影虎作品集

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1:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:20 ID:SnI

ここの板では初になります!!
本格的に近いのをそろそろ書きたくなってきたんで
二次創作書くことに決めました!
感想とかは気軽にどうぞ!ただし、荒らしとか
暴言はお控え下さいっ!!
じゃ、さっそく書きたいと思います!

2:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:28 ID:SnI

今回のお題はヴィンランド・サガです!
原作のアシェラッド&スヴェン王&フローキ&クヌートはいる
んですが主役のトルフィンは不在の物語りになります。
状況としては城の離れた所にある建物にて、スヴェン王
フローキとアシェラッドとクヌートとその他スヴェン王の兵士達
が集まり宴会の様なのを始めてる所からスタートします!

3:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:38 ID:SnI

クヌート(父上はウェールズを攻めるだとか
ほざいていたな?アシェラッドはどう切り抜けるつもりだ?)
アシェラッド(このクソジジィが!フローキの奴に勘付かれた
ばかりにこの様か。こっちの攻められるとマズイ場所を選んできたな?
こうなったら、あの手を使うか。)

とっさにアシェラッドはクヌートの元に近づく
すると一気にクヌートの背後に回り自らの持っていた剣を
クヌートの首元に突きつけた
周りはもちろんざわついている

フローキ「アシェラッド!貴様ぁ!?なんのつもりだぁ!」
アシェラッド「静かにしな。いいか?クヌート王子をこっちは
人質にとっているんだ。命令通りにしないなら斬りつけるぞ?」

周りはしーーーーんと静まりかえった

4:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:43 ID:SnI

アシェラッド「よし、話しが分かるじゃねぇか。次は
スヴェン王、こっちに近づいてもらおうか?でないと
クヌートがどうなってもいいのか?」

これは完全にアシェラッドの罠だ

スヴェン王(どうする?しかし、ここは王たるもの、断りでも
したら周りがどう思うか。この状況では本音が言えぬ。
この男分かってやっているな!?)

スヴェン王が悩んだままでいると

アシェラッド「来ないならいい、こちらから行きます!」

クヌートに剣を突きつけたまま、スヴェン王の元へ近づく

5:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:51 ID:SnI

そして一気にスヴェン王の首をスパーーーンっと剣ではねた

フローキ「なななっ!?アシェラッドーーーー!貴様ぁ!?」
アシェラッド「まだこっちは王子も人質にとってんだ。
そこをどけ!道をあけろ。いいか?
この先はクヌートと二人っきりにさせろ。誰も後は
つけて来るな。守らねぇ場合も容赦なくクヌートを斬る。」

フローキに近づいたアシェラッドは
彼の首もはねる

アシェラッド「さっきはウェールズの件よくも
やってくれたなぁ?この際生かしちゃおけねぇ。」

そう言うとクヌートを連れたまま出口へ向かった
周りの兵士達は誰一人として手出しが出来なかった

6:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 14:31 ID:SnI

無事に外へ出たアシェラッドはやっと剣を鞘にしまうと
クヌートを連れて
城の港に向かうと船を物色

アシェラッド「これ借りていきますよ?
さて、と王子。ここからはお別れです。
私はこれから、あなたの兄ハラルドを始末して
きます。そしてまた、あなた様の元へ戻ります。
その時は、よろしくお願いします。」

そう言うとアシェラッドは船の舵を握り
クヌートの元から去った

クヌート(あの男ときたら、本当に面白いな。
私との約束を果たすべく、任務を遂行してくれる
とは。王になるのも時間の問題か?
さぁ、皆の元へ戻るか。)

クヌートは、さっきいた建物に再び戻る。

クヌート「私は無事だ。アシェラッドは逃げた。
あの男は父様を殺した、指名手配の用意を頼む」
兵士達「ご無事で何よりです!王子様!すぐに準備を」

と言っても、この時代バイキング時代なので
現代の様なテレビやメールを使える訳ではない
紙にアシェラッドの似顔絵を描いたのを広める程度に
過ぎなくて、時間もその間かかる

7:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 14:41 ID:SnI

その間にアシェラッドは早くも行動を起こさなければ
いけない
船を操作してクヌートに教えてもらった兄の場所へと急ぐ

寝もせずに船を操作し到着した
そしてハラルドのいる家を訪ねて顔はやや隠す様にして

アシェラッド「私は、最近新しくクヌート様の側を仕える
事になったアシュランと申します。
ラグナル殿は死んだので。この度は、兄上様に重要な話があって
来ました。父上、スヴェン様の件です。」
ハラルド「何?何の話しだ、入っていいぞ。」
アシェラッド「話する際は周りの者に聞かれたくない故、
二人っきりでいいですかな?」
ハラルド「聞かれると不味い内容か?分かった。」

個室に移動して、二人で話す。

8:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 14:48 ID:SnI

アシェラッド「率直に申しますと、父上である
スヴェン様が殺されてしまったのですよ」
ハラルド「何だと!?父がっ!?まさかっ一体誰がっ?
クヌートは無事なのか??」
アシェラッド「クヌート様は無事です。
人質になりながらも犯人に解放されて」
ハラルド「弟はそうか、無事か。それを伝えに来てくれた訳か?
確かにその話し、他の者に聞かれるのは気まずいな。
では、父を殺したその男の名は何と言う?」
アシェラッド「アシェラッドです。」

そう言うとアシェラッドは素早く鞘から剣を抜き
ハラルドの首をはねた

アシェラッド「私の事です。」

すぐにその場を離れて、アシェラッドは停めてあった
船まで戻ると再び進路をクヌート達のいる城へ向かわせた

9:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 14:56 ID:SnI

場所は変わり、クヌートがいる城の中
そこには王冠を被ったクヌートの姿があった
そこへ慌ただしい様子で兵士がやって来る

兵士「たっ大変です!!クヌート様!あっ兄上である
ハラルド様が何者かに殺されました!?しかも首をはねられて
スヴェン王様と同じやり方です!」
クヌート「何っ!?誰に殺された?」
兵士「それが犯人はすぐ逃げたとの事で詳しくまでは」
クヌート「そうか。父だけでなく、兄まで殺されるとは」

それから何日後

兵士「大変です!クヌート様!?スヴェン王様を殺した男が
戻って来ました!何やらクヌート様に話しがあると」
クヌート「連れてこい、話しを聞く。」

兵士に連れられ、アシェラッドが現れる

10:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:03 ID:SnI

アシェラッド「お久しぶりです。クヌート様
私はあなたのスヴェン王様だけでなく、ハラルド様も
殺しました。指名手配になり、街に逃げようにもどこにも
私の居場所はありませんでした。
この際、逃亡するのに疲れたのでどうか私を牢に入れて下さい」
クヌート「貴様ぁ!よくも二人を殺したなっ!?
この者を牢屋にぶちこんでおけっ!!」

クヌートの命令でアシェラッドは牢屋に
入れられる事となった
しかし、ここからが何とも奇妙な展開だった

兵士「クヌート様?あの男の罪は重い。
当然、死刑でしょう?公開処刑なんてどうですか?」
クヌート「いや、死刑にはしない」

11:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:11 ID:SnI

兵士「何故ですか!?」
クヌート「簡単に死刑にして死なすのは
あまりに生ぬるい!!この際、生地獄を奴には味わってもらう!
あの男には、家政夫の奴隷の刑に処す!
私の命令には全てイエスと答えさせ、操り人形の様に
こき使いまくってやる!どうだ?生地獄だろう?」
兵士「それはいい案ですね!?」

こうしてアシェラッドは死刑は免れた
その代わり、常にクヌートの命令を聞かされる
アシェラッドが夜には脱走しない様にと
彼の部屋の扉には常に兵士が監視している 窓もない部屋の中
この状態が続いていく

クヌート「アシェラッド、部屋の掃除をしろ!?」
アシェラッド「ははっ今!」
特に逆らう事はなくアシェラッドは応じるがーーーー

12:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:16 ID:SnI

慣れない家政夫仕事に

クヌート「ここが上手く掃除されていないではないか!?
この下手くそがっ!こうしてくれる!?」

兵士達が見ている前でクヌートはアシェラッドをドカドカ足
で蹴る

アシェラッド「クヌート様!お許しをっ!?」
兵士「あの男、いい気味だな。自業自得だろう」

兵士達は傍観していた
しかし周りに誰もいない状態になるとーーーー

クヌート「さっきはすまなかったな?大丈夫だったか?
周りを欺く演技とは言え、心が痛むな」
アシェラッド「いいえ、あれしきの事、気になさらないで下さい」

そう、この二人は本当はグルだったのだ

13:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:22 ID:SnI

クヌート(アシェラッドのおかげで私はこれほどの
短期間で城の王になれた
すべては、あの日からの約束だ
感謝すらしている だが当然周りには知られてはならない故
こういう演技をしなければいけないんだ)
アシェラッド(何もかもは計画通りです)

アシェラッドは裏ではクヌートから「欲しい物はないか?」
とか困った時はアシェラッドに相談に乗ってもらうなど二人の
仲の良さが伺い知れる
今の現状にアシェラッド自身は大して、絶望している
訳では無かった
みるみる家政夫仕事の腕も上達していき怒られる頻度も
減っていった

14:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:29 ID:SnI

クヌート「洗濯のシミが落ちてないではないか!?
やり直せっ!」
アシェラッド「ははぁ!只今」

そうとは知らず周りの兵士は二人の演技に気づく事もなく
アシェラッドの様子を笑う者ばかりであった

クヌートから「服の着替えを手伝え!?」
アシェラッド「ははぁ只今!!」

服を着せたり、髪をくしで整えたりと
まさに家政夫奴隷の如くの演技を続ける
こうしてクヌートは王になるという目的を果たし続け
誰にも邪魔される事も無く、アシェラッドと共に
城で過ごしていった
この先もこの二人の関係は演技として続いていく事だろう

完結

15:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 15:54 ID:SnI

因みに、ウェールズとはアシェラッドの母親の故郷の
事なんです。
原作知ってる方はご存知だと思いますが
知らない方もいると思うんで書いておきます。
トルケルも出て来ないですが、若干今回のお話は
原作の8巻辺りの話と繋がって書かれていたりします。
更に詳しく知りたい方は原作読んだ方が早いかもしれ
ません!!
ではでは、また別の日も作品書きますよーーーー!!
次のお題も立て続けにヴィンランド・サガにします。
次のは、主役トルフィンが活躍します!
作詞スレで一度書いたのを再度こっちで書きます!
お楽しみに〜


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