俺は、いつからあいつに恋をしていたのか。それはわからない。
ただ、ひとつ分かること。
「あいつの心には、一輪の花が咲いていた。」
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私は、なぜあんな嫌いだった人を信頼できたのか。理由なんて知らない。
ただ、ひとつ分かること。
「私に、今までにない感情が芽生えていた。」
*恋愛小説です(断言)
*作者の花に関する知識は全てggって得ましたので、細かい間違いがあっても目をつむってくださると嬉しいです。
*端末の都合上、月末は投稿ができないことが多いと思います。よろしくお願いします。
*感想やアドバイスがあってもなくてもレスしていただけたら一回転してから喜びます。
間違えました!
>>4主な登場人物
>>5〜レス禁解除&小説スタート
彩崎 奈月 (あやさき なつき)
高校1年の女子。控えめな性格で、笑顔がチャームポイント。男子が苦手。
佐野 千依麻 (さの ちいま)
高校1年の女子。奈月の親友。あだ名はさのちー。明るくてムードメーカーだが嫌味はない。実はツンデレ…?
中園 アリーシャ (なかぞの ありーしゃ)
高校1年の女子。奈月の親友。日本とイギリスのハーフ。アリサと呼ばれている。少し天然。
古河 夏樹 (ふるかわ なつき)
高校1年の男子。クールで冷たいと思われがちだが人を大事にできる。女子が嫌い。でもそれには過去の辛い話が…
辻井 彰介 (つじい しょうすけ)
高校1年の男子。夏樹と中学からの親友で過去のことも知っており、理解して接している。本人は気づいてないがモテる。
これから始めます!
どうぞよろしくお願いします。
【第1章】
ここは、この世界のどこかにある○○区立そよ風学園。
新しい環境、それはすなわち新しい人生の始まりだ。大袈裟かもしれないが。
こんな自分を、少しでも変えられたら__
「…ここが、そよ風学園」
私の名前は彩崎 奈月。
そよ風学園に入学する高校一年生だ。
女子、そして男子が緊張した顔つきで登校してくるのを見て、少し胸が痛んだ。
でもその一瞬後、私は校門前に咲く満開の桜に目を奪われ、立ち止まった。
(すっごく綺麗…。)
何分でも、何時間でも見ていられるような、大きくて鮮やかな桜だった。
「奈月、そろそろ教室確かめに行った方がいいんじゃない?」
その桜に見とれていると、お母さんに釘を刺された。
そうだ、入学式だ。早めに教室に入らないと。
「あ、そっか。行ってきます!」
「いってらっしゃい。お昼用意しておくから、終わったら家帰って食べてね」
「わかってるよー」
校舎に向かいながら返事をする。
ここには、中学のころの友達は一人もいない。もちろん、男子もいる。
「新しい友達作れるかな…」
不安な気持ちでいっぱいだが、今までの自分とは違う、と自分自身に言い聞かせる。さらに、ぱしっと軽く頬を叩き、気合いをいれる。
そして、そよ風高校の校舎に足を踏み入れた。
「…もう少し、あののんびりした性格直してもいいと思うけどねぇ」
奈月を見送った後、奈月の母はくすっと笑いをこぼしていたという。