いつかの夜に捉えた、一枚の幻想のお話。 → >>002
おっこんにちは✋
わー最強おめでとうございます✨
ひまわり妖精でも光栄なのですよ ( ぴしし
スペカまで…面白い方ですね
お菓子が如何の斯うのよりも、お米も美味しいですよお米
日本人の宝ですからねお米。
ご清聴ありがとうございました!
>>12
2−1.
「歩く」というのもなかなかに不思議なことだ。
前に向かって歩くだけで、風景は一人後ろに歩き、すれ違いを始める。
ただし、風景は喋ったり歩いたりはしない。ただの錯覚の話だ。
だからこそ、こう勝手な想像をするのが楽しいのかもしれない。
…なんてくだらない考察をしながらリュックを手に取る。中身はさほど入っていないものの、疲れをすでに持つ手にその重みはがしりと感じられた。
茂みをかき分けながら奥に進めば、きっといつかは開けたところに出る。
どこで仕入れた嘘なのかも知らないうんちくを手に掻き分け続けると、
ああ…
本当に広いところに出てしまった。
そこらと特に変わらないような木に包まれ、もう少し行った先には湖が腕を広げばっちこいやと待ち構えている。
周りには触れるどころか見たこともないような草花や、どこかで見たような雑草が生い茂り、端にどっしりと根を構えた切り株は公園のベンチのようだ。
きっところころと変わる気候に振り回されるように雨風を受け、時には太陽と挨拶や会話を交わしながらずっと前からここに場を構えていたのだろう。
それはきっと、誰かをまだかまだかと待つように、今も続いている。
なぜそうだったのかは気づかない。
もしかしたら何かを待つ影がそこにあったのかもしれないし、この澄んだ空気に含まれた少しの冗談を吸ったまま、また吐き出してしまったのかもしれないから。
気分であげてみたりするのですよ〜っ