皆さん、『あの日の物語』、『私の恋は叶うの?』を書いています!ルナです。この小説は、もしかしたら、『心が叫びたがってるんだ』に似てる物語になると思いますが応援よろしくお願いします。
荒らしは辞めてください。
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>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
「考えとくにするわ…」
「え?」
私がそう答えると、翔と梨依は少しびっくりして口を開けていた。
「どんな性格かわかんないじゃん…いきなりごめんなさいって言うとなんか嫌じゃん?」
私は思っていたことを全部翔と梨依に告げる。
「まぁ…それもそうだね…」
梨依は「うんうん」と言いながら納得してくれた。
「俺は反対」
すると、翔は少し怒っているように乱暴そうに言う。
なんか、部活でイライラしてるの?
「女子って性格で決めるって言っても顔で決めんじゃん…」
翔は最後に「はぁ…」とため息をつき、呆れた顔で言った。
「し、翔君!蓮依はそんなことしないよ…!」
梨依は私をかばうように翔に言う。
翔は結局なんなのよ…
第15章ー告白の返事ー
あの日から翌日…私は昨日の夜は眠れていなかった。
結局昨日の翔の反対意見はなんとか翔を説得することができた。めんどくさかったけど…
「おはよ…」
私は目をこすりながら眠そうにリビングに来ると、制服の上にエプロンを着て、料理をしている梨依が居た。
「梨依早いね」
私は驚きながら言う。
梨依はニコニコと笑う。
「今日翔君のお母さん早めに仕事に行ったから私が作ることになったの」
私はこくりこくりと小さくうなずきながら黙る。
「蓮依〜翔君呼んできてくれる?」
「いいよー」
私は梨依に言われた通り、翔を起こしに行った。
あいつ目覚まし時計セットしてんの?
「翔ー起きろー」
「またもう少し…」
私は棒読みで言うと、翔はわがままを言う。
これしかないか…
「梨依が美味しいご飯作ってるよー」
「マジで!?行かないと!」
またまた棒読みで言うと、翔は跳び起きて、階段をダダダッと走っておりていく。
これは使えるな!!
「梨依〜ちゃんと翔を起こしたよ〜」
私はソファーに偉そうに座る。
「ご苦労様。翔君ったらリビングに来たときに大きな声で挨拶してきたもん」
「り、梨依…」
梨依は料理をしながらクククと笑うと、翔は顔を真っ赤にして恥ずかしがる。
「二人とも〜ご飯出来たから座って〜」
梨依は料理をテーブルを置きながら言う。
私と翔は同時に椅子に座る。
今日のご飯は何かな〜?とわくわくしてくる。
「いただきまーす」
手を合わせて言うと、さっそく食べ始めた。
今日の朝食はご飯、若芽と豆腐の味噌汁、卵焼き。おまけにお茶も!
「やっぱり旨い!梨依の料理!」
「翔のお母さんが作るのも美味しいけど梨依のも美味しい!」
「そう?ありがとう」
翔は甘い卵焼きを飲み込むと目を輝かせて言う。
私は味噌汁の汁をすすりながら言う。梨依はにっこりして嬉しそうだった。
「ごちそうさまでした」
ご飯が食べ終わると、梨依が食器洗いをしている間に私と翔は着替え始めた。
「行ってきまーす!」
私達は一斉に出る。梨依はちゃんと鍵を閉めてくれた。
「今日は天気いいな…」
翔は眩しそうな顔をして言う。
確かに今日は晴れてて眩しいな…
「そう言えば今日テストだ……」
「え!?マジで!?」
「わ、私勉強してないよ!」
梨依は真っ青にして呟くと、翔と私は食いつく。
えーー!!テスト今日あったっけ!?
「違うよ。勉強じゃなくて歌のテストね」
「なんだ〜…って俺もだった…」
梨依は苦笑いをして歌のテストと教える。梨依は音楽確か得意なんだよね…私とは間逆!
私はテストじゃなくて凄くホッとする。
「でさ〜…」
梨依が話している間…あの事を思い出してしまう…
そう…今日は告白を返す日だ。
「おーい!蓮依〜…」
「え!?何?」
私は梨依が私を呼んでいたのに気づいていなかった。
も、申し訳ないなぁ〜…
「大丈夫?顔色悪いよ?」
「ううん。大丈夫」
梨依は私の額に手を当てながら聞く。
体調は別に悪くない…
「あ、もしかして、あれか?」
「うん…」
「あれ?あ!あれか!」
翔は少し難しそうな顔をして聞く。
私はこくりとうなずき言う。
梨依は最初は何かわからなかったけどハッとして思い出す。
「んじゃ、蓮依!後でね!」
「うん…」
梨依と翔と別れると、少し気が重たくなる。
なんだか、ダルいな…
「蓮依ちゃんおはよー!」
「うん。おはよ」
「あれ?蓮依ちゃん顔色悪いよ?」
「あぁ。うん。大丈夫だよ」
クラスの子に挨拶をされると、私は暗く挨拶をする。
クラスの子は私の顔を覗きこみ、心配する。梨依とほとんど同じことやってる…
「ごめん。屋上行ってくるね」
「あ、うん」
私は、朝の会まで10分前に教室から出て、屋上に向かう。
屋上に行くと、誰もいなくて静かだ…
なんだか落ち着く…
「はぁ…今日大丈夫かな〜?どうせなら今がいいな〜…」
私は屋上のさくを強く握りながらため息をつく。
ほんっと…勉強に集中できないじゃん…
「ここに居たのかよ。川蓮依」
扉から声が聞こえ、後ろを振り向くと、中川が立っていた。
「何よ…てか川蓮依って何よ」
「いや〜!川音って言うとなんかね〜…」
中川はあははと笑いながら言う。
どうせ、あれでしょ?
『川音』って呼ぶと、私と梨依が勘違いしそうって話でしょ?
話したいことはなんとなくわかる。
「てか、お前さ…なんで屋上にいんの?」
「考え事よ…」
「ふ〜ん…なんの?」
中川は私を見て聞いてくる。
私は空を見上げながら言う。なんか男子と目合わせんの無理。
中川は何故かしつこく聞く。
「ラブレター渡されたの!」
「あ…それ俺だ……」
「え?」
私がびっくりして、中川の方を向くと、顔を赤らめていた。
ど、どうして?
「なんで私なのよ!」
「笑顔が可愛かったし、優しいし…」
私は少し焦り気味で聞くと、中川は顔をだんだん赤らめ、真剣な顔で言う。
なんかそれだとしっくりこない…
「…で、返事は?」
中川は私の顔をしっかり見て、真剣な顔で聞く。
真剣な顔をすると、余計胸がドキドキする…
私は…中川とは付き合う気がない。友達でいたいし…
「ごめん…なさ…い」
「……」
私は声が消えそうになりながら言う。
中川は下を向いて黙っている。
か、悲しむよね…せっかく勇気を出して告白してくれたのに…
「川音…ありがとう…」
中川は顔をあげて、にっこりと微笑む。
え?ごめん。何を言ってるかさっぱり…
「俺さ、ずっと頭の中が蓮依のことだらけでさ…」
「なんか引くわ…」
中川はハハハと笑いながら言う。
私はゾッとして中川から一歩一歩離れていく。
「わりぃわりぃ。じゃあな」
「うん…」
私は中川の後ろ姿に手を小さく振る。
私は一人になった時しゃがみこむ。
「はぁ……」
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私が廊下を黙って歩き、教室へ戻る。
「ごめん。蓮依いいかな?」
「ん?」
梨依はおろおろしながら私に言う。
私はちょこんと首をかしげる。
「蓮依のクラスって数学の授業いつある?」
「え?3時間目…」
「教科書忘れたみたいだから貸して…」
「しょうがないな…いいよ」
私は教室に入り、机から数学の教科書を取りだし、梨依に渡す。
梨依はホッとして、「ありがとう」と私に告げると、小走りで教室に戻る。
「……なんかイラつく…」
私は心がモヤモヤするのに、なんだかイライラしてしまう…
なんなの?この気持ち…意味わかんない!