短編小説かきたいんだけど

葉っぱ天国 > 匿名 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:匿名:2017/08/09(水) 18:34

誰かお題くれない?
できる限り頑張って書くけど、幼い文章にはなると思う。
そこらへんは期待しないでくれると嬉しい。

>>5

32:匿名:2017/08/27(日) 08:07

わかりましたー。
時間はかかると思うんですが、頑張って書き上げますね。

33:匿名:2017/08/27(日) 16:10

二人の男性が行方不明になったんですって、お聞きになりました?
ええ、初めて聞きましたけど。世の中も物騒になったものですねぇ。
本当にねぇ。ああ__



私が事件を知ったのは狭く、若干埃臭い部屋で味気ないインスタントのラーメンを啜っていた時のことだ。
日頃友人からは世間知らずと嘲笑われ、職場の人間からは非常識だと罵られる私だが、その日は珍しく飾り物に成り果てたテレビを動かす気が起きた。

今思えば、あれが私の運のつきだったのだろう。


友人はグビッと茶を飲み干すと暑い、と溢した。
はて、彼はここまで暑がりだっただろうか。
私は首を傾げつつも、額から大粒の汗を流し続ける友人を見て、再び茶碗に茶を入れる。溶けた氷が僅かに凛とした音をたてた。
「君はまだ扇風機と言うものを出していないのかい? 日本はもう夏だぜ」
「いやいや、夏とはいえまだ暑くはないよ。真夏はまだ遠い」
「だとしても暑い。君は暑くないのかもしれんが、真夏を迎える前に俺が死ぬ」
至って真剣な顔で大量の汗を滴らせた友人がそう告げるものだから私は、可笑しくて、可笑しくて。私は大笑いするのを堪えて、口を横に結んだ。
が、我慢できる筈もなく、私から弾けるような大声が飛び出した。
「あっはっは! お前は大げさだなぁ」
「大げさなもんか。俺にはこの暑さが既に毒だ。……おい、総司、扇風機は何処にある」
「君の後ろの襖の中だよ。手前にあるヒーターの後ろさ」
思わずといった様子で眉をひそめた友人はため息を吐くと、襖を開いた。
「なんかすまないね」
「なら、笑ってないで何かしてくれると助かるなぁ」
「俺は暑くないからね」
風鈴が鳴ったかと思えば、生ぬるい風が私の頬を撫でる。
__ああ、暑くはないが。夏だな。
私は目を緩く細めた。


私はニュースを見た後、すぐに受話器を手に取った。ニュースに載った名前の主に私は痛いほど心当たりがあったのだ。彼の電話番号を震える手を抑えつつ、一つ一つ打っていく。やがて、全てを打ち終えると私は受話器を強く耳に当てた。
コール音が電話の向こうで何度も虚しく響く。
ついに我が友が受話器をとることはなかった。


夕飯であるチャーハンを食卓に並べてから何分経ったことだろう。
友人はスプーンを手に持ってはいるものの、一向にチャーハンへ手をつける気配を見せない。スプーンを置いて、此方へ語りかけるように目線を寄越すだけで、口につけmpしなければ、つつきもしない。
私は我慢ができなくなって、友人に問うた。
「何だい、君。チャーハンが嫌いなのかい?」
友人は気まずそうに目を伏せた。
「そういう問題ではなくてだな」
「なら俺が作った手料理が嫌い、だと?」
「……これはどんなゲテモノぐいでも食べれないって」
「そうかい」
私は低い声を出すと、友人の皿を取り上げる。
そしてそれをゴミ箱へ流し込んだ。
友人は何がなんだかわからないように狼狽えたが、やがて俯き、すまない、と小さく言った。私は自分が作った料理を馬鹿にされたことがショックであり、同時に馬鹿にしてきた友人に対して凄まじい怒りの念を抱いていたため、無視してスプーンを口に運んだ。

34:匿名:2017/08/27(日) 16:14



友人が帰ってきた。だが、帰ってきたのは彼一人だけだった。


「さっきはすまなかったね」
私は柄にもなく、ぶっきらぼうに友人へ話しかけた。
友人は首をゆっくり横に振る。
「大丈夫さ。俺が悪かった。人様がつくってくれた料理をあんな言い方で拒否してしまって……すまなかった」
「だが__」
「いいんだ。大丈夫、大丈夫だ」
友人は大丈夫と何度も、何度も呟いた。それは私を安心させるためというよりは、 まるで何かに言い聞かせているように思えた。


私は友人の元へ向かうことにした。

友人の身が心配だった、と言えば所詮美しい友情にでも見えるだろうが、私は彼に、行方不明になった上で精神的に混乱していた彼に興味を持ったのだ。
どのような目にあったのか、何故もう一人は帰ってこなかったのか、何故連れ去られたのか。
それらを警察より先に暴いてやろう。
私はそんな馬鹿な考えだけで彼への接触をはかったのだ。


私はなんて愚かだったのだろう。
喉まで込み上げてきた吐き気を飲み込んだ感触が口内を支配して気持ち悪い。
友人は、おかしい。

今日は真夏日をも超える程の暑さを記録していたと言うのに汗一つさえかかなければ、夏にしては厚いつくりの服を着て、暑くないと愉快に笑っている。

夕飯のとき、私の皿に盛られていたチャーハンに見えた何かの鈍く光る足のようなものに気づきもしなければ、自分の喰っていた皿にのった何かの羽根や頭、胴体も眼中にはない様子だった。彼は何かの生き物の一部が大量に入った飯を貪り喰った。まさに捕食シーンの一面ともいえる光景に私は気分が悪くなった。

あれは誰なんだ。

「俺の部屋は開けないでくれ。散らかっているから、見られるのはいい気分ではない」

私は友人の言葉を思い出しながら、彼の部屋の扉へ手をかける。
今、彼は風呂に入っている。友人は長風呂が好きだからすぐには上がってこない筈だ。
木材の掠れる音を出して少しずつ開いていく扉、その向こうには何があるというのか__

私はおそるおそる扉の向こうを除いた。暗闇の中、異常な彼が隠したがっていた何か。目を細めても見えなかったそれを、わざわざ見えるようにしたのは私だ。
壁にある明かりのスイッチを手探りして、押してしまったのは私だ。
明かりがついても尚薄暗く、ゆらゆらと揺らめく部屋。
蠢くそれらを見た私は、女のように甲高い悲鳴をあげた。




















虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲虫蟲蟲蟲蟲虫虫虫虫虫蟲虫蟲虫虫虫蟲蟲虫蟲蟲虫虫蟲虫虫蟲蟲虫虫蟲蟲虫蟲虫蟲虫虫蟲虫虫蟲蟲蟲蟲虫虫蟲蟲虫蟲虫蟲虫蟲虫蟲蟲蟲虫虫蟲蟲虫虫蟲蟲虫虫蟲虫蟲蟲虫虫蟲蟲虫虫蟲蟲虫虫蟲蟲虫蟲虫蟲蟲虫蟲虫蟲蟲虫虫虫虫虫蟲蟲虫虫虫蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲むしむしむしむしむしむしむし



__なんて、おっかないのかしら。

35:匿名:2017/08/27(日) 16:15

お気に召しませんでしたら書き直します。

36:匿名:2017/08/27(日) 20:09

>>35
いえいえ。とても良かったです

37:匿名:2017/08/27(日) 20:48

>>36
そう言っていただけるとありがたいです。
mpは多分「も」だと思います。本当に一人称難しい……。

次40

38:匿名:2017/08/27(日) 21:00

加速

39:匿名:2017/08/27(日) 21:30

@加速

40:匿名:2017/08/27(日) 23:04

幸福のための終焉


新着レス 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新