『 あはは、ばけものーー! 』
『 おいおい、自、さつするなよ?』
まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。
私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。
「 こんな世界なんてだいっきらい……」
>>26
嬉しすぎて泣きますヽ(;▽;)←
感想、ありがとうございますね!!
1話は暗めすぎますがこれからカオスになったりはちゃめちゃになりますね!←
これからも見てくれると嬉しいです
「 そーらーはーね 」
五月蝿い。明るく、軽そうな声。頭がさっきからズキズキって痛いのに…。ベッドで安静にしてるんだから黙ってほしい…。
と、思って私は寝てるふりをする。さっき泣いちゃったからな…。
「 寝てる無理してもだめだぞー?」
けたけたと笑いながらしめていたピンクのカーテンをさっとあける。
「 ………誰のせいと思ってるんですか?」
全く、変わらない阿保な顔を睨みつける。真面目に今、石にしたい人物だ。
泣いたから声がおかしくなってるな。
「 ……あのな、空羽 」
そしてまた真剣な顔つきになる。この人は本当にずるい。
「 なんですか… 」
「 実はな、夜音も…いじめられてたんだ 」
「 え? 」
すごく驚いた。ただそれだけ。
でも可笑しいと思わない?あんなに可愛くてしっかりしてる子が?
「 だろ?夜音はもてるんだな。それですごくかっこいい先輩の告白を断って…でも諦めてなくて先輩がいじめるように頼んで助けて振り向かせようとしたらしい。信じてた先輩に裏切られてショックだったそうだ 」
私の思ったことはまたもや口に出てたらしい。
「 信じてる人に…… 」
そういうところは私と一緒だ。
「 それでもな、夜音はいつも笑ってたそうだ。辛くても…何故だか聞いて見た。するとあいつはいっんだ
『 それでもいつか先輩達と分かり合える日が来るはずです。私は辛くても明日を…未来を捨てません 』
ってな。空羽、いじめられて辛かったかも知れない。すごく傷ついたのかも知れない。けどそれで変わることを諦めちゃだめだ。明日と未来と…世界を捨てるな。嫌いになるな。それにな、お前が変わりたいのなら俺は手伝う。それが教師だ。
一年一組も変わってる奴らばっかだがみんないい奴だ。きっとお前を支えてくれる。保証する。」
また泣いちゃったじゃん…。先生を見てられなくて窓をみる。綺麗な夕日…けど涙で滲む。けど虹色に輝いてるように見える。なんで次から次へといいことをいうのだろう…
「 変わり者って神谷先生もそうだよ…。私、謝る。そして変わるから 」
「 いってこい。みんな教室にいるぞ 」
先生が言う前に私は立ってドアへと駆け出していた。ゆっくり深呼吸をすると胸を触る。
ここからが私の道。
はやくみんなのところへ…
私は駆け出す。光がさす教室へと。
「 …… 」
私は走る。とにかく走る。
あと1つ階段を上がれば教室だ。
今日はほんっとうによくわからない1日だ…
「 はぁはぁ… 」
階段を上がり終わり、少し深呼吸をする。
頭には夜音星那の顔……。
謝らなきゃ…。
( あとちょっと… )
私は歩き出す。
「 これからよろしくね〜 」
……私は今何が起きたのかさっぱりだ…
ドアをあけたらパーンとクラッカーがなって……。
「 一年一組へようこそ!」
みんながそういう。そして夜音星那が近づく。
「 夜音星那… 」
「 何もわからずにいってごめんなさいね 」
しゅんとし、ぺこりと頭を下げる。悪いのは貴方じゃないのに…
けど声が出ない。
「 けどもう大丈夫!私たちのクラスは変わってるし…まぁ色々だけどきっと美憂ちゃんを支えるって保証するわ。それに、私たちは美憂ちゃんと仲良くしたいの。例え手を振り払われたってね 」
そういって私の手をぎゅっと握る。すごくあたたかい…。
「 私のほうこそ……ごめん…偉そうに…いって 」
途切れ途切れだけど伝えられた。
夜音星那は一瞬、目を丸める。けどすぐさま微笑む。
「 ええ…これからよろしくね美憂ちゃん 」
抱きついてくる。私はただそれを返すだけだ。
「 美憂で…いい 」
「 うん、美憂!改めて一組へようこそ!これから楽しく過ごしていきましょう 」
すごくおかしくて悲しくて楽しくて…いろんな感情が入り混じった今日1日。
大人になって忘れられない。こんな学校も悪くない。
今度はちゃんと綺麗に夕日をみれた。
私のハチャメチャだけど楽しい学校がこれからはじまる。
1話 end
ほかの小説です
魔法の世界
http://ha10.net/novel/1498964607.html
スタードリームプリキュア
http://ha10.net/ss/1488069333.html
mermaidmemory
http://ha10.net/novel/1489284259.html
面白いです
美憂ちゃんと先生のやりとりが好きです
これからも頑張ってください
続き、楽しみです
>>32
すごく遅くなってすみません!!
ありがとうございます😊
コミュカルな感じにしてるのでこれからも楽しみにしてくださいw
亀更新ですが頑張ります!
2話 友達
「 暑い…ひたすら暑い… 」
相変わらずジリジリ照りつける太陽。五月蝿い蝉の鳴き声。どうして夏ってこうなんだろう…。
もう門を通ったからそろそろ靴幅につくはず…。
「 本屋に出かけてたからってなめてた… 」
送ろうか?そう親に言われたのだが甘くなめて断った私を呪う。
くそ…。
「 美憂、お早う 」
後ろから声が聞こえた、と思えばポンっと肩が重くなる。
「 お早う、夜音星那 」
私は絶対死んだ目をしてる。それでもあいつは気にせずににこにこ。なんでこんなに涼しい顔ができるのだろう。こんな暑いと言うのに…。
「 それより知ってる?来週、合宿なの。それで今日は色々と決めるのよ 」
「 は!? 」
なんだそれ…。聞いてないよ!?
「 先生から聞かなかった? 」
“え?”と首を傾げこちらを凝視する夜音星那。
( あのバカ先生…絶対蹴り上げてやる! )
そんな思いを秘め、靴幅に入っていった。
教室はクーラーも入ってるお陰か入った瞬間、ひんやりして気持ちよかった。
「 生き返る〜!」
声に出していられなかった。でも汗でべったりとシャツがくっついて気持ち悪い。
( 着替えを持ってきてよかった… )
「 お早う!空羽さん 」
此方にかけたきた水色の髪の少女。明るくてすごく眩しい…。確か…。
「 あ、天原海華。海華って呼んでね。」
自己紹介しにっこりと笑う彼女。やっぱり眩しく感じた。
( 私とは正反対なタイプ )
少し視界が色褪せた。
「 今日は合宿について話し合うのね。楽しみだわ。」
ふふ、と可愛らしく笑む夜音星那。やっぱりこのクラスは眩しすぎ。
( 能力者とは到底思えない…。)
「 はよー… 」
後ろから気だるげな声が聞こえた瞬間、ドン!と何かにぶつかった。前へ倒れようとしてた時、星那と海華が支えてくれたおかげで地面に顔面をぶつけずに済んだ。
「 邪魔だろ… 」
低い声が突き刺さる。でも私も反撃せずにはいられなかった。