ぼそぼそ
ゆっくりと ( >>2 )
優しく吹く風が病室に秋を運んできた。
そして、あの夏をさらってゆく。
今年の夏も暑かったよと、東京から遊びにきたいとこは言った。
それを横で聞いていた祖母が、こっちもすごく暑かったよと梨を剥きながらに言う。
涼しい病室と夏を共にしたわたしにはわからないが、連日照りつけていた太陽から察するに夏の気温は30度を越えていたのだろう。
外で元気に遊べるみんなが羨ましい、なんて思うのは何度目だろう。
>>13 きすみ(一旦打ち切り)