怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(8)

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970:べるなに◆zLg:2018/08/11(土) 19:13 ID:Dtw

「やーな男に出会っちゃったよ……こんな奴倒すなんてこりゃ、女の子のパンツ一枚じゃ割りに合わないな」

「いや逃げようと思えば逃げれるでしょ。」

私はPNTにツッコミを入れる。って言うか、そもそも大前提として報酬で女の子の下着貰うってどうなの?

『アスカ、PNTと連携して倒すか逃げるか……どっちかを選ぶならお前が選んでくれ。脱出するならルートは俺が指示する。正直PNTならファルコンと戦えてもおかしくはないけどな』

「レッド、取り敢えず俺がツッコムから、その隙に最大火力で攻撃してくれ。もちろん俺に当てても構わないからさ」

「え、ちょっと待っ」

そう言ってPNTは牛刀を握って走り出す。って言うか、PNTを巻き込む広範囲攻撃なんて私にはないし、そもそもの話最大火力も何も発勁をファルコンに当てるなんて難しいなんてもんじゃないよ。
改良版発勁ですら見切られたりガードされたりするんだから、クレーンゲームで景品を取ることよりも難しい。

「せえええのっ!」

PNTは牛刀で斬りかかるけど、ファルコンが丸太のような腕で拳を放つ。
PNTはそれをかがんで避けて、脛に蹴りを入れていた。ファルコンの表情が一瞬歪むけれども、ファルコンはPNTの足を掴んで、片手で壁に叩きつけた。
そのまま私に向かってくる。けど私はひるまず発勁の構えを取る。ファルコンが右拳を振りかざしたところに
……

「はああっ!」

力を溜めて……ギリギリまで引き寄せて発勁をファルコンの拳に叩きつける。
お互いの力がぶつかり合って、バアアアアアアアンッと大きな音がして腕に引っ張られたように後ろへ下がる。
いたた……ファルコンのパンチ力が異常だ。事前に力を溜めてギリギリまで引き寄せて打ったのにこんなのは流石に考えてなかった。

「その程度か怪盗レッド……」

「君もその程度ってことだよファルコン」

PNTが後ろから音もなく近づいていて、牛刀でファルコンの右肩を切っていた。
ファルコンの右肩から血が出ていた。

「ありゃりゃ、両断する気で切ったのに浅すぎるや。表面しか切れてない。」

「ファルコンの筋肉の硬さ?」

「いや、ファルコンが切られる瞬間攻撃を受け流すように肩を自然に動かしてた」

PNTは困った顔でご丁寧に解説してくれる。さてどうしよう。
ファルコンには催眠ガス入りの球を五発くらい当てても眠らなさそうだし、PNT対策で持ってきた唐辛子爆弾も多分ファルコンなら即座に弾くだろうし……
って言うか球なんて拳銃で撃っても当たる気がしない。

「で、どうすんの?」

「これを使う」

PNTは腰のポーチから、拳銃を取り出していた。え?マジで?


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