マオの内緒アート日記

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1:まい◆8Q:2017/07/27(木) 19:24

私、高野真櫻だよっ!マオって呼ばれてるんだ!ある日、アートコンクールに出品したら大賞をゲット!だけど、学校にも友達にも先生にも言ってなくて。わたしのアート日記、始まるっ!

68:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 17:58

7.買い出しで恋っ?

そして放課後。
奈菜ちゃんと私を含めて男の子たちみんなと買い出しに行った。
盆江野町のスーパーだと売ってないのがあるから、もうちょっと大きいスーパーにね。
だから、今は電車に乗ってます!

「ミオさぁ、学級委員やめとけば良かったのにマジで引き受けたよな」

「奈菜の圧力ぱねぇもん」

「ちょっと、どゆこと!?」

学級委員って、断る乗りだったの?
全然分からなかった…。
言われたらやるもとだと…。

「だけど偉いよね、ミオちゃん。彩葉ちゃんにいろいろ言われてたけど」

はじめくんがボソッっと言う。
すると、隣に座っている奈菜ちゃんがふふっと笑いながらつぶやいた。

「ミオりんが断ると思ってたからわざと言ったけど、マジで引き受けたからビビった!」

ガーーーン!
やっぱりやめれたんだ…。
今更ながらトホホ。
すると、健一くんが声を上げた。

「羽折ちゃんしっかりしてるし、俺学級委員やるわ。よろー」

他の人の視線がより一層厳しくなる。
健一くんが大きい声出すからあっ!
ぷうっとふくれる奈菜ちゃん。
そう言えば、奈菜ちゃんと健一くんって幼なじみだったよね。
仲良しだし。
ちょっと気になっている存在の健一くんだけど、私じゃ無理。
奈菜ちゃんも、きっと健一くんのことが好きだし。

「羽折ちゃん降りるよ」

ズッキューンッ!
こういうのが、健一くんはいいんだよ〜!

69:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 19:32

8.奈菜ちゃん作戦実行?

スーパーに着くと、カートとカゴをセットして足を踏み入れた。
何だか主婦になった気分。

「おい、男子!自分が持ってくるもの持ってきて!」

奈菜ちゃんが指示する。
係を持ってないのは健一くんと、私たち女の子だけ。
私が健一くんのこと密かに思ってるのは内緒だから、奈菜ちゃん気付いてないと思うけど。

「ああっ、バナナいるよね!?チェックし忘れた〜!ミオりん行ける〜?」

「オーケー!バナナね」

ほぼ正反対だから遠いな…。
そう思いながら、遅れないようにバナナを取りに行く。
もしかしたら、奈菜ちゃんの作戦だったりして。
まあ、私は奈菜ちゃんを応援したいんだけどね。

「あれ?ミオちゃん担当あったっけ」

はじめくんとぶつかりそうになって、ふと顔を上げる。
私は首を横に振って、訳を説明した。
はじめくんはなるほどと笑った。

「僕もバナナ探すよ」

はじめくんと並んで歩きながらバナナを探す。
なかなか見当たらない。
なぜかぶつぶつ何か言っているはじめくん。
どうかしたんだろうか…。

「ミオりん遅い!あれ?はじめ?」

「バナナが見つかんないの!」

「えっ?」と困った顔をする奈菜ちゃんの隣、健一くんもキョロキョロとバナナを探してくれた。
ズッキューーーン!
健一くんも探してくれてるよ〜!

「あ、あったよ!」

はじめくんが指差した向こう。
黄色の果物、バナナがあった。
あわてていい色をしたバナナを取ってカゴに入れる。

「ありがと、ミオりん」

たくさんのものが集まり、会計を済ませると、健一くんを中心に男の子たちが重たい荷物を持ってくれた。
ズッキュンズッキューーーン!
今まではこんなことあんまりなかったのに〜!

70:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 19:48

9.翼と過ごす誕生日

また電車に乗って、盆江野小学校へ長い坂を上って、重たい荷物を交代に運んで解散した。
奈菜ちゃんと途中まで帰る。
幸せそうに、奈菜ちゃんは健一くんの話をしていた。

「だから好きなの!健一カッコいいでしょ?私、おさなで良かった〜!」

ホント、健一くんの幼なじみなんてひとりしかいないからね。
それが奈菜ちゃんなんだもん。
私の幼なじみ…。
翼、今どうしてるんだろう。
私の誕生日とか忘れてるよね。

「ウチここ!じゃね!」

奈菜ちゃんと別れると、長い坂を下まで走って駆け降りた。
家に入ると、男の子の陸上靴が脱ぎ捨ててあった。
クラスメイトじゃないよね?
居間に着くと、見慣れた顔、翼がいた。

「よぉ、マオ!」

「何で翼がいるの!?」

「いちゃダメかよ…」

いや、そういう訳じゃないけど…。
もごもごしていると、翼がクシャッっと私の髪の毛をかき回した。

「誕生日おめでと、マオ」

「ありがと」

何だか照れくさい。
翼なんて、いつもこんなこと言ってくれなかったもん。
赤面化している翼。
あの翼にしてはすごいかも。
わざわざ来てくれたし。

「翼くんも夕食食べてってね。今日はおごちそうにするつもりだから」

叔母さんのご飯は美味しいからね!
翼もにっこり笑って居間でゴロッっとくつろいでいる。

「そう言えばさぁ、マオ」

翼がこちらをジッっと見つめてくる。
そして、眼鏡を取り上げた。
もう視力がかなり落ちていて、ちょっとぼやける。

「マオ、眼鏡似合わないよ」

71:相原梨子◆x. 読者の皆様へ。:2018/02/20(火) 19:32

こんばんは。
花粉で苦しい人もいるでしょうが、予防を気を付けてください。

ここで、私からお知らせがあります。
他のスレで知った読者さんもいるかもしれませんが、3月15日に葉っぱを卒業します。

本当に急なことですみません。
葉っぱ依存症に悩んでいて、悩みに悩んだ結果です。
ここまで短かったですが、読者さんにはすごく感謝しています。
今までありがとうございました。

これからは、完結に向けて小説執筆を行いたいと思っています。
この巻が最終巻です。
3月15日は、私のスレに来てください。

完結したら、オリジナル小説をここに書いてください。
マオの小説のオリジナルです。
読めるとき読むので楽しみにしています。

では、引き続きお楽しみください。


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