希望の朝がきた

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1:太もも@七氏のムクロ氏:2016/04/02(土) 22:55 ID:3uI

奥行きのある綺麗な青空。
たくさんの青で塗られた空に、私は目だけではなく、心さえも奪われる。

足下の雑音だらけのラジオからは、音楽が聞こえた。

『ザザザ希望の朝ザザ喜びザザ胸をザザザザザザアアア……__』

____希望の朝。
そうだ。今、私は希望の朝を迎えている。
窓をを開けて、私は叫んだ。

「おはよう、皆!」




感想くれたら、嬉しいです(*´∀`)
今回は平凡でほのぼのしたお話です!

ぜひ、見ていって下さい!

43:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/22(金) 16:59 ID:3uI

めぐみの翼がバサッと横に広がった。
めぐみの体よりも大きい翼に、わたしは悪感を覚えた。

___一度だけ、わたしは悪魔を見たことがある。
その悪魔は結構強い悪魔のようで、体だけでなく、翼もとても大きかった。
コウモリみたいな真っ黒な翼は、今のめぐみに生えている翼とまったく同じ。

……確か、あの悪魔は、マリアに食べられたはずだ。
気に入らないだかなんだか言って、マリアが悪魔を倒して、その力と心臓を喰らったはず。

もしかして……___
そう思うと、背筋が凍った。
あるわけないと思うけど、いや、もしかしたらあるかも……ううん、そんなわけ、いやあるでしょう、違う、そんなことない、そう、違う違う違う!!
今のめぐみの体に、マリアが喰らった悪魔の魔力が入っているわけがない!

わたしはヨロヨロと後ろに下がった。

そんなわけ、ない。
そう呟いて、焦点の定まらない目を開いたり閉じたりした。

目の前のめぐみが、感情のない瞳でわたしを見る。
感情があるのとないのでは、こんなに違うなんて、長い間生きてきたのに、分からなかった。

「話はそれだけか、半端の魔女」

目の前の生き物は、もはや、めぐみでは無い。そのことを実感できたのは、目の前の生き物の手のひらに、炎が現れたからだ。
わたしたち魔女がよく使う炎の魔法。
それを、人間のめぐみが使えるはずない……!

わたしはめぐみと目の前の生き物は違うものだと認識し、混乱していた頭をもとに戻し、戦闘体勢になった。

生き物……いや、悪魔が、わたしに炎を投げつけてきた。
わたしはそれを、まるで踊るようにヒラリと避けると、催眠術を使った。
効くものと効かないものがいる、めんどくさい術。
コイツに効くか分からないけど、とにかくやってみるしかない!

「催眠の術か」

けど、悪魔は少しよろめいただけで、後は何もないようだった。
つまり、効いていないということ。

どうしようかしら。
ああ、そうだ。最近使ってなかった魔法があったはず。

わたしは聖水で悪魔の周りを囲んだ。
悪魔は聖水は苦手。基本的な情報だ。

「さあ、貴方はここから出られないわよ」

悪魔は少し悩むと、聖水に手を突っ込んだ。
自滅でもするつもりなの?なんてバカな___

「……ッな、なんですって……!?」

聖水が、いっきに蒸発して消えてしまった。
可笑しい。悪魔は聖水が苦手なはずなのに……!

悪魔は嘲笑した。

「愚かなことよ。 私は破壊の悪魔なり。 全てを破壊できる悪魔なり。 全てのものを破壊することが我の力であり、また生き甲斐! 悪魔を喰らいて魂を奪うのは破壊の悪魔だけが許されたことなり! 愚かな魔女よ、死ぬがよいッ!!」

ボキッと音がして、わたしの足が折れた。
骨が次々に砕かれていく。
もちろん、誰もわたしの足に触ってはいない。これは悪魔だけが___破壊の悪魔だけが成せる魔法。

足から腹へ、そして胸へ、頭へと、痛みが伝わり、わたしは絶叫する。
遠くでマリアの絶叫も聞こえる。

二つの声と言葉が混じって、何を言っているか分からない。
悪魔がこちらにすっと寄ってきた。

「お前の足は消えた。次は手だ。その次は腹、首、そして頭。頭が無くなるまでお前は死ぬことができない」

それに、マリアが反応する。

「やめてやめてやめて!!エリー、エリー、逃げなさい、エリーッ!!だから言ったじゃないの、行くなってッ!!!!!」

それに次は悪魔が反応をした。

「黙れマリア!!貴様、よくも私を喰ったな!?……まあいい。そのおかげで、より多くの力を手に入れることができた。お前の魔力の一部となった私が、どれだけ苦しんでいたことか!……が、その魔力で作ったこの体はなかなか居心地がいい。この体なら、この世界を破壊し、新たな世界を作ることも可能であろうなあッ!!」

マリアが急に黙って、しくしくと泣き出した。
わたしはとりあえず逃げるようにマリアのもとに向かった。
気休めにしかならない痛みを止める魔法を使って。

マリアは空にぽつんと一人で浮かんで泣いていた。
涙は、土に染みることなく、空中で消えてしまうのだろう。

44:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/22(金) 17:28 ID:3uI

マリアが泣いているのを見たのは、これが初めて。だから、わたしは焦った。
不安が心に広まる。

マリアがわたしに気づくと、謝ってきた。

「ああ、ごめんなさい、ごめんなさいね、エリー。マリアがアイツを喰らったから、こんなことになってしまった……。貴女の足も!ごめんなさい。ごめんなさい、エリー」

マリアは、幼い見た目だ。
一応、最近では中学生として過ごしていたけれど、やっぱり中学生というよりも小学生っぽい見た目。
彼女が魔女になったのが、それほどの歳だったからだとは思う。
魔女になると、成長が止まるらしい。
それは、精神の成長も同じかもしれない。

マリアはようやく、年相応の表情で泣いた。
生意気な小学生よろしく威張っていたマリアが涙を流す。
滑稽に見えなかったのが不思議だった。

「アイツはきっと世界を破壊するわ。そしたら、フィールドも危ない。貴女も、マリアも、皆死んでしまうのよ。……いいえ、マリアは死なない。死ぬことはできない。一生アイツに苦しめられるの……!」

どうすればいいかは、もう分かっている。
わたしはマリアの頭を叩いた。
マリアが驚いた顔をしてわたしを見た。
あほみたいな顔をしているマリアに、わたしは何も言わずに、ただその目を見つめた。

「……貴女、何を……」

わたしは何も言わず、ただマリアの目を見る。
マリアは幾分か冷静さを取り戻し、そうね、と言った。

「何をしているのかしら、マリアは。さあて、世界唯一の魔女として、さっさとあの悪魔を倒さなきゃいけないわね」

涙を拭いて、魔法でどこからか分厚い本を取り出す。
グリモワール……ああ、これは魔導書なのね。
マリアはそのグリモワールを開き、あるページを見つけると、そこに目を通しながら言った。

「……エリー、貴女、大丈夫なの?」
「ええ、もちろん。大丈夫よ。そもそも、わたしに足なんていらないもの」
「魔法でなんとかなると思っているのかしら?」
「もちろんよ」

マリアはクスクスクスと笑った。

「あらあら、そうなの。さすがマリアの子ね。それじゃあ、もう大丈夫な貴女にとっておきの魔法をかけてあげましょうか」

マリアがそのページに書かれてある言葉を口にする。
魔法の呪文。普通の魔法を使うときはいらないけれど、とても高度な魔法を使うときは言わなきゃいけない。
それでも、マリアは魔力が多く強いから、呪文はいらないはずだけれど……そう、そのマリアでも難しい魔法なのね。

マリアが呪文を唱え終わると、わたしの足がニョキニョキと生えた。
ちょっと気持ち悪い感触だけど、気にしない。
すっかり元通りになった足を見て、わたしもマリアも満足だった。

「この本のこと、忘れていたわ。最初から慌てずに、このことを思い出しておけば良かったわ」
「そうね。マリアはバカだから」
「あらそう?貴女もバカよ。あんな悪魔にやられちゃうんですもの」
「それなら、その悪魔に泣かされた貴女もバカね」

軽口を叩いて、わたしたちは悪魔を見やった。
悪魔はどこからか取ってきた魂を、ゆったらと食べている。

通りで、邪魔もなにもしてこなかったはずだ。
私はこめかみに血管を浮き立たせながら、そいつを睨んだ。

「めぐみ……」

必ず貴女を取り戻してみせるから。
貴女もあの悪魔の中で頑張って、自我を保っていて。

マリアの小さな体を囲むように大きな魔法陣が現れる。
金色に光る魔法陣から、さきほど落ちていったわたしの姉妹たちが出てくる。
皆元気な姿で、ちゃんと自我も持っている。

「グリモワールっていいわね。初めて知ったけど、魔力を増幅してくれるもの」

姉妹の魔女たちが、キヒヒと笑って悪魔を見た。

「あの悪魔ですね」
「ちゃちゃ〜っと片付けてお茶会しようかねぇ?」
「さんせぇ〜。アタシは緑茶ねん〜」

マリアが片腕を上げた。
また新たな大きな魔法陣が上空に現れる。
その魔法陣は、悪魔の頭上にあった。

「さあ、その体、返してもらうわよッ!!」

45:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/23(土) 18:56 ID:3uI

形容し難い音が飛び交う。
雲の上。周りは青空。本当なら平穏なこの場所は、今や戦場と化していた。
悪魔と魔女たちの戦い。

禁断の魔法でさえも、呪文無しで使えるマリアの魔力。それでできた体をのっとった悪魔はとても強く、どれだけ魔法で攻撃しても倒れたりなどしなかった。

けど、諦めるわけにはいかない。

あの体は、大事な友達__めぐみの新しい体。
本当のめぐみの体ではないけれど、大事な大事な体。
本当のめぐみの体とそっくり、だけどコウモリの翼が生えている体。その翼を見るたび、わたしの頭に声が響く。

___私を守るって言ったでしょ?

めぐみは今、大丈夫なのかしら……。
なるべくめぐみの体に傷はつけたくない。でも、傷をつけないと悪魔は倒せない。

さて、どうすれば……___

「聞いてないっつーの!エリー、こいつめちゃくちゃ強いじゃん!」
「うるさい!とにかく倒しなさいよ、死なない程度に!」

目眩ましのために、強い光を放つ。
光が無くなったときには、悪魔の体に___めぐみの体に___数えようと思うだけでも気が狂いそうなほどの、たくさんのネズミがくっついていた。

そのネズミたちが、何やら紫色の唾を吐く。
悪魔の体から、少しずつ黒い煙が出てきた。

「あれは……毒ネズミ!?」

隣にいた魔女が、魔法陣を空中に描く手を止めて、悪魔の体にくっつき、唾を吐いているネズミを見た。

わたしは「そうよ」と頷いた。

「なるべく、これは使いたくない……というより、何もしたくはないけれど……とにかく、悪魔を倒さなくちゃならないしね……」
「だからって、あれを、あの数だけ召喚するのは___」

ヴァンッという音が辺りに響く。
熱風が押し寄せてきて、わたしは咄嗟に水のバリアを張った。
その水のバリアに、毒ネズミ数匹がぶつかり、地上に落下していった。

「おのれ、おのれ、おのれええええ!地獄のネズミだと?私をこけにしよってえええええ!」

悪魔がわたしの方に、迷わず飛んでくる。
さっきの熱風は、悪魔が起こしたらしい。

わたしは水を、効かないと分かっていても聖水に変えた。

悪魔は思った通り、水から聖水となったバリアをやすやすと通り抜け、わたしの首を片手で掴んだ。
バリアが消える。

「お前か、お前か、お前か、お前なのかッ!?約束した通り、次は腹を砕くとしようじゃないかッ!!!!」

そう叫ぶ悪魔の顔は、まさしく悪魔。
顔にはたくさんの血管が浮き上がり、顔を赤くし、鼻息が荒く___いや、そんなもんじゃないわね。
なんて表現すればいいのかしらね?

わたしは悪魔の後ろにいるものを見て、ふふっと笑った。

「何が可笑し___グエ"ッ」

悪魔の体を、青い光が包む。

「こ、れ……はあぁ……ヒギャアアアアアアアアア」

低くしゃがれた声になり、そしてその叫び声は、悲鳴は、すうっと煙のように消えた。

悪魔だったものの後ろにいるマリアは、ニヤニヤ笑いながら、ソフトボールくらいの大きさになった青い光を掴み取り、それを黒い炎で包んだ。

フラッとよろめき、落ちそうになる『めぐみ』の体をお姫様抱っこし、

「ありがとう、マリア」

そうお礼を言うと、マリアはニヤニヤしながら返事をした。

「あら、お礼を言うのなら、代わりに足を舐めなさいな。……嘘よ、嘘。なに勘違いしてるの?クスクスクス」

他の魔女たちが周りに集まってきて、何があったのか聞いてきた。
その代わりに、マリアがあることを教えた。

「いい?魔女の端くれたち、教えたはずよね?悪魔は精神をのっとるものなのよ?」

そこから軽い講義になった。

悪魔は、人間の体をのっとる。
けど、正しくは精神をのっとる、である。
精神をのっとられると、体までも操られてしまう___

そんな基本的なこと、忘れていたの?
そう笑ってマリアはわたしたちを見回した。

46:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/23(土) 19:20 ID:3uI

「え、あ、いや、ほら、それって三百年も前のことだし〜?」
「正確には、416年前なのです」
「覚えているわけないですね」
「ほらほら、アタシって超バカだから〜」

口々に言い訳を始める。
わたしは特に言い訳をするわけでもなく、気を失っているめぐみを見た。
めぐみの体に、結構多くの傷がある。
その傷は、わたしたちがやっとの思いでつけた傷。
その傷が、とっても痛々しい。
そしてなにより、そんな傷を作らなくとも、めぐみを救えたということに、悲しくなる。

「まあ、マリアのグリモワールのページをチラッと捲るまで忘れていたけれどね」

はぁ〜!?という、魔女たちの声が揃う。
さすが姉妹。さすが同じ魔力でできた魔女。
みんな気が合うことで。

その大きな声のおかげなのか、それかタイミングが一緒なだけか……めぐみの睫毛がふるりと震えた。

「めぐみ?」

周りの魔女たちが、マリアに数々の攻撃を仕掛け、それをマリアが笑いながら避けて逃げていく。
周りに誰も居なくなり、わたしとめぐみだけになった。

めぐみの瞼が持ち上がる。

めぐみはキョロキョロと目玉を動かし、わたしの目に焦点を定めると、パチパチと瞬きをした。

「うぇえええええええええッ!?あ、青川、青川さ、さささ、んんんんッ!?ど、どうして、え、うそ、なんでッ!?ひえ、え?え!?ええええええぇッ!?」

明るい叫び声だこと……と、わたしはクスクスと、先ほどのマリアのように笑った。

めぐみはわたしにお姫様抱っこされていることに気づいたのか、顔を赤くして、ブルブルと震えた。

生まれたての小鹿みたいねぇ……。

「なななな、なん……えッ!?私、どうしたの!?どうして!?青川さん、どうしてこうなったの!?……ちょ、空ぁ!?空の上ええええッ!?」

軽くジャンプをして、わたしはフィールドの中に入った。
フィールドの中には、起きたばかりなのか、寝ぼけている美奈がいた。

フィールドの中は学校の校庭。
校庭の土を服につけた美奈は、わたしたちに気づくと、「ああああっ」と声をあげた。

「めぐみいいいい!!青川さああああああん!!」

走り寄って来て、本物だ本物だと喜んだ。

「み、美奈ぁ!!___う、うわあああん!良かった良かったよおおおお生きてるよおおおお!!」

わたしの手から降りて、めぐみが美奈と抱き締め合った。
お互い生きていること、こうして会えたことに喜んでいるようだ。

わたしも、生き返ったも同然なんだけどなぁ……ちょっと複雑ねぇ。

二人は喜んで喜んで、そしてようやく、わたしに目を向けた。

「青川さん、一体どうして……!?」
「私達に、何があったんですか!?それに、どうして青川さんが……!?」

二人の背中に生えていた翼が、薄くなり始めた。消えるのだと思う。もう、彼女たちには必要ないから。
そして、マリアにも必要無くなったんだろう。
___マリアにはもう、使い魔なんて要らないから。

「教えあげるから、ちょっと待って」

今思えば、わたしは嬉しかったのかもしれない。
あのとき、めぐみが魔女に食べられようとしているところに来て、そして助けられて。
嬉しかった。とっても嬉しかった。
めぐみが魔女の餌となる人間だったからこそ、こうして今、生きていることに喜びを感じられる。

見たところ、めぐみは美奈を食べたことを覚えていないらしい。
けど、それでいいのだ。
めぐみが食べたんじゃない。悪魔が食べたんだから。

「実はね___」

全ては教えない。それが、この幸せを保っていくための、最善の行動だから。

47:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/23(土) 19:42 ID:3uI

ちょっと涼しい朝。
目の前にいる町内会長さんと同じく古いのか、音楽が流れるラジオは雑音ばっかりだ。
そのラジオの掴んだ町内会長さん。

「おい、君たち。体操しなさい」

私たちは、まんまと町内会長さんに掴まり、集会所の中にいると言うちびっこたちの前で、ラジオ体操することになった。

近くの集会所の中に連れていかれる。
扇風機が一つしかなくて、いくら涼しい朝と言えど暑い。

私達は町内会長さんにちびっこたちの前に連れていかれた。
私たちがお手本となるらしい。
ちょうど足下に古ぼけたラジオが置かれ、雑音が足を通って脳みそにやってくる。

「朝から張り切り過ぎたね」
「そうね。でもいいじゃない。電車の時間までには終わるでしょうし」
「ですけどね、青川さん。結構疲れるんですよ、これ」

美奈が嫌々と首をふる。

「んー、まあ、朝から体動かすのは悪くないしさ!」
「そーだけどー」

青川さんが、私達のやり取りを見て笑う。
笑われて少し恥ずかしくなった私は、青空を見た。

奥行きのある綺麗な空。
たくさんの青で塗られた空に、私は目だけではなく、心さえも奪われる。

足下の雑音だらけのラジオからは音楽が聞こえた。

『ザザザ希望の朝ザザ喜びザザ胸をザザザザザザアアア……__』

__希望の朝。
そうだ。今、私は希望の朝を迎えている。

この夏休みを迎えるまで、たくさんのことがあった。
魔女に食べられそうになったり、青川さんと友達になったり、マリアと出会ったり、戦ったり、悪魔にのっとられたり___
それを乗り越えて、今がある。
この幸せは、数々の苦しみや辛さがあったからこそ、なのだ。

ねぇ、私、今凄い楽しい。嬉しい。
リアル充実してるよ、本当に。

肩の力を抜いて、笑顔になって。

近くの窓を開けて、私は叫んだ。

「おはよう、皆!」

ほらほら、楽しいラジオ体操の時間だよ〜!!

私の隣で、青川さんが笑った。

「暑いのに、本当に元気ね、めぐみさんは」

それに同意した美奈が、「そうそう!」と頷いた。

私はエヘヘと笑った。

「だって、私ってリア充だからさ!」

涼しい風が集会所に入ってきた。

48:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/23(土) 19:49 ID:3uI

〜あとがき〜

後味が良い感じの最後になりました〜!!
パチパチ。

上げて落として上げてのお話でした〜。パチパチ。
ちなみに、青川さんは復活する予定ありませんでした〜。パチパチ。
最後は悪魔にのっとられたままのめぐみが、世界破壊する……の、つもりでした〜。パチパチ。
けど!『青川さんがいなきゃ物語が進みづらいじゃない!』ってなったので、青川さんを復活させたらハッピーエンドになりましたよ〜!!良かったねッ!!クソッ!!パチパチッ!!



えー、色んな人に感想をもらったりしながら、頑張ってここまで来ました!
感想くれた方々、読んで下さった皆様方!
ありがとうございました!

拙い文ですが、向上させるべく、これからも前進していきます!
次の小説スレで、またお会い致しましょう!

49:♪Risa♪:2016/04/23(土) 22:30 ID:YJE

お疲れ様でした!!じっくり読ませていただきましたよ。途中までのブラックさで、一度は読むのを断念しようかなと思っていましたが、今思うと、断念しなくて本当に良かったです…。でなきゃ、このようなスカッとした気持ちは味わえなかった。本当にありがとうございます!次の小説も楽しみにしていますよ。頑張ってください

50:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/23(土) 22:34 ID:3uI

>>49
そうですよね、やっぱりブラック過ぎましたよね……(苦笑)
でも、それでも最後まで読んでくれて嬉しいです!
ありがとうございました!
次も頑張ります!


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