「ああもう……なんでそんなに可愛いの?」
私には、好きな人がいる。
垂れ目と真っ白な肌が印象的な、男の子。
見た目に反して毒舌で、意外とずる賢い。でもそんな彼に垣間見える優しさに、私は惚れてしまったのだ。
彼は、誰に対してもまっすぐ喋ってきてくれる。そんでもって、根はお人好し。
彼と接していくうちに発見した数々の魅力に、私はもうハートをずっきゅんされていた。彼はしっかりと私の心臓のど真ん中を撃ち抜いてくれたのだ。いや、物理だったら死んでるけど。
「本当に、お前の隣の席になれてよかった……お前の近くになるために、今回の席替えは願掛けしてきたんだからな」
彼が、好きだ。
どうしようもないくらい好きなのだ。
息苦しくなって、それはもうトイレに行きたくなるぐらい。
……例えが悪かった。
「ごめん……ちょっと我慢できない。可愛すぎる、お前」
そんでもって、先ほどから私の回想中に流れる明らかにリア充なバック音声、略してBGOについて。
お答えしよう。
私の大好きな彼と私の親友のラブラブシーンだ。
ちょっと待て。