悪い虫と喰われた葉

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1: ◆sk:2015/12/30(水) 13:17 ID:9cY


__雨上がりの空の下、積乱雲が通り過ぎて行ったのを見ながら、俺は孤独に人通りの少ない路地の道端を歩く。
昨日まで"アイツ"と2人で歩いていたこの道には、雲に置いて行かれた水溜りしか残っていない。
そんな雲と水溜りの関係は、今の俺と"アイツ"に似ている。それを思うと、悲しみが湧き上がってきた。
「畜生っ…」
俺は自分を誤魔化すように石塀を殴る。俺は泣いてない。この涙は幻だ、と。


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