キセキの世代×ナミ【黒バス&ONE PIECE】

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1:桜◆kk:2017/10/23(月) 18:46 ID:7ZY

私の大好きなナミちゃんを取り巻く、キセキの世代や他のみんなのお話。

とりま帝光から書きます

帝光中学生のナミ
二年前の姿(まだFカップやな)
帰宅部だが、キセキの世代と仲良し
黒いセーターを着てる

89:お香しゃちょー◆kk:2017/12/11(月) 22:48 ID:XNo

【ノジコと灰崎】

「あれ?灰崎じゃない。なんでここにいんの?」

「ゲェッ!ノジコ!!」

「ノジコさん、でしょーが」

あたしはナミの二つ上の姉貴で、ナミゾウの一つ上の姉貴であるノジコ。

この灰崎祥吾という男は、中学の頃のサボり仲間だ。ナミと同い年であり、友達でもある。

「なんでノジコサンが静岡(ここ)にいるんスか」

「その言葉、そのまま返すわ。…あたしは推薦よ」

「はあ!?一緒にサボってたのに頭良かったのかよ!!?」

「まあね。むしろサボってたのは授業が分かってたから。」

「そんなのアリかよ…」

ここは屋上。あたしのサボりスポットでもあるこの場所に、灰崎を誘ってあげたのだ。あたしって相当優しい。

「っていうか、あんたのその頭…なに?」

「高校デビューってことでイメチェンした。つーかナミは?」

「ナミは涼太と同じ海常。…まあ、神奈川ね」

すると灰崎は怖い顔になった。声も低くなる。

「…黄瀬に、ついてったのか…」

「……誘えっつーの」

「は?」

これは姉の特権で、その姉と同じ高校に来たこいつの特権だ。教えてやろう。

「ナミは、迷ってた。どこの高校に行くか、誰と同じ高校に行って支えるか。
あんた、後輩になったから教えてあげるけど、ナミはあんたのことも心配してたのよ。もちろん、他の奴らも。」

「……」

「だから誘えば、あんたと一緒にいることを選んだかもしれないのに…あんたたちは自分についてくるのが当たり前だと思って…!」

ナミは一人で、ナミにも選ぶ権利がある。

だからキセキの世代の中でも、一緒の高校へと誘っていた涼太と行ったのは正解だと思う。

「あんたたちってバカね…」

「……オレは別にナミと一緒に行きたかったわけじゃねェ。」

そう言うと灰崎はゴロンと横になった。あたしはその隣に座り込む。

「黄瀬と一緒っつーのが気に入らねェだけだ」

「……」

「でも…あんたがオレの隣にいてくれるなら、オレは負けねェよ?」

「どういうこと?」

「そのまんまだよ。あんたの推薦の理由、オレが知らないとでも?」

なんだ…知ってんのね。

「なあ…?朱崎ノジコ監督」

あたしの推薦は、もちろん学力の高さもある。だけど、女バスでやっていた監督としての能力も買われたのだ。

男子バスケ部に。

「あんた、知ってたのに聞いたのね?タチ悪いわー」

「っるせぇよ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「灰崎!!!サボんな!!」

「ぎゃーーー!!!鬼監督ッ!!」

「一人で外周20周ね!」

「本気で鬼か!!」

90:お香しゃちょー◆kk:2017/12/24(日) 02:04 ID:Ujw

今吉翔一

ーーたしか、あたしの元カレ。彼のことは、私もよく覚えているわ

ーーそうなの?

ーーええ。あなたに危害を加えるワケでもなから、彼は結構お気に入りだったわ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねーねー、君って帝光の子だよねー?」

「俺らと遊ばなーい?」

コンビニに寄ったのが運の尽き。ガラの悪い高校生ぐらいの三人組に絡まれてしまった。

「えー無視ー?」

うざい。どうやって逃げようか、と考えていると1人の男が吹っ飛んだ。そして、もう2人も吹っ飛ぶ

「大丈夫やったか?嬢ちゃん」

「え、あ、うん…」

この人も、中学生だろうか。立ち去ろうとするその人の裾を、あたしは慌てて掴んだ

「あ、あの!!」

「ん?」

「あ…ありがとうございました!」

「礼にはおよばへんって。」

「あたし…ナミっていいます!!あなたの名前を教えてください!」

「今吉翔一や。よろしゅう頼むわ」

これが彼との出会いだ。今吉さんとはそのコンビニで頻繁に会って、友達になった。

それが、今吉翔一との出会いだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ワーッと会場が盛り上がり、あたしは一気に過去から今に意識を戻した。

コートでは、大ちゃんがギリギリのところでシュートを打っていた。DFは、火神ちゃん。

点数は、51対39

(さすがね、火神ちゃん…ここまで大ちゃんに付いて来れた選手を見るのは初めてよ…でも、視えた!!)

一気に火神ちゃんがボールを投げる。速攻だ。

でもここで、アイツが速攻に追いついてシュートを防ぐ。

(あたしの眼で見たのは火神ちゃんが止められる未来…計算からして、今のは大ちゃんの未来じゃなくて火神ちゃんの未来…)

つまり、火神ちゃんの体力の消耗が激しいのに対して、大ちゃんの体力はまだ大分残っているということだ。

すると、大ちゃんのフンイキが変わった。

そして、誠凛のみんなをトリッキーな動きであざむかせる。

(このバスケ…知ってる!)

昔、修兄とアメリカに行った時に見た

ーー変幻自在

路上の(ストリート)バスケ…!

火神ちゃんを避けると、次は日向さんたちが3人がかりで大ちゃんをとめるために飛ぶ。

でも、大ちゃんはそのまま行った。

そして、ボールをゴールの裏に投げる。

誰もが外すと思われたそのシュートは、不思議なことにゴールに入った。

(これが、キセキの世代のエースの力…アイツのこの強引でめちゃくちゃなバスケは、常識(セオリー)が全く通じない)

それでも火神ちゃんの目に、諦めはなかった。


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