恋するために、生まれてきたんだ。

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1:美影◆mU:2015/11/20(金) 17:35 ID:xlg



気づいたら、好きになっていたの。

君の事ばかり、考えてしまうの。


気づいたら、想いに蓋が出来なくて。

君の事しか、考えれなくて。



もし、君を忘れてしまっても。

もし、君がいなくなっても。

繰り返し、恋をするんだよ。

だってね、


  恋するために、
       生まれてきたから。

2:美影◆mU:2015/11/20(金) 17:40 ID:xlg



こんにちは、美影です。
空ラビ、という名前でもあります。

さてさて、今から始まるお話は、恋愛小説です。
小説をかくのを、途中で放棄してしまうかもしれません。
ですが、スレ主は、コメントしてくださると、すごく力になる人間です。

どうか、文章もぐだぐだで下手だとしても見放さないでやってくださいw

次から、物語は始まります。
皆さんに楽しんでもらえるお話となりますように、頑張りたいと思います。

3:美影◆mU:2015/11/20(金) 17:43 ID:xlg





いつの日か、交わした約束。
 もう、覚えてもいないかな。


でもね、私はいつまでも覚えてる。

あの日の言葉、大人になって、君に相応しい私になったら、

  絶対に、言ってよね…?

私の返事は、いつまでも変わらないから、安心してよ、ばか。

4:美影◆mU:2015/11/20(金) 17:53 ID:xlg




東宮高校の2年生。

小柄で、素直じゃない、守りたくなるような可愛らしい少女がそこにはいた。

   シラサカ  チナ
名前は、白坂 知菜 という。
みんなから、ちぃ、と呼ばれ愛されるその少女には、ある悩みがあった。


「何で…、一緒にいたいって思っちゃうのかな。」

ある人を、恋愛感情で好きなのか、それとも友達として、なのか。

そんな、悩み……

5:美影◆mU:2015/11/20(金) 18:29 ID:xlg



教室について、席に座り、一息つくと。
「ちぃ〜っ!おはよぉ、あれれ?なんだか、元気がないぞっ、ご飯いっぱい食べないとぉ!」

親友である、
シンタニ  リン
 新谷 鈴 の甘ったるい挨拶が聞こえる。りんは、喋り口調がのろくて、いわゆる、ぶりっこのような感じ。

口調だけは、だよ?りんは、誰よりも思いやりのある優しい子。

「えへへ…、ちょっとね。今日、帰り時間ある?相談したくって。」

だからほら、甘えちゃう。

「うんうんっ、暇だよぉ、何でも言ってっ、ちぃの為なら、時間なんていくらでもあげちゃうっ」

そういって、にっこり笑うりんに安心する。

そうだ、変わってるのは私の心だけだ。

少し落ち着いてきたのに、君はまた私を焦らせる。


「ちぃ、はよ。…何かあったか?」

顔をのぞきこんで挨拶してくる、私の悩みの元凶は、自分が原因だとも知らずに私を心配している。

「だ、だいじょぶ…です。」

「なんだよ、敬語?って、顔赤くない?」

そうやって、私を気にかけてくれちゃうから、




どんどん、分かんなくなるじゃん…

6:美影◆mU:2015/11/20(金) 18:43 ID:xlg



私が、「あーっ…」と悩んでいれば、君は不思議そうな顔をする。

その、「君」こそが
 クロサキ  シグレ
  黒崎 時雨

通称 シグ。 イケメン王子と呼ばれているほど、人気の高い男子。

…私の、幼馴染みだ。

「なぁ、ホント無理してない?顔赤くなったり、苦しそうな顔したりさ。」

優しい、完璧すぎるシグは、幼馴染みだからか私の事をいつも気にかけてくれる。

だから、シグの事、好きになってしまいそうなのは仕方ない。

今は、本当に好きなのか分かっていないけど……

「本当に、大丈夫だから。ちょっと考え事してて、ね?」

苦し紛れの、そんな嘘。
シグは、納得していないような顔で

「ん、わかった…」と小さく呟いて自分の席へと行ってしまった。

優しい優しいシグは、私の嘘に気づいている。

なんて、分かんないけどね。


今日も、またシグの事ばかりを考えて、授業が始まる。

好きなのか、それとも…

この気持ちに気づけるのはいつの日かな、と考えながら、私はノートを開いた。

7:奈々◆PA:2015/11/20(金) 18:53 ID:dw6

美影)小説はじめたんだね!私恋愛系好きだなー更新まってるよ!頑張れっ!

8:美影◆mU:2015/11/20(金) 19:36 ID:xlg


>>7

なな

ありがとうっ、更新頑張るねっ♪

9:美影◆mU:2015/11/20(金) 19:52 ID:xlg



「ああーっ、疲れた…」

4時間目の終わりを告げるチャイムの音を聞きながら、そう口にしてしまうのは当たり前…だよね?

勉強は、人並みより少し上くらいのレベル。といっても、ほぼほぼ平均な私にとって、授業は楽しいものではない。

しかも、今くらいの時間だとお腹がすくからね…

お弁当食べよ、と思って、りんをきょろきょろと探していたら、後ろに

「さーぁ、ちぃっ!もりもりご飯を食べましょぉ!腹が減っては、戰は出来ぬって言うからねぇ。」

とニコニコと笑いながら、机をくっつけるりんがいた。

「なんだ、後ろにいたの。じゃ、食べよっか!」

安心したように私が笑って、言えば、

「そぉだね!いただきまぁす♪」

と言って、女子力の高いお弁当をいそいそと開けるりんを見ながら、私もお弁当を開けた。

いざっ、いただきま「白坂、」

…、誰?私のお弁当タイムを邪魔したの……

「白坂、ちょっと、いいか?」

は、…………。

「あ、はい…」

なんと、私をよんだのは、

「あれってぇ、あ…、生徒会長の、
ホウジョウ ハルト
 北条 春人、先輩だよぉ…?
 ちぃ、いってらっしゃい。」

一度も話した事のない、学校全員の憧れ、生徒会長様でした…

10:美影◆mU:2015/11/21(土) 09:38 ID:xlg



「ごめんな、お昼ご飯中に。でも、今伝えたくて…」

先輩についていくと、そこは空き教室。少し埃っぽい。

先輩は、最初にそう謝った。
「確かに最初は、なんてヤローだ、と思いました。」

なんて、言えるわけないけどね。

私達の間に、静寂が訪れる。あれ、あれれ、この空気って、もしかして、
いや、勘違いだよね。こんなカッコいい人が、私の事…


「前に、白坂を見かけてから、ずっと白坂の事しか考えれなくなった。
…、一目惚れ、信じてなかったけど、これがそうだと思う。

好きです。付き合って、ください…」

私みたいな後輩に敬語を使ってまで、告白した先輩。

え、いや、待って、

「えっと、先輩が…私を好きって、事ですか…?」

あたふたしながら、私がそう聞けば、先輩はふわっと笑って、

「そう、白坂の事、好きなんだ。あ、もしかして、あの幼馴染み君と付き合ってたり、する?」

とくん、心が揺れた。
幼馴染みって、シグの事だよね…?

「い…や、付き合ってないです。」

うつ向いてそういえば、先輩はホッとしたように、

「なら、まだ頑張っていいかな。白坂、俺の事知らないって顔してる。
 これから、知ってもらうから。
 さ、かえろ。埃っぽくて嫌だよな」

そういって、ドアを開いてくれる先輩。
優しいなーということと、告白されたのが信じられなくて、ボーッとしていた私は気づかなかった。

ドアの反対側にいたシグと、先輩が睨みあっていた事を。

11:美影◆mU:2015/11/21(土) 09:40 ID:xlg


是非、コメントしてくださると嬉しいですっ。

12:美影◆mU:2015/11/21(土) 13:23 ID:xlg



「ちーぃ!ちぃ?あ、やっと戻ってきたぁ…。さっきねぇ、先輩と帰ってきたんだけどぉ、ちぃずっと上の空でねぇ?何かあったぁ…?」

りんの心配そうな声で我にかえる。気づけば、もう教室の自分の席に座っていて、お昼の時間は終わろうとしていた。

お昼ご飯、食べれてない…けど、そんな事はどうでもいい。

「……りん、今日の帰り、結構時間ある?」

机に突っ伏して、淡々とそう聞けば、空気感の分かるりんは、いつもの猫撫で声をやめて、

「うん、大丈夫だよ。」

とだけ言って、静かに席に戻っていった。

私の事をよく知っている、りんだから分かる事。私が上の空になる時は、決まって何か悩みがある。

そして、りんは普通のりんに戻るんだ。
それも、りんがぶりっこの様にしているのに関係しているけど…、それはまた別の話。

私は、時間がゆっくりと過ぎていくのを感じながら、放課後がくるのを待っていた。

13:美影◆mU:2015/11/21(土) 13:37 ID:xlg



教室から、ほとんどの人がいなくなった。
りんが、私のもとへ駆け寄ってきて、

「カフェ、行こっか。私が奢ってあげるよ。…ね、抱え込まないでよ?」

完璧に素に戻ったりん。優しい、頼りになるりん。

「うん、ありがと…っ。」

私が小さい小さい声で呟いても、にっこり笑ってくれるりんは、誰よりも可愛い。


カフェについて、それぞれ好きな飲み物を頼む。りんが、奢ってくれるからって、高いものにはしませんっ。

何分かたって、私が少し改まったように「あ、あのね…?」

と言えば、静かに頷いて、話を聞く体制になるりん。

ゆっくりと、話しだす私。

「あのね…、私さ、シグの事好き……、かもしれなくて。でも、なんかよく分からなくてね。

もしかしたら、幼馴染みでずっと一緒にいる、家族の好きみたいなのを勘違いしてるのかな?とかも、考えてさ。」

そう言って、少しだけ笑ってみせる。
そうすれば、りんは

「うん、そっか。」

と言って、小さく笑う。

「それでね、まずその事を悩んでたんだけど…、今日新しく悩みが出来ちゃって。

私、先輩に告白…されたの。
あんなにカッコいい人に好きでいてもらえるって、すごいよね。ほんと。

先輩の事、ちゃんと知っていけば、素敵な恋出来るかなって。」

そう言った私。これは、本当の気持ち。
シグの事を気になってはいるのは、確か。だけど、私だって叶う恋がしたい。

そう言った私に、りんは思いがけない事を言った。

14:美影◆mU:2015/11/21(土) 16:14 ID:xlg




「私、ちぃと先輩の事、応援出来ないよ…?」

泣きそうな声でいったりんに、私は驚きが隠せなかった。

「応援難しいかな、大丈夫…。りんに迷惑はかけないようにするから…」

私も、りんと同じ泣きそうな声だったと思う。
大好きで、大切な親友に悲しそうな表情をさせてしまっているのだから。

「違うよ…。私は…っ、自分に素直なちぃが好きなの。
本当の気持ちとか、勝手に決めつけて、先輩の気持ちを無駄にしたくないって、思ってる。

でもっ。それは、違うよ…?先輩だって、先輩を無理矢理好きだと思って、付き合ってほしいなんて思ってないっ

私は…っ、時雨君といるとき楽しそうに、嬉しそうに、幸せそうに笑ってるちぃの親友でいたいから…」

りんの、綺麗な頬に涙が伝う。
そっか。りんは私の好きな人を気づいてたんだね…?

私の好きな人が…、

「ありがと、りん。私、もう迷わない。私、シグが好き。」

黒崎時雨、だって事を。

15:美影◆mU:2015/11/21(土) 17:20 ID:xlg



コメント、お待ちしていますっ

16:夢菜◆ZE:2015/11/21(土) 17:59 ID:A3w

面白いっ!!恋愛系好きなので面白いです(*^o^*)


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