苦手なもの克服俺編(ラスト)
「さぁて、今度はべるなにだよね?」
椅子に縛られるように乗せられたべるなに。
そして一言。
「おいアスカ、これは何の真似だ?」
「そりゃあ、私たちが頑張ったんだから、べるなにも頑張るよね?」
と、べるなにの前には、アスカたちが(毎晩必死に翼に土下座してお願いして娘の涙に耐えられない翼が頑張って)作ったトマトジュース、そして響が(琴音にがお願いして三時間ほどかけてなるべく苦いのを厳選してきた)持ってきたゴーヤで(数時間ほど苦労して)作り上げたゴーヤチャンプルー。
「おい、俺だけ二品っておかしくねえか!?」
「正攻法でやらせた二人の恨みだって。」
アスカが親指を立てて言う。
「畜生、アスカは恨まんのか。優しい子やなぁ」
「え?何言ってるの?この後、アイスおごってくれるって約束でしょ?」
「してねえ約束なすりつけるんかーい!」
べるなにはツッコむ。いきなりアスカがしてない約束を言うのだから。
「じゃあ、飲んでね」
アスカはいつもの元気そうな高い声はなく、トマトジュースをべるなにの顔面にグイグイ押し付け―。
「やめろ・・・やめろ・・・やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(ry」
数分後、べるなには倒れていた。
トマトジュースを飲んだ苦痛のあとに、ゴーヤを無理矢理口に突っ込まれて飲み込まされたのだから。
吐いたトマトジュースで「ゴーヤ」と書いて倒れていた。