探偵チームKZ事件ノート面白い話たくさん書こう!

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265:朝加莉沙◆8Q:2017/06/18(日) 19:57 ID:SeE

【飛び込んだ少女たちは知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>>259:15,タイミング悪い!
>>260:16,アドリブで
>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!

19,リーダーという者は

「皆さん、席を立たないでください。七星は、必ず助けます。」

リーダーらしく、ななっちのためのことをしよう。
私が言うと、ファンの子たちは静かに座ってくれた。
すると、急に周りが止まった。
私は動ける。
ファンの子たちは止まってる。
つぼみとなむちゃんも。
でも、ひとりだけ動いている女の子がいた。

「莉沙ちゃん、あたし、藤本ヒトエ。KZの作者の身内。完結させるには、莉沙ちゃんとつぼみちゃん、なむちゃんみんなが協力しなきゃ無理だよ。」

え?
ヒトエちゃんは、指をパチンと鳴らした。
すると同時に、みんなが動き出す。

「つぼみ、なむちゃん。協力するよ!金田さんと私はここで時間稼いどくから、ふたりと照明とかひとりずつ残して行って!」

うん、これでいいんだ。
金田さんも、大きくうなずく。
つぼみとなむちゃんは、冷汗を流し、私の目を見る。

「莉沙には敵わないわ。行くよ、つぼみ。七星を助けに。」

なむちゃんっ!
つぼみも金田さん以上に大きくうなずく。
うんうんっ!

「すみませんが、ななっちを助けに、つぼみとなむちゃんが行きます。私ひとりのソロコンみたいになるけど、やってくれるかなっ???」

「莉っ沙ーいこーう!/りっサーイコーウ!」

よし!
ソロコンいくぞ!

{※莉っ沙ーいこーう!とは、掛け声です。}


上咲七星◆J2:2017/06/19(月) 18:37 ID:uiU [返信]

【飛び込んだ少女たちは知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>260:16,アドリブで
>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は


20,犯罪者集団『ZERO』
__はっ。
えっと……ここ、どこ?
わたし、どうしたんだっけ……?
ていうか、なんか腕が痛い。
そう思って腕を見ると、太いひもで固く結ばれていた。
そして、その下に見えたのは。
「きゃあぁぁぁっっっ!!!」
なんと、遥か遠くにある地面だった。
「あー起きたかー」
「だっ、誰っ?!早くっ!下ろしてっ!」
……わたし、高所恐怖症なのっ……!
「それは無理だな。お前のその姿、多分全国のニュースでやってるよ」
はあっ?!なに、それ……。
「国民的アイドルであるAmi de feuilleの上咲七星がこんな目に遭っていると知ったら、馬鹿な警察はどうするかな?クククッ。いやぁ、面白いな〜」
そうだった……わたし、連れ去られたんだった……!
どうしよう?
そう、冷静に考えられる程、落ち着いていなくて。
叫びたいのに、怖さのあまり声が出ない。
かわりに出たのは……、
「りさっち……つぼみ……なむちゃん…………KZの、皆……っ」
そんな、小さな小さな声だった。
『__速報です!今日午4時頃、国民的アイドル、Ami de feuilleのななっちこと上咲七星さんが、国際指名手配されている犯罪者集団ZEROに、ライブ中に連れ去られました。空中に宙ぶらりんにされている映像がインターネット上に拡散されています!これもZEROの仕業なのでしょうか?警察はどう動くのでしょう?また情報が入り次第、お伝えしたいと思います』
そう言うアナウンサーの声が、どこからか聞こえた……。
わたし……どうなっちゃうの……?


続き、よろ!


朝加莉沙◆8Q:2017/06/24(土) 22:20 ID:SeE [返信]

【飛び込んだ少女は知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>>261:17,ホントに人気なんだ。
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は
>>266:20,犯罪者集団『ZERO』

21,

ななっちのためにも!
チロッっとKZ席を見る。
若武、小塚君、黒木君、翼、忍…。
上杉君はお手洗いでも行ったのかな。

「さあ、今、私が作詞作曲した、メンバーfour聴いてください!」

『メンバーfour』
私とななっち、つぼみとなむちゃん4人のアイドルグループ全員に乗せた歌詞。
よし、アドリブでいくぞ!
アカペラで。

『大事な日を待ち構えていた 私が
仲間という大切な人を なくしたこの悲しみにうち勝てなくて泣き続けていたときの景色』

ここで、曲に合間を作った。
するとファンの方が声を揃えた。

【いつでもきらめくっりさっち〜!】

『水滴が浮かんで 前が見えなくて 前がぼやけている』

ああ、涙が出てきて歌えない。
もう歌えなさそう。

『みんな、今からはビビデビミルにチェンジだよ〜♪』

ビビデビミルとは、私とななっちとのデビュー曲。
これならっ!!

『ワタシとアナタの 笑顔がこぼれる毎日 こんなに幸せな日はもう二度とないかもしれない でも作ろう
その幸せを作っていこう 輝く明日へと踏み込んでいこう』

【ヒュ〜!】

ななっち、頑張って!
ポケットに入れていたスマホを出し、急いでななっちに送信する。

『つぼみとなむちゃんが行くから待っててね 莉沙』


上咲七星◆J2:2017/06/29(木) 00:01 ID:AHQ [返信]

【飛び込んだ少女は知っている】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>262:18,誰か、助けて…!
>>265:19,リーダーという者は
>>266:20,犯罪者集団『ZERO』
>>267:21,(未定?)


22,無理すんな。
__ピロリン
んっ?この着信音は……。
「おー、朝加莉沙からメッセージだぞー」
やっぱり……、りさっち……!!
りさっち専用のこの音。
……てか、スマホまで取られてんのっ?!
「んー、なになに?『つぼみとなむちゃんが行くから待っててね』だってさー。助けるつもりなのかなー、無理だよねー、あははー」
__カチン
何なの、ほんとに。
「ちょっと、あんたさ!わたしを捕まえたことに関しては、この際どーでもいいよ!けどさ、りさっちやつぼみちゃん、なむちゃんの気持ちをそんな風に笑ってあしらうとか、許せないんだけど!ふざけないでよっ!」
『堪忍袋の尾が切れた』というのは、こういう時のことなんだろう。
「へー。随分、余裕なんだねー。そんな、吊り下げられてる状態で?ふーん。俺なら、お前を落とす事だって出来ちゃうのにねー」
ただムカついてただけ。
その言葉が出たのは、つい、だった。
「だったら、何?落とせるもんなら、落としてみなさいよ!」
……言っちゃったぁ!
これは本当に、どうしようっ?!
「言ったな。お前、度胸あんなぁ。じゃ、お望み通り、落としてあげま……っ?!」
「やめろっ!!」
……え……。うそ……?
この声、って……まさか。
「七星!大丈夫かっ……!」
……上杉くん……!?
「きさまっ!よくも『ZERO』の邪魔をしてくれたなっ!ただではおかんぞぉっ!!」
いや、やめて……っ!
「望むところ。そっちこそ、よくやってくれたな。覚悟しろよ」
ぜ……前言撤回っ!!怖いです!!
上杉くんなら、負けないような気がします、ハイ!!
__その後、ボカボカという鈍い音が数発して、見事上杉くんの勝利!傷一つ、なかった。
「七星、手ぇ伸ばせるか?」
「え……う、うん……っ」
必死に上杉くんの方に手を伸ばす。
__パシッ
小気味良い音がしたと思ったら、すーっと引き寄せられていて、いつの間にか上杉くんの腕の中にいた。
「ふあぁ……ちゃんと、床が、ある……」
「大丈夫だったか?遅くなって、ごめんな」
上杉くんの言葉に、首をふるふると横に振る。
そんなこと、ないよ……。
だって、来てくれたんだもん。
「わたしは、全然平気!別にっ、高いところも、大丈夫だし、むしろ楽しかった、かな……っ」
平静を装う、って大変だぁ。普通だったかな?
「そんな、無理すんなよ。全然、平気じゃなかっただろ?ましてや高いところなんてさ……」
なんで、気付いちゃうかなー。
優しくされたら泣いちゃうじゃない。
…………本当は、怖かったもの。
「縄でキツく結ばれてたとこは、痛くないか?」
「んー、大丈夫そう……。ていうか!結ばれてたとこ、細くなりそうじゃない?えへへ……キツかったもん……」
これ以上はやめてー!
本当に、泣いちゃうよ……。
誤魔化しきれなくなるーー!!


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