どうも!キャンディです!
今回はアメリカのアニメ「サウスパーク」の
ほのぼの小説を書いていこうと思います!
私の友達の皆さんも、ぜひ書きに来てくださいね!
それでは、よろしくお願いします!
スタンたちが店に入ると、困っている店員たちに近寄った。
店員たちの前にいた客を見て、六つ子たちは大声をそろえる。
六つ子たち「またお前か!!」
店で騒いでいた客は、例の男だった。偶然に同じ店へ入っていたのである。
シュガー「知ってる人なの?」
おそ松「こいつは俺たちを利用して、悪さを代わりにやらせたんだぞ!」
???「そうさ。1人じゃなにもできないだろと言われたから、俺は今1人でやっているのさ。
この店を俺の手で潰すことをな!だからここのメニューを全部よこせ!」
ティー・ジェイ「メニュー表は食べられないよ!」
ティー・ジェイは男をからかっている。
彼は主人公男子組、メビウスブライトの盛り上げ役であるのだ。
???「メニュー表じゃねぇ!ここの料理全部よこせっつってんの!!」
ソニック「全部食うと腹壊すぜ〜?」
ソニックも笑いながら肩をすくめた。男の機嫌がどんどん悪くなっていく。
???「ふざけてんのか!?俺は強盗なんだぞ!?」
ティー・ジェイ「え?後藤…さん?」
ティー・ジェイは目を点にしながら「さん?」で首をかしげた。
男以外のみんなは大笑いしている。
スタンも笑いながら男にズンズン近づき、近くのテーブルを「バン!」とたたいた。
スタン「なんだお前!名字は後藤だったのか!おい!」
後藤「ちげぇよ!!誰だよ!!」
のび太「アハハッ、似合わな〜い!」
のび太は後藤を指さして大笑いした。
スタン「全く、しょっぱなから笑わせやがって…。
だけど、いきなりメニューを全部要求するなんてどうかしてるぞ。」
スタンは「ふう…。」と落ち着き、笑うのをやめた。
しかし、後藤の暴走は止まらない。
後藤「ここ店なんだろ!?さっさとよこせよ!」
ソニック「全部食いたいほど腹減ってるんだな?わかるぜ、その気持ち!」
ソニックは「へへっ!」と笑いながら、歩いて後藤に近寄った。
ソニック「腹が減ってはいくさはできぬっていうもんな!」
後藤は無言でソニックを見つめる。ソニックは「そうだろ?」と親指を立ててウインクした。
後藤「くっ、仕方ねぇな…。早く作れよ?」
スタン「よっしゃ〜!早速作ろうぜ〜!」
店員たち「お〜っ!」
店員たちはグーにした片手を天井に向けて伸ばすと、キッチンに入って行った。
後藤は近くの席を見つけ、どっかりとイスに座る。
店員たちは明るいメンバーで構成されているため、キッチンがにぎわっている。
スタン「いいことを思いついたぜ!」
シュガー「えっ、なになに?」
スタンはニッと笑うと、シュガーはスタンのところへ顔を近づけた。興味津々なのである。
他の店員たちも、スタンに耳を傾ける。
スタンは「それはだな…!」と小声で作戦を語り始めた。
なにか言うたびに、店員たちは「うんうん!」とうなずいていく。
語りが終わると、「おぉ〜!」と声をそろえ、目を丸くした。
ソニック「すっげぇな!おい、早く作ろうぜ!」
スタン「そうだな!卵とミルクを用意しろ〜!」
みるく「かしこまりました!」
店員たちは料理に取り掛かった。
一方、後藤は退屈そうに店の掛け時計を見ている。
後藤「おっせぇな〜…。なにやってんだよ…。」
るると六つ子は後藤を無視して、楽しそうにおしゃべりをしていた。
1つの席には2人座れる長いイスが1つずつ、つまり、4人までの席なのだ。
なので、2つの席で4人と3人に分けられていた。
4人というのはおそ松、十四松、トド松、るるのことで、
3人の方はカラ松、チョロ松、一松のことである。そう、後藤は1人で座っているのだ。
おそ松がいる席は明るい客が多いため、話が盛り上がっていた。
たまにふざけた話をするため、チョロ松が4人のところへ顔を向けてツッコミを入れていた。
そして30分後、店員たちがキッチンから出てきた。
みるくがミルフィーユを乗せたお盆を運んでいる。
みるく「お待たせしました。ミルフィーユでございます!」
笑顔でミルフィーユを後藤がいる席のテーブルに置いた。
るる「ね〜え、るるのは〜?」
シュガー「もうちょっと待っててね!」
後藤は「いただきます」を言わずに食べ始めた。
ミルフィーユが運ばれて最初に発した言葉は、「遅いんだよ…。」だった。
後藤はフォークでミルフィーユを一口切り取り、口の中へ運んでいく。
口を閉じた瞬間、なぜか一瞬動きが止まり、痛そうに手で口をおさえた。
後藤「!?…な、なんだこいつは…!しびれっ…!」
六つ子とるるはポカーンと後藤を見つめる。
店員たちがニッと口角を上げているのが、後藤とるるたちには見えなかった。
スタン「よくわかったな!その名も…。」
スタン&ソニック「ライトニングミルフィーユ!」
後藤が食べたミルフィーユの名前は「ライトニングミルフィーユ」といって、
食べると口の中がしびれるミルフィーユなのだ。
実はスタンが考えた作戦は、「材料に雷を加えること」だったのである。
普通にミルフィーユを作るついでに、スタンが材料に魔法をかけておいたのだ。
後藤「ライト…ング…!?ふざけっ…!」
後藤は口の中がしびれているため、しゃべることができない。
スタン「どうだ?これで満足しただろう?ミルフィーユが食えたことにな!」
後藤「くっ…!」
スタンは自信満々に腕組みをすると、後藤は店を出て行った。店員も客も大喜び。
みんな「やった〜!(よっしゃ〜!)」
るる「スタンかっこいい〜!」
レッド「作戦成功だな!」
スタン「センキュー!るるたちには普通のをあげるぜ!」
店員たちは雷のないただのミルフィーユを、るるたちがいる席のテーブルに置いた。
るる「やった〜!やっと食べれるんだ〜!」
るる&六つ子「いっただっきま〜す!」
るるたちはミルフィーユをおいしそうにほおばる。店員たちもその様子を見て微笑んでいる。
るる「おいし〜い!スタンの洋菓子は初めてやで〜!」
十四松「洋菓子ちゃうがな〜!今日日スイーツやがな〜!」
るるはフォークを持っていない方の片手で頬をおさえ、一松の真似をした。
十四松はフォークを持った手を天井に向けて、ニッコリ笑っている。
チョロ松「ま〜たそれやってるの?全く、元気があっていいねぇ…。」
チョロ松は苦笑しながらミルフィーユをフォークで切り取った。
悪者のいなくなった店は平和になり、店中に楽しそうな笑いが響いたのであった。
〜次回予告〜
スタン「みんな〜!演劇やってみないか?」
るる「楽しそ〜う!やりたいやりた〜い!」
スタン「センキュー!脚本と配役はもう決まってるからな!」
ソニック「主人公はスタンか?」
スタン「違うぜ、お前さ!ほいっ!」
ソニック「マジカルソニカル…って、なんじゃこりゃ〜〜!!」
スタン「次回、ミラクル☆コラボは『主役はソニック!?ミラクル☆コラボ演劇発表会』!」
るる「みんなもおいでよ、ミラクルタウンへ!」
〜主役はソニック!?ミラクル☆コラボ演劇発表会〜
住人たちがミラクルタウンの広場で遊んでいると、スタンが笑顔で走ってきた。
「へいお前ら!」と元気よく呼び掛けたのは言うまでもないが、今日の彼は1冊のノートを持っている。
いち早くスタンに気づいたるるは、スタンのノートを指さした。
るる「やっほ〜、スタン!なに持ってるの?」
スタン「ふふふ、こいつはな…俺が作った台本なんだぜ!」
スタンが大声で言うと、るるは「おぉ〜!」と目を輝かせた。もちろん、周りにいるみんなもである。
ソニック「面白そうじゃねぇか!ちょっと見せてみろよ!」
ソニックがスタンに近寄ると、スタンはノートを広げた。
周りのみんなもノートを見ようとしている。
スタン、るる、ソニックの後ろでは「見えないよ〜。」やら「なになに?」やらの声でザワついていた。
1ページ目には、「とーじょー人物 ヒロイン、ワルもの、住人」と書かれている。
スタンはまだ8歳なので、簡単な漢字とひらがなでしか書けないのだ。
ソニック「ヒロインってことは、主人公か?誰がやるんだ?…って…。」
スタンはソニックの肩に手をポンと置いた。キョトンとしているソニックを笑顔で見つめている。
ソニック「えっと…俺…?」
ソニックは震える人差し指で自分を指した。スタンは笑顔でうなずく。
ソニック「ちょ、待てよ!なんで俺なんだよ!」
ソニックは慌ててスタンの手をつかんで肩から離し、一歩下がった。
スタンはなにかを企んでいるように、怪しい笑みを浮かべている。
スタン「ふっふっふ…見ればわかるさ…。ほいっ!」
スタンは人差し指を顔の前で
素早く横に振ると、ソニックはピンク色の光に包まれた。
周りのみんなは「うわっ!」と腕で目を覆う。
光が消えると、目を覆っていた住人たちは
ソニックを見ようと、ゆっくりと腕の位置を下げた。
住人たちの目の前には、いつもと違うソニックが立っていた。
そのソニックの左耳にピンク色のリボンがついており、
ピンク色のワンピースを着ている。
それに、魔法のステッキを持っているのだから、
まさに魔法少女という感じの格好だった。
ソニック「マジカルソニカルソニソニソニ〜ック!み〜んな可愛くなっちまえ〜!」
ソニックはキャピキャピと女の子のようにはしゃぎ、その場でクルクルとバレリーナのように回った。
そして止まったかと思いきや、「ソニぺろ♪」と、てへぺろをし出した。
スタン以外の住人たちは、ポカンとソニックを見つめていた。
スタン「アッハッハッハッハ!」
ソニック「?…って、いきなりなにやらせるんだよ!!」
スタンが大笑いすると、ソニックは我に返り、顔を真っ赤にしてステッキを地面に投げつけた。
それでもスタンは笑顔のままだ。
スタン「まぁまぁ、似合うぞ!あとは悪役と住人だな!」
るる「るるも出れるの〜?」
スタンがビシッと人差し指を立てると、るるは笑顔で首を傾げた。
スタンは笑顔でうなずく。
スタン「ああ、もちろんさ!るるも出ることになってるぜ!」
るる「ホント?やった〜!」
るるは嬉しそうにバンザイをし、手を下ろすとニヤニヤし出した。
るる「たまには悪役もやってみたいかも…。悪さに目覚める時間だね…。」
りり「いきなり中二病になってんじゃないわよ!!」
今まで周りの住人たちの中に紛れていたりりが、るるの隣へ近づいた。
彼女も、スタンの後ろでノートを見ようとしていた住人の1人なのである。
るる「え〜、なんで〜!?ただ、悪役になって
悪魔のハートはどんなものなのか知りたかっただけだよ〜!」
りり「それを中二病っていうのよ!」
そんな2人のやり取りで、ところどころから小さな笑い声が聞こえてきていた。
スタン「確かに悪魔のるるも可愛いだろうな!
俺的には住人が似合うだろうと思っていたのだが、るるはどう思うか?」
るる「るるは劇に出れていればなんでもいいよ〜!でも木だけはイヤだなぁ…なんて…!」
るるは「劇に出れていればなんの役でもよい」の部分は笑顔で答えたが、
「木はイヤだ」のところで苦笑した。
スタンは親指を立ててウインクする。
スタン「安心しろよ、俺は木の役なんて作らないからな!」
るる「わ〜い!スタン優しい〜!」
るるはまたまたバンザイをした。照れたスタンは頭の後ろをさする。
スタン「へへっ…。住人は1人じゃねぇから、あと2、3人ぐらい決めたいぜ!
個人的に、いいなと思ったのは…。」
スタンのこの発言で、住人たちは無言になり始めた。
誰が選ばれたのか、心をドキドキと鳴らしているのである。
スタンは周りの住人たちを見回すと、目的の住人を指さした。
スタン「いちごとミーナだ!」
住人たち「おぉ〜!いいかも!」
いちごとミーナは、嬉しそうに頬を染めた。
いちご&ミーナ「いいの…?こんな私が…!?」
スタン「もちろんだぜ!お前らも劇にふさわしいと思ったからよ!」
スタンがウインクすると、ソニックは片手をあごに添え、少し下を向いた。
ソニック「あとは悪役だな…。」
スタン「そこが問題なんだよな…。これだけ決まらなくてよ…。」
るる「後藤がやったら、会場をめちゃくちゃにするだけだもんね…。」
るるの発言で、住人たちも「う〜ん…。」とソニックと同じ仕草をした。
住人役が選ばれる時のように、また無言の時間が訪れる。
しばらくすると、ソニックは人差し指を立てて明るい表情を見せた。
ソニック「悪役ならいいやつがいるぜ!」
ソニックはそう言うと、得意の音速で遠くへ走っていった。