スレタイどおりです。
書ける方、よろしくおねがいします!((ワクワク
オリキャラでOKです!
3:ひの:2017/06/01(木) 21:25 百合って男が書くもの?女が書くもの?よくわかりませんね(筆者は男です)
星間格差 ひの作
ここは地球であるーーーというと、なんでそんな当たり前のことを、と思われるかもしれない。
しかし、ここが地球であるということは、この時代においては、特別のことなのだ。2030年以降、人類は月にも住み始めた。月に住むものは、リッチな階級のものばかりで、逆に地球に残されたものたちは、極端に貧しかった。いわば、地球と月との、星間格差である。
その差は年々拡大し、2053年の正月には、月ばかりが美しく飾られ、その代わり地球はほとんどスラムのようになってしまっていた。
月の住民は、地球人を差別し、地球人は月の住民にひどいコンプレックスを持っていた。
地球の少女ユナは、その両親を、月からやって来た観光客の家族に、殺されてしまって以来、月の住民を憎んでいた。
月の住民は地球人に何をしても良い、という暗黙の了解があって、その観光客は、裁かれず、エレベーターで、悠々と月に帰って言った。
それを悔しそうに、ユナは睨みつけていた。
ユナは決心した。復讐してやる。
地球人が月に行くには、何通りかの方法があった。とはいえ、どれも過酷な競争に勝ち抜かなければならないので、
とても困難である。
しかしユナは、どうしても月に行かなければならなかった。そこで、両親の仇を取らなければならなかった。
美しい地球人は娼婦になるとか、月の住民に気に入られる芸術家になるとか、いろんな選択肢の中から、ユナは、
「月語」を勉強して、通訳者になることで、月に行けるようになる、という方法を選んだ。
とびっきりの秀才でなければ通訳者にはなれないものと決まっていた。
ユナは最初、学校の成績でも、下から数えた方が早いくらいだった。
「月語を勉強して、通訳者になる」
というと、笑われるか、微笑ましいな、と言わんばかりににっこりされるかのどちらかだった。
ところがユナは、本気である。両親のいない悲しみが、そのまま勉強になった。
やがて成績はクラスでトップになり、学年でトップになり、ついには地球で一番になった。
惜しみない努力の成果である。この調子が続き、15歳になったユナは、史上最年少で月と地球を結ぶ通訳者の資格が得られた。
通訳の仕事を続けながら、暇があっては、月の町を歩き回り、記憶を頼りに、あのユナの両親を殺した犯人を探した。ある晩、
「そういえば、あの男は、酒臭かった」
とユナは思い出し、手当たり次第バーに入った。
キョロキョロしながら一杯飲んで、怪しい人が見つからなければ、勘定を払い、店を出て、また次のバーへ。
未成年だが、酒には強いのだった。
あるバーで、ユナはある少女を見つけて、驚いた。
犯人を見つけたのではない。とても美しい少女だから、驚いたのだった。
ユナと同い年くらいの少女は、一人ぼっちで、ウイスキーを飲んでいる。ユナは声をかけた。
「こんばんは。私たち、きっと同い年ね」
美しい少女は、ユナをしばらくじっと見て、
「多分そうだわ」
と言った。
「私はユナ」
と言って、美しい少女のすぐ横に座った。
「……私はレン」
と、顔を赤くして、恥ずかしそうに呟いた。
いいですねっ!
続きが楽しみ!!
ユナには、レンをからかうのが、たまらなく快感だった。もともと地球人であったユナにとって、月のお嬢様を夢中にさせるのは、
一種のサディスティックな復讐の快楽があった。この快感は、しばらく復讐を忘れるのに十分なほどであった。
レンも、ユナが地球人であることは知らないので、差別の感情はなしに、ユナの術にまんまとハマり、寝ても冷めてもユナのことが
頭から離れない、というような始末だった。
毎晩、レンは学校が終わって、ユナは通訳の仕事が終わって、バーで会い、酒のほんのりとした効果の中で、夢のように、夜の月の町を
デートするのだった。
ユナには仕事で得たお金がたくさんあったので、映画にも連れて行くことができた。アクセサリーも買ってやることができた。
しかし、ただであげるのではない。必ず、レンに
「大好きなユナちゃん。買ってください」
とおねだりをさせる。
「え?なに?声が小さいよ」
すると、顔を真っ赤にして、レンは
「大好きなユナちゃん!」
と叫ぶ。
これを聞くと、ユナの胸がキュンとする。そこで、初めて買ってやるのだ。
焦らし...!!
12:ひの:2017/06/01(木) 22:29 ある晩、レンの両親に連絡を入れて、ユナは、レンと高級なホテルに泊まることにした。
一晩中レンを満喫できる。そう思うと胸が高鳴った。もちろん電話というのは、
「レンと同じクラスのユナです。勉強会をしようと思うので……」
みたいな嘘をついたのである。
ベッドに寝転がって待っていると、ユナはつい眠ってしまった。
……やがて、レンがキスしたので、目が覚めた。
「あら、いらっしゃい。いま何時かしら」
「10時」
「時間がもったいないわ……脱いで」
「え?」レンは驚いて、しかも顔を真っ赤にして、言った。「そういうことなんですか。私てっきり、勉強会だと思って。いや、私、
いやじゃないんですよ。でも、そういうのって……」
ユナはレンのあまりにも純粋な性格になかばあきれた。本当に勉強会だと信じていたとは……。しかし、そこが可愛いところだ、と思った。
「明日、テストもあるし……」
と、困ったようにレンは言った。
「じゃあ、両方しましょう」とユナは提案した。
ユナは地球一の秀才でもあるので、レンに勉強を教えるのはわけもないことだった。
「本当にわかりやすい。ユナちゃんって、本当に頭がいいんですね」
と、言われると、純粋に、嬉しくなった。
ふと、ユナは、レンの筆箱の中にチラリと見える、一枚の写真に気がついた。それを見て、ユナは驚きのあまり、そのまま床に座り込んでしまった。
「ど、どうしたの……」
レンは心配する。震える声で、ユナは聞いた。
「ね、ねえレンちゃん。その、筆箱の中の写真……」
不思議そうに、レンは、その写真を取り出して、ユナに手渡した。
「私の家族の写真だけど……」
なんという運命の悪戯だろう!とユナは思った。レンの家族こそが、まさしく、ずっとユナが探してきた、親殺しの犯人、それに違いなかった。
ユナの中で、ただでさえ倒錯していたレンへの愛情が、このことでさらに爆発してしまった。
しかし、ユナは、それを隠すように、平静を装いつつ、
「ねえ、レンちゃん。聞いて」
と、静かに話しかけた。しかしそれでもユナは、動揺の震えを隠し切ることができずに、わなわなとしてしまっていた。
レンも、突然変わってしまったユナの表情に、ただならぬものを感じたらしく、おびえながら
「……どうしたの?」
ユナが、全てを話し終わった時には、レンの顔は、涙でびしょ濡れだった。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
自然と地べたに座るようになって、ユナの足にしがみつき、土下座と一緒だった。
「ぶってください!蹴ってください!傷つけてください!嬲り殺してください!どうぞ、私に復讐してください!」
思いつく限りの酷い仕打ちを、レンは自らユナにねだった。レンは、ユナを愛していたのだ。
ユナはその晩、レンを殺さなかった。
そればかりか、やっと見つけたレンの家族も、殺すことはしなかった。
一見、真相が明らかになったことで、ユナとレンは、一層仲良くなったように見えるほどだ。
しかし、二人並んで、楽しそうに夜の月の町を歩いている時、実はユナはレンにおしっこやウンチを我慢させているし、
レンの美しい着物をはぎ取れば、そこにはおびただしいいくつものアザを発見することができるだろうし、
二人がキスをしているかと思えば、実はユナがレンの唇をものすごい力で噛んでいるのである。
ある意味、水入らずのカップルの誕生である。
おしまい
すれ主さんの期待に添えたかどうかは、はっきり言って自信ありません笑
勉強不足ですしね
受けと攻めを、そのままマゾとサドに置き換えていいのかしら
まあ、別の人がもっといいのを書いてくれるでしょう
僕はこれで……
ありがと!
おもしろかった!
まだ読みたい
20:ひの:2017/06/04(日) 00:37 うりゃあ!
わたしはぼくは
1
わたしは、ぼくは、果たして女なのか男なのか、微妙なところである。
10年前―――まだ四歳の時に、どういうわけかペニスに大怪我をして、それを切り取る手術をした(父が、カップラーメンを作ろうとして、その時のお湯がかかったとか、なんとか)。
その時、親がこうした。
「このまま、欠陥を持った男として、これから生きていかなければならないのは、かわいそうだ。いっそ、性転換を行なって、完全な女として生きていかせるのは、どうだろう」
手術は大成功。わたしの名前は、葉蔵ではなく葉子となった。二回の手術でわたしの体は傷み、その影響でこれまでずっと病院のベッドで過ごして来た。
しかし、今日、初めてわたしは学校に行く。鏡を見る。女の子の体だ。
ドアを開けようとして、立ち止まる。困った。
学校の中で、わたしはどう存在していれば?男の子だった時の記憶を、少し、覚えている。車のおもちゃを、ぶーぶー言って、遊んでいた。
そのあと、女の子になってからの記憶もある。かわいい人形で遊んでいた。だけど、それは親から突然与えられた人形だった。自分から欲しいと思ったことのない人形だったから、少し驚いたけど、遊んでいるいうちに馴染んできた。
その人形は、今も、ベッドの上に転がっている。
女の子と遊ぼうか?男の子と遊ぼうか?わたしは、ぼくは、どう存在して入ればいいのだろう。
2
わたしは、ぼくは、学校で、同時に二人のクラスメートに恋をした。
二人とも、初めて学校に来て、わからないことだらけのわたしを、真っ先に、同時に助けてくれたのである。
二人は幼馴染で、一人は男、もう一人は女である。
男の方は、光一と言って、クラス一背が高く、マンガに出てくるような美少年である。ちょっと間が抜けたところがあって、勉強も、できないわけではないが、ちょっと信じられないような勘違いをする。だけど、クラス一しっかり生きているのだった。光一に比べて、他の男は、ナメクジみたいになよなよしている。
女の方は、赤理と言って、クラス一髪が綺麗な女の子。わたしは、赤理と一緒の美術部に入ったが、とても美しい絵を描く。わたしは、赤理の絵を描く姿が好きだった。集中すると、アドレナリンが暴走し、体温が上がるのか、顔がぽっと赤っぽくなる。この時の赤理が一番好きだ。
二人とも、わたしを助けてくれた。おかげで、一ヶ月後には、ちゃんとクラスに、学校に馴染むことができた。ところが、二人に同時に恋心を抱くことによって、わたしの中に、ぼくの中に、迷いが生じていた。
3
わたしの中の葉蔵が、赤理に恋をしたのだ。わたしの中の葉子が、光一に恋をしたのだ。
わたしが学校に馴染むに連れ、二人とも、助けてくれなくなった。その代わり、自然に話しかける権利ができた。
蒸し暑い6月の休み時間に、下敷きをパタパタやっている光一に、恐る恐る話しかけて見た。
「光一くん」
「どうした?葉子」
「……」
話しかけることがなくて、困ってしまった。好きだと言いたい。だけど、単純な好きではないのだ。伝えるには、ゆっくりした時間が必要だ。
その時、
「ハローエブリワン」
と、さっきの英語の授業の影響で、一時的に思考回路が帰国子女っぽくなってしまった赤理も来た。
「ヒャハハ、ハロー、くぁwせdrftgy不二子lp;@:「」!」
光一が面白がって、英語っぽく何か喋る。しかし何言ってるのかよくわからない。
わたしは、ぼくは、この時、二人の恋人に挟まれて嬉しくて、心臓が爆発しそうになっていた。
「?どうしたんだ、葉子。顔が赤いぞ」
「本当ね。大丈夫?」
ここはひとつ、ただの友達のふりをして、さそい出そう。
「ねえ、三人で今度遊びに行かない?わたし、学校のことは教えてもらったわ。だけど、この街のこと、あまりよく知らないのよ」
笑顔でーーー友情の笑顔に見せかけた、恋の笑顔。
4
X駅前に、私たちは集まった。
「X町ツアーへようこそ。えっと……まずは、腹減ったな」
光一がお腹をさすりながら言った。私たちはマクドナルドに行った。初めてハンバーガーを食べる。右側に赤理が座っていた。
「どう?」
「美味しい!」
左側には、光一。嬉しくなって笑ってしまう。
「んふふふふふ……」
「どんな笑い方だよ!」
それから、私たちは、X城跡に行く。
「ここは、江戸時代、殿様のーーー」
神妙な顔つきで、光一が説明する。赤理が遮る。
「嘘教えちゃダメよ。殿様はーーー」
赤理が訂正した。わたしは思わず笑ってしまった。
「わかったね、葉子ちゃん」
と、人差し指を立てて、ウインクする赤理が、たまらなくキュートだった。
5
それからゲームセンターに行く。
ここは、X中の溜まり場らしくて、クラスメートも何人かいた。
光一がメダルを入れると、吐き出すようにドバドバメダルが返ってくる。一方赤理は、あまりゲームをやらないみたいで、メダルが少なくなってきて、ムッとしている。
わたしは悲しくなった。一人の女として、一人の男を愛すとか、一人の男として、一人の女を愛すとか、そんな風なら、今すぐにでも好きな人に抱きつくのに。
わたしのメダルは、すぐになくなった。私が退屈そうにフラフラしていると、光一と、赤理が一枚ずつくれた。
「ありがとう!」
そして、そのメダルもすぐになくなった。
メダルを買ってもしょうがないーーーわたしは、最後にクレーンゲームをすることにした。
ガンダムのプラモデルがある。欲しくなった。
初めてのクレーンゲーム。すごく緊張した。奇跡的に、一発で取れた。
「やった!」
いつのまにか、横にいた赤理が言った。
「へえ、ガンダムとか好きなの」
しまった、と思った。女なのに、ガンダムが好きだと、変な子だと思われてしまわないか。
「いや、いとこの男の子が……好きなの」
とっさに嘘をついてしまった。
「そうなんだ。優しいね」
わたしは、ぼくは、赤理の笑顔を捏造してしまったことが、たまらなく苦しかった。わたしは、ぼくは、これから今みたいに嘘ばかりつく人間になってしまいやしないだろうか。
6
別れる時、勇気を出して、二人に手紙を出した。そこには、わたしが、ぼくが、もともと男で、後から女になったことについて、書いてある。本当は、隠して生きて行くつもりだったけど、恋をしてしまったから、打ち明けずにはいられなくなったのだ、と。大好きです、付き合ってください、と。両方の手紙には同じことが書いてある。
7
次の日、放課後に、光一と赤理から、屋上に呼び出された。
緊張して言ってみると、二人とも気楽そうにそこに立って笑っていたから、わたしはホッと、安心した。
「それで、返事は……?」
「お前、気持ち悪い」
と、光一が言った。そのまま、行ってしまった。心臓がヒヤリとして、体の力が抜けて、そのまま倒れそうになった。
赤理がわたしを支えた。泣きそうになりながら、
「赤理ちゃんは……?」
「光一なんて、気にすることないわ。偏見よ。そこまでの男よ……そして、わたしは」
赤理は、両手でわたしの顔を掴んで、熱いキスをしてくれた。
「偏見の見えないところでだけ、わたしもあなたが好き」
そのまま赤理は行った。
わたしは一人屋上に座り込んで、放心していた。空で、風に逆らい、カラスが夕日に突っ込んだ。だんだん暗くなる。人の声、自動車の音。真っ暗になった。音も止んだ。
終わり
って、なんかパッとしないなあ
そもそも、百合かどうかも微妙……
(ぼくは普通に女の子が好きだったはずなのに、こんなのばかり書いていると、怪しくなってくる……?いやいや、
ないない……)
またまた面白いのありがとっ!
書くの上手だねぇ
すれ主さん自身は小説書かんのん?
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