どうも、天照大神です。
短編小説を書いていこうと思います
荒らし、なりすましは×
ホラーっぽいのが多いと思いますが、
よろしくお願いします。
『呪いのチョコレート専門店』
登場人物
美佐川葉月(みさかわはづき)
中1、性格は明るい方。希の親友
明が好き
中弓希(なかゆみのぞみ)
中1、性格は明るい。葉月の親友
田口明(たぐちあきら)
中1、葉月と同じクラス
メリア・ヴァイオレット
チョコレート店、「ミルキーウェイ」の店主
>>2
追加。
花風椿(はなかぜつばき)
中1、男子に人気なゆるふわ系女子
1,好きなのに
「葉月ー」
希の声で、ハッと我に返った。
「また明のこと考えてたでしょー」
希はニヤリと笑う。
そうだよ、
私は明が好きだよ。
でも、明は女子からモテてる。
こんな私にとっては高嶺の花なんだ。
「でもさー、葉月もオシャレとかしないの?」
「だって私がしても意味ないじゃん」
そう微笑しながら言った。
それに、私にはライバルがいた。
花風椿、男子から非常に人気。
だから私は、あの子が嫌い。
嫉妬をしていた。
2,夢
掃除の時間、箒を片付けようと
してたら、明が告白されていた。
でも、明は笑って、申し訳なさそうに
「ごめんなさい」
と言う。
──あの女の子が椿だったら。
そんなことを考えていた。
もしあの女の子が椿だったら、
明は、椿の告白を
受け止めるのだろうか。
3,店
私は、親友が他の子と帰るので、
一人で帰ることになった。
「帰ってもやることないんだけどなー」
道に落ちてた石を蹴りながら、
私は一人で呟いてた。
石が変な方向へ飛んでいったので、
歩いて取りにいった。
「ん?」
石を見つけ、ふと見上げると、
大きなお店を見つけた。
私は、興味がわいて、店のドアを開けた。
4,チョコレート
ドアを開けると、
無数のチョコレートが
広がっていた。
「わあ…」
見渡すと、
どれも見たことのない
チョコレートばかり。
「あら、お客さん?」
声のした方を見ると、
白いドレスをまとい、
頭にピンクのリボンを付けている
女の子がいた。
「あ、ごめんなさい、勝手に入って」
私はすぐに謝った。
5,店主
「ええ、大丈夫よ。
ここはチョコレート専門店だから」
女の子はふふっと笑った。
「私はここの店主の
メリア・ヴァイオレット。
あなたは?」
「私は…美佐川葉月です」
そう言うと、メリアさんは、
少し私を見つめて言った。
「あなた…悩みがあるわね」
「え?」
私は
驚いた。
「フフ…あなた、悩みがあってここへ
来れたんでしょ?」
6,幻覚
びっくりして、
つい
「嘘だ…」
と言ってしまった。
メリアさんは
「私はあなたの心が読めるのよ。
でも、今のあなたの悩みは浅いわね、
ここはもっと深い悩みを対象と
しているのよ。
また後日いらっしゃい」
私は、これは夢ではないのかと自分に
問いながら、
家に帰った。
あれは何だったんだろ…
幻覚だと思うけど、
随分リアルだな…
7,孤独
登校すると、
やっぱり椿のまわりに
男子が群がってた。
「…」
私はただ睨むだけだった。
そのグループの中に
明がいた。
明は、椿とも話していた。
しょうがない
そう自分に言い聞かせ、
私は我慢をしていた。
「お前と花風ってラブラブだよなー」
「んなわけねーだろ」
明は、からかわれても、
笑顔だった。
そして、照れていた。
8,強い嫉妬心
その瞬間、
私の中で何かが爆発した。
涙が出てきた。
そして、椿に怒りを感じた。
下校時間、
私はそのまま一人で
走り、店に着いた。
「あら、どうしたの?」
メリアさんが驚いた顔を
見ずに、私は自分の願いを言った。
「私には嫌いな人がいるんです!
好きな人といるのが許せなくて…」
メリアさんは、「へぇ…」とだけ言うと、
棚からチョコレートを出した。