私は何度か小説を書いていますが、今度は感動する小説を書きます。
あまり書けない日があると思いますが、読んでくれたら嬉しいです。
感想などもお願いします。
ありがとうございます!
もう少ししたら急展開になっていくので読んでください!!
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次の日
私は教室のドアを開けた。
「おはよ!」
「あ、おはよー!」
今日もあいさつを返してくれる。
すごく嬉しい。
でもーーー
夜斗君、来てない...
そんなに風邪がひどいの...?
.・*.・*.・*.・*.・*.・*.・*.・*.・*
ーーーー1週間たっても夜斗君は来なかった。
おかしい......
なんで...?
「.........」
私は放課後の教室で立ちつくす。
......ねぇ、私たちあの時約束したじゃん。
一緒に行こうって。
夜斗君が誘ってくれたから今、学校に来れてるんだよ。
私のことも約束も忘れちゃたの...?
夜斗君ーーーー...
訂正(笑)
忘れちゃったの...?
.・*.・*.・*.・第3章.・*.・*.・*
「.........夜斗君......」
私はふいに呟いた。
いるはずも、ないのに...
でも、今にも夜斗君が来てくれそうで...
もね、と呼んでくれそうで...
......言わずにはいられなかった。
「...........」
いるわけない、か...
教室を出て家に向かう。
重い足どり。
とぼ...とぼ...
下を向いてゆっくり歩いているといつの間にか家に着いていた。
鍵を開けて家に入る。
「...ただいま」
今日もお母さんは遅い時間に帰ってくるからそれまで1人ぼっちだ。
今までは1人でいることなんてなんとも思わなかったのに今日はなんだか寂しいな...
「.........」
先にご飯を食べて勉強をしているとお母さんが帰ってきた。
「......はぁ...ただいま」
「あ、お帰り」
あれ、疲れてるのかな?
でも、お母さんなら疲れても私の前でため息はつかないのに。
「お母さん、どうしたの?
大丈夫?」
「......もね...」
「なに...?」
お母さんは私の肩に両手を置いて、目線を合わせてきた。
なんだか深刻そうな顔。
私なんかしたっけ...
「..........
あなたが言ってた待っててくれた人って夜斗君......?」
「そ、そうだよ」
「 ! ! 」
いやな予感が胸をよぎる。
「........
あのね、もね........」
え...
涙目で声が震えているのお母さんにびっくりする。
「夜斗君は..........もうーーーー」
「............
.........死んじゃったのよ....」
「ーーーーーー
ーーー................え.....?」
お母さんが言ったことが理解できない。
頭が真っ白。
死ーーー
ーーーー死んだ.......?
夜斗君が......?
そんなわけない。
「.......う、うそだ!!
うそつかないでよ、お母さん!!」
どうか、うそであってほしい。
お母さんがうそをつく理由なんてないけど、でも...
「......うそじゃ、ないわ」
お母さんから涙が1つ流れた。
うそじゃない。
違う。
うそじゃないならこれは何......?
「...........
ーーーじゃあ、これは夢....?」
そんなわけないのに。
だけど私の心は夜斗君の死を懸命に否定している。
「.......車に、ひかれたって.......」
はぁ...はぁ...
心臓がおかしなくらい速く鳴っている。
ふいに私の目から大粒の涙が流れた。
「...う.....!......っ」
頭にはっきりと浮かぶ。
あの時、素敵な笑顔で私を学校に誘ってくれた、夜斗君が.......
名前間違えました。
40:わかメガネ:2017/10/16(月) 20:01 ヤバくないですか!?
夜斗君、死んだんですか!?
今、すんごい涙目なんですけど...
これからもねちゃんがどうなるか気になります!!
そうなんです。
そして2人はあの日の1回だけしか会えなかった...
夜斗君が死んじゃってもこの小説はまだ続きます。
これは夢じゃないと自覚する。
........ーーー私は、夜斗君が誘ってくれたから学校に行けて、友達もできたんだよ。
それなのにあの時、ありがとうって言えなかった。
また会えると思った。
これから夜斗君と一緒に学校で勉強したり遊ぶことができると思った。
ーーーーなのに......
私が生きるこの世界に夜斗君はもういない。
会うことはできない。
「....ぅ.........っ....ぅぅ.....」
「もねっ」
お母さんに抱きしめられる。
すると、こらえていたものが全部とまらなくなった。
「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
ぬぐうこともせず、ただ泣いた。
どうしても溢れる涙は止まらない。
落ち着かせるようにお母さんの抱きしめる腕が、強くなっても。
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それからどれくらい泣いたんだろう。
もう泣くことにも疲れた。
......どんなに思ったってもう、いない
「.........これからはもねが夜斗君の分も、生きればいいのよっ」
嫌だ。
お母さんはそう言ってくれるけど嫌だ。
夜斗君はそれほどに私にとって大きい存在で。
あの日の1度だけしか会えなかった私たちだけど。
あれが全てだけど
夜斗君がいない世界で、しかも夜斗君の分まで生きていくなんて
そんなの嫌だ。
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私はしばらく学校に行けなかった。
夜斗君はいない。
それは私にとってとても大きいものだった。
「........もね、明日も学校行かないの?」
「.....行きたくない。」
お母さんはいつもそれ以上聞いてこな
い。
それはお母さんの優しさで、感謝してるけど。
.......菜実ちゃんたち、心配してるかな...
でも、今はやだ...
私はそのまま眠りについた。
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私は教室でたった1人、ただ立っていた。
自分でもなぜ立っているのか分からない。
でもなぜか泣きたいということだけは分かった。
その理由も分からないけど。
「...........」
とんっ...
ふいに優しく背中を押された。
「.......頑張れ!」
「え.....」
夜斗君の声。
まさかと思い、振り返った。
.......だけど誰もいなかった。
「はっ!」
びっくりして目を開けた。
ここは私の部屋。
.....なんだ、夢か...
...じゃあ、やっぱり私の背中を押してくれたのって夜斗君だ...
それなのに嬉しい気持ちではなく悲しいようなせつない気持ちが込み上げてきた。
また泣きたくなる。
頑張れ!
夢なのにはっきりと覚えている声。
頑張れ、か...
「頑張れって学校もなの...?」
いるはずもないし、答える人もいないけどそっと問いかける。
「.........」
もちろん誰も答えない。
けど、私の心は決まった。
明日は学校に行く。
それに私は夜斗君ばかり。
死んだ。
それで学校に行かないなんて私はそんなに弱くない。
でも私にとってあの言葉が、あの日が全てなんだよ。
それをくれたのが夜斗君。
あれから始まったんだよ。
いじめをお母さんに言えて、新しい学校に行けて、友達ができた。
そうでしょ?
どこかの心でそんなことを言う私がいた。
そうだね。
ありがとう、夜斗君。
そして、負けないよ。
学校も行ける。
でもね
.........ーーー会いたいよ、夜斗君。
分かってる、もう会えないって。
だけど、もしも1つだけ
たった1つだけ
叶えられたら
私は夜斗君に会いたいと強く願う。
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次の日、私はちゃんと学校に行くことにした。
皆に何か言われるだろうな〜と不安だった。
休んでた理由を聞かれたら...普通に風邪でいいか...
「...おはよ」
「え、もねっ!」
教室が少しざわつく。
「どうしたのもね!?
2週間くらい学校休んで!!」
菜実ちゃんが焦ったように聞いてきた。
隣で優ちゃんも心配そうな顔で私を見ていた。
やっぱり、そうなるよね...
「...風邪」
「風邪!?
2週間も風邪で休んだの!?」
「......うん」
2週間も休んでたんだ...
そのことにも気づかなかったなんて......
私、ほんと変。
「大丈夫なの?
そんなに大変だったの?」
優ちゃんも聞いてきた。
「...大丈夫。
心配してくれて、ありがとう。」
私はそのまま席に着いた。
そのとき不思議に思った。
皆もきっと夜斗君が死んだことは知ってるんだよね...
どうしてそんなに普通にしてるの...?
ま、聞けないけど。
そういえば、夜斗君不登校なんだっけか...
だからもとから教室にいなくて、皆はいつもどうりのように感じてるのかな...
だとしたらひどい。
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「もねちゃん、帰ろ!」
菜実ちゃんと優ちゃんが誘ってくれた。
「...ごめんね 今日は無理」
今はなんだか笑える気がしなくて2人に心配かけちゃう気がしたから。
「そっか、バイバイ!」
「うん、また明日」
2人に手を振る。
帰る準備が終わり、もう皆もだんだん帰りはじめる。
私も帰ろうかな。
でもなんだか帰る気がない。
その時、教室の後ろの棚にある小さな花が目にとまった。
「.........」
誰か水あげてるのかな。
私の仕事ってわけじゃないけど花に水をあげる。
小さいけど綺麗な花。
そんなことをしているうちにいつの間にか教室には私だけになった。
夕日がさしこむ教室が少し寂しく感じる。
...水もあげたし帰ろ。
「わぁ〜花に水やってくれたんだ」
「...........
.......ーーーえ.....?」
......さっきの声は夜斗君...?
でもなんで...?
だってもうここにいるはずなんて...
おそるおそる振り返る。
......そこにいたのは首をかしげて私を見ている男の子。
それは確かに夜斗君だった。
「ーーーーー......?」
私は頭が真っ白。
まず落ち着こうと少し目線を下げてみる。
...夜外君は浮いていた。
「...どうしたの?
俺が見えるの?」
ーーーーー......もしかして幽霊.....?
「...........」
怖い怖い怖い怖い。
なんでなんでなんで?
あれは幻?
夜斗君に会いたすぎて幻を見ちゃってるの?
私は怖くなり教室から走って出ていった。
たたたっ...
な、なんで?
あれは夜斗君?
でももう死んだんだよ!?
高速で靴をはき、校門から出るとまだ歩いている人がいた。
ほっ...
安心して走るのをやめ、歩きだす。
なのに...
「なんで逃げたの?
俺のこと見えるんでしょ?」
「......え...」
振り返るとそこには夜斗君。
な、なんで?
なんで私のこと追いかけるの?
私なんかしたっ!?
「やっぱり見えるんだ。」
見、見える...?
そ、そ、それって見えてはいけない...
「ギャー〜〜〜〜~!!!」
怖さをがまんできずに声をだしてしまった。
あわてて口をふさぐが、前を歩いていた人が振り返って不思議そうに私を見ている。
「......ごめんなさい...」
謝ると前を向いて歩き始めた。
...あれ、あの人さっき、夜斗君に気づいてなかった。
まさか私にだけ...
「俺は君にしか見えてないよ。
だって普通、幽霊なんて見えるわけないでしょ。」
幽霊がなんで私にだけ見えるわけ!?
「なんで君には見えるんだろ。」
...私が聞きたいよ。
怖すぎて涙目になってきた。
しかもこの人は夜斗君じゃない。
夜斗君なら私のこと「もね」って呼ぶはず。
でもこの人は「君」って言ってた。
それに雰囲気も近う。
「...あ、あなたは、誰?」
震える声で聞いてみたが、そこには男の子の姿はなかった。
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次の日。
私は授業中も昨日の男の子が頭から離れなかった。
見ためは夜斗君。
でも性格や雰囲気は別人。
あの日会っただけだけど、性格や雰囲気が違うことは分かった。
帰りに公園行こうかな...
夜斗君と最初で最後に会った場所だから、あの男の子もいる気がした。
「何、ぼ〜っとしてんの!
帰ろ!」
いつの間にか菜実ちゃんと優ちゃんが私の席まで来ていた。
「え、あ...ごめん。
今日も無理。」
「...そっか、バイバイ。」
「うん、またね...」
最近ずっと断ってばっかりだな...
いつも2人が誘ってくれていた。
それなのに私は...
でも今の私にはそれを気にする余裕がない。
だってもしかしたらまたあの男の子に会えるかもしれないから。
なんとなくそんな気がした。
会ってどうするのかは分からないけど。
公園に着いた。
そこには...
誰もいない。
ただ静かな公園と冷たい風が、私を寂しくさせるだけだった。
「............」
いると、思ったのに...
ブランコに座ってゆっくりこいでみる。
きィー... きィー...
「はぁ...」
切ないため息がふいにこぼれた。
舞い上がれ、ずっとはるか遠くにいる夜斗君に届くように。
ため息でもいいから届いて。
この思いも一緒に
私はそう願った。
届くはずもないけど。
「ここにいた!!」
「何っ!?」
急に夜斗君の声が聞こえてきて、心臓が止まるかと思うほどびっくりする。
「なんでそんなびっくりするんだよ!」
「だって急なんだもん。」
この男の子は夜斗君ではなく、昨日見た男の子だった。
雰囲気も性格も。
そして足が浮いてる。
でも会えてすごく嬉しい。
あと、今ちゃんと聞こう。
「ねぇ、あなたって誰?
夜斗君なの?」
その一言に男の子はすごくびっくりしている。
私、なんかおかしいこと言った?
「......なんで俺の名前が分かるの?」
「......え...」
私とこの男の子は会ったことがないの...?
でも名前も顔も夜斗君。
じゃあ、この男の子は誰?
それとも夜斗君は私のことを忘れちゃったの..?
私は心のどこかで、この男の子を夜斗君だと思っていたのかもしれない。
会いたい。
その気持ちが大きくて、もしかしたらって希望があったのかもしれない。
顔がそっくりで。
名前が同じで。
でも雰囲気が全然違う。
それに私のことを知らない。
私のこと忘れるわけないよね...
なにより有り得ないのに。
「.......じゃあ、俺の学校に来なよ!」
「...え?」
「...覚えてる?」
忘れるはずがない。
この言葉は私が泣いていたときに言ってくれた言葉。
「......やっぱり夜斗君なの...?」
優しく。
でも明るく、笑いながらうなずいた。
その笑顔は夜斗君だった。
「......ぅぅ...」
「...泣くなよ。」
「だってぇ〜...」
涙がこぼれそうになったけど、はっとした。
「...夜斗君って幽霊...?」
「うん。」
は、はっきりと...
「怖がんないの?」
「うん。だって夜斗君だもん。」
「なんで最初、私のこと知らないふりしたの?」
「...だって、恥ずかしいじゃん。
俺はただ、もねに会いたかっただけだなんて...」
ちょっと照れてる。(笑)
「...もねに会えて良かった。」
「...わ、私もだよ!」
世界中のたくさんの人がいる中、出会えた。
そのキセキを私はずっと祈ってる。
...急に涙目になってきた。
「...また泣くの?」
「そう言う夜斗君も泣きそうじゃん!」
「...お互いさま。」
ギュ
そう言って夜斗君は私を抱きしめた。
私も夜斗君の背中に腕をまわして、抱きしめる。
「...ありがとう夜斗君。」
まわしていた腕を離す。
フワッ
「.....っ」
もう、涙は止められない。
お互い泣きながら、でも笑いながら言う。
たった
「...夜斗君。」
1つの
「...もね。」
願っていたことを。
「「...会いたかった。」」
消えそうな夜斗君をもう一度抱きしめる。
「.....ぅ..っ」
泣かないの、自分。
バイバイとか、さようならはいらない。
きっとまた、会えるから...
フッ...
夜斗君は静かに消えた。
...ありがとう、夜斗君。
私、ちゃんと学校行くからね。
頑張るよ。
友達もいっぱい作るから。
だから私のこと忘れないでね。
天国で応援しててほしいな。
...ずっと私の心のすみにいてね。
溢れる涙をぬぐう。
そのまま、笑ってみせた。
.・*.・*.・*エピローグ.・*.・*.・*
俺が最後まで学校に行けたのは、もねのおかげだよ。
天国からもねのこと応援してるから、頑張れよ。
あと...
好きだ。
これも言えば良かった。
またいつか、会える日まで。
終わり
小説、完結しました。
読んでくださったかた、ありがとうございます!
私はこれから、小説は占いツクールで書いていきます。
作者名はTTRです。
↓占いツクール
http:/urana.nosv.org/u.php/novel/yimevni/
http://urana.nosv.org/u.php/novel/yimevni/
作者名検索TTRで出てきます。
この小説と似たような小説を書き始めました。
「もう、君はいない。」です。
主人公を自分の名前に変えることもできます。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/tnjitgnk/
完結から時間がたってしまいましたが、おめでとうございます!
占いツクールではTTRという作者なんですね。
読んでみます!
読みたくない
61:蘭:2018/01/30(火) 19:03 >>60
あ、そうですか...
別にそういうことは書き込まなくてもいいんですよ。
私の新作です。
「私とハクの神隠し」
これは主人公を自分の名前にして読むことができるので、読んでみてください。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/merodei7/
どうも蘭さん!小説とても上手いですね。
画像|お絵かき|長文/一行モード|自動更新