【戦闘スレ】第一次リヴァループ公領戦争

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97:クリフ◆Qg:2021/02/04(木) 01:11

「ほう……中々冷静な奴が居たものだな。
しかし残念だったな。貴様一人の力では
吾とクロエの首なぞ、取れはしないぞ。」
(クロエの姿を捉えて勝った気の魔術師に、
逆に気の向けられていなかった男が煽りたてる。
魔術師がハッとして慌てて男の方を振り向くが、
その時既に、男は担いでいた剣を放り捨て、
最後の魔術師目掛けを拳を振っていた。
拳は防壁に防がれたが、想定の内だった。)
「良くやってくれた……全て吾の期待通りだ。
少し物陰に居るといい。後は…、吾がやる。」
(一瞬クロエの方を向いて優しく告げると、
一転して防壁を張った魔術師に対して、
両拳を握り締め、容赦ない連撃を浴びせ始めた。
魔術師は必死に防壁に魔力を注ぎ続けるが、
ガントレットの堅さと男の力技で防壁は削られ、
何十発目かの打撃で、遂に防壁に亀裂が走る。)
「しめたぞ、このままこじ開けてやるわッ!」
(防壁に亀裂が入った瞬間を男は見逃さず、
これを好機と見て、亀裂が修復される寸前で
防壁を両手で掴み、亀裂を無理矢理貫く。
そして、敷戸の錆びた硬い引き戸を開く様に、
防壁を亀裂を拡げながら引き裂いていく。)
「ハハハッ…貴様の実力はそんなものかァ!」
(余裕綽々といった様子で魔術師に吠え、
それと共に、遂に防壁を完全に引き裂いた。
あまりに強引な突破に戦慄する魔術師を余所に、
すかさず男は魔術師の顎目掛けて、左フック。
崩れ落ちる相手へ、続けざまにミドルキック。
魔術師の意識は、あえなく遠くへ連れ去られた。)
>>96 クロエ


クロエ◆Yg:2021/02/04(木) 21:49 [返信]



>>97 クリフ様

はひ……ひえぇ……

( その絶対的な安心感。一瞬優しくこちらに促した声に気の抜けたかのような返事を返し、邪魔にならないような場所まで少し距離をとる。しかし、目の前で物凄い音と共に素手で魔術を打ち破った様子を見て腰をへなへなと抜かしてしまう。ぺたり、なんて座り込んでは呆然とその光景を見ていた。あんな事する人、そうそういないよね…。私があの魔術師さんの立場じゃなくてよかった、私なら気迫で気絶しちゃう。なんて真っ白な頭の片隅でふつふつと呟く。意識の切れた魔術師に視線をやれば、腰を抜かしたまま、表情は悔しそうに。 )

……最後、私がもっと強ければ、もっと上手く事を運べたのかしら。クリフ様がこちらに気付いてくれなければ、今頃……。

( もっと、もっとと連呼してはタラレバ話なのをわかっているがつい口にしてしまう。この場合不運だけではなく、この時代が招いてしまったという解釈だってできる。それでも人の手を煩わせすぎてしまう自分にじわじわと嫌気が差したらしく、「……申し訳ありません、私の実力不足のせいで、思ったよりスマートにいきませんでしたね」と自嘲めいた笑みを浮かべ。諦めている訳ではない。でも、申し訳ない気持ちが勝ってしまったが故の言葉。 )


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