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1:聖夢◆Yc:2017/07/19(水) 18:35



   『 あはは、ばけものーー! 』

   『 おいおい、自、さつするなよ?』

まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。

私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。

  「 こんな世界なんてだいっきらい……」

 
 

17:聖夢◆Yc:2017/07/27(木) 13:14



>>16の最初のセリフがヶ丘学園だけになってますけど正しくは「希望丘学園」です!

 

18:聖夢◆Yc:2017/07/27(木) 14:37



新キャラちゃんです!全員、一年一組です

 「 ごめんね、竜飛が… 」
 ・天原 海華( あまはら うみか )
竜飛の双子の妹。自称・しっかりしてる妹。
竜飛とはクラスも一緒。元気で明るく、クラスの中心的存在。
水を操る能力をもつ。それが上手にできたら水中でも息ができるようになる。

 「 べっ別に僕は可愛くなんて…というか僕は男です!」
 ・河合 優希( かわい ゆうき )
可愛くて小動物みたいな男の子。いや男の娘(←)
本人はそれを嫌がって男らしくなりたいと思ってる。
癒しの能力をもつ。

 「 は?新入りのくせに生意気だな 」
 ・黒井
S。とにかくS。頭がよく、スポーツもできなんでもできる。
けど家庭になにかあるらしい。
幻想。(相手に幻覚をみせたりできる)という能力をもっている。

 

19:まい◆8Q:2017/07/27(木) 18:02

頑張ってください!
応援してます。

20:聖夢◆Yc:2017/07/29(土) 12:28



>>19
まいさん、ほんっとうにありがとうございます✨
頑張りますね!



またまた新キャラです!

 「 校則を守りなさい 」
 ・由梨音 紗羅 ( ゆりね さら )
副生徒会長で一組の学級委員長。なんでも完璧なお嬢様。校則や風紀に厳しい。
読み取る能力をもつ。(相手の考えてることがわかる)

 

21:聖夢◆Yc:2017/07/29(土) 21:34



 「 今日も平和だなぁ〜 」
ざわざわとしてる一年一組の教室。日が差して眩しい。
私はいつものみんなをみてほっこりしてしまう。
夜音せな。この一年一組の一員。ただの女子高校生に見えるけど光と闇を操る能力の持ち主の能力者です。
ここの学園は能力者だけが入れる学園。無論このクラスも全員能力者。

 「 海華…濡れたぞ?お前の能力のせいで… 」
と、濡れたズボンをギョッとした顔でみつめる彼は天原竜飛。
 「 竜飛の能力でテレポートすれば良かったジャーン!けどごめん… 」
むうっと頬を膨らませながらもハンカチを取り出し竜飛のズボンをふいてるのは竜飛の妹・海華。

 「 だーかーらー!僕は男ですーー!」
教室の外、男の方から「かわいい!」なんていわれてる本当に女の子にしか見えない男の子、うーん男の娘って言ったほうがいいのかな…。とにかく!河合優希。苗字も河合だものね…。彼は癒しの能力の能力者。

 「 黒井さん、何度言ったら校則を守るのかしら!?」
 「 いいだろ?別に… 」
昨日、夜遅くまで遊んでて補導されてたらしい黒井凰蝶( くろい あげは )。魅惑の能力の能力者。
そして注意してるのは副生徒会長であり、このクラスの学級委員長・由梨音紗羅。お嬢様らしいの。

 ( 今日も平和って証ね…。 )
私は微笑ましく、このクラスを見渡す。能力者であってよかったわ…。
それより後から神谷先生から大事な話があるらしいの。何かしら…?

教室は相変わらず日が差して眩しいままだった。

 

22:聖夢◆Yc:2017/07/30(日) 11:58



変更です
せなちゃんだけひらがななのもどうかな?と思いましたので“星那”にします!

 

23:聖夢◆Yc:2017/07/30(日) 12:16



 「 すわれー!転入生だぞー 」
先生が入っていくと同時に私も教室に入る。
教室の人数は女子男子・合わせて20人。もちろん私も入れて。
隣のクラスも一緒だそうだ。
 「 空羽。挨拶よろしく 」
先生がきらりんと手をパーにして顔へとやる。ポーズが厨二っぽい。
私は震える体を抑えるつけながら歩く。そして息を思いっきり吸う。
 「 ……空羽美憂、よろしく 」
 「 空羽、それだけか〜ぁ?車ではあんなに不良ぽかったのに〜 」
 「 先生、うざい 」
 「 ふぐぅ… 」
イラっときた私はまた先生の足を思いっきり踏む。すると教室中が笑いに包まれる。
 「 ないす!先生ダメでしょー?しかもテンションうざいよ 」
なんて声がする。
 ( この先生、いつもこのテンションか )
呆れのような尊敬のようなよくわからない感じがする。
 「 おいおい、笑うなよー!けど空羽はそうとう不良だぞー?さっきも先生に向かって疫病神とか言ったしな 」
けらけらと笑いながら日誌を開く神谷先生。
 「 空羽さん、すごいね! 」
 「 別に… 」
なんだか胸があったかい…。
 「 空羽。これは試練だ 」
先生はいきなり私の肩を両手で掴んでくいっとこちらにやる。そして小声で呟く。なんだか顔が真剣…。
 「 空羽はさ、いじめられてたんだよー!中学校の時にさ…!なんたって能力が人を石にしたり動きを止めたりする能力者だから 」
先ほどの真剣な顔が嘘のように馬鹿っぽい顔になる。みんな「へぇ〜」というような顔をしてる、

 「 …… 」
全身の感覚が可笑しい。ふわふわする。心臓が高鳴っていく。
息苦しい…嫌だ。無理。怖い。先生を見つめてる視界が遠ざかっていくような気がした。
 ( ワタシハバケモノ )

 「 ええ!?」
そんな声とともに私は我にかえった。すると先生は石になってた…。
全員の視線がこちらに向く。
 「 みないでよ!!」
私は思わず叫んでしまった。やっぱり変わるなんて無理なんだ。
目の縁がじんわりあつい。頭がくらくらして気持ち悪い。

 

24:聖夢◆Yc:2017/07/31(月) 10:48



 『 ばけものと同じ血が流れてるなんて!』

 『 じ、さつして先生の評判さげるな 』

 『 小学校の時からいやうまれたときからばけものなんだよね〜 』

いつから私はこうなったの?ただ普通に楽しく毎日を過ごしたかっただけだった。違うよ、能力は素敵だよと言って欲しかった。なんでこんなに辛い目に合わなきゃいけないの?
暗闇の中。私は1人でうずくまってる。
もう消えちゃいたい。お母さん、お父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん最後まで迷惑かけてごめんなさい
音もなく涙が溢れてくる。

だれ?あなたは?暗闇のなかから手を差し出して…?

 『 あなたはばけものなんかじゃない。私の…私たちの仲間だよ 』

無意識に手をつかもうと……───。

 

25:聖夢◆Yc:2017/07/31(月) 18:00



 「 …… 」

ゆっくり目を開ける。光が差して眩しい。体がふわふわしてる。目の前には真っ白な天井。

 「 あなたは私達のクラスメイト 」
さっき暗闇の中できこえた声。私はゆっくり上半身を起こす。するとさっきクラスでみた女の子がこちらを微笑みながらみていた。
 「 ばけものじゃないよ?私は夜音星那。光と闇を操る能力の能力者だよ 」
 「 光と闇…? 」
驚いて首を傾げた。光と闇なんてスケールがでかいというか魔法見たいというか…
 「 簡単にいうと暗いところで光の玉を作ったりできるっていうことかしら 」
ふふっと微笑みながら立ち上がり、お茶をいれてる。
 「 … 」
 「 さっきの寝言、きいてごめんね。神谷先生もすぐ元どおりになったわ。怖かったわよね。あのね、私、わかるわ。いじめられて辛いってこと… 」
 「 あなたに何がわかるの!?ずっと小さい頃から私はさけずんだ目で見られた、ばけものだって言われてきた!」
はい、と渡されたお茶をはじいて怒鳴ってしまった。最低なのはわかってる。けど裏ではいう。それが人だから。
私はその場にいたくなくなってベットから起き上がり、保健室をでていく。

 「 やっぱりこんな世界なんて… 」

信じてた私がばかみたい。
ギラギラ輝いてた日はいつのまにか雲に隠れてしまった

 

26:ミルフィーユ:2017/07/31(月) 18:55

タイトルからして、よく見かける学園恋愛系の小説かと思いきや………!
中身が深かったり空羽ちゃんかわいそうかわいかったり先生イケメンだったり!!キャラみんな好きなんだけど!!!めっちゃ好き!!
というかストーリー好きですしこのストーリー書いてる作者さん大好きです!!!笑笑
これからも更新頑張ってください!!ずっと楽しみにしてます!!!

27:聖夢◆Yc:2017/08/01(火) 21:13



>>26
嬉しすぎて泣きますヽ(;▽;)←
感想、ありがとうございますね!!
1話は暗めすぎますがこれからカオスになったりはちゃめちゃになりますね!←
これからも見てくれると嬉しいです

 

28:聖夢◆Yc:2017/08/01(火) 21:39



 「 そーらーはーね 」
五月蝿い。明るく、軽そうな声。頭がさっきからズキズキって痛いのに…。ベッドで安静にしてるんだから黙ってほしい…。
と、思って私は寝てるふりをする。さっき泣いちゃったからな…。
 「 寝てる無理してもだめだぞー?」
けたけたと笑いながらしめていたピンクのカーテンをさっとあける。
 「 ………誰のせいと思ってるんですか?」
全く、変わらない阿保な顔を睨みつける。真面目に今、石にしたい人物だ。
泣いたから声がおかしくなってるな。
 「 ……あのな、空羽 」
そしてまた真剣な顔つきになる。この人は本当にずるい。
 「 なんですか… 」

 「 実はな、夜音も…いじめられてたんだ 」

 「 え? 」
すごく驚いた。ただそれだけ。

でも可笑しいと思わない?あんなに可愛くてしっかりしてる子が?

 「 だろ?夜音はもてるんだな。それですごくかっこいい先輩の告白を断って…でも諦めてなくて先輩がいじめるように頼んで助けて振り向かせようとしたらしい。信じてた先輩に裏切られてショックだったそうだ 」
私の思ったことはまたもや口に出てたらしい。
 「 信じてる人に…… 」
そういうところは私と一緒だ。
 「 それでもな、夜音はいつも笑ってたそうだ。辛くても…何故だか聞いて見た。するとあいつはいっんだ

『 それでもいつか先輩達と分かり合える日が来るはずです。私は辛くても明日を…未来を捨てません 』

ってな。空羽、いじめられて辛かったかも知れない。すごく傷ついたのかも知れない。けどそれで変わることを諦めちゃだめだ。明日と未来と…世界を捨てるな。嫌いになるな。それにな、お前が変わりたいのなら俺は手伝う。それが教師だ。
一年一組も変わってる奴らばっかだがみんないい奴だ。きっとお前を支えてくれる。保証する。」

また泣いちゃったじゃん…。先生を見てられなくて窓をみる。綺麗な夕日…けど涙で滲む。けど虹色に輝いてるように見える。なんで次から次へといいことをいうのだろう…

 「 変わり者って神谷先生もそうだよ…。私、謝る。そして変わるから 」
 「 いってこい。みんな教室にいるぞ 」

先生が言う前に私は立ってドアへと駆け出していた。ゆっくり深呼吸をすると胸を触る。
ここからが私の道。
はやくみんなのところへ…
私は駆け出す。光がさす教室へと。

 

29:聖夢◆Yc:2017/08/04(金) 18:34



 「 …… 」

私は走る。とにかく走る。
あと1つ階段を上がれば教室だ。
今日はほんっとうによくわからない1日だ…

 「 はぁはぁ… 」

階段を上がり終わり、少し深呼吸をする。
頭には夜音星那の顔……。
謝らなきゃ…。

 ( あとちょっと… )

私は歩き出す。

 

30:聖夢◆Yc:2017/08/04(金) 18:53



 「 これからよろしくね〜 」

……私は今何が起きたのかさっぱりだ…
ドアをあけたらパーンとクラッカーがなって……。

 「 一年一組へようこそ!」
みんながそういう。そして夜音星那が近づく。
 「 夜音星那… 」
 「 何もわからずにいってごめんなさいね 」
しゅんとし、ぺこりと頭を下げる。悪いのは貴方じゃないのに…
けど声が出ない。
 「 けどもう大丈夫!私たちのクラスは変わってるし…まぁ色々だけどきっと美憂ちゃんを支えるって保証するわ。それに、私たちは美憂ちゃんと仲良くしたいの。例え手を振り払われたってね 」
そういって私の手をぎゅっと握る。すごくあたたかい…。

 「 私のほうこそ……ごめん…偉そうに…いって 」

途切れ途切れだけど伝えられた。
夜音星那は一瞬、目を丸める。けどすぐさま微笑む。

 「 ええ…これからよろしくね美憂ちゃん 」
抱きついてくる。私はただそれを返すだけだ。
 「 美憂で…いい 」
 「 うん、美憂!改めて一組へようこそ!これから楽しく過ごしていきましょう 」

すごくおかしくて悲しくて楽しくて…いろんな感情が入り混じった今日1日。
大人になって忘れられない。こんな学校も悪くない。

今度はちゃんと綺麗に夕日をみれた。

私のハチャメチャだけど楽しい学校がこれからはじまる。
 
  1話  end

 

31:聖夢◆Yc:2017/08/07(月) 19:40



ほかの小説です
魔法の世界
http://ha10.net/novel/1498964607.html

スタードリームプリキュア
http://ha10.net/ss/1488069333.html

mermaidmemory
http://ha10.net/novel/1489284259.html

 

32:つくよみ:2017/08/18(金) 17:18

面白いです
美憂ちゃんと先生のやりとりが好きです
これからも頑張ってください
続き、楽しみです

33:月姫◆6E hoge:2018/02/12(月) 12:22



>>32
すごく遅くなってすみません!!
ありがとうございます😊
コミュカルな感じにしてるのでこれからも楽しみにしてくださいw
亀更新ですが頑張ります!

 

34:月姫◆6E:2018/02/12(月) 12:32



    2話  友達
 「 暑い…ひたすら暑い… 」

相変わらずジリジリ照りつける太陽。五月蝿い蝉の鳴き声。どうして夏ってこうなんだろう…。
もう門を通ったからそろそろ靴幅につくはず…。

 「 本屋に出かけてたからってなめてた… 」

送ろうか?そう親に言われたのだが甘くなめて断った私を呪う。
くそ…。

 「 美憂、お早う 」

後ろから声が聞こえた、と思えばポンっと肩が重くなる。

 「 お早う、夜音星那 」
私は絶対死んだ目をしてる。それでもあいつは気にせずににこにこ。なんでこんなに涼しい顔ができるのだろう。こんな暑いと言うのに…。
 「 それより知ってる?来週、合宿なの。それで今日は色々と決めるのよ 」
 「 は!? 」
なんだそれ…。聞いてないよ!?
 「 先生から聞かなかった? 」
“え?”と首を傾げこちらを凝視する夜音星那。
 ( あのバカ先生…絶対蹴り上げてやる! )

そんな思いを秘め、靴幅に入っていった。

 

35:月姫◆6E:2018/03/10(土) 16:34



 教室はクーラーも入ってるお陰か入った瞬間、ひんやりして気持ちよかった。

 「 生き返る〜!」

声に出していられなかった。でも汗でべったりとシャツがくっついて気持ち悪い。
 ( 着替えを持ってきてよかった… )

 「 お早う!空羽さん 」

此方にかけたきた水色の髪の少女。明るくてすごく眩しい…。確か…。

 「 あ、天原海華。海華って呼んでね。」

自己紹介しにっこりと笑う彼女。やっぱり眩しく感じた。
 ( 私とは正反対なタイプ )
少し視界が色褪せた。
 
 「 今日は合宿について話し合うのね。楽しみだわ。」

ふふ、と可愛らしく笑む夜音星那。やっぱりこのクラスは眩しすぎ。

 ( 能力者とは到底思えない…。)

 「 はよー… 」

後ろから気だるげな声が聞こえた瞬間、ドン!と何かにぶつかった。前へ倒れようとしてた時、星那と海華が支えてくれたおかげで地面に顔面をぶつけずに済んだ。

 「 邪魔だろ… 」

低い声が突き刺さる。でも私も反撃せずにはいられなかった。

 


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