今回は続けます頑張ります
他の作品も更新します(多分)
>>0002
>>12
ありがとうございますすすすすす、♡
「あー。さては」
え?やっぱさっきの野田で勘づかれたか?!
「その、野田先生、ってのが好きなんだな」
「ふぁ?!?!?!?!なわけないよね!!!!」
明らかに様子がおかしい私を見ながら隣でめちゃくちゃ笑うお姉ちゃん。
向こうが野田先生を知らなかったのが不幸中の幸いだ。
「ま、頑張ってねぇ」
しばらく事情聴取をされたが、飽きてきたのか、はたまた私の姉はただのバカなのか、
どう考えても会話の途中でしょってところでもう一区切りついたかのように部屋を出ていった。
次の日、、また雨が降っていた。
しかもこんな雨の日に限って寝坊したし。
沙菜には先行ってて!とLINEで伝え、めちゃくちゃ急いで準備して家を出たが、
やはり雨+向かい風で全然進まない。まわりに同中の人は誰もいない。ヤバイ。
学校につくと朝の音楽ももう終盤。
くたくたに疲れながら自転車を停め昇降口へ入ると先生が一人。挨拶とかしてる場合じゃないんだけどなー。
「おはようございます」
「おはようございまーす、あと少しだから急げよ〜」
うおおおおおっ、♡♡
挨拶してよかった。目、合った。
今までの疲れ全部消えた。
まさかこんなところで会えるとは、野田先生。
さっきの疲れた顔とはうってかわって、とても幸せな顔でもしていたのだろう、教室に入るなり沙菜が駆け寄ってきた。
「お、遅刻したけど野田先生に会えて幸せなのか」
えー、ビンゴだね、沙菜すごーい、なんて言う間も与えず沙菜は続ける。
「いや〜恋っていいねぇ怖いもの知らずだ!」キーンコーンカーンコーン
その瞬間、チャイムがなってしまった。荷物片付けてないのに。
「天音さーーーん早くしなさい」
気づいたら教卓には福原先生の姿。そしてその注意にまわりがクスクスと笑っている。
やっべ。まだ中学始まったばっかなのにいきなり評価落ちた??
またまた急いで準備をし席についた頃には先生は朝打ちに行っていて教室にはいなかった。
「野田先生〜次の内容持ち物単語調べ教えてください」
「んーー、Unit1のPart4で、持ち物は同じ、単語調べはいいや」
「ありがとうございます」
だいぶ、慣れてきた。うん。
平常心を保ちながら話せるようになったの、成長。
そして今日も無事に任務を終えほっとしたところ。
だが、今日はこれで終わりではなかった…。
「藤田さん」
席に戻ろうとした瞬間、かわいい声に呼ばれた。
「はああああいっ!!」
いきなりすぎて動揺している私。
何か言い忘れでもあったのかな?と思い振り返ると、
「英語、どう?楽しい?」
唐突すぎる質問をされた。
え。?たのしいよそりゃ。先生が授業する限り何があろうと楽しいでしょ。
余計な部分を切り落とし要約(?)して答える。
「はい!とても!!」
「よかった!藤田さんすごく英語できそうだから、まだ先の話だけどテスト頑張ってね!」
「はい!ありがとうございます!」
え、え、何よ野田先生。
もう訳がわからない。幸せどころじゃない。
テスト頑張るよ。泣けるよ。泣くよ。
ひとりだけフワフワと安定しない空間にいるようで。
どうしようもなく、嬉しい。
そんな幸せの絶頂にたつ場所が悪かったか、またあやつが…。
「みてたよさっきの。幸せそうだねぇ 〜♡」
「なにい、べつ好きじゃないって……」
とりあえず嘘はつくも、どうせ見抜かれているんだろうな…と自分の嘘の下手さに少し悲しくなる。
「ふぅん、じゃあ愛してるって?沙菜様には何でもお見通しだよーん」
そそそそそ、そうきたか。
もう見抜く見抜かないとかそんなレベルじゃなかった。
好きじゃなければ愛してる?って強すぎ。
「あのーそういう意味でいったんじゃないんですけどーお」
それからまた小競り合いがしばらく続いたがいつものことね。
次の授業前、席につくまでずっと終わらなかった。
それからも英語の授業が終わるたびに、野田先生と特別話した訳じゃなくても「今日もかっこよかった?」とか沙菜が冷やかし私が否定する、というのを繰り返していた。
英語の授業以外では、部活動本入部が始まったり、体育祭に向けて準備が始まったり………
そして今日もまたいつも通り次回予告を聞きに行った。
「次も持ち物は同じで、〜〜…」
「ありがとうございまーす」
最近は、慣れてからも続いていたお堅い感じもなくなってきた。
そして、今日は久しぶりに続きが。。
「天音さん何部入ったの?」
……やばい。ついに名字から名前に!!!!
破裂しそうな心臓を必死に押さえながら笑顔で答える。
「吹奏楽部です」
「へぇー楽器何やってんの?フルート?」
「そうですよ!!」
「おー、テキトーに言ったら当たった笑」
「え、まさかフルートしか知らないとかそういうのですか?笑」
「いやいや、あとトランペットと…黒い長いやつあるよね」
「黒いのはクラリネットかオーボエですね笑」
「あ、そそそそ!クラ、、なんだっけ笑」
今日はいつもより会話が長い。そして野田先生も笑顔が多い。
あーもう幸せ。野田先生優しすぎるから。
話終わったあとも余韻に浸り、次の授業も上の空。きっと顔がにやけていたのだろう。
「天音さーんニヤニヤしてないで3番の答えどうぞ!」
福原先生。ニヤニヤしてないでとか言わないで。笑
そして問いにはなんとか答えられて、福原先生はもう当ててくることはなかったので、その後もたっぷりと思い出し笑いをさせていただいた。
6月も下旬。体育祭を終えしばらくは行事もなく、部活に熱が入ってる頃だ。
そして最近、いろんな先生が私に関わってくる。
授業中いつもいじられるのは決まって私。
廊下ですれちがって話しかけてくるのも私。
まぁ恐らく、私の言動に問題があるんだろうけど。
誰かが「先生!!」と呼べば
「ダメだよ先生は私のもの〜!」
とか言って先生という立場の人と腕を組んでみたり
(もちろん女の先生だぞ)
「こんにちはー」
って挨拶して通りすぎようとする中でも暇そうな先生を見つけてはとおせんぼして
「あれっ通らないんですか?」
とか煽ってみたり。
(もちろん人と時と場所は考えてやっている……)
授業は真面目に受けるものの、どうしても先生と仲良くなりたい欲がとまらなくて。ね?
そうやって生きてた結果、先生たちに絡まれるようになったと。
最初は私から話しかけてたのにね。今はヘイヘイティーチャーカモーンヌ!!って。(笑)
もちろんそれは、私の大好きな大好きな野田先生も例外ではなく。
「のーだ先生こんにちは!」
「こんにちは、今日も無駄に元気だね」
「無駄にとはなんですか!無駄にとは!!!!!!」
「うそうそ、元気だねー」
「うわっ、その棒読みは教育者としてどうかと……」
「それあんまり関係無いな(笑)」
とか、しょーもない会話を毎日のようにしている。
毎回心臓がバクバクいってるとかそんなことは私しか知らないけどね。
そして今日もまたその時がやってきた。
「天音さん広瀬さんこんにちは」
「「野田せんせーこんにちは〜」」
「え、広瀬さんと天音さんって仲いいの?!」
「仲よしですよ〜♡」
そう言って永零に抱きつくと野田先生はすかさず
「うわっ!広瀬、嫌がってるぞ!広瀬永零がかわいそー」
もうね、大体予想ついてた()
だから答えもあるんですよね〜。
「なわけないよね〜!もう授業始まりますよ!さようなら♡」
「藤田ずるい!あとで覚えとけよ!!笑」
きゃーかわいい。永零ありがとう()()
その顔写真におさめたい………
「授業はじまるって言い出したの誰だっけ!まだこっち見てニヤニヤしとるし!!」
うへえっ、気が抜けていたわ。
「ニヤニヤなんてしてませんね!はぁ…野田先生の被害妄想………」
「ちょww天音wwwwwww」
「広瀬さんが腹筋崩壊する前に教室戻りましょうねーさよならー!」
こどものようないたずら顔で笑って去っていった野田先生は、本当に罪な男…。
永零はというと、もう沙菜のと話してるから、さっきの報告でもしてるのだろう。
「野田先生イケメン」という私の目は
どうやら他の人となかなか気が合わないらしく、
みんなから相当disられるのだが…
…まぁ、ライバル少ない、というポジティブ思考でいきましょう。
「ふーーーじーーーたぁーーー!!!!!」
今日は週に1度の貴重な朝部のない平日だったからゆっくり寝てたらゆっくり寝すぎてしまった。まとめると、寝坊した。
起きてスマホ見たら7時37分。
登校完了(教室)時刻8時00分。
学校までかかる時間最短で15分。
はい、おわた〜。
ってわけで爆速で準備をし何とか車で送ってもらった結果、
昇降口についたところで8時00分のチャイムが鳴りました。お見事。
というわけで、昇降口で挨拶してた担任の福原先生に捕まったわけ。。笑
「部活なくて寝過ごしたんでしょ」
「あ、正解です」
「まぁー。教室まで一緒に行くの刑で許してあげよう」
「うわ最悪」
とは言っとくけどほんとは全然苦じゃないですけどね~♡笑
なんて思いながら福原先生と階段デートしてたら後ろから何かがドスンドスン。
いや、何、誰。もしかして私より遅刻?
そんなわけがなかった。。
「あれ?福原先生、隣の子…」
ん?このかわいいボイス。青いバインダー。……………
おおおおお野田先生!!!!!!!!!
いや、嬉しい限りなんだけど。福原先生の返答によってはここから地獄に変わる。
「あぁこの子?寝坊です」
「うわーなんかこの前も遅かったよな、あれも寝坊か?」
は?あれ覚えてたの?あんなの大昔じゃん?一応反論。
「寝坊してません」
「はい?さっき寝坊?って聞いたらそうって答えてましたよこの子」
「へーー。藤田さんって嘘つくんですね。さいてー」
「違いますよ〜もう!寝坊です!」
「結局なにが本当だ(笑)」
とか、登校完了時刻とっくに過ぎてるのに1年生フロアに着くまででっかい声で話してたもんだから
教室に入るなり沙菜がやってきた。
「まーーーた遅刻して野田とイチャイチャか?」