仕方ない。悪いけど、誰か真穂の荷物持ってくれんか?」

「先生!私が持ちます。」

「お、俺も持ちます!」

「じゃあ頼むよ!」

恋出先生はおんぶして保健室に行った。

「園香先生!真穂を頼みます。」

「恋出先生!どうしたんですか?」

「かくかくしかじかで……」

「分かりました。朝の職員会議に早く行ってください。」

「出来たら、昨日足けがしてるんで見てやってください。お願いします。」

回想終了


「…ってことなの。」

「分かりました。すみません。ご迷惑かけて。」

「いいのよ。先輩や友達や恋出先生にお礼言っときなさいね。熱は下がったかしらね。計ってみて。」
体温計を渡された。
「はい。」

ピピピッ

37.7度

「まだあるわね。もう少し休んでいなさい。先生は月影さんに学校案内してくるから。」

「はい。分かりました。」

「きちんと休んでてね。真穂ちゃん。」

「うん。」

25:ちえり:2014/07/21(月) 11:11 ID:0Vc

「光ちゃんか〜仲良くなれるといいなぁ〜」

私は小さくつぶやいていた。

〜♪〜♪

少しするとチャイムが鳴った。

1校時目が終わったチャイムかな?
体がだるいし足が痛い。
学校来るんじゃなかった。

コンコンッ

ドアをノックする音が聞こえた。
そのあと、ドアが開いた音がし、誰かが入って来た。

誰だろう?園香先生かな?

「真穂、大丈夫か?」

そこには、恋出先生がいた。

「な、なんでおられるんですか?」

「真穂が大丈夫か見に来てやったってことが分からないか?」

「いいえ。分かります。あっ先生。今日はありがとうございました!」

「どういたしまして。熱はあるんか?」

「少し前まではありました。」

「そうか。ならまだあるかもな。足は?」

「一応大丈夫ですけど…あっ先生授業行かなくていいんですか?」

「次、3年両方とも国語ないから大丈夫だ。」

「そうなんですか。」

「まぁ今日はゆっくり休んどけ。部活も来んでいいから。」

そう言って先生は保健室から出た。

あの先生優しいのか怖いのか分からない!

26:ちえり:2014/07/21(月) 15:09 ID:vu.

あんまり無理すると良くないからってことで、私は1日中保健室にいることになった。

光ちゃんも調子良くないってことで保健室にいることになった。

「光ちゃんはなんで転校して来たの?」

「前の学校でいじめられてたの。」

光ちゃんはそのとき悲しい顔をした。

「ごめん!辛いこと思い出させちゃって。でもそうなら、光ちゃんはまた転校しなきゃいけなくなるかも。結構、この学校いじめられてる人いるの。」

「そうなの?お母さんがあんまりそういうのないからって来たのに。」

「先生とかは気づいてないだけなの。この学校ね、東、西、南小学校の卒業生の子達が通ってるんだけどね、西小学校の子達がすごいらしくてさ。ちなみに私は南なんだけどね。」

「そうなんだ……でも、真穂ちゃんがいるから大丈夫。見たときから仲良くなれる気がしたの。」

「ありがとう。そんなこと言ってくれる人初めて。私ことは呼び捨てでいいよ。」

「私も、呼び捨てで呼んで。これから仲良くしようね。」

「うん!光はなに部入るの?」

「美術部。小学校のとき絵を描くのだけは得意だったの。賞もたくさん取ったんだ。」

「すごいね。」

私たちはたくさん話をした。とても楽しかった。

27:ちえり:2014/07/24(木) 09:45 ID:SSA

給食の時間になった。

「給食ってどうなってるんだろう?」

「私は、お弁当だよ。明日からは給食だけど。」

「いいなぁ〜お弁当。」

「真穂ちゃん!」

そこには給食を持った裕太くんがいた。

「裕太くん。あっ給食持ってきてくれたんだ。ありがとう。」

「いや、俺保体係だから先生が持って行ってて言ったから。」

「そっか。あと、今日はありがとう。」

「ううん、別にいいから。今日はゆっくり休んで。」

「ありがとう。じゃあね。」

裕太くんが出て行ったと同時に顔が赤くなった。

「真穂、どうしたの?」

「な、何でもないから。ご飯たべよっ。」

「うん。」

光に気づかれちゃったかな?なんで恋ってこんなに苦しいんだろう?

28:ちえり:2014/07/28(月) 21:59 ID:uq6

「いただきます。」

「いただきます。」

私と光はご飯を食べ始めた。

すると、園香先生が来られた。

「あら、良かったわ。ご飯食べてたのね。」

「あっ、はい。すみません。勝手に食べてて。」

「別に、いいのよ。給食時間になってるし。」

「そうですか。」

「午後からは3人で自己紹介ゲームしましょう。」

「先生、自己紹介ゲームって何ですか?」

「月影さんは知らないんだったわね。すごろくして、止まった所の質問にみんなが答えるってゲームよ。」

「そんなのがあるんですか?でも、終わったらどうするんですか?」

「たくさん質問があるから、大丈夫よ。給食時間終わったらまた来るからじゃあ。」

園香先生は出て行った。

「そんなゲームがあるんだね。初めて知ったよ。」

「そうなんだ。私は中学入ってすぐにクラスのみんなとしたんだよね。」

「そうなんだ。楽しみだな〜」

私たちは楽しく話をした。

29:ちえり:2014/07/29(火) 18:32 ID:M6g

「あのさ、話変わるけどいい?」

「うん。いいよ。」

「隠さなくて、いいよ。もうわかってるから、教えて。」

「何が?」

「好きな人。」

私は飲んでいた牛乳を吹き出しそうになった。

「な、な、な、なんでそうなるの!」

「だって全然話してくれないんだもん。裕太くんでしょ?」

「そうだけど…そのことはほっといて!」

「ほっとけないよ。裕太くんモテてるっぽいから。」

「そうだろうね。結構カッコいいし、優しいしね。」

「そうそう。だから困ってることあったら相談して。こう見えても私、彼氏いるんだから。」

「ええーー!」

私は大声を出してしまった。

「真穂、声大きい。」

「ごめん。びっくりしちゃって。彼氏優しい?」

「うん。前の学校にいたときにできたの。」

「いいなぁ。でも、前の学校にいい人もいたんだね。」

「うん。私のことすごく大切にしてくれたの。両想いだって知った時は嬉しかったよ。」

そのときの光は楽しそうだった。
とても好きなんだな彼のこと。

30:ちえり:2014/08/02(土) 19:29 ID:SP2

「いじめられてても、彼のおかげで頑張って学校に行ってたよ。でも、やっぱり辛かった。彼がね、だったら転校したらって言ってくれたから転校したんだ。離れててもずっと好きでいるから大丈夫って言ってくれたしね。」

「とってもいい人だね。」

「でしょ。だから頑張らなきゃ転校して来た意味が無くなるのは嫌だから。」

「そうだね。でも、本当にすごいよ、この学校。だって階段から落としたとか、骨折させたとか。」

「怖いね。あわないといいけど。」

「大丈夫。私できる限りは助けるから。」

「ありがとう。」

光は微笑んだ。

怖いけど、光を助けることができるといいな。だって友達だもん。

私は心の中でつぶやいた。

31:ちえり:2014/08/09(土) 12:54 ID:h8A

私は時計を見た。すると、給食時間があと5分しかなかった。

「光、急がないと給食時間終わっちゃう。」

「本当?じゃあ急がないとね。」

私と光は急いで食べ終わった。

「ごちそうさま。」

「ごちそうさまでした。」

すると園香先生が入って来た。

「ご飯は食べ終わった?」

「はい。」

「じゃあ、先生が持って行っておくわね。月影さんのはロッカーの中に入れておくわね。」

「すみません。ありがとうございます。」

「あ、ありがとうございます。」

「いいのよ。それが仕事だから。休憩時間もゆっくりしてなさい。」

そう言って先生は出ていった。

「いい先生だね。園香先生って。」

「うん。私もそう思う。」

私たちは休憩時間もゆっくり過ごしていた。

32:ちえり:2014/08/13(水) 13:21 ID:3S2

休憩時間は騒がしかった。

コンコンッ

ドアをノックした音がした。

誰だろう?保健室にはほとんど人来ないのに。

「失礼しまーす。」
そこにはひまと真莉ちゃんと舞ちゃんがいた。

「みんな!どうしたの?」

「もちろん真穂のお見舞いと光ちゃんに自己紹介しに来たの。はじめまして!私は檜山舞。クラス違うけどよろしくね。」

「私は、西田真莉です。私はクラス一緒だから。よろしくね。」

「私は花咲舞です。私はクラス違うけどよろぴくね。」

「私は月影光。よ、よろしく。」

「でも、休憩時間少ないから帰るね。バイバーイ!」

「バイバイ。」

ひまたちは保健室から出た。

「みんな明るい子たちでしょ。全員バスケ部なんだ。」

「そうなんだ。また新しく友達出来て良かった。」

「そうだね。」

33:ちえり:2014/08/14(木) 09:36 ID:NeU

訂正します。

×西田真莉
○西山真莉
です。
すみません!

続き書きます。


休憩時間も終わり、私と光と園香先生ですごろくを始めた。

「月影さんから時計回りでしていきましょう。月影さん始めて。」

「はい!えっと、好きな動物はリスです。」

「えっと、私か〜私の趣味は音楽を聞くことと本を読むことです。」

「わたしも!楽しいよね!」

「うん!次、園香先生お願いします。」

「はい。えっと、好きなは色は紫です。」

順番にやっていくと終わってしまった。

「先生、終わりましたけどどうしますか?」

「No.2があるから大丈夫。でも、先生は職員室に行かなきゃいけないから2人でやっていて。」

「はい。分かりました。じゃあ光やろ!」

「うん!」

わたしたちはまたすごろくを始めた。

34:ちえり:2014/08/14(木) 12:48 ID:2V6

「また、光からでいい?」

「うん!いいよ。じゃあ始めるね。」

光はサイコロを転がした。

「家では何をして過ごす時間が多いですか?だって。」

「うーん?読書かな。次、真穂ね。」

「うん!」

サイコロを転がし、6が出た。6つ進んだ所には私にとって恥ずかしくて悲しい質問が書いてあった。

私は少し間黙ってしまった。

「どうしたの?初恋の人は誰ですかって、そういうことね。で、誰なの?」

光は興味津々で聞いてきた。
顔が赤くなるのをこらえながら答えた。

「……旭。広瀬旭。」

「って誰?」

「幼なじみ。行きたい高校が県外だから中学もその高校のある県に転校したの。」

「告ったの?」

私は静かに首を横振った。

「告ろうと思ったけど止めた。遠距離恋愛って寂しいし、あっち行ったら彼女できると思ったから。」

「今も好きなの?」

光のその言葉にはっとした。
私は旭への気持ちを心の奥にしまい込んでいたことに今気づいた。

「うん…多分好きなんだと思う。心の奥にしまい込んでいたから忘れてただけで。」

「でも、裕太くんも好きなんだ?」

「うん。旭に恋したときと同じような気持ちになったから。」

その時の私の心は張り裂けそうだった。

35:ちえり:2014/08/15(金) 09:30 ID:R6M

私って、2人も好きな人できるって、嫌な子だな。1人だけを一番愛せないんだから。

私は心の中でそう思った。

「でも、別にいいんじゃないかな?2人好きな人いっていう人たくさんいるし、毎日を過ごしているうちに1人に絞られてくるよ。恋って難しいから少しずつ勉強していけばいいよ。」

光は私を気遣って優しい言葉をかけてくれた。

嬉しい……
たった1日でこんないい友達ができたんだもん。
何より私のこととても分かってくれる。

「ありがとう。ありがとう、光。私の気持ち分かってくれて。」

「当たり前でしょ!真穂は大事な友達なんだから!」

「ありがとう。私も光になんかあったら助けるから。」

「ありがとう。」

光は優しく微笑んだ。

36:猫又◆Pw:2014/08/15(金) 20:34 ID:e.M

 こんにちは、ちえりさん。猫又です。
エントリーがあったので見させてもらいました。

 率直に感想から述べますと、文章が特徴的で面白かったです。
近畿周辺にお住まいなのかどうかは分かりませんが、(違ってたらスミマセン)
九州圏の私には「え?」っと思ってしまう文章があって、なんかとっても新鮮でしたw
 とはいってもクセがなく比較的読みやすい文ですし、物語のテンポも良いので、
何でこんなにコメントが少ないのかな? と不思議になるくらいです。が、

 やっぱりちょっと、友情・恋愛小説にしてはテンポが良すぎ……いえ、
薄っぺらすぎる気はしますね……。
 ストーリーがほぼ会話で進んでいることや、今行われている自己紹介すごろくで、
色々な暴露イベント(実は私……的なアレ)を一気にやっちゃったことから分かるように、
全体的に恋愛ものとしては内容が薄くなりがちだなと感じました。
 あ、もちろんストーリーが全く分からないようなレベルではないので、
ギャグ系、日常系としては全く言うこと無いです。ですが、
この流れで感動できるかと言われると、微妙ですね。

 そこで駄作者ながら、私にできるアドバイスをいくつか書きたいと思います。
まず、「」の最後にマルは付けない「〜。」✕ ことや、?や!マークの後はひとマス空ける(だよ! でも)ことは、ちえり様の判断に任せるとして、
 文の掘り下げ方を、分かる範囲でお教えいたします。

 文はセリフとそれ以外(地の文)に分かれていますが、描写的も3つに分けられます。
すなわち、行動(言ったり動いたり) 受動(五感、特に見聞きが一般的) 感情(心の流れ)の3つです。
 この3つの要素はそれだけでも文として成り立ちますが、互いに連動させれば連動させるほどそのシーンを重く、深いモノにしてゆきます。
もちろんどうでも良いシーンを重く深くする必要はありません。テンポが悪くなりますし、「え? 何が言いたいの?」と、途中でワケが分からなくなる可能性もありますから。

 ただし、【行動】照れて立てなくなった【感情】私、恋しちゃったんだ【受動】彼の声(行動)は素敵だった。
それだけしか書いてないと「あ、そう」で終わってしまって読者の印象に残らないんです。

 例えば、この物語のスレッド21。
電車内で裕太くんと鉢合わせした主人公が照れてますよね。
 でも、この照れるというシーンを『胸がドキドキした』『顔が赤い』だけで終わらせてしまうと『へー』で終わってしまいます。
 しかし、こうしてみるとどうでしょう。

――そこには裕太くんがいた。
「ぅ、うぇ……ぇ?」
 隣にいるのが裕太くんだと知った瞬間、私は妙な声を上げながら跳ねるように距離を取った。
同時に汽車に乗っていた人達から怪訝な目を向けられる。
 私はその視線に向けて小さな声で「ご、ごめんなさい」とつぶやくと、そのままどうしたらいいか分からなくなって、うつむいた。
 走って来たわけじゃないのに、やけに顔が熱い。いつもこんな感じだっけと胸に手を当てると、それだけでわかるほど心臓が高鳴っていた。
なんだか頭がぼーっとする。頭がよく回らない。
 でも……いつまでも黙っているわけにもいかない。
そう決心して、私は言うことを聞かない口を必死に動かしながら、やっとのことで言葉を紡いだ。   「ゆ、裕太くん――」

 と、ここまでやる必要は全くありませんがw
裕太くんを【見る】→変な【声】跳ねるように【移動】→乗客の【目線】→心の【動揺】→
顔が熱い、鼓動が早い、頭が回らないと【感じる】→混乱を【静める】→【話し始める】
 といった感じで連動させてゆくと、このシーンに臨場感が生まれてきませんか? 
きませんか? うっとうしいだけですか? そうですかw
 ま、私は偉そうなことは言えませんので、あとはちえりさんの判断に任せます。
では長文、失礼しました。

37:ちえり:2014/08/16(土) 09:35 ID:F2M

>猫又さん

とても分かりやすいく、いいアドバイスありがとうございます。
教えてくださったことをその通りに直すことは難しいとは思いますが、頑張ります。
本当にありがとうございました。

38:ちえり:2014/08/16(土) 10:03 ID:F2M

「じゃあ、進もっか。えっと、私の長所は……うーん?なんだと思う?」

光は私に聞いてきた。

自分の長所とか自分では分かんないもんね。

「光はね、相手の事を気遣う優しい所が長所かな。」

「ありがとう。なんか嬉しいな。初めて言われたよ。」

「そうなの?」

「うん。」

「そっかぁ。じゃあ私やるね。えっと、好きな女性歌手は西野○ナとm○waと倉木○衣かな?」

「そうなんだ。私も好きだよ! ちなみに好きな曲は? 」

「西野カナはS○KURA、Iloveyou?とか会いたくて会い○くてで。miwaはNapaやサヨナラや君に出会えたからで、倉木麻衣は恋に恋してかな?」

「理由は?」

光は興味津々だった。
光は楽しそうだし、私も楽しいからいっか。

「長くなるけどいい?」

「もちろん。」

「SAKU○Aは、”もう好きじゃない本当はまだわからない”ってところが旭が居なくなって好きって気持ちを抑えきれなかったときに共感したから。会い○くて会いたくても旭が居なくなって寂しいから会いたいって気持ちが共感した。」

「旭くんのこと本当に好きだったんだね。」

「うん。」

そう。あの頃の私は旭のことで頭がいっぱいだった。

39:ちえり:2014/08/26(火) 08:22 ID:uq6

「miwaの曲は?」

「Napaは、"寂しくて泣いた事もあるよ"ってとこが旭が遠くに行って寂しくて泣いた事私があったから共感した。それに友達が遠くに行ったって曲だからね。」

「なるほどね。でも君に出○えたからはどうなの?」

「君に出○えたからは部活とフェスをテーマにした曲らしいから、まだ部活始めたばかりだったから好きになった。」

「いいねぇ〜なんか。でも長くなってるからもうやめよう。」

「分かった。」

私はこうやって光と過ごすことが好きになった。

40:ちえり:2014/09/15(月) 07:53 ID:itE

私たちは、時間いっぱいすごろくをして楽しんだ。
すごろくをして、光のいろんなことが分かった。
光とは親友になりたいそう思った。

そして部活の時間になった。

どうしよう?足、痛いし、でも部活に行きたい。光は部活見学行くんだっけ?

そう思っていると真莉ちゃんが保健室に来た。

「真穂ちゃん部活どうする?今日は休む?」

休みたくはないしなぁ。見るだけにしようかな。先輩も言ってたし。

「行くだけいって見とくよ。」

「そっか。じゃあ行こうか。」

「うん。あっでも荷物……ってないいやある?」

周りを見ると荷物が置いてあった。きっと園香先生が置いてくれたんだろう。

そして私たちは部活に行った。

41:ちえり:2014/09/15(月) 11:22 ID:oyY

私は、着替えを済ませて部活の準備を始めた。

すると、梨香さんと凛さんが来た。

「真穂ちゃん大丈夫なの?休んでいいんだよ。」

「梨香の言うとおりだよ。無理しなくていいんだからね。」

総体近いし迷惑かけてるのに、私のことを心配してくれていると思うと嬉しかった。

「大丈夫です。でも、今日は見るだけにしてもらいたいんですけどいいですか?」

「いいよ、当たり前だよ。」


梨香さんはそう言ってくれた。

本当にいい先輩をもったな。
私は私にできることだけしよう。
そう思った。

42:ちえり:2014/09/19(金) 20:20 ID:W4A

フットワークだけは1年も一緒に参加させてもらってたから私は体育館の隅で見ていた。

「あっ!真穂が来とるし〜なんで来たんよ。」

声がした方を見ると恋出先生がいた。

「あっ、え、えっと部活休みたくなかったからです。」

怒られるかも、と思った。

でも、

「その気持ちだけは褒めてやる。でもな、えらいのに来たらいけん。熱は下がったんか?」

「わからないけど大丈夫だと思います。」

「まぁいいわ。無理するなよ。」

そう言って、恋出先生は頭を優しく、ポンッと叩いた。

優しい〜

私は先生が優しくしてくれたという気持ちで嬉しくてたまらなかった。

43:友里:2014/09/20(土) 11:59 ID:asU

全部読みました。

面白いけど描写がダメですね

44:ちえり:2014/09/20(土) 14:35 ID:M6g

>友里さん
見てくださってありがとうございます。
描写よくなるよう頑張ります。
良かったら、これからも読んでくださると嬉しいです。

45:ちえり:2014/09/21(日) 19:48 ID:ZqE

私は、部活の様子を見ていた。
真莉ちゃんたちは、隅でハンドリングやドリブル練習などをしていた。

「真穂ちゃん。大丈夫?顔色悪いよ。熱あるんじゃないの?」

真莉ちゃんは私に心配そうに話し掛けてくれた。

私の顔色は、とても悪かったらしい。

確かにちょっとえらかも。頭がフラフラする。
でも、きっと大丈夫だよね…

「大丈夫、大丈夫。熱は下がったはずだから。」

「本当に?えらかったら先生に言った方がいいよ。」

「うん。ありがとう。でも、大丈夫だから。私と話してたら先生に怒られるよ。」

「そうだね。」

真莉ちゃんはそう言うとひまたちの方に戻った。

先輩たちすごいなぁ〜
私もいつかはあれくらい上手になるかな?

と、そんなことなどを考えた。

46:猫又◆Pw:2014/09/21(日) 20:11 ID:q4g

 こんにちは、お久しぶりですね。猫又です。

あれから数回更新されていたようなので、勝手ながら読ませていただきました。
 私は人の小説が作品的にどうか(面白い、面白くない等々)を言えるほど小説を読んできませんが、
相変わらず、ちえりさんの作品は面白いです。
 小説的な、というよりエッセイ的な、日常風景をそのまま切り出したような展開に読んでいて魅了されました。
(好きな曲の話とか斬新で面白かったです)

 ただ、友里さんが仰っていたように、地の文が 心の声→ 〜った → 〜だった → 〜た →心の声。
と少し単調な気もしました。

 もし『〜戻った』等々の過去形(その瞬間には終わっている描写)ばかりになっているなと思ったら、
〜『戻る』『考える』『する』等々の現在形を混ぜてみるのもいいんじゃないかなと思いました。

 勝手にペラペラすみません。では、

 

47:ちえり:2014/09/22(月) 20:25 ID:aF2

>猫又さん

読んでくださってありがとうございます。
頑張ってよくなるよう努力します。
また時間があれば読んでください。

48:ちえり:2014/09/23(火) 11:14 ID:mzc

その日の練習は終わり、私は片付けの手伝いをした。

出来るだけのことはしないと…

そう思いながら片付けのを終わらせた。

「真穂。今日は私が送ってあげるから、準備しておいで。」

こ、恋出先生!?
恋出先生と2人なんて絶対無理〜

「お、お気持ちは嬉しいですがいいです。」

「お前ってめっちゃ言葉遣い丁寧だな。でも、今日熱あったし、足も痛いだろ?」

「そうですけど…」

「真穂ちゃん、今日は先生に送ってもらいな。私たちだって1回は恋出先生に送ってもらってるから。素直に甘えればいいんだよ。」

梨香さん…

そうだよね…
先生の機嫌のいい今日なら…
でもなぁ〜

「梨香、お前が1番私に送ってもらってからな。じゃあ、真穂は先生と一緒に帰る!決定。」

えぇー!そんなぁ〜

「はい……」

結局、先生に送ってもらうことになった。

49:ちえり:2014/10/04(土) 21:22 ID:R6M

「じゃあ、真穂は準備出来たら来てな。体育館出てすぐのとこいるから。」

そう言って先生はその場から去った。
たぶん私はひどい顔してる。

「真穂ちゃん。大丈夫だから。恋出先生怖くないから。」

梨香さんは優しいから話しかけてくれた。

「ほ、本当ですか?」

「大丈夫、大丈夫。早く行かないと先生待ってるよ。」

ヤバい!待たせたら怒られる。

「はい!それでは、お先です。さようなら。」

「バイバーイ。」

そんでもなんか怖い…なんか緊張する。
ほかにもいろんなことを思ってしまった。

50:ちえり:2014/10/05(日) 07:26 ID:Pt6

私はビクビクしながら、先生のもとへ行った。

「あ、あのっ恋出先生。」

「あー真穂。準備出来た?」

「は、はい!」

「そっか。じゃあ車置いてあるとこちょっと遠いけど歩くから。あっ荷物持ってあげるわ。」

「そ、そんなだ、大丈夫です。」

「そうか?でもいいよ、持ってあげるよ。」

恋出先生は荷物を持った。

「あ、ありがとうございます。」

「どーいたしまして。……真穂。」

「はっはい。」

「部活毎日来てえらいな。」

「え?あ、ありがとうございます。」

「私が真穂だったら絶対部活行かんわ。」

私は首をかしげた。
まぁ私も行きたくない日あるけど……

「なんでですか?」

「三年生居るから私がいたら迷惑かけるし、隅で練習っていっても、失敗したらボールが転がっていくから先輩に迷惑かけるし……」

恋出先生って私と全く同じこと考えてるんだ。

「って思うだろ?"真穂"は。私、ちゃんと私が真穂ならって言ったから。」

えぇー真穂ならって恋出先生が私の立場になったらって意味じゃないの?
っていうか恋出先生って私の思ってることわかるのー!?

51:ちえり:2014/10/05(日) 09:36 ID:TOU

「………」

私は黙り込んでしまった。

「フフフフッ。でさ〜なんで真穂は部活来れる?」

「下手だから少しでも上手になるためにいかないと後から困るし、迷惑かけるし。あと、先輩が優しいからです。」

「そっか。じゃあ乗って。」

「あ、はい。お願いします。」

私は車の後ろに乗ろうとした。

「なんで後ろ行くんよ。前おいで。」

「はい…」

私はためらいながら助手席に座った。

52:ちえり:2014/10/05(日) 12:28 ID:Wzg

あぁ〜なんか緊張する。

「真穂って、南小校区か?」

「は、はい。」

「どこで下ろしたらいい?駅がいいか?でも、足痛いし、家にしようか。家どこ?」

「どういう風に説明したらいいですか?」

「誰かの家の近くとかかな?」

「えーっと。梨亜さんの家の近くですかね。わかりますか?」

「うん。わかるわかる。去年担任したから。もうちょい詳しく教えてくれるか?」

「はい。梨亜さんの家に行くには、曲がりますけどの私の家は真っ直ぐいけばOKです。」

「そっか。分かった。それなら行けそうだわ。あのさ、真穂。」

「はい…」

「お前ってすぐいろんなことに気づくなぁ。」

「え?」

「すごいと思うわ。気づいたらすぐ行動するよう頑張れよ。」

そのときだけ私の方を見て笑いかけた。

なんだかんだいっても、いい先生だな。

53:柚子:2014/10/05(日) 12:40 ID:0bY

こんにちは(^^)

バスケ部のことや主人公のリアルな情景を読み取ることができました!
昔バスケ部だったりします?

54:ちえり:2014/10/05(日) 13:07 ID:vPM

>柚子さん

見に来てくださってありがとうございます。
昔ではなく今、バスケ部なんです。

55:ちえり:2014/10/07(火) 12:50 ID:Gso

「はい!頑張りますっ。」

恋出先生にほめられたり期待されてると思うと嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

「そうだ!その意気だ。三日坊主になるなよ。」

「はい。」

「真穂、どの辺だ?」

いつの間にか、私の家の近くに来ていた。

「ここの家から三つ先の家の前の辺でお願いします。」

「分かった。真穂の家ってそこの家か?」

「いいえ。私の家はそこの家の横の細い道を入っていった所にあります。」

「そうか。じゃあここでな。さようなら〜」

「ありがとうございました。さようなら!」

先生は帰って行った。

意外と楽しくて良かった。いい先生だな〜恋出先生って。

56:ちえり:2014/10/09(木) 20:15 ID:X4U

バスケ…もっと頑張んなきゃ。
迷惑かけないようにしなきゃ。
私の心の中はその思いでいっぱいだった。

〜一週間後〜

私たち一年生も、少しだけ先輩方の練習に参加させてもらえるようになった。

でも、明後日はいよいよ三年生にとっては最後の試合、中総体がせまっていた。

私は一緒に練習させてもらえて嬉しいという気持ちはもちろんあったけれど、大事な試合前に一緒に練習して迷惑かけるのなんて嫌だった。

何なんだろう?この気持ち……

いろいろ思いながらドリブル練習をしていた。

「真穂ちゃん!腰上がってるよ!」

「はい!すみません!」

駄目だな…部活中に余計なこと考えたら。
ん?余計じゃないか?
でも、今はドリブル練習だから余計なこと?
余計なことだろうが余計じゃないことだろうが考えない!
はぁ〜でもなぁ〜

「真穂ちゃん!ボール見すぎ!」

「はい!すみません!気をつけます!」

あーダメだ!考えないようにしたくても考えちゃうよー!

57:ちえり:2014/10/12(日) 20:37 ID:R6M

あーヤバい。
もう明後日なのにー
後輩らしいこと何も出来てない。

「真穂〜お前なぁ〜余計なこと考えすぎ。」

恋出先生はあきれた顔で私に言った。

「すみません…」

恋出先生は大きなため息をついた。

「ハァーーお前はさ、何も出来てないって思ってるんだろうけどさ、頑張ってると思うよ。だってタイマー頑張ってくれてるじゃん。それにモップも。」

え……
恋出先生がほめてくれた。

確かにタイマーは頑張った。
モップも速く取りに行って掃除した。

「あ、ありがとうございます。」

「うん。あと3日だ。出来ることを頑張りな。」

「はい!」

そう…そうよ!
出来ることをただひたすら頑張ろう!

58:ちえり:2014/10/14(火) 18:17 ID:UAM

ていうかなんで私の気持ち分かるんだろう?
私のことをよく分かってるって証拠か。

〜次の日〜

今日は壮行会の日。
私はステージに出ることは出来ないけど、下で応援するんだ!

そして壮行会は始まり、女子バスケ部の挨拶の番になった。

「お願いします!」
女子バスケが一番声が大きいな。
お願いしますを聞いただけで感動した。

「私たちは、明日、北野中と試合をします。私たち3年にとっては最後の試合になります。今まで私たちが頑張ってこれたのは、バスケ部の仲間、顧問の先生、友達のおかげです。3年の仲間がいたから、辛いとき支え合ったり、協力したりしてここまで頑張ってこれました。2年は年上にアドバイスはしづらいのにアドバイスもしてくれたから、みんなが成長出来ました。1年が、みんなより早くきて準備をしてくれたし、タイマーやモップをしてくれたから私たちはバスケの練習がたくさん出来ました。顧問の先生のおかげで私たちは上手になり、強くなり、頑張って来ることが出来ました。本当にありがとうございました。明日は全力で戦って来ます!応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

「ありがとうございました!」

59:ちえり:2014/10/14(火) 18:42 ID:RWM

涙が溢れてきた。
聞いただけで、涙が止まらなかった。
私は思いっきり拍手をした。

まわりの拍手の音もすごかった。

私たち一年生の事も言ってくれて本当に嬉しかった。

ステージに上がってる3年生もボロボロだった。
しかも、あいさつをした梨香さんまで泣き出した。

隣を見ると、バスケ部の2年生も泣いていた。

1年生もみんな泣いていた。

恋出先生までもが泣いていた。
誰より泣いていたかもしれない。

そのなか、空気を汚す言葉を発した人がいた。

「何泣いてんだよ。バッカじゃねーの。」

私は声をする方を睨んだ。

「お前ら黙っとけ。あのあいさつがバスケ部の人にとってはとてつもなく嬉しかったということがわかんないのかよ。」

「悪い…」

うざい男子をだまらせたのは同じ小学校だった大地だった。

いい奴だよ大地って。

そう思った。

60:ちえり:2014/10/16(木) 20:20 ID:dxE

壮行会は終わり、3年生が着替え終わるのを待った。

1、2年生もみんな泣きじゃくっていた。

私はハンカチで涙を拭くけれど、ハンカチはビシャビシャになってしまった。

「私の事っ言ってくれっるなんて…ヒック…先生も…」

2年生の声がかすかに聴こえた。

私も泣いていると、ふいに、恋出先生と真莉ちゃんが話している声がかすかにした。

何話してるんだろう?
そういや、他の人とも話してた気がするな。
さっき3年生の方に行ってた気もする。
恋出先生優しいから話してあげてるんだろうな。
先生って心は優しいからな〜
いや、本当は全部なんだろうけど。

61:ちえり:2014/10/16(木) 21:22 ID:dxE

「真穂。」

下げていた頭を上げ声をする方を見た。

「恋出先生……」

「頑張ってきて良かったな。梨香たちが言ってたよ、一年生の中で真穂が一番頑張ってたって。」

恋出先生……
私の所にも来てくれるなんて…

その言葉を聞いて、また涙が溢れてきた。
でも、その反面昔の私を思い出し、その思いに対しての悔しい涙も溢れて来た。

「うっ…でも、最初の頃はっ…何にも出来なくって…迷惑かけてばっかりでっ…何にも出来なくって…」

泣きすぎて言葉が上手に話せなかった。

「でも、その分あとから誰よりも頑張ったじゃん。泣くなって。ハンカチビシャビシャだし。私も人こと言えないけど。」

そう言って自分のハンカチで私の涙を拭いてくれた。
そういや私より先生の方が泣いてるかも。
当たり前よね。

ハンカチは湿っていた気がした。
きっとみんなの涙を拭いてあげてきたんだろうな。
なんていい先生なんだろう。

62:ちえり:2014/10/18(土) 19:12 ID:ucA

「でも…」

「でもじゃない。あんまり泣くなよ。ハンカチ三枚目なんだから。また濡れてきたし。」

三枚目なの!?
あんま泣いたら駄目だな。
でも、嬉しくって悲しくって、悔しくって涙は止まらなかった。

「ごめんなさい…」

「いいや、いいんだけどさ。でも、もう泣くな。見てるこっちが泣けてくるんだから。」

「私だってっみんな見てたらっ泣けてくるんです。」

「そっか、そっか。分かった。じゃあ、私行くから。」

そう言って私の頭を撫でて私から離れた。

「先生っ!私のとこにも来てくれてありがとうございました。」

恋出先生はニコッと笑い行ってしまった。

63:ちえり:2014/10/18(土) 21:34 ID:aF2

迷惑をかけてばっかなのに文句の一つも言わないし、優しく見守ってくれるし、練習中も声をかけてくれる、何もかもが暖かい3年生。

全然バスケができない私に優しく丁寧に教えてくれるし、困ったとき助けてくれる、心明るい2年生。

こんな私でも、優しく接してくれるし、アドバイスくれる頼れる1年生。

こんな私でも、見守り、助け、暖かい言葉をかけてくれる先生の中では一番怖くて、一番大好きな恋出先生。

こんな大切なかけがえのないバスケ部員、そして先生。

私はなんて幸せ者なんだろう。

何度も思った。

みんなには、感謝してもしきれない。

壮行会が終わり、教室に戻ったが、教室の中はガヤガヤしていた。

私は、少しイラ立っていた。

私はこうやっていろんなこと考えてるのに、なんで、気にせずガヤガヤ騒いでるんだろ。

そう思うと腹が立つ。

でも、バスケ部員のことを考え、腹立たしい気持ちを惑わせていた。

64:ちえり:2014/10/19(日) 18:41 ID:F2M

「なぁ。真穂。」

誰かと思い声のする方を見ると、大地だった。

「大地。さっきは、ありがとう。」

「いいや、いいんだ。明日は頑張ってな。」

「うん。試合には絶対出られないから、私に出来ることをするよ。大地も頑張ってね。」

「あぁ。ありがたいことに、3年生も2年生も少ないからな。俺が出ないと試合にならないんだよ。自分で言うのもなんだけど1年生の中では俺が1番上手だからな。」

少し嬉しそうに大地は話した。

「そっか。私、部活行くね。じゃあね。」

「あぁ。じゃなー」

大地は他の1年と違っていい奴だ。

南小の卒業生はいい子だ。

65:ちえり:2014/10/19(日) 18:55 ID:F2M

そういや、今日も光、休みだな。

大丈夫かな?

光は調子を崩してここ数日学校を休んでいる。

先生に電話の番号聞いてかけてみようかな?

それもだけどまずは、部活。

さっきあんだけ泣いたんだから、今からは部活を頑張る!

そして家に帰って泣く!

よし!今日も部活をがんばるぞーー!

私は真莉ちゃんの元へ駆け寄った。

「真〜莉ちゃん。部活行こっ。」

「うん!」

私と真莉ちゃんは1年A組に行った。

「ひまー舞ちゃん。部活行こー」

「うん!待ってー」

2人が声を合わせて言った。

そして、1年女子バスケ部員は集まり、体育館へ急いで向かった。

66:ちえり:2014/10/22(水) 22:43 ID:F2M

たぶんここにいる誰もが分かってるはず。

今日で…3年生との練習は最後……

私たちの中で微妙な空気が流れていた。

「分かってるよね?」

舞ちゃんがその空気を突き破るように、ポツリとしゃべった。

「うん…」

ひまは囁くようにしゃべった。

「今日はいつもより頑張んなきゃね。」

真莉ちゃんも囁くようにしゃべった。

「私たちに出来ること全てやろう。」

1年の1人1人の一言で空気が切り替わった。

67:ちえり:2014/10/30(木) 19:56 ID:Wqw

今日はいつもより早く準備をしていつ先輩方が来てもいいようにした。

今日は早帰りかな?
明日総体だから、早く帰るって言ってたし。

すると先輩方が来た。

梨香さんはみんなに聞こえるように大きな声を出した。

「今日は、早帰りじゃなくていつも通りだから。」

早帰りじゃないんだ。
やった!嬉しい。

私は3年生と最後の練習がたくさん出来ると思うと嬉しかった。

周りのみんなの顔も柔らかな感じだった。

いつもは総体近くてピリピリしてたのに。
良かった。
今日だけでも暖かい雰囲気で練習が出来る。
いい意味で。

私は最近みんながピリピリしていたのが嫌だった。

「よし!頑張ろ。」

私は気合いを入れた。

「じゃあ。フットワーク!」

「フットワーク!」

いつもに増して梨香さんの声も大きく、みんなの声も大きかった。

〜5分後〜

恋出先生が来たから、集合した。

「明日は総体ですね。大事な時間だから練習しまくって明日出よう!勝てなくても、私たちにとっていい試合だったらそれでいいんだから。」

「はい!」

恋出先生の言葉でみんなの空気が変わった。


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