「あなた、一体どういう教育してきたの!?」
ママ友の麗子さんに言われた言葉。
心に言葉のナイフが突き刺さる。
私は、心で叫んだ。
“絶対負けない”と。
「私は、普通の教育しかしてないわよ。」
「じゃ、なんで私達が悪者にされなきゃいけないの!?」
「それは_____」
この出来事は、つい2日前に遡る。
【〜2日前〜】
瞬は、パニック状態に陥っていた。
読書に夢中で、体操服を盗まれていたなんて____。
「ボクの体操服が……」
瞬は小さく震えた声で呟く。
「体操服が無い……どうしよう…」
まるで、捨てられた子犬の様に。
か細く、か弱い声で。