花崎小学校5年2組新聞係!

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1:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/15(木) 17:47

美音です。
新しい小説書きます。 
面白くないと思うし、文才無いので文がおかしくなると
思いますが感想&アドバイス(辛口ok)お願いします!

11:青蓮:2016/12/26(月) 05:56

こんにちは、青蓮です。

ここまで読ませていただきましたが、
着眼点が面白い作品ですねー。

 学生新聞というありふれたもので繋がる絆といいますか……。
なかなかおいし…面白そうでこの先を期待せざるをえません!

 まぁ、1つ残念だったのが原川優衣の登場ですかね…。
こういう過去に色々ある人物は、前もって説明しちゃったら面白味が無くなるんです。

遥と雅に何かしら反応させるとか、
読者に「何でこんな反応するんだろう? この子(優衣)は一体…」
と思わせるような伏線を張っておいて、終盤で明かすか。
それほど物語に絡まないなら、
せめてキャラの口から過去を語らせると違和感が無いですよー。

 これからどんな展開になっていくかは分かりませんが、
期待してます! それではー

12:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/27(火) 10:00

>>10
どうもありがとうございます!
>>11
お疲れ様です。
あー、確かに優衣の過去は遥に説明させた方が良かったですね………。
ちょっと>>9を書き直そうと思います。
あ、それでですね、この小説完結したらもう一度感想お願いします。
完結したら青蓮さんのスレに書き込みますね。
お忙しい様でしたら結構です。
感想、アドレスありがとうございました。
是非参考にさせていただきます。

13:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/27(火) 10:49

>>9書き直します。

「で、取材は決定で良いんだよね?」

松下君、ナイス! 

さすが局長。  

デリカシーは無くても、こういう所では役に立つ。

局長に相応しいね。

「もちろんっ!」

「当たり前じゃんっ!」

玲と榑林の声が重なる。

もう、なんだかんだ言って仲が良いんだから。

二人は照れたみたいで、そっぽを向いた。

「あ、雅だ。」

松下君が、少し先を歩いている雅ちゃんを見た。

あっ、本当だ。

私は雅ちゃん目掛けて坂を下りながら叫んだ。

「雅ちゃーん!」

雅ちゃんの近くにいる『あの人』には気付かずに。

「あれ、何やってんのあんた。」

私はその声にビクッとして立ち止まった。

恐る恐る、雅ちゃんの少し前に立っている『あの人』に目を向けた。

「まだ新聞なんか本気で書いてんの?」

そう私を嘲笑ったのは、原川優衣。

あぁ、そうだったんだっけ。

雅ちゃんは優衣と仲が良かったんだ……。

なんで私、バカみたいに近づいて。

「遥、大丈夫?気にしなくて良いんだよ?」

玲は訳を知っている。

私だって、死ぬほど知っている。 
 
だけど私はそっちに怒っているんじゃない。

この人に会ったから怒っているんじゃない。

『新聞をバカにした』から。

私たちで作り上げた新聞を。

「皆、雅ちゃんに速く記事の事話そうよ!」

玲、ありがとう。

「お、おう。えっと新聞の記事で今度、警察署に取材に行くんだ。」

松下君も榑林も、なんだかよくわからないらしかった。

そりゃあそうだ。

話してないんだから。

「面白そう!良いんじゃない?」

雅ちゃんは私の方を気にかけながらも、楽しそうにしてくれた。

優衣は、話に入れなくてイライラしている。

「このままうまく終わらせよう!」

玲が私に耳打ちした。

まって、このままで良いの?

新聞をバカにしたあの人を、放っておいて。

「ねぇ、原川さん。さっき、言ったよね。新聞なんか本気で書いてんの?って。
笑ったよね?」

優衣はニヤッと口元を緩ませる。

「言ったけど?それに笑ったよ?なんかおかしい?だって、5年生にもなって新聞に
本気になるとかおかしいじゃん。」

私の中の何かがカチンと来た。

「人をいじめて楽しむあんたにはわかんないだろうけどね。新聞を楽しみに
してくれてる人がいるんだよ?だったら本気になったっておかしくないでしょ。」

優衣が固まった。

皆もだった。

「え?いじめって……、原川が?」

榑林はすぐに私を見た。

「原川が……、遥をいじめたってこと?」

松下君は理解が早い。

「そうだよ。原川さんは私をいじめてた。」

途端、優衣が逃げ出しそうになる。

「なんで、それを言うの……?もう、嫌だっ!」

優衣は逃げる様に坂を下って行った。

「ゆ、優衣ちゃんっ!」

雅ちゃんが思わず追いかけそうになる。

けれど、止まった。

「優衣ちゃんにそんな過去があったなんて……。」

14:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/27(火) 14:38

あー、すいません。>>12アドバイスがアドレスwになっておりました。

15:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/27(火) 16:46

「遥………、言って良かったの?遥の嫌な思い出が蘇っちゃうじゃん。大丈夫なの?」

玲は相変わらず心配そうにしている。

「うん。もう大丈夫だよ。いつまでもクヨクヨしてたって何にも生まれないでしょ?
だから、優衣に何かされるって怯えてちゃ駄目なんだよ。」

私は、精一杯今の気持ちを皆に伝えた。

過去の事で未来に怯えてはいけないんだ。

今の私にはこんなに楽しい新聞係がある。

それが私の未来なんだよ。

「そうだよね。未来を信じないと何も生まれないよね。」

玲がぽつんと呟いた。

皆は相変わらず下を向いたまま、考え込んでいる様だった。

「今のって、遥の名言だよな。」

榑林だった。

いやいや、名言って私は偉人かっ!

「そうだよね。勇気出る。」

局長……。

雅ちゃんも空を仰いだ。

「遥ちゃんは、いじめを乗り越えたからこそ、前を向けるんだよね。」

私は恥ずかしくなって叫んだ。

「よーし、帰るかぁっ!今ので大分時間ロスしたからね?」

瞬間、じっとりとした皆の視線。

「今の、榑林が言いそうな台詞だよな。」

「っていうか遥、今のでさっきの私らの感動消えたからね?」

「な、なんか遥ちゃんらしくない台詞だね……。」

榑林だけが何も言わなかった。
 
ホッとした次の瞬間。

「さては遥、照れたな。」

うっ。

「なんだ、照れてたのかぁ。」

玲………、やめて。

「遥、照れるとか。自分が言った言葉じゃん。」

局長ぉっ!

もう相応しいとは思わない。

「あ……。ヤバい、私帰らないと。もうすぐ習字だっ!」

おぉ雅ちゃん、ナイスです。

って、考えてみれば私もピアノ…………。

「あっ、じゃあ明日ぐらいに俺ん家で打ち合わせ!まずは先生と警察署に許可貰わないと。」

局長、了解です。

16:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/12/28(水) 09:26

次の日、私たち新聞係は5年2組担任の橘先生を必死に説得していた。 

松下君によると、警察署からはokが出たらしい。

だから後は先生の許可をもらうだけ、ということだった。

「お願いします!皆の役に立つ記事を書きたいんですっ!」

私たちは必死なのだけれど、先生は

「何を言っているのかよくわからないです。警察署に取材?ダメに決まってるでしょう?」

と言うだけだった。

これ、繰り返してもう5分は経つ。

「もう諦めたほうが良いかもね。」

雅ちゃんと私は顔を見合わせる。

でも松下君は必死だった。

いやぁ、さすがにもう無理なんじゃ………。

と、その時だった。

「ん?君達、どうしたのかね?」

声の方を見るより先に、先生が叫んだ。

「校長先生っ!?」

へっ!?

「いや、ね。今、取材だかなんだかって聞こえたから、もしかしたら君達は学校便りに
載せた新聞係かなと思って。」

「はいっ、僕たちが新聞係です!」

松下君が局長らしく前に進んだ。

17:マリー◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/04(水) 10:38

松下君が一部始終を話終えると、校長先生は嬉しそうに言った。

「ほう、警察署に!防犯対策としてとても良いと思うよ。行ってきなさい。」

やったぁっ!

先生は呆れた顔をしていたけれど校長先生に、

「橘先生、良いでしょう?」

と言われたから、渋々頷いた。

「ありがとうございますっ!」

私たちは半ば飛び跳ねながら計画を立てるのだった。

「今週末はどうかな?私、体操教室休みだから。」

「良いんじゃない?土曜日なら私も空いてるよ。」

「俺も大丈夫。」

「私も大丈夫だよ。」

「じゃあ、今週の土曜日、9時に旭町のスーパーで。あそこなら警察署に一番近いし、
皆が集まれる様なスペースもあるしね。」

了解!

「楽しみだね。」

私が言うと、榑林がはしゃぎ出した。

「じゃあいっそ、そのまんまピクニックとかしちゃえば?」

なんか楽しそう。

「じゃあ取材終わらして、近くの公園で昼食も兼ねて遊ぶ?」

松下君が言うと、皆も頷いた。

18:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/04(水) 10:40

すいません、>>17名前間違えました。
美音です。

19:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/06(金) 13:56

新聞係って、このメンバーって、いいなぁ。

一緒にいて、全然飽きない。

来年もクラス替えはしないから、皆一緒だよね。

先生も同じだから、また皆で取材できるかも!

未来の事を想像して、私は笑った。 

きっと皆、変わらないんだろうなぁ。



土曜日、私は張りきってスーパーに行った。

「皆、おはよー!」

もう松下君と雅ちゃんと玲は来ていて、あとは榑林だけだった。

「お弁当、何にした?」

雅ちゃんに聞かれ、私はにっこりする。

「サンドイッチ!お母さん特製のやつなんだ。」  

玲が言った。

「私はオムライス。卵ふわふわなんだから。」

玲のお母さんは、料理上手。

「雅ちゃんは?」 

私が聞くと、雅ちゃんがお弁当を指差す。

「実はまだ見てないんだ。お母さんが開けてからのお楽しみって。」

へぇ。

それもそれで面白そうだよね。

「おーい、皆!」 

榑林が来た。

「おい航、お前10分遅刻だぜ。」

もう、榑林ったらだらしない。

「ごめんごめん。」

榑林は頭を掻く。

「全く。じゃあ全員揃ったし、行くか。」

松下君の号令で、皆がいっせいに自転車を漕ぎ出した。

20:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/06(金) 15:00

警察署に着いて、受付で事情を話すと、事務員の人が一人のおじさんを連れてきた。

「私は前田康彦と言います。君達が花崎小学校の新聞係かね?」

前田さんに聞かれ、松下君は返事をする。

「はい。僕は代表の松下慶と言います。」 

手招きされて、咄嗟に一番近くにいた私は口を開く。

「えっと私は、河本遥です。」

そのあとに玲が続いた。

「倉島玲と言います。」

うわぁ、大人だな。

「武田雅です。」

なんか、皆アタフタしないでしっかりハキハキ言えてる………。

私はやっぱりまだまだだなぁ。

「榑林航です。」

いつもはおちゃらけ男子の榑林さえ、しっかり気をつけをして言っている。

「よろしくね。」

前田さんは私たちににっこりし、着いてきなさいと言って私たちを手招きした。

松下君を先頭に、私たちは進んだ。

「取材を始めよう。」

前田さんにがそう言い、私たちの取材はスタートした。


「ふぅ、楽しかったね。」

玲が呟き、私たちも頷く。

前田さんは、正義感のあるとても良い人だった。

「よし、飯食うぞ!」  

榑林がお弁当を出す。

私たちもそれに続いてお弁当を出した。

21:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/07(土) 09:43

今日、楽しかったなぁ。

夜、私はベットに入って今日の事を思い出していた。

また、取材したいな。

それで、皆に新聞の良さを伝えたい!

今はテレビって言う人も多いけど、新聞でも全然良いと思う。

そんな事を考えている間に、私は深い眠りに落ちた。

22:美音◆.wmpFy.Zyhxio (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/01/10(火) 17:59

1週間後、私たちの新聞は全校で配られ、5年2組新聞係の存在が明らかになった。

「やったね!これで学級新聞の良さを皆にわかってもらえるし。」

松下君の机の周りに集まって、私たちは笑い合っていた。

「本当にそうだよね。新聞って素晴らしいって事を伝えられたよね。」

うん!

私たちは元気が良かったのだけれど、松下君はなんだか気分が悪そうだった。

だけど、まぁ大丈夫だよね。

なんて言ったって、松下君はすごい健康だもん。

今年はまだ休んでない気がする。

そう思った瞬間、松下君の身体は重心を失い、ガクッと俯いた。

手はだらんとぶら下がっており、顔は青かった。

「ま、松下君っ!?」

私はびっくりして叫ぶ。

23:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/12(木) 17:58

「お、おい慶、どうしたんだよ。」

榑林が松下君をゆさゆさと揺らした。

それでも松下君は、うんともすんとも言わないのだった。

「と、とりあえず保健室連れてこっ!」

玲が叫んだ。

今は放課後で、先生もいなければクラスメートもいない。

これはもう榑林に頼むしかない! 

「榑林、松下君連れてって!担いででもなんでもして!」

私たちは教室のドアを開け放ち、先に保健室に向かった。

「遥、遥は榑林手伝って。」

玲が凄い形相で私を見た。

へ、なんで?

「だって遥、あんたはこの中で一番男っぽいでしょ。」

え、えぇぇぇっ………………!

わ、私が男っぽい………。

「おい遥、ぽけっとしてないで速く手伝え。」

榑林が睨む。

しょうがない、やろう。

榑林と一緒に松下君を運び、保健室に連れていった。

玲と雅ちゃんが状況を伝えておいてくれたみたいで、保健室の先生は顔色を伺った。

「この倒れ方は尋常じゃない。それに意識が全然無い。救急車を呼ばないと。」

は、はぁぁっ!?

24:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/13(金) 17:02

き、救急車って………。

松下君そんな変な病気なの!?

どうしよう…………、そんな。

「とにかく私は救急車を呼んでくるわ。」

そう言って、保健室の先生は出て行った。

「局長がこんな事になっちゃって………。私たちどうすれば良いの?」

雅ちゃんが呟く。

私も悲しかった。

新聞係がせっかく一致団結できたのに。

25:美音◆KM:2017/01/14(土) 10:23

局長がいなかったら、私たちは新聞を発行できるのだろうか?

せっかく皆に新聞係の存在を知ってもらえたのに。

「河本さん、榑林君、松下君に付き添ってくれない?」

ガララッとドアを開けながら先生が入ってきた。

付き添う?

「私たちは、後で病院に自転車で行くよ。そこの総合病院なら近いから。」

玲が私の肩に手を置く。

私は頷いて、榑林と一緒に学校の正面玄関に向かった。

「慶、無事だと良いけどな。」

榑林がポツンと呟いた。

無事だと良い?

それじゃダメだよ。

絶対無事じゃないと嫌。

無事でいてほしい。

私は雲の流れる空を見つめながら言った。

「きっと、きっと無事だよ。」

流れの早い雲は、私たちの重い心とは裏腹に、するすると気持ちの良い程に流れていく。

時間が巻き戻って、また松下君と、皆と楽しく新聞の事を話したり、色々やったりできたら
どれ程嬉しいだろうか。

私たちの沈黙を、耳をつんざく程の救急車のサイレンがぶち壊した。

着いた瞬間、松下君はストレッチャーに乗せられ、私たちと一緒に救急車に乗り込んだ。

「君、この子が倒れた時はどんな感じだった?」

救急隊員の人が私に聞く。

「あ、えっとなんかいきなり重心を失ってガクッとしてました。」

救急隊員の人は頷き、私は松下君を見下ろした。

26:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/14(土) 10:23

上のトリップ違いました。

27:美音◆.wmpFy.Zyhxio お、おう :2017/01/19(木) 17:19

どうかなんともありません様に!

病院に着いて、私と榑林と玲と雅ちゃんはしばらく待っていた。

松下君はまだ意識が戻っていないらしい。

どうなったのだろうか。

心配で心配で仕方ない。

          *

「親御さんはいらっしゃってますか?」

先生が病室から出てくる。

「あ、まだです。」

確か松下君のお父さんとお母さんは………、高校の先生?

「じゃあ君達ででも話を聞いて貰うかな。」

そう言われて私たちは、診察室に入った。

「簡単に言うと、慶君は脳にガンがあるんだ。手術で取り除けば大丈夫、問題無いけどね。」

松下君が………、ガン!?

「嘘、マジかよ…………。」

榑林が呟いた。

28:美音◆.wmpFy.Zyhxio 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません。:2017/01/23(月) 18:08

それから1週間。

松下君は手術を受けた。

その日は平日で学校があったから行けなかったけれど、土曜日には新聞係皆で行く事にした。

土曜日、私たちは病院に行き、松下君の病室へ駆け込んだ。

「松下君っ!」

松下君は思ったより元気そうで、本当にホッとした。

「あぁ皆、ありがとう。」

そう言って松下君は笑った。

「俺はもう大丈夫だからさ、新聞どうするか話そ。」

こんな時にも新聞かい!

「良いけどさぁ、松下君、まだ後1週間ぐらい入院するんでしょ?その間、局長無しで大丈夫
なのかなぁ。」

玲が置いてあった丸椅子にドスンと腰掛けた。

榑林も腕を組む。

「慶が居なくて良い新聞出来んのかぁ?」

うん、松下君が居ないと新聞係は成り立たない。

「でも俺は、皆に新聞出して欲しいよ?楽しみにしてくれてる人たちがいるんだしさ。」

29:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/24(火) 17:28

松下君のその言葉が、私たちの胸を突いた。

皆、いっせいに黙る。

そうだよね。

新聞を楽しみにしてくれてる人たちが居るんだよね。

だったら、何があっても書かなきゃ!

そう思って、私は口を開いた。

「松下君の言う通りだと思う。だって私たちは新聞係なんだよ?新聞を発行する事が
目的でしょ?だったらその目的を成し遂げなきゃ、何があっても。」

松下君が笑った。

「遥は賛成だよ。俺が居なくて取材とか大変かもしれないけど、頑張って欲しい。」

榑林も玲も雅ちゃんも、頷いた。

よし、私たち4人で頑張ろう!

30:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/25(水) 17:59

月曜日、私たちが学校に行くとあの原川優衣が言った。

「あんたらさぁ、新聞係とか言ってんのに全然発行出来てないじゃん。もう飽きた訳?」  

え?

私たちは硬直する。

「飽きたって、そんな訳ないじゃん。ただ松下君が病気で発行出来てなかっただけなんだけど?」

玲がイライラしながら言った。

私たちも同じだった。

「へぇ。あんたらって局長いないと新聞発行できないんだぁ!マジかぁ。めちゃめちゃ笑える
んですけど。」

は?

この言葉には私もカチンと来る。

「いい加減にしてよ。私たちだって頑張ってんだよ?貴方は軽そうに言うけど、局長が病気って
事は私らにとってショックだったんだから。偉そうにしないでよ!」

雅ちゃんだった。

いつも静かな雅ちゃんがそんな事を言うのは、私たちだけでなく、優衣も驚いた様だった。

31:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/26(木) 16:46

榑林がそれに乗っかる。

「そうそう。ってか元いじめっ子にそんな偉そうな顔されたくないし。」

優衣はますます顔を歪ませる。

「じゃ私たち、新聞について話し合うから。」

終いに玲がそう吐き捨て、私たちは教室の隅に集まった。

「ふぅ、なんなのあの人。」

玲がため息を吐く。

私も頷いた。

雅ちゃんがどんよりしたこの場の空気を変えようと言った。

「まぁまぁ。とりあえず新聞について話そ。」
 
だね。

「えっと………なんか良いネタないかな。」

私は頬杖を着きながら言った。

「ねぇ、今って黙って掃除週間じゃん。だからそれについて書いたらどうかな?」

良いね!

32:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/28(土) 14:17

私たちは記事の割り付けをし、来週の火曜日発行を目指した。

火曜日。

私たちは予定通り火曜日に新聞を発行できた。

「良かったあぁ。ちゃんと発行できて。また原川さんに怒られる前に。」

雅ちゃんが伸びをする。

次の日、やっと松下君が復帰し、久しぶりに新聞係が勢揃いした。

「へぇ、結構良い新聞じゃん。」

松下君が壁に貼り付けられた新聞に目を通しながら言った。

「だろ?慶が居なくても大丈夫だってわかったよ。」

榑林がニッと笑う。

ふぅ、なんかやっと一息つけた。

33:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/28(土) 14:18

私たちは記事の割り付けをし、来週の火曜日発行を目指した。

火曜日。

私たちは予定通り火曜日に新聞を発行できた。

「良かったあぁ。ちゃんと発行できて。また原川さんに怒られる前に。」

雅ちゃんが伸びをする。

次の日、やっと松下君が復帰し、久しぶりに新聞係が勢揃いした。

「へぇ、結構良い新聞じゃん。」

松下君が壁に貼り付けられた新聞に目を通しながら言った。

「だろ?慶が居なくても大丈夫だってわかったよ。」

榑林がニッと笑う。

ふぅ、なんかやっと一息つけた。

とりあえず新聞は、これから今まで通り発行できそうだな。

34:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2017/01/28(土) 14:20

ごめんなさい、>>32は無しって事で。


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