こんな私だって、甘〜い恋してみたい!

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1:叶月:2015/06/08(月) 17:06 ID:nbk

叶う、月とかいて、かなると申しますー!
初心者です‼︎内容は、、、、、
お楽しみということでm(_ _)m
文章を作るのは苦手なのですが、
書いてみたいと思ったので。。
>>2 簡単なキャラ紹介

2:叶月:2015/06/08(月) 18:13 ID:nbk

月実詩 詩月(つきみし しいな
告られてはふって告られてはふって
を繰り返している結構モテる子。


石井 燦翔(いしい さんと
クールで冷たい奴。

【キャラはまだまだ追加すると思いまする!】

3:叶月:2015/06/08(月) 18:53 ID:nbk

「じゃーねー。」
「バイバイ〜!」
あー面倒くさかったなぁ。友達と帰る
なんて、面倒くさいし、私的には、
自殺行為だよね。でも、ここから人気のない
道。一人では危ない。遠回りすれば、
こんな道を通らずにすむのだが、やっぱり
早く家に帰りたいしね。
「おー可愛いお嬢ちゃんじゃん。」
「えっ……?」
いきなりヤンキー?っぽい人にてを掴まれる。
動けずにいると、周りを4〜5人で
囲まれてしまった。
「……やっ。いやっ‼︎やめてっ‼︎はなしてく
ださ……んぐっ⁉︎」
汚らしい手で口を押さえられ、そして、
腕を後ろで掴まれる。しかも両手だ。
足しかもう動かせるところはない。
口を完全に塞がれている。そうすると、
息もできなくて、意識が遠のいていく。
手はとうとう縛られてしまったようだ。
そして当然かのようにして道路に押し
倒される。
あはは、私どうなるんだろ。ヤンキー…か。
そういえばヤンキーとかの間で、女の子を
海外などに売るっていう悪趣味な行為が
流行ってるとか。あー、私売られるのかな。
いやっ‼︎そんなの絶対に嫌だ‼︎誰かッ!
誰か助けてよ。私……私……嫌ぁっ。
この男ども、今度は目隠しを付けよう
としている。余った人は、私の口を
塞ぐために、タオルを握っている。
「……お前らなにしてんの?」
いきなり聞いたことのあるような声がした。
「……あぁ?誰だよチビ。早くおうちに
帰ったほうがいいんしゃないのかなぁ?
お・チ・ビくん♪」
「なめんじゃねーよ、この変態ヤンキー……」
目隠しをされていて、目で状況を把握
できなかったが、どうやら喧嘩?に
なるらしい。こんな他人事みたいな言い方
してる場合じゃないけどね。
「……大丈夫か?お前…痛むとことか
ないか?怪我は?」
そんな声とともに目隠しがするりと外される。
そして視界に写ったものは、倒れている
ヤンキーたちと、心配そうに私を見ている
黒い髪の少年。綺麗な顔立ちだ。
「……あ、ありがとうございますっ。
怪我は多分どこにもないかと思います。」
「……そ、そうか。なら良いんだが。
後、女一人でしかもこんな夕方に出歩いたら
危ないだろ。」
「すみません……。貴方、神波中の人……
ですよね?えーっと、どっかで見たことある
顔なんですけど。」
「……神波中だけど?お前も……その制服から
して、そうだな。ネームの色は、、青……⁉︎
は⁉︎……お前っ!」
「あ、燦翔さんじゃないですか?」
そう言うと、黒髪の綺麗な顔立ちの
少年は顔を真っ赤に染める。
「な、お前っ!詩月じゃねえか⁉︎……」
「……ぐ、あっ。こ、小僧‼︎」
先ほどまでそこでのびていたヤンキーの
2人が起き上がった。そして拳を固く
握っている。私だって、女の子だし?
悲鳴くらい出るよ。怖いからね。
「ひっ‼︎燦翔君っ!どうしよ……」
「まかして。負けないから、僕。
だから、15秒だけ。目を閉じていて
ほしいんだけど。」
「わ、わかったっ。」
ぎゅっと目を瞑った。ぐあっ、うっ、
などの声と、殴られる音。
15秒たつまで、4.3.2.1......0。
そっと目を開ける。目の前には
また、燦翔君がいた。
「ここを離れよう。またこいつら、
起きるかもしれないから。家まで
送るから。」
「……ありがと。」

4:叶月:2015/06/08(月) 21:44 ID:nbk

「……お前、どこ行ってたんだよ?
もう7:50だぞ。女一人で出歩く時間
じゃねーだろ。」
「えーっとね、塾の帰り……なんだけど、
お母さんが、迎えに来れなくなっちゃって、
それで歩いて帰ってたら、さっきみたいに
なっちゃって、燦翔君が来てくれて、
それで、助かった〜的な?」
私は笑顔を作る。心配されたくない、
心配してほしくないから。だから、
泣くこともしない。
「……無理して笑うなよ。お前の笑顔、
せっかく可愛いのに、ゆがんで見える。」
「へ……?む、無理なんかしてないよ。
私は今笑いたくて笑ったんだから。燦翔
君は、心配性なんだね。」
笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔
笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔
笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔。
これだけは、これだけは、、、忘れちゃいけない。
そういったのは、お父さんだった。
お父さんから教わったことで覚えているのは
〈笑顔を忘れるな。〉という言葉だけだった。
顔も、もう思い出せないくらいになっていた。
お父さん……かぁ。懐かしいなぁ。
「……俺、そんな心配性じゃねーよ。
家庭の事情とか、そう言うのに顔突っ込む
つもりはねーけどよ、無理して笑うのだけ
早めといたほうが良いと思う。」
優しい声。最初は、近寄りがたくて、
なんか、近づくなオーラっていうのかな?
そんなのがあった気がする。でも、
本当は、ヤンキーなんかよりも強くて、
優しくて、心配性だったんだ。でもっ。
「……燦翔君にはわからないよ。お父さんは
4歳の時に家を出て行って、お母さんは
もともと体が弱いし、もう結構年取ってきたし、
いつ死んでもおかしくないんだよ⁉︎……
そんなの耐えられるわけないじゃん。
だから、せめて、せめてっ!学校や、
友達の前では、笑ってられるようにした。
でもね、そういったのはお父さんなの。
今でもお父さんの言いつけ守ってるの。
それが私のお父さんだから。ごめんね、
こんな話するつもりなかったんだけど」
思わず口をつぐむ。だって、こんな話を
したって、どうにもならないでしょ?
そう、余計に心配させるだけ。その心配に
私は甘えたりしない。正しくは、甘えられ
ない。だって、甘え方を知らないから。
ほら、だから嫌なんだ。友達作るのは。
「いいんだ。こんな話しても。それで、
詩月の重荷が少しでも軽くなるなら。
詩月に悲しい思いしてほしくないんだ。
普通に笑っていてほしいんだ。お前に
一番似合う表情は、笑顔…だからな。
詩月の親父さんもよくわかってんじゃん。」
う、そ。こんな、こんな話したら、絶対
面倒くさがられると思ってた。少しだけ。
この優しさに甘えてもいいかな。
「……燦翔君、ありがと。こんなこと
言ってくれたの、燦翔君が初めてだよ。
ありがと、ありがと、ありがと。」
自然と瞳から暖かいものが流れる。
頬をつたって、大粒の涙が下に落ちる。
ぽたぽたと……。こんなに暖かい気持ち、
初めてだよ、燦翔君。


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