寒空に星が輝くから。

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1:空 ◆mU:2016/03/22(火) 16:18


面白味も無く、心の踊らない朝がやってくる。

ーあぁ、平凡で単調な”今日”を”今日”も過ごしていくんだ。


「…何で…ッ!
 セッちゃんが、教えてくれたんだよ …ッ?」

大事なものを、忘れていた。

また、助けてもらっちゃったね…。
___本当にごめんね、ありがとう。

11:空ラビ◆mU:2016/04/07(木) 14:48


>>10

えっ?え、(´;ω;`)
そんな事ないですよ、私のなんて実際意味不明な言葉ばっかなんで、(笑)

12:空ラビ◆mU:2016/04/07(木) 15:05


ふいに、真っ直ぐ前を向いた私。
そう、不思議な程しゃんと背筋を伸ばして、前だけを見つめた。

____キキィーーッッ!

私に、予知能力だなんてあったのだろうか。いや、多分。というか、絶対無い。

ゼロに等しすぎるだろう、そんな能力があるなんて。

それでも、目の前で甲高く響いたさびれた音は、紛れもなくあの車から紡がれた。
あの車…、人を牽き、遠くまでとばせたあの車。

世に言う『 事故現場 』を見て驚かない訳じゃない。なんせ、私はまだ子供の小6だし、正直怖いとも思った。

それでも、他人事のように冷静な私がいる。こんなにも冷たい人間だったのかな。

私からは見えない場所へとんでしまったあの人…、誰か知らないあの女の人は、どうなってしまったのだろう。

彼女が自ら地に足を着いて歩いていた30秒程前は、彼女の手に鏡が握られていた。
華やかな服装と、しっかり巻かれたふわふわのカールな髪と、ウキウキしたような足取りから…、今からデートだったんじゃないかなって、考えてみる。

私は、ゆっくりしゃがんで、地面に散らばる輝く破片を1つ手に取った。
手に食い込んで、血が出ても構わない。

「…この鏡、綺麗ですね。」
愛しい愛しい人にプレゼントしてもらった鏡だったんだろうか。
鏡を、壊れ物を持つように持っていた彼女を思うと…、頬を静かに涙が伝った。

私はむくりと立ち上がると、静かに来た道を戻ってゆく。さっきまで見ていた景色の、巻き戻し。

きっと、永遠に返事は返ってこないんでしょ?
後ろから切羽詰まったように響く、
「大丈夫ですか!?」の声への。

13:空ラビ◆mU:2016/04/07(木) 15:12


もう、彼女は戻ってこないんだと悟ってしまう。どれだけ悲しくても。
目の前で繰り広げられた、辛い事故。

彼女は車のボンネットに一度乗り上げ、そして、痛々しく地面に叩きつけられながら落ちていった。

14:空ラビ◆mU:2016/04/07(木) 16:02


冷たく吹いた風が、私の瞳に溜まりに溜まった水滴を、優しく優しく押し流す。
あぁ、冷たい。

全部冷たいよ、どうして。
こんなにもここに存在するのが辛く、重たいと感じてしまうなんて。

愛しい人に必要とされる彼女は、
_____どうして。

どうして、私は存在してしまっているの…。

私の持ち時間はいくらでもあるんだ。
これからの人生の中で。
なのに、そんな時間を幸せに美しく駆けていく事は出来ないの。

あの破片をこれでもかという程に、力強く握りしめた。
私は立ち止まる。黒く染まりつつある空を背景にして。
近くの信号機の赤は、点滅を始めた。

私の手に滲む赤は、
…ツーッとこぼれ落ち、不意に私の足にかかった。
それからへたり、と体事地べたに崩れ落ちる。

「…ふ…、う、あ……。ど、…して……。」

えたいの知れない絶望感。押し寄せてくる、恐怖の波。
心にぽっかり穴が空いたのかな。
少しずつ壊れていってしまう私。

助けて、と言いたいのに声が絞り出せない。
走って、誰かの元へ飛び付きたいけれど、足がすくんで立ち上がれない。

助けを求めたところで、答えなんて分かりきっているのに。

今日も、私が眠った後にお母さんもお父さんも帰ってくるんだ。
他愛もない話を最後にしたのはいつだった?

私を、本当に愛してくれている人なんて今存在してるの…?

目の前はゆらゆら揺らめいて、瞬きをする度に溢れ落ちる恐怖。

刹那、目を思いっきり瞑る。恐怖からも、現実からも背くかの様に。

「…ここに、いるよ…」

小さく、小さく、響いた。
聞こえないはずの、あの声。

先程の彼女の様に、さよならをしたあの人の声。

15:空ラビ◆mU:2016/04/08(金) 14:39



忘れていた筈なのに。
もう、キミと私は関係ないんだから。
…存在する世界すら、違うじゃない。

「…セッちゃん、会いにきたよ」

すぅ、と目の前に現れたキミは、儚くも切ない思い出を纏いながら地に足をつけた。

笑うと下がる目尻。少しタレ目なキミは、いつもいつも笑ってた。

そんなキミを、ずっと忘れていた私。
ズルイ私は、キミを忘れ去ることで自分を守っていたんだよ…。

「ッ、来ないで!!」

不意に口から溢れたその言葉は、キミに辛く当たって、町へと響いていく。

こんなにも醜い私を、早く嫌って。

もう嫌われているのかもしれないけれど、あの日と重ねて笑っているのかもしれないけれど。

「ごめんね、嫌いになれない。」

随分と成長しても尚、ふわふわの茶色い髪も、その心も幼い頃のままなキミに、どうしようもなく安心してしまう。

ふわり、ふわりと微笑むキミが、そっと私の頭に手を伸ばして優しく撫でた。
ずっと感じられなかった温もり。

キミは、すとんと地面にしゃがむとまた、はにかんで見せた。

16:空ラビ◆mU:2016/04/08(金) 17:42


「こーら、ひどい言葉言っちゃダメでしょ?セッちゃん、ツンデレー?
…なんてね、ウソだってば。」

悪戯っぽく笑って言ったキミが、急に切なく微笑んじゃうから、どうしたら良いか…分かんなくなっちゃう。

キミの言葉の真意は、きっと、
『さっきの言葉はウソじゃないんでしょ』って、言ってるんだ。

キミを拒絶した私。
私に優しくするキミ。

涙なんて少しずつ引いていって、キミが鮮明に瞳に映る。
冷静になって考えれば、ここにキミが存在するのは可笑しな話なんだ。

私の頭の上に優しく乗っているキミの手を…、ナギ君の手を、そっと降ろしてあげて私は言った。

「ねぇ、ナギ君。
何でここにいるの?意味が分かんないよ。
…この世にいないナギ君に出会っても、どうしたら良いか分かんない…。」

うつ向いて、段々と小さくなる声でも必死に言葉を紡いだ。

17:雪村悠乃(矢澤にこ)◆f. I'm baka:2016/04/08(金) 19:23

いやいや、すごいですよ

18:空羽◆mU:2016/04/09(土) 09:12


>>17

ありがとうございます…!

19:空羽◆mU:2016/04/09(土) 09:30


キミに…、ナギ君に届けないといけないんだ、私の声を、言葉を。
二度と届かないと思っていた言葉を、今なら届けられるんだから。

私は胸の前でぎゅっと手を握ると、じっとナギ君を見つめる。
男の子なのに、長いまつげを持つ可愛らしいナギ君は、昔から私の憧れでもあったんだ。

そのナギ君は、長いまつげをぱちぱちさせて目を真ん丸にして、そして寂しそうに笑った。
___あの日に リンク してしまう。

「…落ち着いて、聞いてね。
確かに、僕はここにいれる存在じゃない。
あの日、確かに僕はセッちゃんの目の前で、死んだ…からね。」

伏し目がちにそう呟いたナギ君の唇は微かに震えていた。
…ナギ君の鼓動は、あの日の私の目の前でぴたりと止まったんだ。

「僕はここにいちゃいけないんだ。
それは分かってるんだけど…。

……さてッ、今日は何の日でしょうっ?」

苦しそうに、悲しそうに喋っていた声色から一変して、明るく元気にニコニコ聞いてくるナギ君に開いた口が塞がらない。

「…え、なに?」

意味がわからないというように私が即座に聞けば、ナギ君は頬をぷくーっと膨らませて、私をジトッと睨んでくる。

「セッちゃんの馬鹿!大嫌いだよっ、もう!
…いや、大好きだけど…。でも、嫌いだもん!
何で覚えてくれてないのッ」

ぎゃーぎゃー1人で騒いでいるナギ君を横目に、私の頭の中にはハテナマークの人口密度が大変な事になっている。

20:コウ◆0.pYe8Wbe4iKQ:2016/04/10(日) 17:59

ほーん、小説描いてたんだな

小説とか書かなそうなのに……くぁ、何をするやめろぉtgmpww


シリアス系か、文章もくどくなくて読みやすかったよ。
でもまだ、ちょくちょく基本が出来てなかったりするな。

まぁ趣味で描いてるんなら気にしないんだけどな。
(多分趣味ですね、ごめん)

21: 空 ◆mU:2016/04/10(日) 18:49


>>20
コウ

ほーい、小説かいてるよ、ひつまぶし…、暇潰しにね!(←

え?書かなそうって?
うむ、それもそうかな、(笑)

うん、シリアル…げふん、シリアスかな、うん!
読みやすいなら嬉しい!
わ、基本かぁ…。基本ね、うんうん。
基本かー、基本…。
基本って何だろう…((

趣味っていえば趣味だけど、せっかくコウがアドバイスしてくれたから色々調べてみるね!
それで面白くなくても、それは文才が無いだけだから安心してね、(はぁと←

22:コウ◆0.pYe8Wbe4iKQ:2016/04/10(日) 19:22

暇潰しねぇ…(察し

書かない割には上手いのな。
びっくりしたわ笑

そのギャグは面白くねーからな…(白目
基本は基本だよ。
暇潰しなら気にしなくてもいい程度の話。


いや、まぁ暇潰しなら((ry
いや、暇潰し程度でコレなら文才あると思うぞ。
最後のハートいらないだろ…(白目

23:雪凛刹那(矢澤にこ)◆f. I'm baka:2016/04/11(月) 12:23

私もこんなにうまく書けるのはうらやましいです・・・
ガルプロは直感のままに書いてるんでw

これからも頑張ってください(はぁと×2


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