キャンディ版サウスパーク

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1:キャンディ◆ok:2016/10/28(金) 22:20 ID:V7k

どうも!キャンディです!

今回はアメリカのアニメ「サウスパーク」の
ほのぼの小説を書いていこうと思います!

私の友達の皆さんも、ぜひ書きに来てくださいね!
それでは、よろしくお願いします!

87:キャンディ◆ok 海のように青い、快晴の空!キュアスカイ!:2018/01/27(土) 19:55 ID:n5.

スタンたちが店に入ると、困っている店員たちに近寄った。
店員たちの前にいた客を見て、六つ子たちは大声をそろえる。

六つ子たち「またお前か!!」

店で騒いでいた客は、例の男だった。偶然に同じ店へ入っていたのである。

シュガー「知ってる人なの?」
おそ松「こいつは俺たちを利用して、悪さを代わりにやらせたんだぞ!」

???「そうさ。1人じゃなにもできないだろと言われたから、俺は今1人でやっているのさ。
この店を俺の手で潰すことをな!だからここのメニューを全部よこせ!」


ティー・ジェイ「メニュー表は食べられないよ!」

ティー・ジェイは男をからかっている。
彼は主人公男子組、メビウスブライトの盛り上げ役であるのだ。

???「メニュー表じゃねぇ!ここの料理全部よこせっつってんの!!」
ソニック「全部食うと腹壊すぜ〜?」

ソニックも笑いながら肩をすくめた。男の機嫌がどんどん悪くなっていく。


???「ふざけてんのか!?俺は強盗なんだぞ!?」
ティー・ジェイ「え?後藤…さん?」

ティー・ジェイは目を点にしながら「さん?」で首をかしげた。
男以外のみんなは大笑いしている。

スタンも笑いながら男にズンズン近づき、近くのテーブルを「バン!」とたたいた。

スタン「なんだお前!名字は後藤だったのか!おい!」
後藤「ちげぇよ!!誰だよ!!」
のび太「アハハッ、似合わな〜い!」

のび太は後藤を指さして大笑いした。

88:キャンディ◆ok:2018/02/21(水) 22:01 ID:Stk

スタン「全く、しょっぱなから笑わせやがって…。
だけど、いきなりメニューを全部要求するなんてどうかしてるぞ。」

スタンは「ふう…。」と落ち着き、笑うのをやめた。
しかし、後藤の暴走は止まらない。

後藤「ここ店なんだろ!?さっさとよこせよ!」
ソニック「全部食いたいほど腹減ってるんだな?わかるぜ、その気持ち!」

ソニックは「へへっ!」と笑いながら、歩いて後藤に近寄った。

ソニック「腹が減ってはいくさはできぬっていうもんな!」

後藤は無言でソニックを見つめる。ソニックは「そうだろ?」と親指を立ててウインクした。

後藤「くっ、仕方ねぇな…。早く作れよ?」
スタン「よっしゃ〜!早速作ろうぜ〜!」
店員たち「お〜っ!」

店員たちはグーにした片手を天井に向けて伸ばすと、キッチンに入って行った。
後藤は近くの席を見つけ、どっかりとイスに座る。

89:キャンディ◆ok:2018/02/21(水) 22:31 ID:Stk

店員たちは明るいメンバーで構成されているため、キッチンがにぎわっている。

スタン「いいことを思いついたぜ!」
シュガー「えっ、なになに?」

スタンはニッと笑うと、シュガーはスタンのところへ顔を近づけた。興味津々なのである。
他の店員たちも、スタンに耳を傾ける。

スタンは「それはだな…!」と小声で作戦を語り始めた。
なにか言うたびに、店員たちは「うんうん!」とうなずいていく。


語りが終わると、「おぉ〜!」と声をそろえ、目を丸くした。

ソニック「すっげぇな!おい、早く作ろうぜ!」
スタン「そうだな!卵とミルクを用意しろ〜!」
みるく「かしこまりました!」

店員たちは料理に取り掛かった。
一方、後藤は退屈そうに店の掛け時計を見ている。

後藤「おっせぇな〜…。なにやってんだよ…。」


るると六つ子は後藤を無視して、楽しそうにおしゃべりをしていた。

1つの席には2人座れる長いイスが1つずつ、つまり、4人までの席なのだ。
なので、2つの席で4人と3人に分けられていた。

4人というのはおそ松、十四松、トド松、るるのことで、
3人の方はカラ松、チョロ松、一松のことである。そう、後藤は1人で座っているのだ。

おそ松がいる席は明るい客が多いため、話が盛り上がっていた。
たまにふざけた話をするため、チョロ松が4人のところへ顔を向けてツッコミを入れていた。


そして30分後、店員たちがキッチンから出てきた。
みるくがミルフィーユを乗せたお盆を運んでいる。

みるく「お待たせしました。ミルフィーユでございます!」

笑顔でミルフィーユを後藤がいる席のテーブルに置いた。

るる「ね〜え、るるのは〜?」
シュガー「もうちょっと待っててね!」

後藤は「いただきます」を言わずに食べ始めた。
ミルフィーユが運ばれて最初に発した言葉は、「遅いんだよ…。」だった。

90:キャンディ◆ok:2018/02/21(水) 22:56 ID:Stk

後藤はフォークでミルフィーユを一口切り取り、口の中へ運んでいく。
口を閉じた瞬間、なぜか一瞬動きが止まり、痛そうに手で口をおさえた。

後藤「!?…な、なんだこいつは…!しびれっ…!」

六つ子とるるはポカーンと後藤を見つめる。
店員たちがニッと口角を上げているのが、後藤とるるたちには見えなかった。

スタン「よくわかったな!その名も…。」
スタン&ソニック「ライトニングミルフィーユ!」

後藤が食べたミルフィーユの名前は「ライトニングミルフィーユ」といって、
食べると口の中がしびれるミルフィーユなのだ。

実はスタンが考えた作戦は、「材料に雷を加えること」だったのである。
普通にミルフィーユを作るついでに、スタンが材料に魔法をかけておいたのだ。

後藤「ライト…ング…!?ふざけっ…!」

後藤は口の中がしびれているため、しゃべることができない。

スタン「どうだ?これで満足しただろう?ミルフィーユが食えたことにな!」
後藤「くっ…!」


スタンは自信満々に腕組みをすると、後藤は店を出て行った。店員も客も大喜び。

みんな「やった〜!(よっしゃ〜!)」
るる「スタンかっこいい〜!」
レッド「作戦成功だな!」
スタン「センキュー!るるたちには普通のをあげるぜ!」

店員たちは雷のないただのミルフィーユを、るるたちがいる席のテーブルに置いた。

るる「やった〜!やっと食べれるんだ〜!」
るる&六つ子「いっただっきま〜す!」

るるたちはミルフィーユをおいしそうにほおばる。店員たちもその様子を見て微笑んでいる。


るる「おいし〜い!スタンの洋菓子は初めてやで〜!」
十四松「洋菓子ちゃうがな〜!今日日スイーツやがな〜!」

るるはフォークを持っていない方の片手で頬をおさえ、一松の真似をした。
十四松はフォークを持った手を天井に向けて、ニッコリ笑っている。

チョロ松「ま〜たそれやってるの?全く、元気があっていいねぇ…。」

チョロ松は苦笑しながらミルフィーユをフォークで切り取った。
悪者のいなくなった店は平和になり、店中に楽しそうな笑いが響いたのであった。

91:キャンディ◆ok:2018/02/21(水) 23:10 ID:Stk

〜次回予告〜


スタン「みんな〜!演劇やってみないか?」
るる「楽しそ〜う!やりたいやりた〜い!」
スタン「センキュー!脚本と配役はもう決まってるからな!」

ソニック「主人公はスタンか?」
スタン「違うぜ、お前さ!ほいっ!」
ソニック「マジカルソニカル…って、なんじゃこりゃ〜〜!!」

スタン「次回、ミラクル☆コラボは『主役はソニック!?ミラクル☆コラボ演劇発表会』!」
るる「みんなもおいでよ、ミラクルタウンへ!」

92:キャンディ◆ok:2018/03/10(土) 09:29 ID:iDM

〜主役はソニック!?ミラクル☆コラボ演劇発表会〜


住人たちがミラクルタウンの広場で遊んでいると、スタンが笑顔で走ってきた。
「へいお前ら!」と元気よく呼び掛けたのは言うまでもないが、今日の彼は1冊のノートを持っている。

いち早くスタンに気づいたるるは、スタンのノートを指さした。

るる「やっほ〜、スタン!なに持ってるの?」
スタン「ふふふ、こいつはな…俺が作った台本なんだぜ!」

スタンが大声で言うと、るるは「おぉ〜!」と目を輝かせた。もちろん、周りにいるみんなもである。

ソニック「面白そうじゃねぇか!ちょっと見せてみろよ!」

ソニックがスタンに近寄ると、スタンはノートを広げた。
周りのみんなもノートを見ようとしている。
スタン、るる、ソニックの後ろでは「見えないよ〜。」やら「なになに?」やらの声でザワついていた。

1ページ目には、「とーじょー人物 ヒロイン、ワルもの、住人」と書かれている。
スタンはまだ8歳なので、簡単な漢字とひらがなでしか書けないのだ。


ソニック「ヒロインってことは、主人公か?誰がやるんだ?…って…。」

スタンはソニックの肩に手をポンと置いた。キョトンとしているソニックを笑顔で見つめている。

ソニック「えっと…俺…?」

ソニックは震える人差し指で自分を指した。スタンは笑顔でうなずく。

93:キャンディ◆ok:2018/07/05(木) 07:22 ID:Z36

ソニック「ちょ、待てよ!なんで俺なんだよ!」

ソニックは慌ててスタンの手をつかんで肩から離し、一歩下がった。
スタンはなにかを企んでいるように、怪しい笑みを浮かべている。

スタン「ふっふっふ…見ればわかるさ…。ほいっ!」

スタンは人差し指を顔の前で
素早く横に振ると、ソニックはピンク色の光に包まれた。

周りのみんなは「うわっ!」と腕で目を覆う。

光が消えると、目を覆っていた住人たちは
ソニックを見ようと、ゆっくりと腕の位置を下げた。


住人たちの目の前には、いつもと違うソニックが立っていた。

そのソニックの左耳にピンク色のリボンがついており、
ピンク色のワンピースを着ている。

それに、魔法のステッキを持っているのだから、
まさに魔法少女という感じの格好だった。

94:キャンディ◆ok:2018/07/12(木) 15:37 ID:LI2

ソニック「マジカルソニカルソニソニソニ〜ック!み〜んな可愛くなっちまえ〜!」

ソニックはキャピキャピと女の子のようにはしゃぎ、その場でクルクルとバレリーナのように回った。
そして止まったかと思いきや、「ソニぺろ♪」と、てへぺろをし出した。

スタン以外の住人たちは、ポカンとソニックを見つめていた。

スタン「アッハッハッハッハ!」
ソニック「?…って、いきなりなにやらせるんだよ!!」

スタンが大笑いすると、ソニックは我に返り、顔を真っ赤にしてステッキを地面に投げつけた。
それでもスタンは笑顔のままだ。


スタン「まぁまぁ、似合うぞ!あとは悪役と住人だな!」
るる「るるも出れるの〜?」

スタンがビシッと人差し指を立てると、るるは笑顔で首を傾げた。
スタンは笑顔でうなずく。

スタン「ああ、もちろんさ!るるも出ることになってるぜ!」
るる「ホント?やった〜!」

るるは嬉しそうにバンザイをし、手を下ろすとニヤニヤし出した。

るる「たまには悪役もやってみたいかも…。悪さに目覚める時間だね…。」
りり「いきなり中二病になってんじゃないわよ!!」

今まで周りの住人たちの中に紛れていたりりが、るるの隣へ近づいた。
彼女も、スタンの後ろでノートを見ようとしていた住人の1人なのである。

95:キャンディ◆ok:2018/07/17(火) 19:05 ID:LI2

るる「え〜、なんで〜!?ただ、悪役になって
悪魔のハートはどんなものなのか知りたかっただけだよ〜!」

りり「それを中二病っていうのよ!」

そんな2人のやり取りで、ところどころから小さな笑い声が聞こえてきていた。

スタン「確かに悪魔のるるも可愛いだろうな!
俺的には住人が似合うだろうと思っていたのだが、るるはどう思うか?」

るる「るるは劇に出れていればなんでもいいよ〜!でも木だけはイヤだなぁ…なんて…!」

るるは「劇に出れていればなんの役でもよい」の部分は笑顔で答えたが、
「木はイヤだ」のところで苦笑した。

スタンは親指を立ててウインクする。

スタン「安心しろよ、俺は木の役なんて作らないからな!」
るる「わ〜い!スタン優しい〜!」

るるはまたまたバンザイをした。照れたスタンは頭の後ろをさする。

スタン「へへっ…。住人は1人じゃねぇから、あと2、3人ぐらい決めたいぜ!
個人的に、いいなと思ったのは…。」

スタンのこの発言で、住人たちは無言になり始めた。
誰が選ばれたのか、心をドキドキと鳴らしているのである。

96:キャンディ◆ok:2018/07/30(月) 08:22 ID:PfY

スタンは周りの住人たちを見回すと、目的の住人を指さした。

スタン「いちごとミーナだ!」
住人たち「おぉ〜!いいかも!」

いちごとミーナは、嬉しそうに頬を染めた。

いちご&ミーナ「いいの…?こんな私が…!?」
スタン「もちろんだぜ!お前らも劇にふさわしいと思ったからよ!」

スタンがウインクすると、ソニックは片手をあごに添え、少し下を向いた。

ソニック「あとは悪役だな…。」
スタン「そこが問題なんだよな…。これだけ決まらなくてよ…。」
るる「後藤がやったら、会場をめちゃくちゃにするだけだもんね…。」

るるの発言で、住人たちも「う〜ん…。」とソニックと同じ仕草をした。
住人役が選ばれる時のように、また無言の時間が訪れる。

しばらくすると、ソニックは人差し指を立てて明るい表情を見せた。

ソニック「悪役ならいいやつがいるぜ!」

ソニックはそう言うと、得意の音速で遠くへ走っていった。


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