新・妖界ナビ・ルナ 〜ルナと琉奈〜

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1:クリスタル:2017/01/04(水) 22:54 ID:yMI

オリキャラめっちゃ暴れます!

ルール アンチコメ、いじめやめてね!

知っている人、リレー小説書こうよ!

2:クリスタル:2017/01/04(水) 23:02 ID:yMI

藤宮 琉奈

妖怪 雪女 


ルナを殺すための使者。

ルナと寸分違わない姿をしている。

性格 優しい
   ↓ホントは
  冷たい

3:クリスタル:2017/01/05(木) 12:39 ID:jb2

プロローグ

1人の、少女が砂利を踏む。びゅおうっと風が唸る。少女は、コートに手を突っ込む。中にある、写真をじっくりと見る。
ニヤリと笑った彼女は、ぶつぶつと何かを呟く。濃い霧が、彼女を包む。

次の瞬間。彼女は消えた。彼女が立っていた辺りには、氷に包まれた砂利が残っていた。

ルナを最悪の悪夢が、冬の寒さと共に包むことになる。

4:クリスタル:2017/01/05(木) 17:52 ID:jb2

ルナ視点で書いていくね!

5:クリスタル:2017/01/05(木) 18:03 ID:jb2

私、竜堂ルナ。伝説の子。(自慢じゃないよ!)私自身、そんな自覚あまりないもの。
今、人間界にいるの!スッゴくうれしい!

ちなみに、ソラウと、ふうりと来ているの。
またこの3人で来れて、良かった!実は、ひさしぶりに、人間界に来たいという、お願いが叶って、きたの!

ふうりside

ルナには、言えないけど、本当の目的は、人間界にいる妖怪を妖界に連れ戻さないといけないの。沢白国が絶対命令として出したの。(ソラウ訳)
しかも、ルナを殺すための使者がいるらしい。絶対に、守りたい。お兄ちゃんよりも、大切なの。


スレ主から。

キャラ崩壊注意です!

6:クリスタル:2017/01/05(木) 18:07 ID:jb2

オリキャラプロフィール

寺倉 蜜波 テラクラ ミツハ 女

妖怪 人魚 しずくの親戚。

性格 内気。恥ずかしがり屋。

ルナの親友になる。

7:クリスタル:2017/01/08(日) 15:34 ID:jb2

???視点

「蜜波?」あたしは、親友を探す。「何?」と、返事が聞こえない。

仕方ない。あたしのチカラを使うか。

「風よ。我が愛しき者の姿を池に映さん。」

サアアッ。

池には、蜜波の姿が映る。

このとき、誰も気づかなかった。

とある妖怪が使ったチカラで、世界が壊れることになることを。

8:クリスタル:2017/01/11(水) 21:48 ID:jb2

プロローグ

少年は、タイに似ていた。ただ違うのは、瞳の色が赤色なのである。

少年は、写真を見つめる。その写真は、



  竜堂ルナだった…。

少年は小さく呟く。

「ルナ、必ず迎えに行くよ。我が愛しの妹よ…。」

そして少年は闇にとけるように消えた。

9:クリスタル:2017/01/11(水) 21:58 ID:jb2

オリキャラプロフィール

竜堂 ルイ 

ルナとタイの兄。

ルイ→ルナ

10:クリスタル:2017/01/12(木) 17:33 ID:jb2

注 タイが生きています!

何処かとクロスオーバーするかも(ゝω・)

11:クリスタル:2017/01/15(日) 15:30 ID:jb2

竜堂ルナは、四つ葉学園に来た。ここは、小学部から、高等部まであるのだ。

「わぁ、学校に来れるんだ。」

ルナは一応小学部の5年生に入ることにした。

制服は、黒地のカーディガンに四つ葉のステッチが入った可愛いモノだった。

12:リリカ@恋歌:2017/01/16(月) 17:43 ID:jb2

蜜波やめて、蜜柑にするね★↑クリスタルだよ♪

13:リリカ@恋歌:2017/01/20(金) 16:42 ID:jb2

三つ葉学園 小学部5ー3

私、寺倉蜜柑。

今日、転校生が来るということで、みんなワクワク&ソワソワ。

親友のーーーと話していると。

ドア越しに、栗色の腰まで届く長髪の女の子の姿が見えた。

隣にいる、ーーーの雰囲気が変わった。

「どうしたの?ーーー?」

ーーー視点

何でもない。と答えて。

心は穏やかじゃない。

思わず会心の笑みをもらす。

「当たり。」

あの方の望みを叶えることができる。

14:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 21:43 ID:jb2

幕間でコラボ作。

双子とくれば……

双子率の高い
魔天使マテリアル

これでコラボだよ!
   

15:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 21:55 ID:jb2

魔天使マテリアル×ナビルナ

【双子の絆と兄達の思惑】

  
       1

神舞町。とある小学校の6ー3組は、ザワザワしていた。

「サーヤさん。転校生が来るらしいです。」

風見志穂は、サーヤに伝えた。

「へぇ。」

レイヤは、内心穏やかではなかった。

(ソイツがサーヤに惚れたら、殺してやる。)

サーヤのクラスの担任、雫沢圭吾が転校生を連れて入ってきた。

16:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 22:02 ID:jb2

      2

おおーとクラスがざわめく。

栗色の長髪の少女と、黒髪の少年が入っていった。

どちらもよく似た顔立ちだ。

女子はひそひそと話し合う。

「竜堂ルナです。よろしくお願いします。」

「竜堂タイです。よろしくお願いします。」

(双子っかな?)

「竜堂さんは、風見さんの斜め前で‥。」

そして授業が始まった。

17:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/20(金) 22:21 ID:jb2

理科室にて。

「竜堂さんって、マテリアルなんですか?」

サーヤが口火を切った。

圭吾は、黙ってうつむく2人を見、語り始めた。

「2人は、魔界とは違う世界の王子と王女です。」

「………え、それって、」

ルナが顔を伏せて、告げた。

「妖怪の世界、妖界の王族なの……。」

王族、という言葉にサーヤは親近感を覚えた。

志穂は、「サーヤさんと同じですね…。」

と呟いた。

18:リリカ@恋歌 見たいです!:2017/01/23(月) 17:04 ID:jb2

        3

少年が、隣の暗闇を見た。

語りかける。

「ユウヤ、どういう考えなんだ?」

ユウヤは、フッと笑って。

「ルイ、君の愛しい妹の身体を借りる、とか‥。」

ルイという少年が、怒ったように、ガラスのコップを床に叩きつける。

パリン、とコップは割れた。

「バカな事を言うな!!まあ、お互い協力しあうから、そんな話は止めよう。」

そして、2人の兄は、愛しい妹に思いを馳せる。

今年の真冬、神舞町に最大の脅威が迫る。

19:リリカ@恋歌:2017/01/26(木) 21:26 ID:jb2

        4

「そう、『化け物』なの……」

ルナは、悲しげに言った。

(竜堂さんが化け物なわけないよね?)

志穂が切り出す。

「妖怪だからと言って、化け物とは言わなくても良いと思います。」

しばらく沈黙が続く。

やがてルナが言った。

「今日、マテリアルの皆さんを、Windmillに呼んでくれませんか?真の姿を見せたいので。」

(真の姿って何だろう?)

20:リリカ@恋歌:2017/01/26(木) 21:48 ID:jb2

      Windmillにて。

部屋には、ルナとタイ、サーヤ、レイヤ、志穂、徹平、翔と翼がいた。

「絶対に、拒絶しませんか?」

ルナの問いに、皆がうなずく。

タイとルナは、顔を見合わせ。

ルナは、チョーカーとヘアゴムを取った。

タイは、手袋を取る。

サアーと風が吹く。

銀色の髪の、赤色の瞳の少女と、赤色の瞳の少年がいた。

2人の瞳は、赤く渦を巻いている。

「竜堂さん……なの?」

呆然としたサーヤの声に、ルナはハッとした。

「やっぱり……化け物だよね?」

「違います!」志穂だった。

サーヤは志穂の気迫に驚いた。

きっと、志穂も、チカラを気にしていたのだろう。

レイヤが口火を切った。

「僕達も同じような者だ。」

これには、その場にいた皆が驚いた。

21:奈津:2017/01/28(土) 18:14 ID:mTc

話の途中に、スミマセン。
私、奈津といいます。ナビ•ルナ大好きです。なので、このスレをつくってくれて嬉しいです。遅くなりましたが、この話面白いです!

22:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 08:52 ID:jb2

奈津さん、ありがとうございます!!!!!!

これからも、頑張ります!

23:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 09:14 ID:jb2

マテリアル達と、ルナとタイは、Windmillを出た。
 
徹平が、パトロールに行こうと誘ったのだ。

「わっ!」

サーヤはつまずいてしまった。

「大丈夫、サーヤちゃん。」

翼がサーヤの手を取る。

「おい、翼、サーヤから離れろ(怒)」

殺人光線を出すレイヤを見て、ルナとタイは、顔を見合わせて、笑った。

ルナの笑みは、綺麗な花が開くようで、可憐だった。

タイが、周りを伺うと。

徹平は、顔が真っ赤で、志穂がじとっと、徹平を睨んでいる。

(嫉妬か?)

翔は、うつむいているが、顔は真っ赤だ。

サーヤとレイヤ、翼は、サーヤを取り合っている。

サーヤは、そっと2人から逃げて、

ルナの横に行く。

「あの、竜堂さん、ルナちゃんって呼んでいい?」

「いいよ。日守さん、ううん。サーヤちゃんって呼んでいい?」

24:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 11:14 ID:jb2

ニコニコと笑う2人を見て、タイはホッとした。

と…。

シュッ

風を切り裂きながら、矢が飛んできた。

同時にサーヤも、首筋にちくんとした痛みを感じた。

「悪魔がいる!」

その言葉に皆が後ろを振り向く。

「おや。破魔のマテリアルと、伝説の子がいますね。」

青年の悪魔がいた。

「僕はルディリ。そして」

シュッ。

氷の矢が再び飛んできた。

「氷の悪魔です。」

ルディリの放った矢は、ルナの頬を掠めた。

「!?……タイ君。開眼するよ。」

その言葉を聞き、皆が戦闘態勢になる。

ルナは、チョーカーを外した。

目が赤く渦を巻いている。

25:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 13:32 ID:jb2

オリジナルスポット

記憶が淵

落ちた人の記憶がフラッシュバックする。

それから何度もフラッシュバックする。

やがて違う世界に跳ぶが、それに気づくと、元の所に戻ることができる。

26:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 13:43 ID:jb2

マテリアル達が技を繰り出すが。

ルディリは、そのたびに氷の結界を作り出す。

「これじゃ、チカラを消耗するだけです!」

志穂が悲鳴のように叫ぶ。

その声に皆が焦る。

その隙を悪魔が見逃すことが無く。

シュッ

氷の矢が翔に向かって飛んでいく。
 
「翔!」翼が叫ぶが、遅い。

振り返った翔に向かって矢は……

ザシュ!

恐る恐る翔が目を開ける。

「ルナちゃん!!」

ルナのわき腹に、矢が刺さっていた。

それは一瞬のこと。

ツルンとルナは滑り。

後ろの記憶が淵に、落ちていく。

ザッパン!

ボコボコと泡が立ち。

「ルナちゃん!」「ルナさん!」

サーヤと志穂の叫びは、ルナには届かなかった。

27:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 14:54 ID:jb2

ルナside

ルディリから、氷の矢が放たれた瞬間。

私の体は動いていた。

翔さんを突き飛ばして。

矢が、わき腹に刺さっても、不思議と痛くは無かった。

足が滑る。

記憶が淵に落ちる。

『竜堂ルナです。よろしく……』

『チャエ!』

あれ…?記憶がごっちゃになる。

パラパラとノートをめくるように、記憶がフラッシュバックする。

やがて

「ルナ。」「お兄ちゃん?タイ君は?」「先に妖界に行っているよ。」「サーヤちゃんは?」「誰だ?サーヤなんていう人は?」

え?いないの?

違う。いないんじゃなくて、私が別の所にいるんだ。

「お母さんとお父さんは?」

いないよね?

「先に行っているよ。僕らも行こう。」

違う。この世界じゃない。

幸せな未来を望んだのは、何度もある。

ナナセの生い立ちを知ったときは。

このままでいたい。

お父さんとお母さんに会いたい。

でも、サーヤちゃんと志穂ちゃんに会いたい。

ずっと幸せでいたい、けれど。

「私がいたのは、この世界じゃない。」

ザッパン!

気づくと、元の所に戻ってきた。

28:リリカ@恋歌:2017/01/29(日) 16:53 ID:jb2

「ルナちゃん……!良かった!」

サーヤは、涙を拭った。

「俺を助けてくれてありがとう。ごめんな。」

翔が謝る。

「良かった。誰かを守ることができて。」

ルナは笑った。

ドッキュン!

胸を射抜かれたような音が響いた。

「今の音、何?」「ドッキュン!って……」

翔はいろんな意味でドキドキしていた。

さっきの音は、翔の胸を射抜かれた音だったのだ。

ルナは真顔になって。

「妖界に、」

ザアッと記憶が淵の水が、盛り上がる。

それはゼリーのようなカプセルになった。

ルナが振り返った瞬間。

ザプン。

カプセルがルナを閉じ込める。

ルナの目は見開かれる。

誰もが驚愕した。

カプセルは映像を映した。


タイとよく似た少年が、笑いながら告げた。

「ルナ。やっと来てくれたね。妖界に戻ろう。僕は、兄の竜堂ルイ。じゃあね、マテリアルとタイ。」

映し終わると、カプセルは空高く飛ぶ。

「ルナちゃんを助けにいこう。」

サーヤが言う。

タイが反論する。

「妖界に行くには、夜鳴島まで行かないといけない。そこまでどうする。」

といいかけて何かに気付いたように、目を見開く。

「ぼく達には味方がいる。」

29:奈津:2017/01/29(日) 20:49 ID:mTc

面白いです!
ルナの兄、ルイの目的とは?!気になります!

30:リリカ@恋歌:2017/01/30(月) 17:13 ID:jb2

四神は、空高く舞った。

「わぁ‥…」「すげー!こんなに空高く飛ぶのって!」「徹平さん!暴れないでください!」

サーヤと志穂は、朱雀に、

翔と翼は、白虎に、

徹平とタイは、青龍に、

レイヤは玄武に乗った。

夜鳴島に着くまでの間、ワイワイと騒がしくなった。

ルイside

愛しい妹を手に入れた。

この日をどれだけ夢見ただろう。

眠っている妹の髪に触れる。

もう二度と、手を離さない。

そのためには、マテリアル達を消さなければ。

ルディリから聞いた情報によると、破魔のマテリアルがいるらしい。

まぁ、この宮殿には、たくさんのトラップがある。

楽しませてもらおうか。

31:リリカ@恋歌:2017/01/30(月) 19:59 ID:jb2

秘められた過去 レンスイside

「レンスイ、ルイとルナ、タイをよろしく……(ガクッ)」

「お姉さま!!!!!」「レンメイ…!!!」

悲しみに暮れた私をさらなる悲劇が襲う。

お義兄様が、第三の目を封印するために、亡くなられた。

当時5歳のルイは理解していた。

「都和子、僕らは別の所に行く。」

幼いルナとタイの手を握って。

「ダメよ、絶対に。」

ルナとタイを星の子学園に預けるときには、ルイがいなかった。

私は気付かなくて。

お姉さま、お義兄様、大切なルイを失ってしまいました………。

32:リリカ@恋歌:2017/01/31(火) 06:58 ID:jb2

スネリside

もっけの情報によると、ルナがさらわれたらしい。 

なぜ?

口を次いで、そんな言葉が出た。

瞬間にピンときた。

一度レンスイ様が、話されたことがあった。

ルナとタイには、兄がいるということを。

たしか……竜堂ルイ。

「とりあえず、宮殿に行こうぜ!」

「だめよ!計画なしに。人間界の子供達もいるらしいじゃない。」

私は止めた。けれど、計画は思いつかなかった。

ただ、ルナが無事であるよう、祈った。

33:リリカ@恋歌:2017/01/31(火) 06:59 ID:jb2

奈津さん、ルイの思惑はルイsideで少しずつ分かっていくと思います!

34:リリカ@恋歌:2017/02/01(水) 20:01 ID:7vM

タイ達は、妖界にきた。

「頼れる者がいるから、そこへ行く。」

(なんかタイ君、レイヤ君と似てるな〜)

ふと、サーヤは思った。


スネリとサネルの家。

「スネリ。何か情報が降りていないか?」

スネリと言われた女性は、首を振った。

「いいえ。残念ながら。」

青い髪のツインテールの女の子が不思議そうに言う。

「タイ、この子達は?」

「マテリアル達だ。紹介する。」

そう言って、タイはサーヤを促す。

35:リリカ@恋歌:2017/02/03(金) 21:39 ID:7vM

ルナside

目を開けて、驚いた。

見知らぬ立派な部屋だったから。

天蓋付きのベッドに飛び込む。

わぁ〜ホワホワ!

ガチャ。

タイ君?違う。

タイ君によく似た人だった…。

「もしかして…お兄ちゃん?」

「そうだよ、ルナ。」

お兄ちゃんが、いたんだ。

初めて、知った。

お兄ちゃんの顔が近づいてきて……。

唇が、私のまぶたにおちた。

それと同時に、夢に墜ちていった。

ルイは、ルナの髪をかきわける。

第三の目に、優しくチョーカーをつける。

そして、ルナを抱え、部屋を去った。

36:リリカ@恋歌:2017/02/05(日) 18:13 ID:7vM

「み、んな………(ズザザザッ)」

いち早くそれに気づいたのは、タイだった。

「スネリ、八方玉が!」

八方玉に、ルナの映像が映る。

「「「「「「「ルナ(ちゃん)(さん)!!」」」」」」」

「ん……ぁ。みんな…良かった……ズザザザッ……………ここは、宮殿、みたい…ズザッ……!!!や、やめて!……ブツッ!」

「最後のは、何だ?」「切羽詰まっていたみたいね……」

ドンヨリとした空気になる。

しかし、皆おなじことを誓っていた。

(必ず救い出す。)

37:リリカ@恋歌:2017/02/07(火) 20:48 ID:7vM

夜。

サーヤは眠れなかった。

スネリの家のベランダに出て、夜風に当たる。

「ルナちゃん……………。」

「サーヤちゃん……?」

ビクッと振り返ると、スネリだった。

「スネリさん。」

「ルナのことを考えてたの?」

サーヤは少しためらったが、言った。

「ルディリの時ちゃんと注意してれば……」

「サーヤちゃんのせいではないわ。」

サーヤの言葉をスネリが遮る。

「ルナは、誰かを護れて、誇りに思ってるわよ。ルナの過去、知りたい?」

サーヤはためらったが、聞くことにした。

「ルナは、あなたと同じ、施設で育ったの‥…。妖怪ナビゲーターとして覚醒したのは、私ともっけと出会ってから。」

(もっけさんって、徹平さんと似ている人だよね?)

「夜鳴島の封印をするため、四神を探す旅にも出た。透門ナナセとの戦いも、幾つも越えて。」

(ルナちゃん……。)

「ルナが大切にしたのは、友達や、家族を守ることなの。だから、ルナは、守るために、自分の体を傷付けることになっても、躊躇しなかった。」

「あの、スネリさん!」

戻りかけるスネリの背中に、サーヤは声をかける。

「私達は、傷付くことになるかもしれない、けど、必ず、ルナちゃんを救い出します!」

スネリは振り返って、フッと笑う。

「あなた達だけにするわけないわ。私や、もっけ、ソラウ、ふうりも一緒に行くから。」

スネリが去った後、サーヤはうずくまって、泣いた。

(私は、ルナちゃんみたいに誰かを守ることができるの?守られているだけじゃないの?必ず、救い出せるの?)

不安にかられるサーヤを、スネリはそっと、家の中から見守っていた。

38:リリカ@恋歌:2017/02/07(火) 21:36 ID:7vM

改めて、第○話と書かせていただきます(笑)
新しい章という訳で、第一話スタート!!


第一話 始まりの覚悟

サーヤは、朝一番に起きた。

(覚悟は、できてるよ。)

「ん〜〜。あれ?サーヤちゃん?」

翼が起きた。

「おはようございます。翼さん。」

「おはよう、サーヤちゃん。あれ、レイヤは?」

「まだ寝ていて。」

新たな足音がした。

「おはようございます。サーヤちゃん、翼さん。」

サネルが起きてきた。

そしてだんだんと、皆が、起き出してきた。

39:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 10:14 ID:7vM

サーヤの瞳に、覚悟の色が有るのは、誰もが気づいていた、が‥。

なかなか言い出せないのだ。

「おはよう、皆。」

ソラウとふうりが起きてきた。

心なしか、ソラウは疲れているようだった。

「ソラウさん、どうしたんですか?」

志穂が聞く。

「あることを調べていて、分かったんだ。」

ソラウの口調は、やんわりだったが、目には厳しい光をたたえている。

「スネリ、焔紅国に行かなければいけない。」

焔紅国、という言葉にスネリは、一瞬目を伏せた。

ふうりがマテリアル達に説明する。

「焔紅国は、ここ、沢白国と敵対する国なの。」

敵対という言葉に、マテリアル達は緊張する。

そして、重い空気が流れる。

そこに、お調子者がやってきた。

「ふふ〜ん♪お、なんだこの雰囲気。」

もっけの言葉で、皆クスクスと笑い出す。

雰囲気が和んできた。

「(コソッ)もっけさんって、やっぱり徹平さんとすごく似てるね。」

サーヤは志穂に囁く。

志穂も、クスクスと笑いながら、

「ええ。特にヘンな所が。」

志穂の言葉で、また皆が笑う。

一方のもっけは、首を傾げていた。

「おいらのどこが面白いんだ????」

スネリが口元を隠しながら、

「もっけ、あなたは知らない方が良いわ。」

皆の笑いが止まると、当のもっけが言う。

「スネリ、やっぱりあそこに、ルナがいるらしい。」

再び、スネリの顔が曇る。

「皮肉よね。竜堂家にとっては。」

マテリアル達の頭の上に、クエスチョンマークが浮かぶ。

「あそこと言うのはね……。」

「おい、スネリ!!!!」

もっけがスネリの言葉を遮る。

「何よ、もっけ。」

じろりとスネリが睨む。

「おいらより、イケメンがいる〜〜〜!!!」

もっけは、翔と翼を指さしている。

はぁ、とスネリとソラウ、ふうり、タイが呆れてため息を吐く。

「もっけ、それは今に始まったことではないのよ。」

再び皆が笑う。

(やっぱり、徹平さんと似てる!!)

密かにサーヤは思ったのだった。

40:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 10:47 ID:7vM

「あそこと言うのはね、焔紅国の北の方にある、紅城と言うところなの。」

(紅城って?)

サーヤの心情を悟ったかのように、スネリは説明を続ける。

「紅城は、焔紅国王家が築いた第二の城なの。焔紅国王家は、透門家がお気に入り立ったの。その紅城には、一年に3ヶ月ほど、透門家が休暇に来るの。」

「それのどこが皮肉なんだ?」

今まで喋らなかったレイヤが、聞く。

「透門家は、竜堂家と対する陰陽師だったの。」

確かに皮肉である。

その事実に皆黙り込んでしまう。

「そこに、ルイさんは、ルナちゃんをさらったのですか?」

サーヤの疑問に、ふうりが答える。

「そうみたい。紅城には、たくさんの罠が張り巡らされているの。」

確かに易々と奪える場所に連れては、行かないだろう。

「ルイの目的は?」

タイが聞く。

「悠久の玉だったら、ルイも伝説の子だから、取れるだろう。」

スネリが言う。

「恐らく、悠久の玉では無いと思うの。それとも、誰かに協力してもらっているのか。
そうでなくては、辻褄が合わないのよ。ルイが1人であなた達に勝てるとは思えなくて。」

八方玉からまた声が聞こえてきた。

「スネリ?今の聞こえてたの。どうやら、お兄ちゃんは、……ズザッ!………ヤさんに協力してもらってる……の…ズザッッ!!」

音信が途絶えた。

ゾクリとサーヤは、ルナの言葉である人物を思い浮かべた。

それはどうやら、他のマテリアル達も同じだったらしい。

41:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 18:59 ID:7vM

「あの……実は……」

サーヤはドキドキした。

「私とレイヤ君には、1人兄がいて、その名前は、……ユウヤ」

空気が凍った。

「サーヤちゃんって、日守だったわよね?」

「あ、はい。」

スネリともっけ、ソラウとふうりの目が険しくなる。

「日守ユウヤか……。」

「事がめんどくさくなりそうね‥…。」

首を傾げているサーヤ達を、ソラウは柔らかく笑い、解説した。


時間がないので、あとで書きます。

42:リリカ@恋歌:2017/02/08(水) 20:13 ID:7vM

「ここ、沢白国では、日守ユウヤは危険な魔界の王子として認識されているんだ。」

(お兄ちゃんが、危険人物!?!?)

「現に、沢白国の女の子をさらい、魔界に連れて行ったことが、悪魔を伝って分かったからね。」

サーヤの顔は真っ白だった…。

「おい。」

レイヤが、低い声で言う。

「これ以上サーヤに負担をかけるなら、僕らは、出て行く。竜堂ルナなんか仲間じゃ無い。」

スッとタイの目が冷ややかになる。

妖精姿のふうりも攻撃態勢に入る。

「ルナを侮辱するなんて許さない!」

「姉を思う気持ちは良いが、ルナはどうでもいいのか?所詮、破魔のマテリアルは、道具に頼らないといけない。使えないから、帰れ。」

「タイ、なんてことを言うのよ。」

スネリが注意する。

「……………ってよ……えってよ…レイヤ君は帰ってよ!」

驚くことに、サーヤだった。

これにはレイヤも何も言えない。

「ルナちゃんは、私の友達だよ!!!友達を見放す弟なんか大嫌い!!!!!」

ポツリとレイヤが言う。

「すまない。」

「良いが、完全に許したわけではない。この後、紅城に行く。自分の身は、自分で守れ。」

タイの言葉には、少しだけ安堵が含まれていた。


紅城

紅城は、朽ち果てていた。

が、中は綺麗だ。

スネリが、「ここは、2チームに別れましょう。」

サーヤ•徹平•翔•ふうり•スネリ

レイヤ•志穂•翼•もっけ•タイ•ソラウ

と、分けた。

「サーヤさん、どうしましょう。女子は私だけですよ。」

志穂が嘆く。

サーヤはアハハと、苦笑いするしかできなかった。

(ルナちゃん、必ず助けるよ。私の命尽きても。)

43:リリカ@恋歌:2017/02/10(金) 17:02 ID:7vM

ルイside

誰も愛しい妹に近付けさせたくない。

最初は、僕を生んだこの世界と、人間界に復讐するため、妹をさらった。

けど。。。。

こんなに清くて、可愛い妹は、誰にも渡したくない。

ー独占欲ー

だと思う。いや、絶対だ。

破魔のマテリアルなんて、僕の力に到底適わない。

今頃、どこかの部屋で、悪魔達と戦っているだろう。

ユウヤの妹だ…少し手加減するか?

いや、妥協はいけない。

必ず、守り抜く。

44:リリカ@恋歌:2017/02/10(金) 17:31 ID:7vM

(ルナちゃん……!)

はぁはぁ。

息づかいが漏れる。

悪魔と戦っていたのだが……

悪魔は消えた。

しかし、サーヤ達の体力は保たなかった。

スネリが、癒やしの力で皆を癒す。

(ルナちゃん……待っててね。必ず、助けるから。)

皆の疲れが取れたところで、別の部屋に向かった。

こうして、サーヤ達は着々とルナのもとへと、向かっていった。


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